すべての料理の基本である「だし」!
ていねいに取られただしは、お吸い物にしてもよし、みそ汁にしてもよし、さまざまな料理のベースにしてもよしの最高な調味料です。
……ただ、ちゃんとだしを取るのって結構面倒くさいですよね。
事前に昆布を30分〜1時間程度水に浸して……
弱火で10分間加熱して
昆布を取り出して
たっぷりのかつお節を加えて
最後にこして……
黄金のだしが完成!
おいしいのはわかるけど、普段の食事ではここまでやってられないですよね。
顆粒のだしを使う手もありますが、やはりちゃんと取っただしは格別のおいしさなんですよね。
そこで、手間はかけたくないけど、本格的なだしを取りたい! という人に最適なのがこちらのグッズ。
ハリオの「だしポット」!
計量カップのような見た目ですが……
これ、電子レンジで手軽に本格的なだしが取れる便利グッズなんです。
本体の中にはストレーナーと呼ばれる、要は茶こしのようなパーツが入っています
では「だしポット」を使ってだしを取ってみましょう。
ここに昆布(5cm角を3枚)を入れて
水(600ml)に浸して30分〜1時間放置
その後、15gのかつお節を入れると
こんな感じに。結構ギューギューです
あとは電子レンジ(500W)で8分間加熱
すると、昆布&かつお節のいい香りがぷーんと……!
この状態で冷めるまで待って
ストレーナーを本体のフチに引っかけ、だしを落としきります
これで、おだしの完成!
通常通り、昆布を水に浸す時間が必要だったりするので、何だかんだで結構時間はかかりますね。
ただ、沸騰しないように見張ったり、昆布を引き上げるタイミングを見計らったりと、鍋を使ってだしを取ろうとすると何かと気を遣うもの。それと比べれば、ほとんど放置しているだけの「だしポット」はかなりお手軽です。
さて、無事レンチンでだしがとれましたが、鍋で取っただしと仕上がりが違うのかどうかを比べてみましょう。
「だしポット」のだしは比較的澄んでいて、鍋で取っただしは若干濁って見えますね
とりあえず、どちらからもだしのいい香りがプンプン漂ってくる!
塩と醤油でちょっと味付けすれば……
上品な味わいのお吸い物に!
うん、しみじみおいしいだしの味。
かなり微妙な差ではありますが、見た目の透明感に反して「だしポット」のほうがだし感が強く、味わいも深い!
好みにもよるものの、「だしポット」のだしのほうがおいしく感じました。鍋の場合は火加減やタイミングによって仕上がりにムラが出てしまうというのもありますが、電子レンジでここまで本格的なだしが取れるとは驚きです!
これだけでも毎日活躍してくれそうな「だしポット」ですが、取れるのは昆布とかつお節の和風だしだけじゃないんです!
たとえばこんな材料を
「だしポット」に詰め込んで、電子レンジで9分加熱すれば……
野菜の香りが漂う洋風だしに!
コンソメやブイヨンと違い、野菜だけで取ったやさしいおだし! スープはもちろん、さまざまな洋風料理に活用できそうです。
さらに、こんな材料を使って
電子レンジで9分加熱、5分放置、さらに4分加熱すれば……
鶏のうまみがガッツリと出た、コクのある中華風だしに!
見るからに「そりゃうまいだろ」というだしの完成。料理のベースに使うのもいいですが、チョチョッと塩こしょうするだけで……。
メチャクチャおいしい中華スープに!
思わずガブガブ飲み干してしまうくらいおいしい中華スープが電子レンジで作れるとは。
ただ、こんなにいろんな材料を用意するんだったら、普通に鍋で作ってもいいのでは……とも思ってしまいますね。
やはり、昆布とかつお節を突っ込んでレンチンする和風だしでこそ、「だしポット」の便利さを発揮できそうです。
電子レンジで手軽に取った本格だしで、日々のみそ汁や料理のレベルをワンランクアップしちゃいましょう!
藤子・F・不二雄先生に憧れすぎているライター&イラストレーター。「デイリーポータルZ」「サイゾー」「エキサイトレビュー」他で連載中。