「洗たくマグちゃん」(宮本製作所)というアイテムをご存じでしょうか。洗濯物といっしょに洗濯槽に放り込むだけで、洗剤を使用せずとも洗濯ができる、しかも、繰り返し使えて経済的! という人気アイテムです。そんな「洗たくマグちゃん」を3か月間じっくり使ってみたので、その効果や使い勝手をレポートします。
カラーは写真のグリーン(贈答用パッケージ限定)のほか、ブルー、ピンク、キャラクターデザインも用意されています
「洗たくマグちゃん」は、ナイロンとポリエステルでできたメッシュ袋の中に、マグネシウムの粒を入れた洗濯補助用品です。洗濯物と一緒に洗濯槽に入れるだけで、洗濯槽の中の水をアルカリイオン水に変え、洗濯物のにおいや汚れを落としてくれるというもの。「洗たくマグちゃん」があれば、洗濯のたびに洗剤を計って入れる手間がなくなるといいます。しかも、使い続けることで洗濯機の排水ホースや排水溝の汚れが徐々に軽減していくのだとか!
メーカーによると、洗浄力(皮脂汚れの分解率)は市販の合成洗剤と同等。消臭力(ニオイ成分の分解率)は合成洗剤の約10倍もあるそう。全自動式、ドラム式、二層式の洗濯機に対応します。
「洗たくマグちゃん」ひとつに、50gのマグネシウムが入っています。マグネシウムは粒状で、振るとしゃらしゃらと音がします
さっそく、「洗たくマグちゃん」を使用してみましょう。綿、麻、ポリエステルなどの合成繊維の洗濯に使用できるとのことなので、「アタック」「アリエール」などの、弱アルカリ性の洗剤の感覚で使用すればよいと思います。
「洗たくマグちゃん」の使用数の目安は以下のとおり。なお、「スピードコース」など洗濯時間が短い場合は、効果が出にくい可能性があるそう。
洗剤と併用する場合
洗剤の量を通常の半分にして、「洗たくマグちゃん」を1個
洗剤を使用しない場合
洗濯物5kg以下に対して、洗たくマグちゃん2個(7kg以下で3個、9kg以下に4個)
洗剤や柔軟剤との併用は可能ですが、洗い上がりの洗剤や柔軟剤の香りが弱くなる可能性があるとのこと。マグちゃんの使用回数の目安は300回なので、1日1回洗濯する場合、約10か月使用できるということになります。
本当に放り込むだけなので、使用法について書くことは特にありません! 我が家では「洗たくマグちゃん」だけで使用しているので、つねに2個放り込んでいます
我が家ではドラム式の洗濯乾燥機を使用しているのですが、「洗たくマグちゃん」は乾燥機にかけることもできるので、いつも乾燥まで一気にやってしまいます。
乾燥機にかけるとメッシュの傷みが早まる可能性があるそうですが、人に見せるものでもないので、メッシュの劣化は特に気にすることではないかな、と個人的には思います。
乾燥機にかけない場合は、使用後に洗濯物と一緒に干して乾かします
アルカリ性の洗剤は皮脂汚れやタンパク質汚れが得意とのことなので、溶き卵とごま油を塗布し、ひと晩置いた雑巾を、「洗たくマグちゃん」「弱アルカリ性洗剤」「水のみ」で洗濯機のおまかせコースで洗ってみました。
汚れの落ち具合は、「弱アルカリ性洗剤>「洗たくマグちゃん」……>水のみ」という結果に。「洗たくマグちゃん」と「水のみ」の差がもうちょっと出るかと思っていた私にとっては、我が家の洗濯機の有能ぶりが恨めしい結果となりましたが、「洗たくマグちゃん」が弱アルカリ性洗剤に引けを取らない洗浄力であることがわかりました。
続いて、「洗たくマグちゃん」の消臭力をチェック。我が家にある、水濡れするとイヤなニオイを放つ台所用フキンとタオルを「洗たくマグちゃん」で洗濯後、浴室で干してみました。
同じく、水だけで洗って同条件で干したものと比較したところ、「洗たくマグちゃん」で洗ったものは、においはほとんどというか、まったく気になりません。部屋干し中特有のニオイが心配という人でも、安心して使用できると思います。
「洗たくマグちゃん」で洗ったものはにおいなし!(その後、使用するとニオイが復活したので、漂白剤レベルの消臭効果があるわけではありません)
「洗たくマグちゃん」は、洗剤に比べてコスパがよいところも魅力です。
1個あたり300回使用できるので、2個3,000円で購入した場合、1回の洗濯コストは10円。たとえば、筆者宅でこれまで使用していた洗剤(約35回使用できるパックが約750円)の1回のコストは約21円。これと比較すると、1回のコストは半分以下ということになります。1年に300回洗濯をするとすると、その差は3,300円! 洗剤を計って入れる手間が省けるばかりか、節約にもなって一石二鳥です。
「洗たくマグちゃん」を使用し始めて、早3か月。使い勝手がよすぎて、「洗たくマグちゃん」の存在が当たり前になり、「もはや、なんとも思わない、昔を思い出せない」というのが現状です。「なんでもないようなことが幸せ」と言いますが、人間、よいことにはすぐに慣れてしまうものですね。
とはいえ、よく考えてみれば、洗剤の減りを気にする必要がなく、洗剤を買う必要もなくなり、わずかながら家計も助かっているなんて、我が家にとって「洗たくマグちゃん」を導入した結果はいいことづくめ! 不満点と言えば、洗濯機に備わっている「洗剤自動投入機能」の活躍の場が激減してしまったことでしょうか(笑)。
現段階での不満というか懸念点をあげるなら、替え時が定かではないということ。以前は2日に1度と決めていた洗濯の頻度が、在宅業務生活に突入してから不規則になり、しかも格段に増えてしまったので、すでに何回使用したのかわからなくなってしまいました。効果が薄れてきたらマークの色が変わる(もしくは変わらなくなる)リトマス試験紙的なタグが付いているなど、確認できる方法があれば、より安心して使用できるなと思います。
美容・健康家電を中心に新製品レポートやレビュー記事を担当。時には体を張って製品の実力をチェックします。