外出時の必需品となったマスクですが、この季節に着けていると、顔が温かくなることに気付きました。マスクは防寒具としても有用なのではないでしょうか? しかし一般的な不織布のマスクだと、最初は温かくても、だんだんとムレによる結露でひんやりとしてくることも判明……。
そこで、防寒具としての機能も備えた“あったかマスク”がないか探してみたところ、ありました。というより、今続々と登場していると言ったほうが正しいですね。
いずれも布タイプのマスクです
そこで今回は、異なる特徴を持つ“あったかマスク”5種類を実際に着け比べて、どのマスクが温かいかを調べてみました!
素材:ポリエステル92%、ポリウレタン8%
ひとつめは、スポーツ用品メーカーとして有名なヒュンメルから発売された「保温マスク」。同ブランドの「あったかインナー」と同じ素材を使用しているそうです。
右は裏面です
内側に、通常の倍となる2度の起毛工程を施すことで、ふっくらやわらかなソフト感と高い保温性を実現しているとのこと。2枚仕立てでしっかりとした厚めの生地が特徴。伸縮性が高いですね。生地には制電糸が編み込まれていて、冬場の乾燥による不快な静電気も抑制してくれるそう。
私が着けているのは「一般サイズ(縦14×横16cm)」で、「小さめ(縦12.5×横15cm)」もあります。一般サイズは私には少し大きかったかも……
着け心地は、マスク全体に厚みがある割にはとてもやわらかく、内側の起毛が気持ちよくて温かさを感じました! 実際に外出するときに着けてみましたが、保温マスクというだけあって、着けているだけで顔が温かくなるのがわかるほどでした。また、スポーツ用ということもあり、長時間着けていてもムレることがなく、むしろ余計な水分が飛んでくれているような印象があり快適でした。
インナーと同じ素材を使っているためか、とにかくやさしい着け心地ですね。ヒュンメルのロゴが表に大きくプリントされていて、見た目は少しいかついですが……(笑)。カラーは、私が着けているネイビーのほか、ダークヘザー・ホワイト・ブラック・グレーがあります。
素材:シルク、ポリエステル、ポリウレタン
続いては、靴下メーカーの技術を結集して作られた「プレミアムシルクマスク」。シルク繊維は「多孔質構造」で空気をたくさん含むことができるため温かく、かつ余分な湿気を吸収・放出する機能があるのだとか。
右は裏面
靴下メーカーが作ったというだけあって、どことなく靴下っぽいルックスです! 耳のゴムひもが長い場合に調整できるシリコンストッパーも付属しています。
サイズはワンサイズで、縦13×横20cm。ゴムひもはかなり長かったので、調整は必須でした
一般的なマスクとは少し異なる形をしているのが特徴的ですね。着け心地は本当にやわらか! 薄手のやわらかいハンカチで口を覆っているような感覚でした。シルク製なので、お肌の弱い方にとっても安心なやさしい着け心地ではないでしょうか。
肝心の温かさについては、思ったよりも薄手なため、ガッチリ防寒!という感じではないかも。また、少し変わった形状のためか、装着すると頬の横に隙間ができてしまい、そこから風を感じやすいかもしれません……。逆に言えばムレることがないとも言えますね。
カラーは、私が着けているのがシルバーで、ほかにホワイト、ベージュ、ボルドー、ピンク、グレー、ブルー、ラベンダー、パープルがあります。
素材:ポリエステル、コットン
こちらは、スコットランド発祥のツイード生地「ハリスツイード」を使用したあったかマスク、その名も「超温感HEAT MASK」。ツイード生地は元々、漁師の防寒着に使われていた素材なので、温かさには期待できそうです!
右は裏面
マスクの内側に3層構造の抗菌生地を採用しており、50回以上洗っても抗菌作用が落ちないとのこと。
鼻が当たる部分に針金が入っていて、フィット感を高められます。耳ゴムの長さも調節可能
サイズはワンサイズで、縦13×横22cm
布マスクながら、パリッとしていてしっかりした素材だなという印象。着け心地としては、鼻部分を調節できることもあり、すごくフィットしました! 内側の素材はおそらくコットンだと思われますが、薄手の生地が3層に重ねられており、温かさを逃さない感じがあります。ただ、ほかのマスクに比べると顎のあたりを覆う範囲がやや狭い気もしました。また、風を通さず温かい分、長時間着けていると少しムレを感じて、たまに外して空気を入れ換えたくなることもありました。
カラーは、私が着けているものはネイビーで、ほかにブラック、グレー、ブラウンがあります。
素材:表地アクリル100%、裏地コットン100%
マスクを着けていると寒さをしのげる、と感じた経験をもとに作られたニット素材のマスク「HOT HOT MASK」。ニットで顔を包み込み、まるで口元までマフラーで包んでいるかのような温かさになるとのこと。
右は裏面
フィルターポケットも付いています
肌に当たる内側面は、抗菌加工を施したオーガニックコットンを使用。フィルターポケットが付いているので、ガーゼなどを入れて使ったほうがよさそうです。不織布マスクの上に着けるオーバーマスクとしてもOKだそう!
サイズはワンサイズで、縦12×横17.5cm
確かに顔を包み込んでくれますが、サイズはかなり大きめ。そしてこのマスクには上下がないらしく、よくも悪くも顔の形状に沿っていません。また、耳ゴムの調整もできないため、私の顔だとどんどんずり落ちてきてしまいました……。サイズが合わない場合はオーバーマスクとして使うほうがいいのかもしれません。
ただ、ニット素材なので温かさは実感できました。内側のオーガニックコットンはやわらかく、適度な通気性もあるのでお肌にやさしい感じも◎。少しムレを感じるときもありましたが、通気性もあるのでそこまで不快は感じではありません。
私が着けているのは表面がリブニットのヌードベージュ。ほかにも、リブニットのスモークグレーや、表面がかわいいケーブルニットになったホワイト、ダスティーピンクがあります。どちらかというと、ファッション性の強いマスクかもしれません。
素材:表地ポリエステル100%、裏地レーヨン90%、サンバーナー10%
最後は、夏にひんやりマスクを展開していた「MASSCOOL(マスクール)」から登場した、あったかシリーズの「MASSPOCCA (マスポッカ)」。内側に吸湿温感生地を使用しています。
右は裏面
耳ゴム部分にはシリコン素材の調整パーツが付いており、自分に合った長さに調整できます。手洗いOK。
サイズはワンサイズで、縦14×横22cm
ストレッチ素材で、今回着け比べた5商品の中では一番フィット感があるように感じました。マスク自体はそこまで厚手ではなく、あまり冬用っぽい印象はないのですが、内側に使用されている吸湿温感生地のおかげか、不思議とあまり寒く感じません。体から蒸発する水分を吸収することで熱を発生する素材とのことなので、呼気で温まるのかもしれませんね。フィット感がしっかりあることも相まって、強く密着させて着けると少しムレることもありました。
カラーは、私が着けているものはダークグレーで、ほかにもミルキーアイボリー、ウォームグレー、スノーホワイト、ナチュラルベージュ、モスグリーンがあります。
5商品すべてを実際に外で使ってみた結果、一番温かいと感じたのは「ヒュンメル 保温マスク」でした!
さすがスポーツメーカーが「あったかインナー」に使っている生地というだけあって、ポカポカ感が持続しました。着け心地も軽いのにしっかりとしていてよかったです♪
フィット感No.1なら「MASSPOCCA」、肌当たりのよさNo.1なら「ハイブリックス プレミアムシルクマスク」ですね。
一番温かいというわけではないのですが、私が個人的に気に入ったのは「ハリスツイード 超温感HEAT MASK」です。
分厚いながら顔にしっかりとフィットし、風も遮断してくれるマスクでした。あとはやはり、オシャレなのもポイントが高いです♪
マスクを着けるのがすっかり日常となってしまいましたが、せっかくならお気に入りのマスクを選んで少しでも楽しみたいもの。感染症対策としてだけでなく、防寒具としても使えるあったかマスクで、冬を乗り切りましょう♪
都内を中心に活動するミュージシャンです。歌ったり作ったりしています。よろしくお願いいたします! http://www.peppermint-web.net/