文具対談
「何でもセロハンテープ」の時代は終わった!

セロハンテープの上位互換! 使わにゃ損な「最強テープ」3傑

今回紹介したいのは、何だかんだで日常的に使用頻度の高いテープ系文房具です。

「テープ系」とひと口に言っても、梱包テープや両面テープ、セロハンテープにテープのりといろいろとありますが、ざっくり定義すれば、「モノとモノを貼り合わせる作業が乾燥を待つことなく簡単に行える道具」ということ。

近年は、接着剤や液体のりなども進化して使いやすくなっていますが、それでも手軽さで言えば、ペタッと貼るだけでくっつくテープ系が圧倒的に便利です。また、紙の破れを補修するなど、平面同士を重ねなくても貼り合わせられるのもテープならでは。

ただ、先述したようにテープ類もいろいろ。これは、用途によって粘着力や耐水性といった向き不向きがあるからです。貼りものは何でもセロハンテープだけで済ませちゃう“セロハンテープ原理主義者”(割と60代以上の人に多い)もいるんですが、そこはやはり、用途に合わせていくつかのテープを使い分けるのが確実でしょう。便利なテープ、最近いっぱい出ていますから。

それぞれ特徴が異なる、目からウロコの便利テープを紹介します!

それぞれ特徴が異なる、目からウロコの便利テープを紹介します!

最新の透明粘着テープは粘着力も最強レベル

まず紹介したいのは、3Mから2020年に発売された最新の透明粘着テープ「スコッチ スーパーホールドテープ」です。

「透明粘着テープ」と言うとあまり耳なじみがないかもしれませんが、基本的にはセロハンテープの仲間。透明のテープ基材に粘着剤をコートしたもので、この基材がセロハンならばセロハンテープと呼ぶ、という感じですね。

見た目はセロハンテープと変わらないが、粘着強度や耐候性が大きくアップした「スコッチ スーパーホールドテープ」

見た目はセロハンテープと変わらないが、粘着強度や耐候性が大きくアップした「スコッチ スーパーホールドテープ」

ちなみにこの「スコッチ スーパーホールドテープ」は、基材がポリプロピレン。セロハンよりも頑丈で劣化も少なく、水にも強い素材です。また、素材性能だけでなく、厚みも一般的なセロハンテープよりわずか(0.05mm→0.06mm)に増えており、コシが強くなっています。おかげで、せっかく引き出したテープが反って粘着面同士がくっついちゃった、みたいなトラブルも起きにくくなっているように感じました。

基材にコシがあるので、切った後のテープの取り扱いが従来品よりちょっとラクかも

基材にコシがあるので、切った後のテープの取り扱いが従来品よりちょっとラクかも

そして、何より重要なのは粘着力の強さ。「粘着剤を従来の30%増量」とメーカーも公称しているとおり、ガッチリと貼ることができます。

たとえばPC周りの配線を引き回す時に、一時的にケーブルを貼って仮留めするにも十分に耐える粘着強度、つまり、事務作業だけでなくDIYにも使えるレベルにあるということですね。

500mlのボトルに貼って吊り下げても、はがれない強粘着っぷり

500mlのボトルに貼って吊り下げても、はがれない強粘着っぷり

また、粘着剤そのものも劣化が少なく、粘着強度の高いアクリル系粘着剤を使用しています。従来のゴム系粘着剤よりも耐候性・耐光性にすぐれているため、経年劣化でベタベタになりにくいのもポイント。

透明度も高いので、破れた紙の補修にも使いやすいし、テープとしては単純にセロハンテープの上位互換と思ってもらってOKです。

レバーを引いてテープが出せるワンハンド・テープカッター

進化した最新テープが便利なのは当たり前ですが、できれば、その相棒たるテープカッターも便利なヤツのほうがありがたい。

ニチバンの「プッシュカット」は、やや特殊な形状をしていますが、これがめちゃくちゃ便利なんですよ。元々は「ハンドカッター」という名前で販売していましたが、生産の都合で2011年に販売終了となっていました。それが何と2020年夏にバージョンアップして帰ってきました。個人的にも「ハンドカッター」を愛用していたので、この復刻はやたらとうれしいニュースです。

左が「マスキングテープ」を、右が「両面テープ ナイスタック」を内蔵したニチバン「プッシュカット」。どちらもテープは共用可能です

左が「マスキングテープ」を、右が「両面テープ ナイスタック」を内蔵したニチバン「プッシュカット」。どちらもテープは共用可能です

「プッシュカット」は、ボディ下部のレバーを1回引くと、先端からテープが約12mm、ニュッと出てきます。レバーをさらに何回か引いて必要な長さになったら、上部のボタンをギュッとプッシュ。すると、スパッと切れた状態でテープが取り出せるという仕組みです。

片手でテープカッターを押さえて、もう片方の手でテープを引き出して切って……と従来製品ならば両手を使う作業を片手で行えちゃうので、それだけでもかなり便利。

レバーを引いて、ほどよいところでボタンをプッシュ。切り口はフラットで使いやすいです

レバーを引いて、ほどよいところでボタンをプッシュ。切り口はフラットで使いやすいです

レバーを引く回数をそろえれば、常に同じ長さのテープが作れるのも、作業効率アップの点で重要です。両面テープなら、小さく切ってピンポイントで貼るよりも、1レバー1カットで正方形に近いテープ片が量産できるため、作業がめちゃくちゃはかどります。

切り口がギザギザせずスパッと直線なので、はく離紙からはがす時に先端がくっついて丸まりにくい、というのも大事なポイント。

カプセルトイなどの小物を机に固定する両面テープ片も、簡単に量産できます

カプセルトイなどの小物を机に固定する両面テープ片も、簡単に量産できます

ちなみに、装填できるテープは、両面テープ(ナイスタック)とマスキングテープの2タイプ。マスキングテープも片手で引いて切れるので、プラモデルの塗装に使うのもラクになるはず。実際、先代「ハンドカッター」時代は、プロの塗装業者がヘビーに使っていたという話もあるほどで、DIYやクラフトホビー系の趣味に使うには最適だと思います。

養生テープは家庭用万能テープだった!

最後に紹介するのは、ニチバン「ディアキチ ワザアリ テープ」。こちらは最新アイテムというわけではないんですが、家庭で使うテープとしてめちゃくちゃ万能で、紹介しないわけにはいきませんでした。

家庭用万能テープこと、ニチバン「ディアキチ ワザアリ テープ」(左)と「ディアキチ ワザアリ テープカッター」(右)

家庭用万能テープこと、ニチバン「ディアキチ ワザアリ テープ」(左)と「ディアキチ ワザアリ テープカッター」(右)

モノとしては、いわゆる養生テープと呼ばれるもので、引っ越しの時なんかに壁面にクッション材を貼って固定する緑色のテープ……と言えば、思い当たる人もいるのでは。「ディアキチ ワザアリ テープ」はその養生テープの小型バージョンと思ってもらえればOKです。

貼りはがしができて、貼り跡に粘着剤も残らず、それでいてほどよく強めの粘着力があり、耐冷性も強い……と、基本スペックの時点で相当強いのがおわかりでしょう。

食べかけのお菓子の袋も閉じやすいです。「封をするのが手間だから食べ切っちゃえ」みたいな食生活から脱却しよう!

食べかけのお菓子の袋も閉じやすいです。「封をするのが手間だから食べ切っちゃえ」みたいな食生活から脱却しよう!

そして、このスペックを最も発揮できるのが、キッチン周り。

使いかけの食材パックの口に貼って閉じ直せば冷蔵庫に入れやすいですし、次に使う時もペリッとはがせて、さらに閉じ直しが可能です。耐冷性があるので、冷蔵庫や冷凍庫でも粘着力が落ちません。また、粘着力が強いので、開封したパスタや乾麺の袋をピタッと閉じ直すにも使いやすいです。食材を余らせやすい単身〜2人世帯にとっては、必携ツールと言えるかも。

さらに、「ディアキチ ワザアリ テープ」は、はがす時に壁紙や塗装を傷めにくいので、壁面家具を設置する際に仮留めしたり、テーブルの端にゴミ袋を貼って一時的なゴミ箱を作ったりと、キッチン以外でも使用範囲はかなり広大。取りあえず自宅用に何かテープ系をひとつ買っておくとしたら、まずコレ!と言えるレベルでオススメできます。

なお、マグネットで冷蔵庫などに固定できる専用の「ディアキチ ワザアリ テープカッター」(別売)と合わせると、さらに使いやすさがアップするので、一緒に買うことを推奨します。

「ディアキチ ワザアリ テープカッター」は、底面マグネットで冷蔵庫に吸着。片手でテープが切れるので重宝します

「ディアキチ ワザアリ テープカッター」は、底面マグネットで冷蔵庫に吸着。片手でテープが切れるので重宝します

【まとめ】テープは使用シーンさえ選べば作業効率は大きくアップ

テープ系は手軽さの半面、接着用品としては中途半端な扱いを受けがち。ですが、その手軽さこそが最大のメリットなわけですから、使うシーンさえ選べば作業効率は大きくアップします。

取りあえず、何でもセロハンテープで貼っちゃえばいいじゃん的な発想はかなり古いので、捨てましょう。テープをきちんと賢く使い分けたほうが確実かつ快適ですよ。

きだてたく

きだてたく

最新機能系から雑貨系おもちゃ文具まで、何でも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は大手文房具店の企画広報として企業ノベルティの提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。

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