出はじめの頃は「ドクター中松がまた変なもの作ってるな」くらいに思っていましたが、今ではすっかり普通に使われている「フェイスガード」(ドクター中松は「スーパーM.E.N」って名付けてたけど)。
飛沫を防ぎつつ顔の表情を見せることができるということで、医療関係者はもちろん、アイドルのライブや舞台、接客業などでも使われているようです。
しかし……
この手のフェイスシールドって、頭に巻き付けるようになっているので、どうしても髪型が崩れちゃうし、ファンデーションが付いてしまうという話も聞きます。
そのあたりの弱点を解消したという、ちょっと進化したフェイスシールドがありました。
山本光学の「超軽量フェイスシールドグラス」!
最近、誕生したばかりのカテゴリーなのに、仕事早い!
2種類あり、左が「YF-850L」、右が「YF-800L」です
名前そのまんまですが、頭に巻き付ける代わりに、メガネのように“かける”タイプのフェイスシールドになります。
フレームから少し離れてレンズ(シールド)が付けられているので、顔にくっつく心配もなさそうです
うん、ホントに“かける”だけで装着完了するのでお手軽! そして名前の通り軽量なので、普通のメガネをかけている感覚で使えそうです。
さらに、装着方法がメガネ風というだけではなく、レンズの部分も進化していました。
「YF-850」のほうには、超薄型反射防止レンズが使用されているんです
とはいえ、フェイスシールドで反射が気になったことなんてないけど……と思いきや。
ビビるくらいの差が!
「YF-800」でも実用上、そんなに問題はないんですが、「YF-850」の反射防止機能は明らかにスゴイ。レンズ、ほとんど見えないよ!
普通のフェイスシールドと比べても一目瞭然。“付けてる”感が薄いですよね
しかし、演者の顔をちゃんと見たいライブや舞台ならともかく、日常生活なら、多少反射していても問題ないのでは? ……と思うかもしれません。
内側からの写真。反射を防ぐことによって、かけている自分の視界もクリアになるんですよね
長時間使用していると、どうしても視界にチラチラ映り込む光が気になるものですが、これくらい反射を抑えてくれると快適そうです!
いっぽう、「YF-800」のほうは超薄型防曇レンズが使われているそうです
要は、呼気や湯気などでレンズがくもるのを防止してくれるんだと思いますが、フェイスシールドって割とスキマが開いているので、運動などで息が上がるとかのシーンでない限り、普通のフェイスシールドでも“くもり”が気になることって少ないんですよね。
ということで、熱湯の入ったカップを近づけてみました
フェイスシールドを付けてお茶を飲むシチュエーションがあるかどうかは置いておいて、これならさすがにくもるでしょ!?
普通のフェイスシールドの場合、案の定、湯気で結構くもっています
いっぽう、防曇レンズ使用の「YF-800」だと、ほとんどくもりを感じません
……が!
反射防止レンズの「YF-850」でも、くもりは感じられませんでした
うーん、「YF-850」は反射防止のうえに防曇機能も備えた、上位互換的なレンズなんですかね?
ということで、顔の表情をクリアに見せたいシチュエーションだったら、圧倒的に反射防止レンズを採用した「YF-850」をおすすめします!
ただ、レンズはほとんど見えないものの、メガネのフレームはまあまあ目立っちゃいますが……
もうちょっと顔の印象に影響を与えない、目立たないタイプのフレームを開発してくれたら、アイドル現場などで大活躍してくれそうですね。
ちなみに、この「超軽量フェイスシールドグラス」はメガネの上から装着することも可能
メガネをしたままかけても、うまいことじゃまにならないようになっています。メガネをしていれば、違和感のあったフレームもあまり気に……ならないかな?
シールド部分は取り外しでき、替えのシールドと交換可能です。暑い時期のマスクはどうしても息苦しくなってくるので、こういったフェイスシールドをうまく活用するといいんじゃないでしょうか!
藤子・F・不二雄先生に憧れすぎているライター&イラストレーター。「デイリーポータルZ」「サイゾー」「エキサイトレビュー」他で連載中。