ジダラキング
「朝まで冷たい氷枕」を探し求めて

熱帯夜をクールに! 半日以上ひんやり続く「保冷まくら」を試してみた

いや、もう暑いを通り越して、真顔で「あづい」って言っちゃうレベルですけど、これどうにかならないものですかね。地獄ですかね。

最近は、夜になると近所でアブラゼミがうるさく鳴き出すんですが、これ、昼間は気温が高過ぎて活動できず、日差しがなくなったタイミングでようやく鳴けるようになる、ってことらしいです。セミすら活動できない暑さって何よ。

でも、夜になっても気温がそんなに下がっている実感はなくて、モワ〜ッと寝苦しいわ、セミはうるせぇわで、自堕落王(ジダラキング)、すっかりと睡眠不足になってます。

「そんなもん、エアコンつけて寝ろや」で終わりなんですけど、実は今、妻がちょっと体調不良で、睡眠中にエアコンで冷えるのがつらいと言うんですよ。なので、最低限死なないレベルの弱々な温度設定(室温28℃)にしかできず……。こちらは、ガンッガンのキンッキンに冷やして寝たいんですが、それをやると家庭内温度まで冷えてしまうわけで、どうにもなりません。つらい。

そこで、もうちょい何とか快適に眠れて、かつ隣で寝ている妻には冷気がおよばないグッズはないものか、と探して行き着いたのが氷枕です。

伝説の「朝まで冷たい氷枕」を求めての放浪

氷枕と言っても、レガシーな「ゴム枕に氷をザラッと詰め込むタイプ」は今はもう絶滅種で、基本的には保冷剤が巨大になった的なタイプがほとんど。薬局などで売られているので、あれこれ試してみたんですが……う〜ん、どうにも満足できません。

まず、安価なヤツは硬い! カチカチに凍るので、頭をのせると痛いだけ。ダメ。次に「冷やしてもソフト」をうたう製品を試してみたら、こちらはひとまずプルンと肌当たりは快適なんですが、冷えている時間が短い。公称は最大8〜10時間保冷なんですが、ぶっちゃけ4〜5時間もすると確実に温かくなって、逆に不快感が高まるだけ。体調維持のためにできれば7時間は寝たいので、これでは足りない。

この時点でようやく「氷枕 長時間」みたいなワードで検索すればよかったと気がつきました……。だいぶ脳が煮えかけていたっぽいぞ。ということでようやく見つけました、12〜14時間保冷の「ひとばんクール」。

熱帯夜の救世主となるか? りょうざい屋「ひとばんクール」(+専用枕カバー)

熱帯夜の救世主となるか? りょうざい屋「ひとばんクール」(+専用枕カバー)

りょうざい屋というメーカー名は聞いたことがなかったんですが、どうやら工業系の計測機器や業務用の保冷剤なんかを作っている会社のよう。“業務用”という言葉に弱いので、もうこの時点で信頼できるのでは!という気持ちでいっぱい。

長時間保冷の秘密は、ダブルのゲル+断熱シートの3層構造

長時間保冷の秘密は、ダブルのゲル+断熱シートの3層構造

とはいえ、気になるのは、他メーカーが8〜10時間のところを12〜14時間保冷って、どういうシステムで保つんだろう?ということ。保冷ゲルの性能が、そこまでケタ違いだとは考えにくいし。

で、改めてメーカーサイトを確認して、なるほど納得。「ひとばんクール」は、上部がソフトな不凍結ゲル、下部がしっかり凍って冷気長持ちの凍結ゲルというダブルゲル仕様で、さらに最下層に冷気を逃さない断熱シートを敷いた3層構造を採用しています。

頭部に当たる上部はやわらかくひんやり、冷気は下部の凍結ゲルからずっと供給され続けるという仕組みなので、なるほど、これなら長時間保つのかも。しかも、それを専用の保冷枕カバーでくるむので、さらに安心です。

使用前は、12時間凍らせてからとのことで、まずは冷凍庫にイン。この時、凍結ゲルがかたよって凍らないように、平らな場所で冷やすのがポイントです。我が家は、冷凍食品ヘビーユーザーなので、このサイズをフラットに置ける面積を冷凍庫内に確保するのはちょっと大変でしたが、場所を取っていた冷凍ピラフを昼食で片付けることで何とかキープ。

使用前は必ず12時間以上凍らせること。起床後に冷凍庫に入れておけば、夜には使用できます

使用前は必ず12時間以上凍らせること。起床後に冷凍庫に入れておけば、夜には使用できます

で、12時間凍らせると……なるほど、冷凍庫に入れる前は全体がグニャグニャだったのが、カッチリと凍って固まっていました。裏側は、拳で叩くとカンカンと音がするぐらい。でも、頭が当たる面はちゃんとソフトでプニュッとしたゲルの感触。これなら就寝中に痛い思いをしなくて済みそう。

キンキンに冷えた「ひとばんクール」を専用枕カバーにセット。カバーは保冷効果の高い銅繊維製で、消臭・制菌効果もあり

これを専用保冷枕カバーに入れて、上から接触温度計で測ってみると14.5℃。室内が28℃だったので、気温より14℃近く低い状態です。手で触れると、ヒヤ〜ッとした冷気をはっきり感じられて気持ちいい。ついでに、枕カバーの内部も測ってみると1.6℃。つまりこれは、保冷枕カバーがいい仕事をしている証拠でしょう。

この時点で、枕の表面温度は14.5℃。かなりのひんやり感!

この時点で、枕の表面温度は14.5℃。かなりのひんやり感!

いざ就寝! 本当にひと晩ひんやりは続くのか?

さあ、温度も測ったし、もう寝よう寝よう(早く試したくて仕方ない)!

今回は、厚めのバスタオルを敷いて、その上に「ひとばんクール」を置いて寝てみることにしました。

試用した日の夜もやっぱり熱帯夜。それでも久しぶりに快眠できるかも!と思うと、ワクワクが止まらない

試用した日の夜もやっぱり熱帯夜。それでも久しぶりに快眠できるかも!と思うと、ワクワクが止まらない

僕みたいなストレートネックには、厚手のバスタオルとの組み合わせがちょうどいい感じ。冷た過ぎると感じたら、タオルの間に挟んでもよし

寝てみた感じ、そのままでは低過ぎるし、かといって通常の枕の上にのせると高過ぎ。僕はストレートネックなので、高い枕はつらくて……。そこが気にならない人なら、普段の枕にオンでも大丈夫かも。

そしてついに頭をのせてみると……うん、冷たいね! 頭がヒヤ〜ッと快適! これならエアコンで冷やし切れない部屋でも確実に眠れそうです。

あと問題は、これが朝まで続くかどうかですが……。

あ、これ快適過ぎてすぐ寝ちゃうやつ……

あ、これ快適過ぎてすぐ寝ちゃうやつ……

とか考えていたはずなんだけど、気がつくと朝。おおー、今までは寝苦しさで何度か夜中に起きていたんですが、久しぶりにひと晩丸々スヤァ……と眠れた気が。7時間睡眠のつもりが、気がつくと8時間半寝ていました。久しぶりの快眠です。

うわー、めっちゃ寝たわー。やや寝汗はかいていましたが、途中で寝苦しさは感じず

うわー、めっちゃ寝たわー。やや寝汗はかいていましたが、途中で寝苦しさは感じず

起きた瞬間の感じとしては、さすがに就寝直前ほどではないですが、まだじんわりとした冷気が感じられます。また、枕カバー自体がやや硬めのザックリした感触なので、ソフトゲルが頭にまとわりつくような嫌な感じもありません。うん、これ快適ですよ。

ずっと頭をのせていたけど、朝になっても表面は室温よりも低いまま

ずっと頭をのせていたけど、朝になっても表面は室温よりも低いまま

ちなみに、起床5分後の枕カバーの表面温度はというと23.5℃。確かに使い始めよりは上がっているけれど、それでも室温より5℃ほど低い。まだひんやりしていると言っていいレベルでしょう。

枕カバーから取り出してみると、下の凍結ゲルも溶けてやわらかくなっていましたが、まだそこそこ冷たい状態を保っていました。ただ、ここからさらに4時間以上も本当に保つか?という気はしなくもない。それでも、従来品が4〜5時間でアウトだったことを考えれば十分にスゴいし、そもそも名前のとおり、ひと晩はずっと快適だったので、個人的には問題なしとしたいところ。

カバーから取り出すと、中がほんのりと結露してる状態。まだ冷気のポテンシャルは残っているっぽい

カバーから取り出すと、中がほんのりと結露してる状態。まだ冷気のポテンシャルは残っているっぽい

【まとめ】自堕落の民にとっては買っても損はなし!

問題をひとつあげるとしたら、やはり価格でしょう。

薬局で購入できる長時間タイプの氷枕がだいたい1,000円前後なのに対して、枕部分だけで税込約5,000円。枕カバーとセットで7,000円オーバーというのはちょっと気軽に購入するのは躊躇します。

とはいえ、我ら自堕落の民にとって睡眠は何より貴重なもの。夏場に快適に眠るために必要なコストとしては、払っても損はないかもな〜、という気はします。

きだてたく

きだてたく

最新機能系から雑貨系おもちゃ文具まで、何でも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は大手文房具店の企画広報として企業ノベルティの提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。

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