新型コロナウイルスの感染者数は、昨秋から増え続け、一都三県などではついに2回目の非常事態宣言が発出されてしまいました。こんな時に避けたいのが「ケガ」。ただでさえ圧迫されている医療リソースに、負担をかけたくはありません。外出しなければケガのリスクは減りそうですが、実は屋内にも危険なものがあります。
そのひとつが、ハサミやカッターなどの刃物。刃が欠けたり、サビたりして切れ味が低下した刃物を使うと、力まざるを得ず、それがケガに繋がりやすいのです。でも今は、便利で安全な刃物があります。以下で紹介しましょう。
コンパクトに収納できる「スティッキールはさみ Tasuno」。キャップが付いていて安全に保管できます
プラスドライバーは、毎日使うわけでもありませんから、いざ必要となった時に見つからないことが多い工具。工具箱に保管していても、わざわざ出してくるのは面倒だったりします。また、新型コロナウイルスが心配な今だと、体温計の電池交換を行うのに必要だったりと、何かと出番が多い工具でもあります。
そんなプラスドライバーをハサミと合体させたのが、サンスター文具の「スティッキールはさみ Tasuno」。わかりやすい場所に保管されるハサミと一体化されているので、必要な時にすぐに見つけられますよね。プラスドライバーに「大」と「小」両方が用意されているのも便利です。
キャップを外すと、このとおりハサミとプラスドライバーが現われます
プラスドライバーは、「大」と「小」が用意されており、ひっくり返してサイズを変更します
私があちこちで推薦してきたアイテムですが、ここでも推しておきます。なぜなら、あまりに使いやすいから。
これがカッター?という形状ですが、とても使いやすく、しかも安全です
「カイコーン」は、段ボール箱などを開梱するための特殊なカッターです。自粛下の生活で通販の利用が増えた人は多いと思いますが、通販には開梱という作業が付きものです。
しかし、段ボール箱を通常のカッターナイフで開梱するのは危険が伴います。切りにくかったりすると力んでしまい、万が一手が滑ったら……。考えるだけでも恐ろしいですね。
しかしこの「カイコーン」なら、ケガの心配はいりません。先端のプラスチック製「テープスリッター」は、手は切れませんがテープはキレイに切ることができます。宛名シールをはがしたり、緩衝材のエアパッキンを潰したりする時にも活躍してくれます。
先端の「テープスリッター」は、テープを切り裂く以外に、宛名シールをはがすときにも便利です
テープやフィルムがスパッと切れるカッター部分は、刃がほとんど露出していませんから、まず手を切ることはないでしょう。また持ちやすい形状なので、力を入れずにスッと切ることができます。
フィルムやPPバンドなども切れるカッター
カッター部分を使う際は、「テープスリッター」で空けた穴に入れ、引っ張ってテープを切ります
「カイコーン」は、開梱する箱の内容物を傷つけないのも強み。一家に1本、「カイコーン」です。
「パーフェクトバリア」も「カイコーン」と同じで、私がずっと推してきた商品のひとつです。
一見、何の変哲もないハサミですが、1度使ったら手放せない切れ味です
ガムテープや湿布などを普通のハサミで切ろうとすると、粘着面が刃にまとわりついてしまい、切りにくいことが多いですよね。そればかりか、刃に粘着物が付くと、ハサミの切れ味も低下してしまいます。
「パーフェクトバリア」は、ひとことで言えば、粘着物が付きづらいハサミ。刃に特殊な加工が施されており、ベタベタしたテープでもまるで紙を切るようにスパスパ切れます。初めて使った時は、あまりの切れ味に衝撃を受けると思いますよ。
切れ味の秘密は、刃に施された特殊コーティング。通常は施されない刃先までコーティングされています
このような粘着テープも、スパッと切れます
2,700円という本体価格を高く感じる人もいそうですが、私は断言しておきましょう。この価格は、「パーフェクトバリア」を使うことで得られるメリットを考えると激安! とにかく、一度使ってみてください。
「ステイホーム」が推奨されているこの機会に、自宅の刃物をチェックされてはいかがでしょうか? そして、もし劣化している刃物があったら、以上で紹介した製品にぜひ買い替えてみてください!
Webサイト「STATIONERY RESTAURANT」を運営する文具ソムリエールとして活躍。大学卒業後、好きが高じて雑貨店に就職し文具担当に。現在は、文房具の紹介、コラム執筆、商品開発、売り場企画などの活動をしている。