レビュー
試しに使って、すぐさま自腹購入決定!

あのバーミキュラからフライパン登場! 炒め物も煮物も激ウマに作れます


愛知ドビーの「バーミキュラ」といえば、3か月の予約待ちもあたりまえという時期があったくらい人気のホーロー鍋ブランド。人気の秘密は何といっても、「同じように調理しても、なぜかよりおいしくなる」という点。2016年には、このホーロー鍋を使ったIH炊飯器「バーミキュラ ライスポット」(→詳細はこちら)も登場しましたが、筆者はそれで炊飯したご飯のあまりのおいしさに、仕事で借りてレビューした後、自腹で購入してしまったほどでした。

そんなバーミキュラが4月21日に発売した新製品が、「バーミキュラ フライパン」です。はたしてこのフライパンは炊飯器のように「思わず衝動買い」するレベルの製品なのか……? メーカーさんから、実物を1週間借りて使ってみました。

煮物にも使いやすそうな24cmサイズをチョイス!

ところでこのバーミキュラ フライパン、実は2サイズの展開があります。ひとつは一般的な「26cmサイズ」、そして少し小ぶりな「24cmサイズ」です。両者の違いは直径サイズだけではなく、フチの高さにもあります。実は24cmサイズのほうは高さが5cmあり、直径26cmサイズより1cm深いのです。我が家ではフライパンで煮物をすることも多いため、深さのある直径24cmサイズをチョイスしました。

「バーミキュラ フライパン 24cm 深型」。ハンドル部分はオーク材かウォールナット材で、我が家にきた製品はオーク材でした。木製なのでハンドルが熱くなりません。ちなみに、奥にある「24cm フライパン専用リッド」(フタ)は別売り製品となります

コンロに乗せるとこのサイズ。小さいサイズでもチャーハンなら2人前くらい作れそうです

コンロに乗せるとこのサイズ。小さいサイズでもチャーハンなら2人前くらい作れそうです

バーミキュラ フライパンは「バーミキュラ」と名が付くように、もちろん鋳物ホーロー製。本体は鋳鉄で、表面はホーローコーティングされています。

ちなみに、バーミキュラ フライパンのホーローは水になじみやすい特殊な性質を持ち、さらに鉄の2倍の熱伝導率を有するそう。これを高い熱容量を持つ鉄と組み合わせることで、食材から出る余分な水分を一気に蒸発させて旨みを凝縮する仕組みなのだとか。説明を読むだけでおいしそうですね……。

まずは目玉焼きでフライパンの基本的な使い方をチェック

最初にトライするのは目玉焼きです。バーミキュラ フライパンは鉄鍋なので、最初に余熱が必要になります。「油を入れて加熱し、煙が立ったら食材を入れる」というのが基本の使い方。焦げやすい食材の場合は、余熱後に火を1度止めてから食材を入れます。

このあたりは一般的な「鉄フライパン」と同じ使い方なので、これまで鉄フライパンを使用したことがある人ならすぐ慣れると思います。ちなみに、この余熱を忘れると……食材がこびりつきます。我が家では余熱が必要なことを知らなかった夫がチャーハンでやらかしました。

30秒しないくらいでこのように煙が出てきます。これが、余熱が終わったサイン。ちなみに、余熱をせずに使用すると食材がこびりつきやすくなります。我が家では夫がやらかしました

目玉焼きの作り方は付属するバーミキュラ フライパン 24cm専用レシピ集にも掲載されています。余熱後に火を消して卵を入れて10秒まち、その後弱火で3分焼きます。

レシピ通りに作っているところ、卵がくっつかずフライパンの上をスルスルと滑ります

レシピ通りに作っているところ、卵がくっつかずフライパンの上をスルスルと滑ります

フタをしていないのに黄身の上までじっくり加熱されているのがわかります。フチがカリッとしているのも魅力的。目玉焼きを割ると、適度に加熱されてトロみのついた黄身がトロ〜リ。完璧な加熱!

炒め物がベチャベチャにならない! 初心者にこそ使ってほしい

個人的に「これはスゴいかも?」と感じたメニューは野菜炒め。ある日、冷蔵庫にある豚肉とチンゲンサイで肉野菜炒めを作ったのですが、チンゲンサイにじっくり火を通しても、野菜から水分がほとんど出ません。

自炊初心者に「野菜炒めを作ると野菜から水分がでてベチャベチャになる」という相談を受けることがありますが、バーミキュラ フライパンを使うだけでこの問題が解決されるかもしれません。

肉を下焼きしたあとのフライパンで、水分量の多いチンゲンサイを炒めたところ。じっくり焼いて芯までシンナリしているのに、フライパンに水分がでてきていないのがわかります

できあがった豚とチンゲンサイの肉野菜炒め。チンゲンサイの芯は中まで火が通っているのにシャキシャキ。食べ終わっても皿の下に水分が溜まっていませんでした

「ベチャベチャになったら失敗」と筆者が感じる料理の代表は、チャーハン。そこで、ご飯と卵、白ネギだけのシンプルなチャーハンも作ってみました。煙が出るまで余熱したあと、卵を入れ、そこにご飯を投入。全体が加熱されたらネギを入れて塩こしょう、しょう油で味付けします。

そしてできあがりは、「お店のチャーハン?」と思うくらいのパラパラ感! 1粒ひと粒の米が独立して、全体的に空気を含んでいるような仕上がりになりました。

溶いた卵をいれて固まりかけたところでご飯投入。基本的なチャーハンの作り方です

溶いた卵をいれて固まりかけたところでご飯投入。基本的なチャーハンの作り方です

このチャーハンのパラパラ感が伝わるでしょうか? かなり本格的な仕上がりになりました

このチャーハンのパラパラ感が伝わるでしょうか? かなり本格的な仕上がりになりました

ただし、チャーハンを作っていて感じたのは、フライパンを振って具材を空中で混ぜるような「鍋振り」には向いていないということ。木製ハンドル部分が細めにデザインされていて、グッと力を入れて握るのに向いていません。もともとホーロー製品は「ぶつける」ことが厳禁なので、鍋振りをさせないためにこういったデザインになっている可能性もありますね。ちなみに、24cmタイプは重量約1.05kgで、バーミキュラ フライパンの公式サイトには「鉄フライパンとしては軽量」とありました。

なお、鍋振りしなくてもチャーハン等がおいしく仕上がったので、鍋振りしにくいという点はデメリットかというと微妙なところです。

鍋振りができなかったのでチャーハンはヘラでかき混ぜながらつくりました。それでもあれだけパラパラに仕上がったので、「鍋振りがしにくいフライパン」というより「鍋振りが必要のないフライパン」と表現したほうがよいのかも?

煮物もできて、そのまま食卓に出してもオシャレ

何を作ってもおいしいバーミキュラ フライパンですが、煮物を作る際にも大活躍しました。一般的な鍋より浅くて口の広い形状なので、魚などを煮付けるときにひっくり返しやすいといったメリットがあります。また、煮物の調理がしやすいだけではなく、全体的なデザインが美しいので、煮込んだ料理をそのまま食卓に出せるのも魅力のひとつだと感じました。ちなみに、煮物をバーミキュラ フライパンでする場合は、別売のリッドも同時に購入することをオススメします。

鍋よりもひっくり返すなどの調理がしやすいので、崩れやすい金目鯛の兜煮もキレイに仕上がりました

鍋よりもひっくり返すなどの調理がしやすいので、崩れやすい金目鯛の兜煮もキレイに仕上がりました

魚介をオリーブオイルやトマト、アンチョビ、水で味付けするアクアパッツァ。激しく沸騰させることでオイルと水を乳化させるのがおいしさのコツなのですが、蓄熱性の高いバーミキュラ フライパンなら、しっかり乳化もできました

鍋のデザインがシンプルでスタイリッシュなので、そのまま食卓に提供しても様になります

鍋のデザインがシンプルでスタイリッシュなので、そのまま食卓に提供しても様になります

こちらが別売のリット。バーミキュラ フライパンで煮物をするならぜひ

こちらが別売のリッド。バーミキュラ フライパンで煮物をするならぜひ

個人的に気に入ったのは、ステーキと粉物の焼き具合!

さて、バーミキュラ フライパンでさまざまな料理を楽しんだ筆者ですが、個人的に気に入った料理は2つ。ひとつは分厚い牛肉ステーキ、もうひとつがお好み焼きなどの粉物です。

牛肉ステーキは分厚くなると焼くのが難しいものですが、バーミキュラ フライパンで焼いたステーキは中心までしっかり均一に火が通っています。夫に食べさせたところ「見た目はレアなのに、火が通って肉の旨みが凝縮されている。しかも表面は時間が経ってもカリカリで、フィレンツェの名店でたべたビステッカ(分厚い牛ステーキの炭火焼き)みたいな食感」とコメントしていました(筆者はフィレンツェに行ったことがないのでわかりません)。

ひっくり返したときのこの焼き色を見よ! 職人が焼いたかのような焼き色です

ひっくり返したときのこの焼き色を見よ! 職人が焼いたかのような焼き色です

こちらがステーキの仕上がり。個人的にレアで食べたかったので、レシピより2分ほど短く焼きました

こちらがステーキの仕上がり。個人的にレアで食べたかったので、レシピより2分ほど短く焼きました

写真では少々生っぽく見えますが、カットして計ったら中心温度は約53℃。レアステーキとしては最適な温度です

もうひとつのお気に入りは、お好み焼きなどの粉もの。とにかく表面が均一にパリパリに焼け、中はふんわりもっちりと仕上がります。

お好み焼きは我が家にある15年ほど育てた鉄フライパン(写真左)とバーミキュラ フライパン(写真右)で同じ火加減で焼いてみました。旧鉄フライパンだと火の当たる中心がメインに焼けているのに対し、バーミキュラ フライパンのほうは全体に均一に火が通っているのがわかります

こちらは冷蔵庫の中にあまっていたニラで作ったチヂミ。表面がパリッパリに焼けているのがおわかりいただけるでしょうか?

まとめ:自腹購入決定! 使いやすい鉄フライパン

実は筆者、かなりのズボラなのですが、以前からフライパンには手のかかる鉄鍋を使用しています。現在は油を使わなくても食材がスルスルすべるテフロンコーティング系フライパンが主流ですが、ヘビーユースすると半年から1年でだんだん焦げ付きができるのが不満。テフロン加工のフライパンは5,000円以下のものも多いので、買い直すのは問題ないのですが、古いフライパンを次々と捨てることに罪悪感があるのです。また、テフロンなどのフッ素系コーティングは260℃以上の高温で分解ガスが発生する可能性があるのも気になっていました。

とはいえ、今まで他人にフライパンを勧めるときに鉄フライパンをあげるのは躊躇していました。なぜなら、鉄フライパンは購入後に1度「油ならし」という面倒な作業が必要だったり、使用後に洗剤を使わず洗浄しないといけない、使用後に油を引く必要が出てくる場合もあるなど、手のかかる製品が多いからです。

いっぽう、バーミキュラ フライパンはホーローコーティングされているため、この「鉄フライパンならではの面倒さ」もありません。製品が到着したらササッと洗って使えるうえ、普通の鍋のように洗剤を使うのもOKです。テフロン加工のフライパンのように「油なし」「余熱なし」での調理こそできませんが、かなり使いやすいので人に勧めやすい製品だと感じました。

バーミキュラブランドのファンはもちろん、鉄フライパンが気になっている初心者にもぴったりの製品ですね。なんといっても作った料理がワンランクおいしく感じる点がとくにうれしいポイントです。ちなみに筆者はもちろん、今回の試用が終わってからバーミキュラ フライパン 24cm 深型をさっそく自腹で購入しました!

倉本 春

倉本 春

パソコン雑誌編集者からドッグカフェオーナーという、異色の経歴を経た家電ライター。家電を活用することで、いかに家事の手を抜くかに日々頭を悩ませている。

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