筆者は年齢を重ねて半世紀近く。目に見えて体力が落ちたな、と実感することも多々あるのですが、特に痛感したのが「握力」。そこそこ力自慢のはずだったのに、手に取ったペットボトルのフタがなかなか開かずに、アセった経験があります……。
そんな筆者の親世代ならなおさらのことで、先日も、両親がペットボトルやビンを開けにくそうにしているところを見かけました。自分の年代ですでに力がなくなってきているなら、両親の年代ならさらに苦労していて当然ですよね。
そこで、こんなアイテムを買ってみました。
マーナの「らくらくオープナー」です
サイズ:幅9.2×高さ19.5×厚さ1.8cm
材質:本体/ABS樹脂、滑り止め部/内側:合成ゴム、外側:熱可塑性エラストマー
重量:70g
原産国:日本
この「らくらくオープナー」があれば、ペットボトルのキャップはもちろん、ビンのフタやプルトップ缶など、力いらずで簡単に開けることができるんだとか。
本体の裏側にキャップやフタをあてがって使うのですが、扇型になっているため、あらゆるサイズのフタに適応できます。
たとえば、ペットボトルのキャップだと一番下の部分で固定することになります
少し大きめの、ドレッシング容器キャップの場合はやや上側で固定する、というイメージです
一番広いところで約9cmなので、その少し内側、たとえば直径8cm前後までのフタなら問題なく使えると思います。
使い方は簡単。らくらくオープナー本体の表を上側にして、開けたいフタに裏面を差し込みます。ちょうどよい場所で固定できたら、あとは軽く反時計回りに回すだけ。
手では全然開かない、海外製のビンのフタも……
このようにらくらくオープナーを差し込み、ロックできる位置まで持ってきたら、あとは反時計回りにくるっと回すだけ
実際にやってみると、本当に力がいらず、「アレ? 開いてる?」と思うくらいスムーズなんですよね。ちょっと驚きました。
裏側に滑り止めのゴムが付いていて、しっかりとフタをロックしてくれます。ただ、手前側にはゴムが付いていないので、両側に付いていたらより使いやすいかもしれません
ほかにも、いろいろなものを開けていってみましょう。
これはプラリネのペーストが入ったビンなのですが、ペーストがフタに付いて固まり、ものすごく硬くなっています。さらに、フタが浅いため、手で持ってもうまく回せない難敵です
ロックしてくるっと回して即オープン。ほとんど力を入れずに開きました(撮影の都合上、片手ですが、実際はビンを押さえるために両手を使います)
直径が小さなボトル容器のフタもラクラク。本体横のギザギザが、手の滑り止めの役割を果たしてくれて、安定してひねることができます
両親にさらに話を聞くと、缶のプルトップを開けるのも大変とのこと。確かに、たまに開けにくいプルトップ缶がありますよね。缶詰の場合は、さらに力を入れてフタ自体を引っ張り開けなくてはならないので、負担が大きいです。
この「らくらくオープナー」は、そんなプルトップも開けられます。
このように先端部分をプルトップに引っかければ
爪を使わずに簡単オープン
イージーオープンの缶詰の場合は、リングに先端を引っ掛けたら、垂直に起こします
先端のミゾにリングをかけつつ、らくらくオープナーを缶のフチに当てる感じで押し上げます。これまた力いらず
このらくらくオープナーを見たとき、最初はちょっと大きすぎるかなと思ったのですが、使ってみると、この大きさのおかげで握りやすいことに気付きました。子供でも高齢者でも、本当に軽い力で回せるようになっています。
この丸い穴部分をフックなどにかけておくと、見つけやすくなりますよ
今回紹介したタイプだけでなく、手のひらサイズで持ち歩きやすい「らくらくオープナー ミニ」もあります。これからの季節、出先で水分補給をするシーンも多いですし、カバンに入れて持ち歩くと役立ちそうです。
高齢の両親へのプレゼントとしてはもちろん、一家にひとつあると重宝します。若い方なら、「まだまだ自分はこんな道具必要ない」と思われるかもしれませんが、なぜか全然開かないビンが現れることもあるので、常備しておいて損はないのではないでしょうか。自分のためだけでなく、家族のために用意しておくと便利なアイテムだと思います。
「月刊PCエンジン」誌で編集ライターデビュー。「64DREAM」誌デスクを経て前職はXbox 広報のゲーム漬け人生。猫とガンプラとaqoursが存在理由のホビー担当。