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スマホアプリで設定変更

トリガーフィーリングを俺流に調整できる! HiKOKIの新しいインパクトドライバーがスゴい

「あなた好みに変わります」。いや違うな。「俺色に染めてやるぜ」かな。何のことを言っているかわからないと思いますが、実はこれ、インパクトドライバーの話です。電動・エア工具を製造・販売する工機ホールディングスが、2020年10月6日から発売開始した「HiKOKI」(ハイコーキ)ブランドの新製品「WH 36DC」は、トリガーフィーリングと外観を自分好みにカスタマイズできる新感覚のインパクトドライバー。DIY初心者から、毎日何百本・何千本とネジを回しているプロまで、誰にでも使いやすくカスタマイズできる1台なのです。

HiKOKI/ハイコーキとは?

工機ホールディングスというと一般人には耳なじみが薄いと思いますが、旧社名は「日立工機」で、以前は日立グループのメーカーでした。2017年に、米投資会社コールバーグ・クラビス・ロバーツ傘下のHKホールディングスの完全子会社となり、2018年に現在の社名に。これにともない、電動工具のブランドも「HiKOKI」へと変更されたのです。

同社はもともと、戦前から機関銃などを製造していた兵器メーカーで、戦後、機関銃の回転機構やギア、モーターの技術などを電動工具に転用し、現在に至っています。歴史が長いだけでなく、世界で初めて卓上スライド丸鋸やコードレスインパクトレンチを開発するなどその技術力も高く、現在、電動工具の世界では日本国内シェア2位、世界シェアでも4位グループにつけていると言われています。

スマホのアプリでトリガーフィーリング設定を変えられる!

今回発表された新製品の「WH 36DC」は、そんな工機ホールディングスの技術の粋を集めて大進化を遂げた1台。インパクトドライバーでトリガーフィーリングをカスタマイズできるのは、日本国内初となります。一応補足しますと、トリガーフィーリングとは、読んで字のごとく「インパクトドライバーのトリガーを引いたときの感触」のこと。従来はドライバーのクセに人が合わせていたものが、これからは人のクセにドライバーが合わせることができるようになるのです。電動工具革命と言っても過言ではありません。

こちらが新製品の「WH 36DC」。カラフルな外観についても、のちほどご紹介します!

こちらが新製品の「WH 36DC」。カラフルな外観についても、のちほどご紹介します!

具体的には、スイッチの遊び・最低回転数・最高回転数・ソフトスタート・低速域の幅の5項目を、それぞれ5段階で自由に設定できます。使い方は簡単。別売のBluetooth機能搭載マルチボルトバッテリーを本体に装着して、スマートフォンに専用アプリ「HiKOKI TOOL」をダウンロード。そして両者をBluetoothでペアリングすることにより、スマホから簡単に設定ができるのです。

バッテリーにBluetoothを搭載しており、スマホとペアリングすることで本体のトリガーフィーリングを調節できます。調整したレベルを本体が記憶するので、充電等でバッテリーを取り外しても設定は変わりません

バッテリーにBluetoothを搭載しており、スマホとペアリングすることで本体のトリガーフィーリングを調節できます。調整したレベルを本体が記憶するので、充電等でバッテリーを取り外しても設定は変わりません

たとえばスイッチの遊びの調整は、自転車のブレーキのようなものです。トリガーを引くとすぐにモーターが動き出すようにしたり、数ミリ引かないと動き出さないようにしたりと、回転が始まるタイミングを調整できます。

ほかの4項目も調整することで、最初はゆっくりと回りだして徐々に回転数を上げていく設定や、すぐにトップスピードに到達する設定、回り始めの回転数、トップスピード時の回転数、打撃が始まるタイミングなど、自分好みの操作フィーリングに仕立てることができるのです。

こちらがアプリの設定画面。自転車のブレーキのようにトリガーの遊びを調節できるほか、最高回転数なども5段階で調節できます

こちらがアプリの設定画面。自転車のブレーキのようにトリガーの遊びを調節できるほか、最高回転数なども5段階で調節できます

プリ設定は「デフォルト」「クラシック」2種類のモードから選べる

「WH 36DC」はトリガーフィーリングを自分好みに細かく調整できるいっぽうで、あらかじめ用意されたモードも2つ搭載しています。ひとつは「デフォルトモード」。いわゆる工場出荷状態です。本機を開発するにあたり、同社では多数のプロの職人にヒアリングし、最も使いやすい設定を追求しました。その結果がデフォルトモードです。

こちらのモードでは、トリガーの遊びが少なく、最高回転数に到達する時間が短く、最高回転数が高くなっています。プロ職人は毎日何千本とネジを打つため、1本1本にかかる時間をできるだけ短くしたい。ネジ打ちは慣れているので強めの設定でもネジが暴れることなく、すばやく打ち込むことができるのです。

プリセットは「デフォルトモード」と「クラシックモード」の2種類

プリセットは「デフォルトモード」と「クラシックモード」の2種類

もうひとつのモードは「クラシックモード」。前モデルのデフォルト設定で、トリガーに遊びがあり、ゆっくりと最高回転数まで上がっていくモードです。従来のフィーリングが合っている人や初心者にはぴったり。このクラシックモードの設定も、スマホアプリから行う形になります。また、土台や梁などの太くて堅い木材はデフォルトモード、打ち間違いが絶対にできない化粧板にはクラシックモード、というような使い分けも可能です。

以下の動画は、右の緑の機体がクラシックモード、左の赤の機体がデフォルトモード。両方同時にトリガーを引いてみると、デフォルトモードは遊びがないためトリガーを引くとすぐに動き出しますが、クラシックモードは遊びがあるので少し引いても動かず、もう一段階トリガーを引く必要があります。

以下の動画は、モードによる最高回転数の違い。緑のクラシックモードのほうが、最高回転数が低いんです。

クラシックモードはソフトスタートが効いているため徐々に最高回転数に上がっていき、デフォルトモードは一気に最高回転数に達します。

外見もカスタマイズできる!

また今回、外見もカスタマイズできるようになりました。別売りのカラープレートを本体の土台部分に取り付けることで、自分専用のドライバーに変更できるのです。自分専用のものだということがわかりやすくなり、工事現場などで取り違えを防ぐ効果もありますね。カラープレートは、チタニウムシルバー/スカイブルー/シグナルレッド/バイオレット/ライトゴールドの5色。それぞれ左右2枚入りで840円(税別)となります。

WH 36DC本体色も、従来のアグレッシブグリーンとストロングブラックに加え、新色としてフレアレッド、ディープオーシャン(11月発売予定)、フォレストグリーン(同)の3色が加わりました。つまり、5色×5色で25通りの組み合わせが楽しめるのです。

本体5色とカラープレート5色で25通りの組み合わせが楽しめます

本体5色とカラープレート5色で25通りの組み合わせが楽しめます

カラープレートは台座部分に取り付けます。写真はフレアレッドの本体にライトゴールドのプレートを取り付けたもの

カラープレートは台座部分に取り付けます。写真はフレアレッドの本体にライトゴールドのプレートを取り付けたもの

このほかの特徴としては、ヘッドの長さが前機種より13mm縮小し、114mmと業界最短になったこと、前機種に比べてビット振れを約17%低減したことでカムアウトしにくく、片手操作でもビスが倒れにくくなったことがあげられます。

そのほか、ヘッド前部に3灯LEDライトを搭載しているおかげで影ができにくく作業がしやすいことや、テクスモードやソフトモード、ボルトの締めすぎを防止する単発モードなど各種モードを搭載しているのは従来通りです。

ヘッドに3灯LEDライトを搭載、360°全方向から照らすことで影をできにくくします

ヘッドに3灯LEDライトを搭載、360°全方向から照らすことで影をできにくくします

WH 36DC(NN)の本体価格は23,200円(税別、以下同)。別売のBluetooth搭載マルチボルトバッテリーの価格は、容量4.0Ah(36V時)の「BSL 36B18B」が29,000円、容量2.5Ah(36V時)の「BSL 36A18B」が25,500円。なお、本体とBluetooth非搭載のマルチボルトバッテリーとのセットも同時発売します。WH36DC(2XP)が通常のマルチボルトバッテリー(残量表示付き BSL 36A18)2個・ケース付属のセットで60,100円、WH36DC(2XN)が同マルチボルトバッテリー2個・ケース・急速充電器(UC 18YDL2)付属のセットで68,100円となります。

(※2020/10/7お詫びと訂正:記事初出時、セットに含まれるバッテリーはBluetooth搭載とありましたが、誤りです。正しくはセット同梱のバッテリーはBluetooth機能非搭載の通常モデルとなります。お詫びし訂正いたします)

DIY派にうれしい! 自分好みのカスタマイズで使いやすい

筆者の自宅は一戸建ての持ち家なので、ごくたまにDIYします。インパクトドライバーも持っているのですが、たまにしか使わないため、一向に上達しません。特に硬い梁や外壁にネジを打ち込む際、インパクトドライバーの回転数が高すぎるためネジが暴れてカムアウトすることもしばしば。

しかし今回、WH 36DCを手に取り、クラシックモードからさらに初心者にやさしい設定にして使ってみたところ、ネジが暴れることなく、まっすぐに木材に打ち込むことができました。初めて金属プレートのネジ止めにも挑戦してみたのですが、最初の1本から真っ直ぐ打ち込めました。

自分の側がその扱いに慣れるのが当たり前と思っていた電動工具が、まさか自分が使いやすいように調節できるなんて驚きです。機関銃のDNAを受け継いでいるというエピソードも何となく男心をくすぐるし、WH 36DCがちょっと、いや、かなり気になってきました(笑)。

近藤克己

近藤克己

1966年生まれ、福島県出身。大学では考古学を専攻。主に生活家電を中心に執筆活動する家電&デジタルライター。レビューや検証記事では、オジさん目線を大切にしている。得意分野は家電流通・家電量販店。趣味は、ゴルフ、ギター、山登り、アニメ、漫画、歴史、猫。

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