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避難所生活や自宅避難時に役立つ防災リュックとライフラインボックスが登場

自然災害への備えは万全?東日本大震災を経験した防災士が監修したアイリスオーヤマの防災セット


でんぷん(糖質)が溶け出した煮汁を捨てずに糖質摂取量が減らせるというアイリスオーヤマの炊飯器「ヘルシーサポート炊飯器 RC-IJH50」の試食会に行った時に、同社が発売している「防災リュック」や、自宅避難で役立つ「ライフラインボックス」が置いてあったので見せてもらいました。こういったものはイチから自分で用意することもできますが、必要なアイテムが抜けていたり、逆に必要以上に詰め込んでしまって移動がしにくくなることもあるので、パッケージ化されたものを購入するのも賢い方法。アイリスオーヤマの防災セットは、東日本大震災を経験した防災士監修のもと、避難所生活で本当に必要なアイテムを厳選しているそうです。

デザイン性と実用性を兼ね備えた防災リュックセット

アイリスオーヤマは2006年から防災リュックを販売していますが、2011年の東日本大震災を機に中身を大きく見直したといいます。というのも、アイリスオーヤマの本社は宮城県にあり、工場も同県に点在していたことから、東日本大震災により避難所生活をよぎなくされた社員が多く、それまで用意していたセット内容ではベストでないと感じたのだそう。そこで、実体験で困ったこと、欲しかったものなどをピックアップ。同じく震災を経験した防災士にも監修を依頼しながら、数年ごとに改良を加え、その時代に求められる内容に調整するとともに、人数や用途に合わせて選べるよう防災リュックや備蓄セットの種類も拡充していきました。そして、今年2020年、見た目も一新した「防災リュック」シリーズを発売。複数のモデルがラインアップされていますが、今回紹介するのは、おしゃれさと機能性に配慮した新モデルの「防災リュックセット 1人用(20点セット)」と「防災リュックセット 食品あり 1人用(45点セット)」、「防災リュックセット 食品あり 2人用(55点セット)」の3つ。いずれも、避難所での快適性を高めるためのアイテムを充実させたセットです。

一般的な防災リュックとは一線を画するデザイン。ホワイトのほうは食品ありのタイプで、1人用「BRS-45」(価格は22,800円/税別)と2人用「BRS-55」(価格は25,800円/税別)が用意されています。ブラックのほうは食品が入っていない1人用「BRS-20」(価格は11,800円/税別)

2015年に発売された防災リュックのひとつと比べると、新モデルがデザインにこだわったのはあきらか。もちろん、中身も充実したものにブラッシュアップされています

見た目にこだわっただけでなく、機能性にも配慮されています。前面にはテントなどにも使用される防水ターポリン素材を採用するとともに、止水ファスナーを装備

ポケットはサイドにメッシュ状のものがひとつと、前面に薄型のものを入れられるタイプがひとつ用意されています

前面ポケットの横にあるファスナーは、リュックの中にアクセスするための入り口。

前面ポケットの横にあるファスナーは、リュックの中にアクセスするための入り口。上部を開かなくても出し入れできます

幅広でクッション性のある肩ベルトのほか、ウェストベルトも付いています

幅広でクッション性のある肩ベルトのほか、ウェストベルトも付いています

正面にはリフレクターも完備。暗い時間や場所で移動する際の安全を確保します

正面と肩ベルトには反射板も完備。暗い時間や場所で移動する際の安全を確保します

3種類の防災リュックセットは、対応人数やアイテム数が異なります。共通して入っているのは、「エアベッド」「エアベッド用ポンプ」「ウォータータンク(10L)」「乾電池ラジオライト」「乾電池式携帯充電器(単三乾電池8個入り)」「単三乾電池」「単四乾電池」「マスク」「携帯トイレ」「スリッパ」「除菌ハンディウェット」「レインコート」「不織布バッグ」「防災マニュアル」の15アイテム。本数や枚数はそれぞれに適する分量となっています。

防災リュックセット 1人用(20点セット) BRS-20

防災リュックセット 1人用(20点セット) BRS-20

リュックの容量は26Lで、サイズは350(幅)×210(奥行)×480(高さ)mm。食品や水がセットされないタイプなので重量は3.9kgと、持ち出すのにそれほど負担にはならなそう

リュック内には拳ひとつ分ほどのスペースが空いていたので、足りないアイテムは自分で補充するとよさげ。また、箱に入っているエアバッグやエアベッド用ポンプは箱から出した状態にすれば、もっとスペースが確保できるでしょう

防災リュックセット 食品あり 1人用(45点セット) BRS-45。今回は展示されていなかったので実物を見ていませんが、下で紹介する「防災リュックセット 食品あり 2人用(55点セット)」とリュック自体は同じものとなっています。リュックサイズは380(幅)×230(奥行)×530(高さ)mmで、重量8.4kg

防災リュックセット 食品あり 2人用(55点セット) BRS-55

防災リュックセット 食品あり 2人用(55点セット) BRS-55

2人分のアイテムが入っているため重量は11.1kgありますが、肩ベルトは幅が広くてやわらかく、ウェストベルトも装備されているので、肩への負担もそれほど感じませんでした

防災リュックセット 食品あり 2人用(55点セット)に入っているエアバッグとエアベッド用ポンプは、箱から出た状態。ムダなスペースをなくし、効率よく詰め込まれています

こだわりのアイテムをのぞき見!

防災リュックに入れられているものはすべて厳選された必要性の高いアイテムですが、その中からアイリスオーヤマがこだわったものや筆者が気になったものをピックアップしてみました。

●エアベッド

避難所によって差もありますが、大半はブルーシートが敷いてあるだけの床の上で過ごしたり、就寝したりしなければなりません。そんな環境下でも少しでも体への負担を減らして眠れるようエアベッドをセットに追加。

空気を入れると、73(幅)×191(長さ)×22(高さ)cmサイズのベッドに! 22cmも厚みがあるので、床からの冷えなども防げそう。専用ポンプも同梱

エアポンプも同梱されているのがありたがい。ちなみに、右奥にあるウォータータンク(10L)も避難所生活から必須アイテムとしてセレクトされたものだといいます。取っ手や水を注ぐためのコックも付いていて、使い勝手も上々

●乾電池式携帯充電器(単三乾電池8個入り)

携帯電話の充電が切れ、情報を得ることができなくて不便だったことから、充電器をセットに。手回しタイプの場合、バッテリー残量ゼロになったものを使えるレベルまで充電するのは時間がかかるため、乾電池で充電できるものにしたのだそう。モバイルバッテリーを用意するのもアリですが、それ自体に残量がなければ使えないため、確実に充電ができるように乾電池も付けた充電器にしたといいます。また、日常生活で使用頻度が高く、入手もしやすい単3乾電池にしたのもこだわりとのこと。

手回しタイプの充電器では、半日回してもスマートフォンを1分くらいしか使えなかったことから乾電池式を採用しているのだそう

この充電器と同じように、乾電池で使えるラジオライトやランタン(食品なしのBRS-20は除く)も同梱されています。

●種類豊富な食品群

「防災リュックセット 食品あり 1人用(45点セット)」と「防災リュックセット 食品あり 2人用(55点セット)」のみに同梱されているものとなりますが、食品は長期間保存できるだけでなく、種類を多くしているのがポイント。東日本大震災の際に避難所で生活していたというアイリスオーヤマの社員の話によると、やはり食料不足だったといいます。また、種類も少なく飽きもきたとのこと。お腹を満たせるだけでなく、少しでも食を楽しめるようバリエーションなど工夫しているのだそう。

5年保存のアルファ米とクッキー、水が入っています

5年保存のアルファ米とクッキー、水が入っています

食品や電池などが布バッグにまとめられ、リュックに同梱されているのですが、このバッグは普通にバッグとして使うこともできます。ちょっとした移動時にあると便利そうなものだと思いました

●あると便利だけど入れ忘れそうなアイテム

携帯トイレや目隠しポンチョ(食事ありタイプのみ)など、すべて役立ちそうなものばかりですが、筆者が自分で防災リュックを準備したとしたら入れ忘れてしまいそうと感じたものを紹介します。

マスクや除菌ウェットティッシュは自分で用意する際も忘れなそうですが、口腔ケアアイテムは歯ブラシ&歯磨き粉を準備して安心してしまいそう。水が十分に使えないことも考えられるので、マウス ウォッシュは入れておきたいところ。傷をケアする医療用品(エイドチーム)やマウスウォッシュは「防災リュックセット 1人用(20点セット)」には入っていないので、このセットを選んだら追加しておくといいでしょう

3つのセットすべてにスリッパが同梱されているのは便利。ずっとクツを履いたまま過ごすと疲れやすいので、これはありがたい。また、食料ありタイプのほうに入っている耳栓も、あると絶対役立つアイテムですが、自分だと用意し忘れてしまいそう

コンパクトタイプの防災リュックセットも登場

前述の「防災リュック」シリーズに、2020年8月下旬発売で一次持ち出し品に特化した「防災リュックセット 33点(1人用) BRS-33」も追加されました。一時持ち出し品とは、避難時すぐに持ち出すべき必要最低限の備えで、被災時・非常時の最初の日間をしのぐための物品のこと。懐中電灯やレインポンチョ、タオル、携帯用トイレ、使い捨て下着など33点が入っています。

リュックのカラーはグレーとブラックを用意。サイズは320(幅)×160(奥行)×430(高さ)となっており、ひとり暮らしの部屋に常備しておくのにもじゃまになりにくそう

考え出すとあれもこれも入れておきたくなりますが、「防災リュックセット 33点(1人用) BRS-33」はパッと持ち出せ、移動もしやすそう。価格も4,480円(税別)と手ごろなので、個人的にはこれを備えて購入して、足りないものは自分で買い足そうかなと思っています

自宅避難する際の備え「ライフラインボックス」

最後に、アイリスオーヤマ初の「ライフラインボックス」を紹介します。ライフラインボックスは、さまざまな事情で避難所に行くことができず、自宅で避難をする人のために用意されたもの。固形燃料や長期保存パックごはん、缶詰など、携帯性にも配慮しなければならない防災リュックのセット内容とは異なるアイテムも入っています。ライフラインが止まった状態で、2人が3日間過ごせるセットとなっているとのこと。

「ライフラインボックス 2人用(25点セット) LB-25」は、ダンボール箱に入った状態で保管します。サイズは315(幅)×300(奥行)×310(高さ)mm。価格は14,800円(税別)です

家に置いておくものなので、長期保存できる缶詰も入っています

家に置いておくものなので、長期保存できる缶詰も入っています

固形燃料は大量貯蔵や空輸もできる非危険物で安全性の高い「デュアルヒート」を採用。これで、火を起こすことができます

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。

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