レビュー
アウトドア、スポーツ、普段使いにもぴったり!

涼しくてデザインもイケてるファン付きウェア。アイリスオーヤマ「クールウェア」新シリーズを使ってみた

外部の空気を取り込み、上着の中に送り込むことで涼しさが得られるファン付きウェア。最近は、さまざまなメーカーがファン付きウェアを発売していますが、今回は、アイリスオーヤマ「クールウェア」に新たに加わったシリーズ「CASUAL」「OUTDOOR」「SPORTS」を紹介します。従来よりも使い勝手とファッション性が高まった新シリーズは、ファン付きウェアがこれまで使われることが多かった作業現場だけでなく、スポーツやレジャー、園芸といったシーンで着用しやすく、普段使いもしやすくなりました!

改良されて使い勝手がよくなった新シリーズ

クールウェアは2020年に初めてリリースされた製品で、当初のモデルは一般的なファン付きウェアと同じく、作業服のようなデザインでした。しかし、作業現場以外のシーンでも幅広く着用されることが多くなったことから、2021年にデザイン性の高いラインアップを拡充。その第1弾として投入されたのが、今回紹介する、普段使いしても違和感のない「クールウェア CASUALセット」、生地に撥水加工を施した「クールウェア OUTDOORセット」、丈夫な生地を採用した「クールウェア SPORTSセット」の3シリーズ。いずれも、ウェアのほか、モバイルバッテリーやケーブルなどがセットになっています。

2021年4月にクールウェアに加わった新シリーズ。左から、「クールウェア CASUALセット」、「クールウェア OUTDOORセット」、「クールウェア SPORTSセット」です。いずれもM/L/LLの3サイズを用意。「クールウェア CASUALセット」にはフードのないタイプもラインアップされています

2021年4月にクールウェアに加わった新シリーズ。左から、「クールウェア CASUALセット」、「クールウェア OUTDOORセット」、「クールウェア SPORTSセット」です。いずれもM/L/LLの3サイズを用意。「クールウェア CASUALセット」にはフードのないタイプもラインアップされています

2020年に発売されたモデルと比べると、確かに、新シリーズのほうがいろいろなところに着ていきやすそうなデザイン。従来は長袖とベストという展開でしたが、新シリーズは半袖やフード付きになったことで、脇部や頭部にも風が抜け、快適性が高まったと言います

2020年に発売されたモデルと比べると、確かに、新シリーズのほうがいろいろなところに着ていきやすそうなデザイン。従来は長袖とベストという展開でしたが、新シリーズは半袖やフード付きになったことで、脇部や頭部にも風が抜け、快適性が高まったと言います

クールウェアの仕組みは、ウェア背面に装着された2つのファンから外気を取り込み、ウェア内を通過した空気は首もとや脇部から外へ排出するというもの。風を通すことでウェア内の熱が外部に送り出されるため、暑さが緩和されるのです。装備されるファンに、アイリスオーヤマが手がけるサーキュレーターの設計技術を応用しているのも特徴で、9枚羽根を採用して1枚当たりの羽根の音を小さくすることにより、静音ながら大風量の風が作り出せるのだそう。この基本構造は2020年に発売されたモデルと同じですが、新シリーズはウェアのデザインに加え、ポケットの配置や操作部、電力として使用するモバイルバッテリーなどを改良し、使い勝手を大きく向上させたのがポイントです。

素材やポケットなどの装備が異なりますが、基本となる部分は「CASUAL」「OUTDOOR」「SPORTS」の3シリーズとも同様なので、今回は「クールウェア CASUALセット」を中心に紹介します

素材やポケットなどの装備が異なりますが、基本となる部分は「CASUAL」「OUTDOOR」「SPORTS」の3シリーズとも同様なので、今回は「クールウェア CASUALセット」を中心に紹介します

ウェア背面に、直径約105mmの9枚羽根のファンを装備

ウェア背面に、直径約105mmの9枚羽根のファンを装備

ファンの厚みは34mmあり、ウェアの内側に出っぱる配置となりますが、腰回りはゆったりとした設計となっているので、着用した際にファンが体に当たって不快に感じることは少ないでしょう

ファンの厚みは34mmあり、ウェアの内側に出っぱる配置となりますが、腰回りはゆったりとした設計となっているので、着用した際にファンが体に当たって不快に感じることは少ないでしょう

付属のケーブルとモバイルバッテリーを接続して、ファンを稼働させます

付属のケーブルとモバイルバッテリーを接続して、ファンを稼働させます

左右のファンの間には、面ファスナー付きのケーブル留めが用意されており、ウェア内でのケーブルのもたつきを防止。ファンと接続したケーブルは、モバイルバッテリーとつなぐためウェアの横側にある穴から表に出します

左右のファンの間には、面ファスナー付きのケーブル留めが用意されており、ウェア内でのケーブルのもたつきを防止。ファンと接続したケーブルは、モバイルバッテリーとつなぐためウェアの横側にある穴から表に出します

ケーブルを表に出すための穴は反対側にも用意されています。コントローラーを操作しやすいほうに通しましょう

ケーブルを表に出すための穴は反対側にも用意されています。コントローラーを操作しやすいほうに通しましょう

着用時、モバイルバッテリーはポケットに収納。ポケットの中に面ファスナー付きのポケットが装備された構造なので、モバイルバッテリーだけを分けて収納できて便利です

着用時、モバイルバッテリーはポケットに収納。ポケットの中に面ファスナー付きのポケットが装備された構造なので、モバイルバッテリーだけを分けて収納できて便利です

新シリーズに付属のモバイルバッテリーは、2020年に発売されたクールウェアのものに比べ、ずいぶんスリムで軽量になりました。モバイルバッテリーの容量は3.6V/3,350mA×2で、リチウムイオン電池を採用

新シリーズに付属のモバイルバッテリーは、2020年に発売されたクールウェアのものに比べ、ずいぶんスリムで軽量になりました。モバイルバッテリーの容量は3.6V/3,350mA×2で、リチウムイオン電池を採用

新シリーズは、付属のモバイルバッテリー以外の製品も使えるようになりました。出先でバッテリーが切れてしまった時は、所有のモバイルバッテリーに接続して使用できます。ただし、あまりサイズの大きなモバイルバッテリーは面ファスナー付きのポケットに収納できないので、気をつけましょう

新シリーズは、付属のモバイルバッテリー以外の製品も使えるようになりました。出先でバッテリーが切れてしまった時は、所有のモバイルバッテリーに接続して使用できます。ただし、あまりサイズの大きなモバイルバッテリーは面ファスナー付きのポケットに収納できないので、気をつけましょう

2020年に発売されたクールウェアと大きく違うのは、操作部。ファンのオン/オフや、風量の切り替えはコントローラーで行います。バッテリーと一体化していた従来のものよりも、断然扱いやすい! 風量は「強」「弱」「リズム」の3つに切り替えでき、「強」モードは約12時間、「弱」モードなら約25時間連続運転可能(※)※付属のモバイルバッテリー使用時

2020年に発売されたクールウェアと大きく違うのは、操作部。ファンのオン/オフや、風量の切り替えはコントローラーで行います。バッテリーと一体化していた従来のものよりも、断然扱いやすい! 風量は「強」「弱」「リズム」の3つに切り替えでき、「強」モードは約12時間、「弱」モードなら約25時間連続運転可能(※)
※付属のモバイルバッテリー使用時

なお、コントローラーはポケット脇に用意されたホルダーに引っかけられるようになっているので、着用中も操作しやすいでしょう

なお、コントローラーはポケット脇に用意されたホルダーに引っかけられるようになっているので、着用中も操作しやすいでしょう

「クールウェア CASUALセット」には、「フード有」(市場想定価格14,080円/税込)と「フード無」(市場想定価格12,980円/税込)がラインアップ。どちらにもベージュとブルー(水色)のカラーが用意されています

「クールウェア CASUALセット」には、「フード有」(市場想定価格14,080円/税込)と「フード無」(市場想定価格12,980円/税込)がラインアップ。どちらにもベージュとブルー(水色)のカラーが用意されています

着心地や快適性をチェック!

「クールウェア CASUALセット」を着用し、着心地や涼しさを体感してみました。

ファンを稼働させる時には、ウェア内に風が行き渡るようにファスナーを閉めておきましょう

ファンを稼働させる時には、ウェア内に風が行き渡るようにファスナーを閉めておきましょう

ウェア自体はポリエステル100%の薄手の素材なので240g(Lサイズ)ととても軽いものの、ファンとモバイルバッテリー、ケーブルの重量約461g(筆者測定)が下のほうにかかるため、重さが心配でしたが、着用してみると、気になりませんでした

ウェア自体はポリエステル100%の薄手の素材なので240g(Lサイズ)ととても軽いものの、ファンとモバイルバッテリー、ケーブルの重量約461g(筆者測定)が下のほうにかかるため、重さが心配でしたが、着用してみると、気になりませんでした

もっともパワフルな風量で送風する「強」モードにすると、このようにウェアがふくらみます。体の前側や背中側に風が回り、同時に、首もとや脇部から空気が抜けていくのでかなり涼しい! ファンで空気を取りこむだけでなく、ウェア自体が、背中から首もと、脇部に空気が流れる立体的な構造となっているのだそう

もっともパワフルな風量で送風する「強」モードにすると、このようにウェアがふくらみます。体の前側や背中側に風が回り、同時に、首もとや脇部から空気が抜けていくのでかなり涼しい! ファンで空気を取りこむだけでなく、ウェア自体が、背中から首もと、脇部に空気が流れる立体的な構造となっているのだそう

フードをかぶってみると、頭部まで風が回り込み、より涼感がアップ。特に首もとが涼しくて快適です

フードをかぶってみると、頭部まで風が回り込み、より涼感がアップ。特に首もとが涼しくて快適です

ファン付きウェアは空気でふくらむため、スリムなシルエットにはなりません。クールウェアの新シリーズはこうしたところに配慮し、ウェアの両サイドにスナップボタンを配置。スナップボタンを留めることで、ウェア全体の膨張を抑えることができます。

ウェアの脇下に設けられたスナップボタンを留めれば、ウェアのふくらみが低減されます

ウェアの脇下に設けられたスナップボタンを留めれば、ウェアのふくらみが低減されます

スナップボタンを留め、「強」モードですると見た目がどのように変わるのかを見てください。ウエストまわりがシュッとして、一般的なウェアのような印象に!

スナップボタンを留め、「強」モードですると見た目がどのように変わるのかを見てください。ウエストまわりがシュッとして、一般的なウェアのような印象に!

うしろから見たシルエットも、ずいぶん違います。ただ、スナップボタンを留めると空気の回る量が減るためか、涼しさは少し弱くなる印象。スナップボタンは全開のほうが断然涼しい!

うしろから見たシルエットも、ずいぶん違います。ただ、スナップボタンを留めると空気の回る量が減るためか、涼しさは少し弱くなる印象。スナップボタンは全開のほうが断然涼しい!

ファンを稼働させると、運転音がします。「弱」モードは静かですが、「強」モードにするとブーンというファンの音が響くため、使用する場所は問われそう(下の動画参照)。「強」モードで使用中の人と対面して話しても、会話をじゃまされるほどの音ではありませんが、ほかの人がいる静かな屋内で使うなら「弱」モードにしておいたほうが安心でしょう。

ただ、屋外ではそれほど気になりません。下の動画は「強」モードで使用中ですが、少し離れるとファンの音はまったく聞こえません。近づくとファンの音は聞こえますが、ほかの音がしているので、ファンの音が突出して気になることはない印象です。

当然ながら、外気を取りこむ仕組みのため、屋外ではある程度温かい温度の空気がウェアに入ってきます。ただし、風速のある風がウェアを通過し、首もとや脇部からこもった熱とともに排出されるので、ファンを停止している時との差はかなりのもの。とはいえ、気温25℃を超える炎天下では「弱」モードでは物足りなかったので、夏場の屋外では「強」モードを使う頻度が高くなりそうです。

動いている最中は体内の熱量のほうが上回るため、夏の屋外ではあまり涼しくありませんが、止まった時が快適! 汗が乾きやすいため、蒸れが起きにくいのも◎

動いている最中は体内の熱量のほうが上回るため、夏の屋外ではあまり涼しくありませんが、止まった時が快適! 汗が乾きやすいため、蒸れが起きにくいのも◎

気温35℃、湿度80%の環境下で一般的な夏用作業服とクールウェア(「強」モードで運転)を着用した際の、体温の変化を比較したもの。ウェア内の温度に大きな差が出ることがわかります※アイリスオーヤマ調べ

気温35℃、湿度80%の環境下で一般的な夏用作業服とクールウェア(「強」モードで運転)を着用した際の、体温の変化を比較したもの。ウェア内の温度に大きな差が出ることがわかります
※アイリスオーヤマ調べ

その他モデルの特徴をチェック!

「クールウェア CASUALセット」と同時に、新シリーズとして発売された「クールウェア SPORTSセット」と「クールウェア OUTDOORセット」の特徴も見ておきましょう。基本構造は同じなので、違いのみ紹介します。

●クールウェア SPORTSセット

素材はポリエステル100%ですが、ナイロン繊維を格子状に編み込んだリップストップ生地を採用。登山用品にも使われる軽量で丈夫な生地なので、破れたりほつれたりしにくく、屋外でスポーツする際にも着用できます。暑い夏場でも快適に過ごせるよう、ウェア内に取り込んだ空気が首回り全体を通過して抜けるようにハイネック構造としているのも特徴。撥水加工が施されているので水滴程度なら弾きますが、完全防水ではありません。

厚手でしっかりとした生地ですが、着心地は上々。腕や腰回りが少しタイトなので、ランニングなどゆったりとしたスポーツに向いていると思います

厚手でしっかりとした生地ですが、着心地は上々。腕や腰回りが少しタイトなので、ランニングなどゆったりとしたスポーツに向いていると思います

脇ポケットのほか、左胸にファスナー付きポケットが装備されています

脇ポケットのほか、左胸にファスナー付きポケットが装備されています

「クールウェア SPORTSセット」は、イエロー、グレー、ブルーの3色展開。市場想定価格は16,280円(税込)

「クールウェア SPORTSセット」は、イエロー、グレー、ブルーの3色展開。市場想定価格は16,280円(税込)

●クールウェア OUTDOORセット

生地はポリエステル100%で、「クールウェア CASUALセット」に近い、軽くて薄手なもの。裾に備えられたヒモで絞り具合を変えることで、ウェア内に取りこむ空気の量が調整できるのが特徴です。なお、本モデルも「クールウェア SPORTSセット」と同じく生地に撥水加工が施されており、少々の水滴には対応可能。ただし、ファンの部分は電気駆動なので、降雨下での使用は故障の危険性があり、安全上の観点からも注意が必要です。

裾はヒモでフィット感を調整できるようになっています

裾はヒモでフィット感を調整できるようになっています

3つのシリーズの中では、動きやすさと丈夫さをもっとも両立させたモデルだと思います

3つのシリーズの中では、動きやすさと丈夫さをもっとも両立させたモデルだと思います

「クールウェア OUTDOORセット」は、ベージュ、グリーン、ブルーの3色展開。市場想定価格は16,280円(税込)

「クールウェア OUTDOORセット」は、ベージュ、グリーン、ブルーの3色展開。市場想定価格は16,280円(税込)

まとめ

クールウェアを着て外出すると、多くの人に「コレってやっぱり涼しいの?」と聞かれました。ファン付きウェアの存在は知っているものの、実のところはどうなのかが気になっていたようで、興味津々の様子。ファン付きウェアの注目度の高さがうかがえます。

肝心の涼しさに関しては、周囲の温度など環境にも左右されますが、ファン付きウェアのほうが涼しいのは間違いありません。圧倒的に涼しい状態が続くわけではないものの、動いている状態から止まった時に涼しく感じますし、汗をかいても蒸れないから快適です。また、想定外に快適だったのが、屋内での着用。エアコンが効いた部屋で使用すると、より効率的に身体を冷やすことができるので、設定温度を少し高くして節電につなげることもできそう。さらに筆者は、エアコンのない部屋でもクールウェアを着ていれば快適に過ごすことができました。

ただし、ファンやモバイルバッテリーが軽量薄型化されているものの、一般的なジャケットに比べると若干重さを感じます。重過ぎるというほどではないので着ていれば気になりませんし、自動車や自転車などでの移動時に着用する分には問題ありませんが、着脱をひんぱんにするようなシーンやウェアを脱いで持ち歩くのは少々ネックになるかも。この点が改良されるとより使いやすくなると思います。

とはいえ、デザインがいいのは、やはり魅力的。特に「クールウェア CASUALセット」と「クールウェア OUTDOORセット」は、普通のウェアと同じような感覚で着用でき、電車に乗って出かけても恥ずかしくありません。実際に、筆者のママ友たちからも「見た目の違和感がない!」 と好評でした。園芸などの作業時だけでなく、ちょっと出かける際にも着ていけるデザイン性を備えたファン付きウェアが欲しいなら、クールウェアはうってつけではないでしょうか。

クールウェアに装着されているファンなどは、工具なしで取り外し可能。すべて外した状態にしたウェアは洗濯機で丸洗いできるので、衛生面もバッチリ!

クールウェアに装着されているファンなどは、工具なしで取り外し可能。すべて外した状態にしたウェアは洗濯機で丸洗いできるので、衛生面もバッチリ!

神野恵美

神野恵美

雑誌記者・編集者などを経て、2004年に渡仏。2006年に帰国後はさまざまな媒体において、家電をはじめ“ライフスタイル”的切り口で多ジャンルの記事を執筆。

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