座椅子はオフィスチェアやソファと比べて価格が安く、ローテーブルなどと組み合わせて作業ができる使い勝手のよい家具です。最近では、パソコン作業やゲーム向けのものから、姿勢を整えるストレッチが行えるものまで、さまざまな製品が発売されています。そんな座椅子選びのポイントをインテリアの専門家が解説。おすすめの座椅子も紹介します。
<監修>:インテリアアドバイザー 村野友明氏
大塚家具などを経て、株式会社HelloInteriorを共同創業。ブランディングを統括し、サービス構築、運営などを 担当。現在は、インテリアのセレクトショップで事業責任者をしながら、インスタグラムを中心としたSNSでさまざまな情報を発信している。著名人や富裕層を中心にさまざまなテイストのインテリアを提案し、その実績は3,500件超。保有資格は、「スリープアドバイザー」「整理収納アドバイザー」「エルゴノミックアドバイザー」「ホームステージャー」など。
気になっている座椅子は、明光ホームテック「腰の神様がくれた座椅子」。「どんな姿勢でもしっかりと体の各部分の重さを受け止めてくれて気持ちがよいので、ずっと寝ていられそう」とのこと。
座椅子はさまざまなタイプの製品が展開されているだけに、まずはどのような用途で使うかを考えるのが重要。ここでは用途別に適した座椅子のタイプや、注意しておきたいポイントを解説します。
テレワークなどでパソコン作業を行う場合は、体へのフィット感が高く、負担の少ない姿勢を維持できる座椅子がおすすめ。頭までしっかり支えてくれて、リクライニングの角度が広いものを選ぶとよいでしょう。また、肩と首に大きな負担がかかるので、腕の重さを支えてくれる肘掛け付きの座椅子がベター。腰の部分を支えるサポートがある座椅子だと、より腰に負担のかかりにくい姿勢で座れます。
「ローテーブルと座椅子を組み合わせて使う場合は、座椅子に座ったときにテーブルの下と膝上に適度な隙間ができるようにしてください。また、長時間のパソコン作業では、姿勢が崩れやすいことに注意」
ゲームを長時間快適に楽しみたい場合は、ゲーミング座椅子を検討するとよいでしょう。ゲーミング座椅子なら、頭までしっかりとしたフィット感を得られつつ、柔軟に姿勢を変えられます。フルフラットにできたり肘掛けが可動したりと、機能性に富んだものほど価格が高くなります。また、座面や背もたれにメッシュを用い、通気性に配慮された座椅子がおすすめ。
「ゲーミング座椅子は体へのフィット感が高いため、パソコン作業にも向いています。ただしサイズが大きめなので、インテリアに圧迫感が出るというデメリットもあります」
ローソファ代わりに楽な姿勢で座って、動画や読書などを楽しみたい場合は、座面が広めでクッション性が高く、さまざまな姿勢を取れる座椅子を選ぶとよいでしょう。座面が広いとあぐらをかいたり足を崩したりしやすく、リラックスできます。また、どちらかというと肘掛けが付いていない座椅子のほうが、自由な姿勢を取りやすいです。
「座椅子をローソファ代わりに使用する場合、大きめのものでもソファほど圧迫感が出ないので、部屋を広く見せられるメリットも。ただし、座椅子の座り心地はソファほどよくありません。また、複数人で座る場合も、ソファと比べると製品の選択肢が少なくなることに注意が必要です」
座椅子に座ると足を伸ばす座り方になり、腰の部分のフィット感が弱くなるため、チェアに座るときより体への負担が大きくなります。こうした負担を軽減するためには、しっかりと骨盤をサポートし、背中や腰をゆるやかなS字カーブで支えてくれる座椅子を選ぶとよいでしょう。このタイプの座椅子は、背もたれの低いものが多く、座ったまま背伸びをして姿勢改善を図るストレッチにも向いています。
「腰痛対策や姿勢改善を目的にした座椅子は体へのフィット感が重視されるため、姿勢を変えたりリラックスしたりするのには不向き。長時間のパソコン作業やゲームに使うのはあまりおすすめできません」
座椅子は比較的価格が安い製品ですが、機能や形状、サイズはさまざま。どのような用途に使いたいかを見極めたら、次は座椅子の機能などをチェックし、より最適なものを選びましょう。
「ハイバックの座椅子を選ぶときに注意したいのは、後方へもたれたときに座椅子が安定しているかどうか。また、体への負担を軽減するため、首から肩と、背中から腰へかけての2か所で、ゆるやかなS字カーブを維持できる製品を選ぶことが重要です」
また、座椅子の中でも腰痛対策をアピールする製品には、ミドルバックやローバックの背もたれのものが多くなります。これは背中を受け止めるだけではなく、背中から腰へかけてのS字カーブを維持しながら、背筋を伸ばしてストレッチをすることが想定されているためです。
「座椅子はその構造上、ダイニングチェアやオフィスチェアと違い、長時間座っていると姿勢が崩れやすく、体にさまざまな負担がかかることも。この点において、正しい姿勢をサポートしてくれて、背筋を伸ばすストレッチもできるタイプの座椅子にはメリットがあります」
リクライニング機能は、座椅子に長時間座るうえで特に重視しておきたい機能です。長時間のパソコン作業では、作業の合間に背もたれを倒して休憩を取ることも多いでしょう。目安として、90度の状態から後ろに30度倒せれば、快適に寛げるでしょう。180度のフルフラットリクライニングに対応する座椅子なら仮眠もできます。
「長時間同じ姿勢で座椅子に座っていると体に負担がかかり、血流が悪くなったりすることがあります。多段階のリクライニング機能があれば、気分転換や休憩をして体への負担を軽減できます」
また、ヘッドレストが独立して前方へ可動するものなら、体をもたれながらも、ヘッドレストで首を支えた状態でパソコンのディスプレイやテレビの画面を見ることが可能。さらにフットレストが可動するものなら、足を上げてむくみを防げます。
「リクライニングの段数が多いものほど体にフィットしやすいですが、そのぶん価格も高めになります。また、リクライニングを調節するときは、最大の角度まで広げてから好みの角度に合わせるタイプが一般的ですが、製品によっては最大の角度へ広げなくてもスムーズに角度調節できるものもあります」
座椅子の座面はしっかりとお尻の重さを支えられるかが重要。座面のクッション材は、点で重さを支えるポケットコイルや、包み込まれるようなフィット感の低反発ウレタンが主流。成型加工されたモールドウレタンもあります。特にポケットコイルは体圧分散性にすぐれ、へたりにくいのでおすすめです。
「座面は、できるだけ体に負担のかからない素材でできたものを選ぶのが重要。やわらかすぎても硬すぎてもよくありません。また、長時間座るのなら、なるべく通気性がよいものを選びましょう」
座面の広さの目安は、平均的な体格の女性なら幅50cm、男性なら幅55cmあると快適です。58cm以上なら一般的なオフィスチェアの座面よりも広いため、体の向きを変えたり、あぐらを組んだりと、状況に応じて楽な姿勢を取りやすくなります。
「座面の張地については、滑りにくさや通気性を重視するならファブリック系やメッシュ系、インテリアに上質感を加えたいのならレザー系を選ぶとよいでしょう。専用の替えカバーが別売りで用意されているかの確認も忘れずに」
肘掛けは、パソコン作業やゲーム時に特に重宝します。人間の首と肩には常に5kg程度の重力がかかっており、これが肩こりなどの原因になることもありますが、肘掛けはこの重力を支えてくれます。また、ローテーブルと組み合わせてパソコン作業をする場合、肘掛けにもたれたときに肘の角度が90〜110度くらいになるのが理想的と考えられています。
「肘掛けがあるぶん、設置スペースが必要になるので、コンパクトさを重視したい人は注意。なお、座面が回転するものは、立ったり座ったりするときにわざわざ座椅子を動かさずに済むので、設置スペースの狭い部屋で使うのにも向いています」
コンパクトでカラーバリエーションが豊富な座椅子は、インテリアコーディネートを手軽に楽しめるのも魅力。部屋のワンポイントにするならレッド系やピンク系などの色を、落ち着いた雰囲気を演出するのならブラウン系を選ぶのがよいでしょう。また、グリーン系やアイボリー系、イエロー系は、ナチュラルテイストのインテリアと相性がよく、グレー系は北欧テイストのインテリアにもよく合います。
「ここ数年は座椅子のカラーバリエーションが増えているだけに、カラー選びで迷うことも多いかもしれません。迷ったときは、さまざまなインテリアに合わせやすいアイボリー系を選ぶとよいでしょう」
ここでは、価格.comの「座椅子」カテゴリーにおける人気ランキングも基に、インテリアの専門家が用途別におすすめの座椅子を紹介。製品の評価も行いました。
独立して腰を支える特許技術のクッション「神の手機能」を腰パーツとして採用しており、背中から腰にかけての負担を軽減できるのが特徴。また、腰に当たる部分をはじめ、後頭部、背中、ふくらはぎに当たる部分にそれぞれリクライニング機能を備えているので、自分の体や好みに合った姿勢でリラックスできます。リクライニングに合わせて肘掛けが倒れるため、座った姿勢から立ち上がるのも楽です。
【基本スペック】
背もたれ:ハイバック
リクライニング:ヘッドレスト14段階/背もたれ18段階/腰パーツ14段階/フットレスト14段階
座面:幅約43cm
クッション材:ウレタンフォーム
カラー:ダークブラウン/ネイビー
【村野氏の評価】
機能性:4.5、フィット感:4.5、コスパ:5
「頭部と座面は、硬さと厚さの異なるウレタンフォームを3種類組み合わせることで、体圧分散性を高めています。フルフラット時の全長が約152mと長いので、仰向けでリラックスできます。また、表地は立体メッシュ構造のため通気性が高く、ムレにくいのもポイント。パソコン作業から休憩までオールラウンドに使えて、コスパもよいのでおすすめの一品です」
テーブルと背もたれが14段階のリクライニングに対応した座椅子。テーブルにタブレットやノートPCを置いて作業やゲームをしたり、テーブルに足を乗せてくつろいだり、フルフラットにしてごろ寝をしたりと、使い方は自由自在です。取り外しのできるピローカバーも付いており、多用途に使えます。
【基本スペック】
背もたれ:ハイバック
リクライニング:背もたれ14段階、テーブル14段階
座面:幅約49cm
クッション材:ウレタンフォーム
カラー:グレー
【村野氏の評価】
機能性:4、フィット感:3、コスパ:4
「作業テーブルがついた実用性の高い座椅子です。テーブルの角度も変えられるので、集中力が必要な作業でも、ゆったりとした作業でも使えます。取り外せるピロークッションは、枕としても腰用のクッションとしても使用可能。斬新なアイデアが光る座椅子です」
機能から素材、デザインに至るまで磨き抜かれた人気モデル。リクライニングはヘッドレストと背もたれ、フットレストの3か所で多段階調整ができ、フルフラットにもできます。コンパクトサイズながら座面の幅は約58cmとゆったり。クッション材には3層構造の低反発ウレタンを採用しており、体圧分散性にすぐれています。
【基本スペック】
背もたれ :ハイバック
リクライニング:ヘッドレスト14段階/背もたれ42段階/フットレスト11段階
座面:幅約58cm
クッション材:低反発ウレタン
カラー:ブラウン/キャメル/ブラック/レッド/ネイビー/オリーブ(ソフト張地)、ダークブラウン/ブラック/アイボリー(PVC張地)、ブラウン/グリーン/ネイビー/グレー(ソファ張地)、ブルー(デニム張地)
【村野氏の評価】
機能性:3.5、フィット感:4、コスパ:4
「低価格ながらも高いフィット感が得られる製品。カラーバリエーションが豊富なのはロウヤの製品ならではのメリットです。初めての座椅子としてはかなりおすすめ」
座椅子の老舗メーカーが誇るロングセラーモデル。リクライニングはヘッドレストが無段階、背もたれが41段階に対応しています。頭部、腰、座面などに積層構造のウレタンクッションを用い、体への負担を軽減。お尻の後ろに当たる部分には30度の傾斜がついた隙間サポートパッドを備えており、腰から背中へかけてゆるやかなS字カーブを維持します。日本製で品質も安心。
【基本スペック】
背もたれ :ハイバック
リクライニング:ヘッドレスト無段階/背もたれ41段階
座面:幅約47cm
クッション材:積層ウレタン
カラー:ブラウン/ベージュ/グレー
【村野氏の評価】
機能性:3.5、フィット感:4、コスパ:4
「積層構造のウレタンや腰に当たる部分のサポートパッドが座椅子と体の隙間を減らし、徹底して体圧を分散。人間工学をよく考えた作りとなっています。シンプルなデザインも好印象で、インテリアに合わせやすいのも長く人気を集める理由でしょう」
ヘッドレストと背もたれがリクライニングに対応した高コスパモデル。ヘッドレストは前方にも可動するため、テレビなどの画面を見やすい位置に調節できます。座面のクッション材には低反発ウレタンを用いており、高いフィット感を実現。使わないときは折りたたんで収納できるのもうれしいポイント。
【基本スペック】
背もたれ :ハイバック
リクライニング:ヘッドレスト14段階/背もたれ6段階
座面:幅約52cm
クッション材:ポリエステル、ウレタンフォーム
カラー:ダークグレー/ネイビー
【村野氏の評価】
機能性:3、フィット感:3.5、コスパ:3.5
「コンパクトで最低限の機能が付いています。折りたためるので収納に便利で、来客用に購入するのにはちょうどよい製品です」
厚さ約19cmの肉厚な座面にポケットコイルを、ハイバックの背もたれには立体クッションを用いることで、快適な座り心地と耐久性の高さを両立。背もたれが14段階のリクライニングに対応しており、肘掛け付きのため立ったり座ったりがしやすいです。座面の安定感も高いので、長時間の作業もリラックスして行えます。側面に小物収納用のポケットが付いているのもポイント。
【基本スペック】
背もたれ :ハイバック
リクライニング:背もたれ14段階
座面:幅約44cm
クッション材:ポケットコイル、ウレタンフォーム
カラー:グレージュ
【村野氏の評価】
機能性:3、フィット感:3.5、コスパ:3
「座面に厚みがあり座り心地がとてもよいです。肘掛け付きながらコンパクトなので、狭い設置スペースに置いてリラックスするのに最適。側面のポケットも意外と使いやすいです」
大柄な人でもゆったりと座れるワイド設計のゲーミング座椅子。バケットシートならではのフィット感を備えながら、背もたれや座面はワイド形状となっており、ゆったりと体を預けられます。「GX-570」より肘かけの高さをアップしており、より自然な姿勢で座れるように改良されています。座面のクッション材はポケットコイルで、身体の凹凸に沿ってクッションがぴったりフィットし、座骨をしっかりサポート。作業中の負担を軽減してくれます。
【基本スペック】
背もたれ:ハイバック
リクライニング:22段階
座面:幅約35→40cm
クッション材:ポケットコイル、ウレタンフォームほか
カラー:ブラック/ホワイト
【村野氏の評価】
機能性:4/フィット感:4.5/コスパ:4.5
「ゲーミング用の座椅子としては、欲しい機能がほぼ揃っています。さまざまな姿勢に合わせて微調整ができるため、ゲームのシーンに合わせて集中したり、リラックスしたりできます。フルフラットリクライニング対応なので、ちょっとした仮眠も可能。パソコン作業をするのにも向いているので、作業用のデザインチェアとしても使えます」
「オトナかわいい」デザインが特徴の個性的な一脚。女性らしいやわらかい印象のインテリアにもよく合います。ただし機能は本格派。3Dランバーサポートや2Dアームレスト、高密度モールドウレタンなど、着座時のフィット感を高める機能が盛りだくさん。155度の無段階リクライニング対応なので、ゲームの合間の休憩も楽々。座面が360度回転するので立ったり座ったりもしやすいです。
【基本スペック】
機能:リクライニング(背もたれ無段階)、昇降・回転2Dアームレスト、着脱3Dヘッドクッション、可動・着脱3Dランバーサポート、座面360度回転
表地: ポリエステル100%
座面:高密度モールドウレタン
本体サイズ:約72(幅)×67〜111(奥行)最大83(高さ)cm
カラー:エレガントベージュ/シェイドグレー/ペールブルー
【村野氏の評価】
機能性:5、フィット感:4、コスパ:4.5
「ゲーミング座椅子は欲しいけど、どうしても男性っぽいデザインのものが多く、今ひとつ好みに合わない。そんな人に待望の一脚。落ち着いたカラーリングに加え、スウェード調の張地がインテリアとの相性を高めてくれる製品です。また、ゲーミング椅子としても高い機能性を備えています」
ゲーミングチェアとして必要なスペックをほぼ網羅。無段階リクライニングと調節できるアームレストを備えており、長時間のゲームによる姿勢の変化にも柔軟に対応します。ヘッドレストのクッションで頭を、バケットシートで背中と肩を、ランバーサポートで腰をしっかりとホールド。座面のクッション材が高反発ウレタンのため、ほどよい弾力で体への負担を軽減してくれます。
【基本スペック】
背もたれ :ハイバック
リクライニング:背面無段階
座面:幅約55cm
クッション材:ウレタンフォーム
カラー:アイボリー/グレー/ブラック
【村野氏の評価】
機能性:4.5、フィット感:4.5、コスパ:4.5
「落ち着いたカラーリングのファブリック生地を用いており、ゲーミングチェアデザインの中でも、すっきりとしたデザインが特徴。機能性の高いゲーミングチェアが欲しいけど、インテリアとの相性がよいものがなかなか見つからない、という人におすすめ」
腰や肩を深く包み込むバケットシート形状で高い機能性とフィット感を追求したモデル。リクライニングは座面横のレバーで調整でき、約180度のフルフラットに対応。肘掛けが前後、左右、上下に可動し、前傾・後傾のどちらの姿勢でもゲームができます。また、着脱式のヘッドレストとランバーサポートが負担の少ない姿勢をサポート。座面が360度回転するため、立ったり座ったりが座椅子を動かさずに行えます。
【基本スペック】
背もたれ :ハイバック
リクライニング:背もたれ多段階
座面:幅約38.5cm
クッション材:ウレタンフォーム
カラー:グレー/レッド
【村野氏の評価】
機能性:4.5、フィット感:4.5、コスパ:4
「レーシングカーを彷彿させるデザインが魅力的なモデル。ゲーミング座椅子としては高い機能性を備えています。座面は狭いですが、そのぶん体をしっかりと包み込んでキープしてくれるので、ゲームに集中できます。360度回転式なのも便利」
コストパフォーマンスにすぐれたゲーミング座椅子。背もたれの高さが約79cmで、ヘッドレストの位置を自由に変えられるので、大柄な人もベストなポジションでゲームを楽しめます。座面横のレバーでリクライニング調節が可能。座面のクッション材には体圧分散性にすぐれた低反発ウレタンなどを用い、腰の部分には固定式のランバーサポートを備えています。
【基本スペック】
背もたれ :ハイバック
リクライニング:背もたれ18段階/ヘッドレスト6段階
座面:幅約50cm
クッション材:ウレタンフォーム、低反発ウレタン
カラー:レッド/ブラック
【村野氏の評価】
機能性:3.5、フィット感:3.5、コスパ:4
「ゲーミング座椅子のエントリーモデル。大柄な人でも使用できるゆったりした作りですが、肘掛けがないぶん省スペースで設置できます。座面の低反発ウレタンのクッション性がよく、高いフィット感が得られます。背もたれや座面にメッシュを用いており、長時間座っても蒸れにくいです」
体に負担の少ない姿勢を考慮して開発されたゲーミング座椅子。自然と背筋が伸びることを目的に設計されたフォルムになっており、座面には長時間のゲームの負担をやわらげるやわらかな低反発ウレタンを採用。ヘッドと背もたれが14段階のリクライニングに対応しており、楽な姿勢が取りやすいのもポイントです。
【基本スペック】
機能:リクライニング(ヘッド14段階、背もたれ14段階)
表地:ポリエステル100%(メッシュ生地)
中材:低反発ウレタン、ウレタンフォーム
本体サイズ:約65cm(幅)×70(奥行)×65(高さ)cm
カラー:アッシュグレー/ラベンダー/エクルベージュ/ブルーグレー/ピンクベージュ
【村野氏の評価】
機能性:3、フィット感:3.5、コスパ:4、
「近年のトレンドとして増えている“座り方を整える”座椅子です。本製品は、そのなかでもリクライニングの細かさや独特なフォルムがもたらすフィット感が心地よい一脚。淡い色を用い、インテリアとの相性も重視されています。長時間ゲームができる座椅子が欲しいけど、あまり圧迫感の出る物は置きたくないという人におすすめです」
まるでハンモックに包まれているような座り心地が楽しめます。ハンモックに包まれたときの姿勢は「中立姿勢(人間が無重力空間で脱力したときに自然と形成される姿勢)」に近いといわれており、本製品は形状、サイズ、クッション材の構造によりこれを再現しています。なお、もともと人気があったハンモック座椅子をAir+(エアープラス)として改良を加え、角度の調整幅を広げています。
【基本スペック】
背もたれ:ハイバック
リクライニング:頭部14段階、背もたれ7段階、脚部14段階
座面:幅約53cm
クッション材:ウレタンフォーム、鋼製バネ(Sバネ)
カラー:ダークブラウン/ネイビー
【村野氏の評価】
機能性:4、フィット感:5、コスパ:4
「全身が宙に浮いて心地よく力が抜けるような座り心地で、中央部分のホールド感が良好。作業よりも、休憩やリラックスタイムに最適です。しっかりとした長さがあるので、膝裏からふくらはぎあたりまでホールドしてくれて、脚の疲れも軽減されます」
厚さ約13.5cmの肉厚な座面となっており、使わないときはコンパクトに折りたたんで収納できるのが特徴。やわらかな風合いのふわふわとした生地のため気持ちよく寛げます。リクライニングは前後開閉式で段数調節はできませんが、そのぶん価格が安いので来客用に備えておくのにも適しています。
【基本スペック】
背もたれ :ミドルバック
リクライニング:前後開閉式
座面:幅約41.5cm
クッション材:ウレタンフォーム
カラー:ブラウン/ベージュ
【村野氏の評価】
機能性:3、フィット感:3、コスパ:4.5
「ふわふわとした感触が心地よいです。座面はそれほど広くありませんが、そのぶんコンパクトなので、圧迫感が出ないのはポイントが高いです。アイリスオーヤマの座椅子は豊富なラインアップから選べてコスパがよいので、ぜひチェックしてみるとよいでしょう」
約23cmの極厚な座面に36個のポケットコイルを用い、座面と背面にフィット感を高める「受け止めカップ」を備えることで、ソファのような座り心地を実現。座面の幅が約80cmの広々設計なので、まっすぐ座っても横向きに座ってもフィット感が高く、小柄な人なら2人で並んで座れます。
【基本スペック】
背もたれ:ハイバック
リクライニング:背もたれ42段階
座面:幅約80cm
クッション材:ポケットコイル、ウレタンフォームほか
カラー:ネイビー/ベージュ/ブラウン/レッド/グリーン/グレー/アイボリー/ブラック/カーキ/パッチワークブルー/パッチワークブラウン/パッチワークグリーン
【村野氏の評価】
機能性:3、フィット感:3.5、コスパ:3.5
「座面のフィット感が心地よいです。ひとり暮らしのワンルームで使うなら、コンパクトなソファとしておすすめ。リクライニングしてゴロゴロできる広さもほかにはない魅力です。座面のクッション材がポケットコイルなのでフィット感にすぐれ、耐久性が高いです」
「ひとり暮らしでもソファ代わりになる座椅子が欲しい」。そんなニーズに応える、かわいらしいデザインの2人がけ座椅子。座面幅が約137cmと2人でも座れる広さで、ゆったりと寛げるようになっています。座面にはポケットコイルが用いられているため、底付き感が少なくもちもちとしたフィット感。また、フルフラットにリクライニングできるので、簡易ベッドとしても使えます。カラーバリエーションの豊富さもおすすめポイント。
【基本スペック】
背もたれ:ハイバック
リクライニング:42段階
座面:幅約137cm
クッション材:ポケットコイル、ウレタンフォームほか
カラー:ベージュ/オリーブ/ブラウン/ネイビー/ダークブラウン/ネイビー
【村野氏の評価】
機能性:3、フィット感:3.5、コスパ:4
「シンプルなデザインで、カラーバリエーションが豊富なので、さまざまなインテリアに合わせやすいです。座椅子を使っておしゃれなインテリア空間を作りたい人にはもってこい。シンプルな作りながら、ポケットコイルによる高いフィット感を得られるのも魅力」
座面の横に面ファスナーが付いており、「つながるワイドポケットコイル座椅子」をもう一脚つなげてフロアソファのようにも使えます。厚さ約26cmの極厚座面には、クッションにポケットコイルを用いており、ウレタンフォームと組み合わせることで、クッション性を高めています。リクライニングは42段階に対応。
【基本スペック】
背もたれ:ハイバック
リクライニング:背もたれ42段階
座面:幅約70cm
クッション材:ポケットコイル、ウレタンフォーム
カラー:グレー/ベージュ/ブラウン/イエローグリーン/ブルー/ネイビー/ローズ
【村野氏の評価】
機能性:3、フィット感:3.5、コスパ:3
「モコモコなキルティングがかわいらしい座椅子。42段のリクライニングに対応しているので、好みの姿勢で使えます。座面の先端部分の厚みが膝裏にフィットしやすい形状で、脚にストレスがかかりにくくいのもポイント」
幅約70cmの広々とした座面に36個のポケットコイルや低反発ウレタンを用い、クッション性を高めています。座面は厚さ約21cmと肉厚。背もたれが高めなので、大柄な体型の人もゆったりと使用できます。リクライニングは42段階に対応。日本製のギアを採用しているので耐久性も安心です。
【基本スペック】
機能:リクライニング(背もたれ:42段階)
表地:ポリエステル100%
座面:ポケットコイル、ウレタンフォーム
本体サイズ:約70(幅)×77(奥行)×66(高さ)cm
カラー:グレー/ブラウン
【村野氏の評価】
機能性:4、フィット感:4.5、コスパ:4
「座面と背もたれの隅々までクッションが詰まっているので、腰だけでなく肩や首などにもしっかりとフィットします。全体的なワイドな作りなので、リラックスして体を預けられるのがいいですね。ちょっとしたソファ代わりに使うのにぴったり」
低背設計で部屋を広々と見せられる2人がけ座椅子。左右の背面が独立してリクライニングするため、2人で座ってもそれぞれが自由な体勢で寛げます。折りたたんでコンパクトに収納できるのも魅力。カラーバリエーションが豊富で、インテリアに合わせやすいのもポイント。
【基本スペック】
背もたれ :ハイバック
リクライニング:背もたれ14段階×2
座面:幅約103cm
クッション材:ウレタンフォーム、ウレタンチップ
カラー:ブラウン/グリーン/ネイビー/グレー/ブラック/アイボリー/カーキ/レッド/ベージュ/オレンジ、グリーン/ブルー/ブラウン(パッチワーク)、ブラック/ブラウン/アイボリー(PVC)
【村野氏の評価】
機能性:4、フィット感:3、コスパ:4
「2つの背もたれのリクライニングが独立するというのはユニーク。2人で座ってもそれぞれが自由な姿勢を取れるというのは、ほかの製品にはない魅力です。カラーバリエーションや張地のタイプが豊富に用意されているので、個性的なインテリアに仕立てられるのもよいですね」
厚さ約14cmの肉厚な低反発ウレタンを採用したモデル。張地はマイクロファイバー、ファブリック、スエード調の3種類から選べます。リクライニングは背もたれで42段階に対応しており、高性能なギアを採用。一度フラットにしなくても、そのまま背もたれの角度を調節できるので、狭いスペースでも角度調節がしやすいです。コンパクトに折りたためるのも便利です。
【基本スペック】
背もたれ :ハイバック
リクライニング:背もたれ42段階
座面:幅約50cm
クッション材:低反発ウレタン
カラー:ブラック/ブラウン(マイクロファイバー)、グレー(ファブリック)、ベージュ/ブラウン(スエード調)
【村野氏の評価】
機能性:4、フィット感:3、コスパ:3
「とにかくクッション性が高く、ふわふわとした感触が心地よいです。座面も広めなので、ローソファ代わりに使うのに最適。張地がスエード調のモデルは高級感も演出してくれます」
さまざまな姿勢で座れて、座ったままストレッチもできるユニークな座椅子。背中をもたれると中央のクッションが肩甲骨を広げ、背もたれを前にして抱っこスタイルで座ると、横隔膜が伸びて股関節も広げられます。フィット感が高く、背中部分の肉厚クッションが理想的なS字カーブを支え、座面中央のくぼみがお尻をホールドします。
【基本スペック】
背もたれ :ハイバック
リクライニング:背もたれ14段階/腰部分14段階
座面:幅約49cm
クッション材:ウレタンフォーム、ポリエチレン
カラー:グリーン/ピンク/ブラウン/モフモフピンク/モフモフベージュ/インディゴ
【村野氏の評価】
機能性:4.5、フィット感:4、コスパ:3.5
「抱っこ座りができるのが魅力的な製品です。背の部分を倒すスペースがある場合は、ぜひストレッチを試してもらいたいです。座るだけではなく、さまざまな使い方ができるのがよいところ」
人間工学に基づいて設計されたコンパクトな座椅子。背もたれのリクライニングは約180度のフルフラットに対応し、首から肩、全身のエクササイズが可能で、腰痛対策や猫背対策を図るのに便利です。背もたれが背中から腰へかけてのS字カーブを支えるほか、座面は前後左右から骨盤や座骨を包み込む立体構造になっているため、腰への負担を軽減してくれます。
【基本スペック】
背もたれ :ハイバック
リクライニング:背もたれ14段階
座面:幅約46cm
クッション材:ウレタンフォーム、ポリエチレン
カラー:アプリコットオレンジ/ピスタチオグリーン
【村野氏の評価】
機能性:3.5、フィット感:3.5、コスパ:3
「体にフィットしやすく、よい姿勢をキープできるよう工夫された座椅子です。パソコン作業をするのにはあまり向いていませんが、座り心地がよく、よい姿勢で寛げるため、一石二鳥の製品と言えます」
骨盤を安定させて背骨のS字を保つカイロサポートシステムと、腰骨を立てる立腰スタイルに着目して設計。背もたれと座面の角度は約80度で、腰が前に滑らないようになっています。腰椎から胸椎を包み込んで背中から腰へのS字カーブを維持する「脊椎アシスト」や、腸骨を左右から支えて骨盤を安定させる「腸骨アシスト」、座面下にかかとを入れやすい「オーバーハング構造」など、独自の設計で正しい姿勢を追求しています。
【基本スペック】
背もたれ :ローバック
リクライニング:なし
座面:幅約59cm
クッション材:ウレタンフォーム
カラー:レッド/ブラウン
【村野氏の評価】
機能性:3、フィット感:3、コスパ:3
「寛ぐというよりは負担の少ない姿勢をキープするための座椅子です。座りながら作業をする場合にも活躍します。カラーが鮮やかなので、インテリアのワンポイントとして用いてもよいでしょう」
コンパクトなリクライニングチェア。広さの限られている部屋にも設置しやすいです。ヘッドレスト14段階、リクライニング8段階、フットレスト14段階と細かく調整できるので、さまざまな姿勢でリラックスできます。アーム付きのため立ったり座ったりが楽なので、高齢者など足腰の弱い人にもおすすめです。
【基本スペック】
背もたれ:ハイバック
リクライニング:レバー付き8段階リクライニング、ヘッドレスト14段階、フットレスト14段階
座面:公開情報なし(座面幅)
クッション材:ウレタンフォームほか
カラー:アッシュ/ホワイト/ナチュラル
【村野氏の評価】
機能性:4、フィット感:4、コスパ:4.5
「細かいリクライニング調整ができるのが魅力。座りながら角度調整ができるのも使い勝手がよいですね。クッションは肉厚で心地よく座れます。デザイン的にもシンプルで、インテリアに合わせやすいカラーバリエーションのため、コーディネートもしやすいです。価格もかなり手ごろなので、高座椅子をお探しならまずおすすめの一脚です」
座椅子は和室で椅子に座りたいときや、ローテーブルやこたつと合わせるときに使うもの、というのが数年前までの一般的な認識でした。ところがここ数年は、テレワークなどのパソコン作業やゲーム時に使う人が増えています。
パソコン作業やゲームを行いたいけれど、予算や設置スペースの都合上、オフィスチェアを導入できないという人にとって、座椅子は貴重な選択肢です。また、ソファで寛ぎたいけれど設置スペースがないという人にも座椅子は最適。猫背などを改善したい人にも、用途に合った製品があります。
紹介したように、座椅子はさまざまな用途に合わせたものが展開されているため、製品選びに際しては、まず用途を明確にすることが大切。座椅子に “ただ座る”のではなく“どう座る”のかを見極めたうえで機能や形状をよく比較すれば、おのずと自分に合う製品を見つけられるでしょう。
パソコン・家電からカップ麺に至るまで、何でも自分で試してみないと気が済まないオタク(こだわり)集団。常にユーザー目線で製品を厳しくチェックします!