レビュー
電力不要で押印もできる後付けタイプ

自分で設置できるパナソニックの宅配ボックス「COMBO-LIGHT(コンボ-ライト)」を使ってみた!

ネット通販の利用の伸びとともに宅配便の需要が高まったこの頃、宅配ボックスを設置する人も増えています。現に、パナソニックが手がける宅配ボックスの受注は2020年3月に前年比150%にアップし、その後も好調に推移しているとのこと。今回は、まだ導入していないけれど宅配ボックスが気になっているという筆者の友人Aに、パナソニック「COMBO-LIGHT(コンボ-ライト)」のある生活を体験してもらいました。設置作業も自分で行います!

COMBO-LIGHTって、どんな宅配ボックス?

パナソニックは1992年から宅配ボックス事業に参入しており、新築の住宅やリフォームのタイミングで設置するタイプを中心に展開してきましたが、2019年に専門工事業者に依頼せず、既築住宅に自分で設置できる後付けタイプのCOMBO-LIGHTを発売。厳密に言えば、すでにリリースされている電力を使用しない「COMBO」シリーズには自力で設置できる製品もありますが、本体を固定させる専用のブロックや金具が必要なうえ、その取り付け作業もなかなか大変なでした。その点を考慮し、COMBO-LIGHTはもっと簡単に設置できる仕様に変更。それでいて、高い耐久性も担保されています。

サイズはミドルタイプとラージタイプを用意。ミドルタイプ(左)の本体サイズは390(幅)×473(奥行)×590(高さ)mmで、収納できる宅配物の最大サイズは310(幅)×400(奥行)×500(高さ)mm。ラージタイプ(右)はミドルタイプと設置面積は同じですが、高さが200mmプラスされたサイズとなります。受け取り可能な宅配物の重量はミドルタイプが20kgまで、ラージタイプが25kgまで

サイズはミドルタイプとラージタイプを用意。ミドルタイプ(左)の本体サイズは390(幅)×473(奥行)×590(高さ)mmで、収納できる宅配物の最大サイズは310(幅)×400(奥行)×500(高さ)mm。ラージタイプ(右)はミドルタイプと設置面積は同じですが、高さが200mmプラスされたサイズとなります。受け取り可能な宅配物の重量はミドルタイプが20kgまで、ラージタイプが25kgまで

カラーバリエーションは前述のマットブラックのほか、漆喰ホワイト、エイジングブラウン、ステンシルバー、ボルドー、ダークウッド(扉は木目シート)の計5色が用意されており、価格はマットブラック以外のカラーが10,000円ほど高い設定となっています。ミドルタイプの価格(マッドブラック/マッドブラック以外のカラー)は39,800円(税別)/49,800円(税別)で、ラージタイプの価格(マッドブラック/マッドブラック以外のカラー)は49,800円(税別)/59,800円(税別)

カラーバリエーションは前述のマットブラックのほか、漆喰ホワイト、エイジングブラウン、ステンシルバー、ボルドー、ダークウッド(扉は木目シート)の計5色が用意されており、価格はマットブラック以外のカラーが10,000円ほど高い設定となっています。ミドルタイプの価格(マッドブラック/マッドブラック以外のカラー)は39,800円(税別)/49,800円(税別)で、ラージタイプの価格(マッドブラック/マッドブラック以外のカラー)は49,800円(税別)/59,800円(税別)

ビールケースの構造を応用し、高い耐衝撃性と耐荷重性を実現しているとのこと。さらに、その表面を頑丈で耐候性にすぐれるASA樹脂で覆う2重構造とすることで、より耐久性を高めているといいます

ビールケースの構造を応用し、高い耐衝撃性と耐荷重性を実現しているとのこと。さらに、その表面を頑丈で耐候性にすぐれるASA樹脂で覆う2重構造とすることで、より耐久性を高めているといいます

宅配物を入れたあとは、当然ながら施錠されます。電力を使わないので、施錠は宅配業者にゆだねることになりますが、電源不要のタイプではこれが一般的。ひとつの宅配ボックスで受け取れるのは、1業者1回が基本です。そのため、不在時に複数業者から配達があった場合、受け取れないことも。そうした事態を軽減できるようCOMBO-LIGHTは2台重ねて使える設計となっています。ただし、連結できるのはミドルタイプとミドルタイプ、もしくは、ミドルタイプとラージタイプの組み合わせのみ。ラージタイプの2台連結は推奨されていないので注意しましょう。

2台用意しておけば、不在時に2回宅配物が届いても受け取れない事態が減らせます

2台用意しておけば、不在時に2回宅配物が届いても受け取れない事態が減らせます

そして、「COMBO」シリーズには配達伝票に押印できる機能も搭載されています。施錠と同時に押印できるのですが、この仕組みは文章だけではわかりづらいので、以下に記す設置作業で、写真とともに紹介します。

COMBO-LIGHTを設置してみよう

COMBO-LIGHTを設置するAさんが最初に悩んだのは、ミドルタイプとラージタイプのどちらの大きさを選ぶかでした。ラージタイプのほうが大きめの荷物やより複数の荷物が入れやすいというメリットはあるものの、宅配ボックスの導入自体が初めての経験ということあり、玄関に大きな箱のようなものが常設されることに若干抵抗がある様子。しかし、大は小を兼ねると言いますし、結局、ラージタイプをチョイスしました。

このような状態で届きました。COMBO-LIGHT自体は組み立ての必要はないようです

このような状態で届きました。COMBO-LIGHT自体は組み立ての必要はないようです

荷を解き、初対面したCOMBO-LIGHT。ラージタイプの重量は10.6kgですが、起こしたり、設置場所まで移動させるのは苦労しませんでした

荷を解き、初対面したCOMBO-LIGHT。ラージタイプの重量は10.6kgですが、起こしたり、設置場所まで移動させるのは苦労しませんでした

扉には解錠のための鍵穴と施錠の機構、そしてその下に伝票を差し込む隙間があります。宅配業者が配達後、ここに配達伝票を差し込んで施錠すると押印されるのですが、詳しくはのちほど

扉には解錠のための鍵穴と施錠の機構、そしてその下に伝票を差し込む隙間があります。宅配業者が配達後、ここに配達伝票を差し込んで施錠すると押印されるのですが、詳しくはのちほど

扉の開く角度は90°まで

扉の開く角度は90°まで

収納スペースが310(幅)×400(奥行)×700(高さ)mmあるので、思ったよりも大きな物まで入る印象

収納スペースが310(幅)×400(奥行)×700(高さ)mmあるので、思ったよりも大きな物まで入る印象

扉の内側には、雨などの水の侵入を防ぐパッキンが施されています

扉の内側には、雨などの水の侵入を防ぐパッキンが施されています

これで設置完了なら超簡単ですが、後付けタイプの宅配ボックスは盗難や風による転倒などを防ぐため、固定するのが一般的。チェーンなどで留めるだけの簡易な製品もありますが、COMBO-LIGHTは安全性を考慮し、地面から離れないようにしっかり固定させます。方法は2種類用意されており、設置面に穴を開け、アンカーで固定する方法と、接着剤で固定する方法のどちらかを選択可能。当然ながら、設置できる場所は水平かつ平坦でなければなりません。さらに、設置する場所の素材もアンカー固定は50mm以上の厚みのあるコンクリートのみ、接着固定はコンクリート、タイル、レンガ、インターロッキングというように条件があります。ほかにも細かい注意点はありますが、ハンマーやドリル、レンチなどの工具がなくても設置できる接着固定のほうが難度は低いでしょう。ただし、どちらの方法を選ぶにしても、別売の据え置き施工用ベース「CTNR8150B」(価格は9,500円/税別)が必要です。

据え置き施工用ベース「CTNR8150B」にはアンカー固定と接着固定に必要なパーツが入っているので、届いてから固定方法を決めることも可能

据え置き施工用ベース「CTNR8150B」にはアンカー固定と接着固定に必要なパーツが入っているので、届いてから固定方法を決めることも可能

さっそく、設置してみましょう。紹介するのは接着固定の流れとなります。

傷が付かないようにシートやダンボールなどを敷いたところにCOMBO-LIGHTを置き、扉を開けておきます

傷が付かないようにシートやダンボールなどを敷いたところにCOMBO-LIGHTを置き、扉を開けておきます

COMBO-LIGHTの底部に、据え置き施工用ベースに同梱されているベースを取り付け。内側からネジで固定するのですが、ベースを持つ係とネジを締める係というように2人体制でないとうまく取り付けできませんでした。なお、アンカー固定の場合は、ベースを土間面にアンカーボトルで固定したあと、本体とベースをネジで固定します

COMBO-LIGHTの底部に、据え置き施工用ベースに同梱されているベースを取り付け。内側からネジで固定するのですが、ベースを持つ係とネジを締める係というように2人体制でないとうまく取り付けできませんでした。なお、アンカー固定の場合は、ベースを土間面にアンカーボトルで固定したあと、本体とベースをネジで固定します

型紙にはアンカー固定用と接着固定用が片面ずつ印刷されているので、選択した固定方法の面を上にし、切り取り部をカッターでカット

型紙にはアンカー固定用と接着固定用が片面ずつ印刷されているので、選択した固定方法の面を上にし、切り取り部をカッターでカット

COMBO-LIGHTを設置する場所に型紙を置き、切り抜いた部分に接着剤を塗布します

COMBO-LIGHTを設置する場所に型紙を置き、切り抜いた部分に接着剤を塗布します

なお、接着固定で使用する接着剤は、コニシ製「♯05653」(125ml)と「♯05781」(120ml)が推奨されています

なお、接着固定で使用する接着剤は、コニシ製「♯05653」(125ml)と「♯05781」(120ml)が推奨されています

型紙に合わせてCOMBO-LIGHTを置き、24時間ほど放置し、接着剤が硬化するのを待ちます。あとは、型紙を取り除けば設置作業完了!

型紙に合わせてCOMBO-LIGHTを置き、24時間ほど放置し、接着剤が硬化するのを待ちます。あとは、型紙を取り除けば設置作業完了!

宅配ボックスを設置すると玄関の雰囲気が損なわれるのではないかと心配していたAさんですが、COMBO-LIGHTを置いた印象はなかなかよさげでした

宅配ボックスを設置すると玄関の雰囲気が損なわれるのではないかと心配していたAさんですが、COMBO-LIGHTを置いた印象はなかなかよさげでした

なお、アンカー固定のように地面に穴を開けない接着固定は剥がせば設置面に傷が付かないと思われるかもしれませんが、かなり強力なため、COMBO-LIGHTをどけるとコンクリートやタイルなどの接着面も剥がれてしまいます。簡単にはもとに戻せないので、しっかり考えてから設置しましょう。

設置を終えたら、最後の作業。宅配業者が配送した際に捺印できるように印鑑を取り付けます。

取り付けられる印鑑は、シャチハタ製「ネーム9」のみ

取り付けられる印鑑は、シャチハタ製「ネーム9」のみ

印鑑をセットする装置があるのは扉の裏。ドライバーを使ってカバーを外します

印鑑をセットする装置があるのは扉の裏。ドライバーを使ってカバーを外します

キャップを外した印鑑を差し込めば、終わり! あとは、カバーをもとに戻せば、すべての作業が完了です

キャップを外した印鑑を差し込めば、終わり! あとは、カバーをもとに戻せば、すべての作業が完了です

宅配便のやり取りを体験してみる!

設置後、宅配物がどのように受け渡しされるのかを擬似的に体験してみました。使用者はCOMBO-LIGHTに入れられた荷物を受け取るだけなので、大半は宅配業者が行う作業です。


●宅配業者が行うこと
宅配物をCOMBO-LIGHTに入れたあと、扉裏にある施錠レバーを上げてから扉を閉めます。配達伝票を差し込み、「押印・施錠」ボタンを押すと押印と同時に施錠も完了。

荷物をCOMBO-LIGHTに入れたら……

荷物をCOMBO-LIGHTに入れたら……

扉を閉める前に、扉裏のレバーを起こした状態にします

扉を閉める前に、扉裏のレバーを起こした状態にします

押印したい配達伝票を差し込み、「押印」と記されたボタン(押印・施錠ボタン)を押します

押印したい配達伝票を差し込み、「押印」と記されたボタン(押印・施錠ボタン)を押します

押印・施錠ボタンを押し込むと、「使用中」という表示に。これで扉がロックされました

押印・施錠ボタンを押し込むと、「使用中」という表示に。これで扉がロックされました

そして、伝票を引き抜くと、押印されています!※個人情報保護のためボカしていますが、印鑑はキレイに押されています

そして、伝票を引き抜くと、押印されています!
※個人情報保護のためボカしていますが、印鑑はキレイに押されています

押印・施錠ボタンを下げると、内部のパーツが可動し、印鑑が手前に動くようになっているようです

押印・施錠ボタンを下げると、内部のパーツが可動し、印鑑が手前に動くようになっているようです

ただ、押印される場所は固定なので、残念ながら規定の受領印欄には押印できません※個人情報保護のためボカしていますが、印鑑はキレイに押されています

ただ、押印される場所は固定なので、残念ながら規定の受領印欄には押印できません
※個人情報保護のためボカしていますが、印鑑はキレイに押されています

ここまでの作業は宅配業者が行うことなので、使用者はこの手順を覚える必要はありません。とはいえ、いろいろな宅配ボックスが設置されている今、押印方法をはじめCOMBO-LIGHTの使い方がわからず、きちんと施錠してもらえないのではないかと心配されるかもしれませんが、扉裏には手順が明記されているので安心です。また、COMBOシリーズは2007年から展開されており、この押印機能も早くから導入されているので宅配業者にも広く認識されているはず。

扉裏には宅配業者に向けた使い方が記されています

扉裏には宅配業者に向けた使い方が記されています

●使用者が行うこと
外出などをしている間に配達された荷物の受け取りは、付属の鍵で開けるだけと超簡単。あとは、解錠したまま扉を閉めればいいだけです。

帰宅後、「使用中」と表示されていたら宅配便が届いた証拠。施錠されているので、ドアを引っ張っても開きません

帰宅後、「使用中」と表示されていたら宅配便が届いた証拠。施錠されているので、ドアを引っ張っても開きません

扉を開ける時は付属の鍵を使用。解除すると「使用中」の表示が「押印」に戻ります

扉を開ける時は付属の鍵を使用。解除すると「使用中」の表示が「押印」に戻ります

あとは扉を開けて、荷物を取り出すだけ!

あとは扉を開けて、荷物を取り出すだけ!

扉を閉め、鍵を抜いたら念のため「押印」の表示になっているかを確かめておきましょう

扉を閉め、鍵を抜いたら念のため「押印」の表示になっているかを確かめておきましょう

ちなみに、COMBO-LIGHTを設置しても宅配業者に気付いてもらいえないことがあるため、最寄りの宅配業者に宅配ボックスを設置した旨を伝えておくほうがいいそうです。

目に付くところに、宅配ボックスがあることを伝えられるシールを貼っておくのもいい方法!

目に付くところに、宅配ボックスがあることを伝えられるシールを貼っておくのもいい方法!

まとめ

実はAさん、テレビCMで目にしてからずっとCOMBO-LIGHTが気になっていたものの、設置作業が難しそうなので二の足を踏んでいたのだそう。実際に体験してみると、重さで苦労することもなく、組み立てや配線もないので設置は拍子抜けするほど簡単に完了しました。事前にそれほど調べていなかったため、イメージでむずかしそうというか、めんどうくさそうと感じていたようです。Aさんと同じように感じている人は意外と多いかもしれませんが、その点についてはまったく心配いらないと言っていいでしょう。

そして、宅配ボックスのある生活は想像していたより、ずっと快適だったようです。共働きで、ひんぱんに再配達依頼をしていたことを考えると、本当にラクだとのこと。複数口の宅配物も多かったので、ラージタイプにしておいてよかったと話していました。COMBO-LIGHTの場合、ラージタイプにしても高さが増すだけで設置面積は変わらないため、大きくなった分、場所をとる心配はありません。パナソニックの担当者によると、最近はラージサイズを求める人が増えているそうです。しかし、中に宅配物が入っている状態ではほかの荷物が受け取れないことを考えると、もう1台追加するほうが快適性は高まりそう。

普段なら再配達の手配をしなければなりませんが、COMBO-LIGHTを設置してからは不在連絡票に宅配ボックスに届けた旨が記されるように!

普段なら再配達の手配をしなければなりませんが、COMBO-LIGHTを設置してからは不在連絡票に宅配ボックスに届けた旨が記されるように!

正直なところ気になるのは、少し高めの価格。もっとも低価なミドルタイプ(マットブラック)でも39,800円(税別)で、固定するための「据え置き施工ベース」(9,500円/税別)も別途購入すると、最低でもトータル49,300円(税別)かかります。今は安価な宅配ボックスも多く、さらに置き配という手段もあるので、COMBO-LIGHTの導入には躊躇してしまうかもしれませんが、置き配などでは、配達後に盗難をはじめとするトラブルが起こっているのも実状。基本性能に加え、長年、宅配ボックス事業を手がけるパナソニック製という信頼とインテリア性の高さを加味し、価格については判断してもらえればと思います。また、COMBO-LIGHTの特徴である押印機能に関しては、サインレスでの受け取りが広がりつつある今となってはそれほど大きなアドバンテージにはならないかもしれませんが、今後、この状況が変わる可能性もあるので、あって損はしないはず。集合住宅に後付けするのはいろいろと課題があり難しいかもしれませんが、一戸建て住宅ならCOMBO-LIGHTに限らず、宅配ボックスの設置は前向きに検討してもいいのではないでしょうか。

中村 真由美(編集部)

中村 真由美(編集部)

モノ雑誌のシロモノ家電の編集者として6年間従事した後、価格.comマガジンで同ジャンルを主に担当。アウトドアからオタク系まで意外と幅広くイケちゃいマス。

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