選び方・特集

《2023年》羽毛布団おすすめ12選。一年中使えて長寿命な高級メーカー製品も

冬場はふんわり暖かく、夏場は蒸れにくく涼しいため、一年中使える羽毛布団。正しいケアを行えば長く使えるアイテムなので、快適な眠りのパートナーとして付き合えます。価格が高めでひんぱんに買い替える製品ではないだけに、ぜひお気に入りのものを選びたいところですが、羽毛布団は素材や加工方法がさまざまで、価格帯も幅広いため、選ぶのが難しいのも確か。そこで、専門家が羽毛布団の選び方を解説するとともに、おすすめの製品を紹介。評価も行います。

<監修>:インテリアアドバイザー 村野友明氏
大塚家具などを経て、HelloInteriorを共同創業。ブランディングを統括し、インテリアサービスのスタートアップなどを担当。現在は、インテリアのセレクトショップで事業責任者をしながら、インスタグラムを中心としたSNSでさまざまなインテリア情報を発信している。著名人や富裕層を中心にさまざまなテイストのインテリアを提案し、その実績は3,500件超。保有資格は、「スリープアドバイザー」「整理収納アドバイザー」「エルゴノミックアドバイザー」「ホームステージャー」など。
お気に入りの羽毛布団は、大塚家具の「ダウナ」。詰め物にポーランド産ホワイトマザーグースダウン95%を、側生地にはエジプト超長綿を使用。「軽くて一年中快適。抱き枕にもちょうどよい」(村野氏)とのことで、もう15年も使っているという。

羽毛布団のメリット。一年中快適に使えてケアが簡単。しかも長寿命

羽毛布団は寒暖差の激しい地域で育った水鳥のダウンが持つ、すぐれた特性を掛け布団に活用したもので、綿布団などにはないメリットを備えています。そのメリットを整理していきましょう。

ダウンの保温力や吸湿発散性で一年中快適

人間には、就寝時に快適と感じられる寝床内環境があります。これは温度が33℃前後で、湿度が50%以下の状態ですが、羽毛布団はこれを保つのに最適な掛け布団といえます。羽毛布団の詰め物になるダウンは、気温や湿度に応じて熱を閉じ込めたり、逆に逃がしたりする「カール現象」によって、一年を通じて快適な寝床内環境を保ちます。また、体を包み込んでフィットする「ドレープ性」に富んでいるので、寝返りを打っても羽毛布団がズレにくく、軽いのもメリットです。

「重い掛け布団を好む人もいますが、血流や呼吸のしやすさなど、睡眠の質から考えると、掛け布団はなるべく軽いほうがいいです。綿布団のように重さのある布団がしっくりくるという人も、なるべく軽くてやわらかい羽毛布団に慣れることをおすすめします」(村野氏)

干し方やメンテナンスが簡単で長寿命

羽毛布団はメンテナンスが簡単なのも特徴。干し方は、直射日光を避け日陰干しにします。また、たまに布団を小さく丸めてダウンが含んでいる空気の入れ換えを行うといいでしょう。汗や皮脂がダウンに付くと、温度の調節力や通気性が弱まるので、カバーや側生地(がわきじ)の汚れが目立つ場合は、羽毛布団の専門業者によるクリーニングを。また、収納方法の注意点として、布団圧縮袋はダウンを傷めてしまうので避け、購入時に付属している収納袋に入れましょう。羽毛布団は、正しくケアをすれば10年以上は使えるといわれています。

「ダウン比率が80%以上で使用期間が15年未満、かつ一定以上のコンディションであれば、専門業者による打ち直しやリフォームによってしっかり洗浄し、ダウンの本来の機能を回復させたり、品質をグレードアップさせたりできます。羽毛布団はなるべくよい製品を長く使うのがおすすめです」(村野氏)

羽毛布団の選び方。ダウンの産地が最も重要。ダウンパワーや縫製もチェック

羽毛布団の品質の優劣は、ダウンの産地と種類によるところが大きいです。製造工程や側生地の製法により、その品質をどこまで高めているかがわかるので、まずチェックしておきましょう。

ダウンの産地と種類からカール現象の強さを推測する

羽毛布団で最も品質に影響するのは、詰め物となるダウンの産地や種類です。基本的には寒暖の差が激しい地域で飼育された水鳥から採れるダウンが良質で、前述のカール現象が強くなります。良質な産地や種類としては、アイルランド近辺で採れるアイダーダックが最も高級ですが、保温力がかなり高いので、羽毛布団として使用する場合、日本国内では暑く感じられることもあります。

そのため、日本の住宅環境と相性のよい最高級ランクのダウンは、ポーランドで採取されるホワイトマザーグースダウンとなります。次いで高級なのは、ハンガリー、ロシア、フランス、カナダ、中国などの一部地域で採れるマザーグースダウン。ダウンは、アヒルのダックとガチョウのグースの両方から採れますが、ダックより体の大きなグースのほうが、ダウンも大きいものが採取できます。グースのほうが1つひとつの羽毛が大きく、広い空気の層を作ることができて、温度調節の幅が広くなるため、良質です。また、充填量が少なくて済むので羽毛布団が軽くなるメリットも。

「ダウンの充填比率は、日本では基本的に95%ダウン+5%フェザー(スモールフェザーがよい)が最高ランクとされ、充填比率が高いほど上質とされています。ダウンを採取する水鳥が産卵期の母鳥であり、渡り鳥であるとさらにいいでしょう」(村野氏)

ダウンパワー(dp)は保温力の目安に。洗浄度もチェック

ダウンはカール現象が強いほうが高機能といえますが、カール現象の強さはメーカーから公表されておらず、産地や種類から見分けるしかありません。そこで、保温力の指標としては、羽毛1gあたりでどれだけの体積があるかを示すダウンパワー(dp)も参考になります。数値が大きいほどふくらみが大きくなり、保温力が高くなります。目安としては350dpもあれば十分で、400dpを超えるとかなりのボリューム感です。

「ダウン本来の保温力や吸湿発散性を十分に発揮させるには、製造工程でダウンを清潔に洗浄する必要があります。ダウンの洗浄度については、JIS規格で定められた洗浄度によって比較が可能です。これは洗浄後の羽毛の汚れを溶かした水を透視度計に入れ、mm単位でどのくらいの深さまで見えるかを測るもので、目安は500mm以上。1000mmを超える製品も多くあります」(村野氏)

縫製はドレープ性の高い立体キルトや2層キルトが有利

いくらダウンの品質がよく、軽くて保温力や通気性にすぐれていても、それを覆う側生地の中でダウンが偏り、寝ている時に布団が体にフィットするドレープ性がなくなると、ダウン本来の保温力が生かせず、劣化が早まることも。このため羽毛布団では、側生地にダウンの偏りを防ぐキルト加工が施されるのが一般的です。

キルト加工の主なものは、表生地と裏生地の間に、マチと呼ばれる仕切りを入れる「立体キルト」のほか、表生地と裏生地の間に横方向と縦方向に違うマチを作る「2層キルト」、表生地と裏生地を縫い付ける「タタキキルト」があり、最近は立体キルトが主流になっています。2層キルトは高コストですが、3つのうちで最もダウンの偏りを防ぎやすく、保温力も高められます。キルト加工がしっかりと施された良質のダウンで正しいメンテナンスを行えば、20年はドレープ性が保たれるといわれています。

「同じ立体キルトでも、メーカーによってさまざまな縫製の工夫が施されたものがあります。すぐれた縫製加工の羽毛布団は、フィット感が高いので、軽くても保温力が高く、睡眠の質を高めてくれます」(村野氏)

側生地は吸湿発散性にすぐれる綿素材を選びたい

羽毛の特性を生かすために、側生地は吸湿発散性にすぐれた素材を用いたものがよいでしょう。側生地は、綿とポリエステルなどの混紡素材より、綿100%のほうが高品質です。特に、細くて長い綿糸で作られたもののほうが機能的。シーアイランドコットン(海島綿)、ギザ綿(エジプト超長綿)、新疆綿、インド綿を用いたものは、薄くて吸湿発散性がよく、細やかに縫製できるのでダウンが吹き出しにくいです。

「吸湿発散性や、羽毛布団の肌触りはカバーの素材によっても異なるので、カバーの素材もなるべく綿100%のものがよいでしょう。細くて長い糸で作られた「超長綿」は耐久性が高く、吸湿発散性や肌触りもよくなります」(村野氏)

羽毛布団のおすすめ12選。タイプ別に専門家がズバッと評価

羽毛布団は、充填量がシングルで1kg以上のものが秋・冬向けの「本掛け羽毛布団」、0.5〜1kgのものが春・秋向けの「合いがけ羽毛布団」、0.2〜0.5kgのものが夏向けの「肌がけ羽毛布団」と区別されており、合いがけ布団と肌がけ布団の2枚がセットになった「2枚合わせ羽毛布団」という製品もあります。

本掛け羽毛布団のおすすめ8選

東京西川「西川プレミアム 羽毛布団 グースダウン90%」
厳選された希少な羽毛と独自の技術による上質な羽毛かけ布団

中国吉林省産の「ジーリンホワイトグースダウン」を90%使用した高級羽毛布団。高温スチームを用いた「フレッシュアップ加工」により、ダウン本来の保温力を最大限に引き出しています。独自の完全キルト加工「ユニステークキルト」により、全体のかさ高が一定に保たれるため、布団がしっかりと体にフィット。側生地には、細くて高級な60番手の綿を100%採用し、サテン織りでなめらかな肌触りを実現しています。ダウンの吹き出しを防ぐ加工も施されています。

【基本スペック】
タイプ:羽毛掛け布団、ダウン充填量:約1.2kg(シングルロング)、ダウン充填比率:ジーリンホワイトグースダウン90%、ダウンパワー:-、洗浄度:-、キルト加工:立体キルト、側生地:綿100%(60番手サテン織り・防菌・防臭加工)
【村野氏の評価】
羽毛のよさ:4.5、側生地のよさ:4、縫製のよさ:4、総合評価4.2
「良質なジーリンホワイトグースダウンや、吸湿発散性の高い超長綿を側生地に用いるなど、高級な素材を贅沢に採用。寝具製造で長い歴史を持つ西川の業界最高基準といわれる厳しい製造工程で作られており、全工程、自社一貫管理の信頼性が魅力です。予算が許せばまず検討したい製品といえるでしょう」

ニトリ「完全2層式 羽毛掛け布団」
高級羽毛と制菌加工された2層キルトの組み合わせが心地いい

高級羽毛の産地であるハンガリー産のグレーグースダウンを90%使用し、ダウンパワー約420dpを実現。ニトリのラインアップでは高価格帯の商品に当たります。キルトはニトリとTEIJINが共同開発した2層構造で、均一なボリュームにより保温力とフィット感を高めています。ニトリ独自の羽毛である「ウォム」は、臭いの発生原因となる菌の繁殖も抑える制菌機能を備えています。

【基本スペック】
タイプ:羽毛掛け布団、ダウン充填量:約1.0kg(シングル)、ダウン充填比率:ハンガリー産グレーグースダウン90%、ダウンパワー:約420dp、洗浄度:1000mm、キルト加工:2層キルト、側生地:ポリエステル100%(制菌加工、羽毛に抗菌・防臭・消臭・防カビ加工)
【村野氏の評価】
羽毛のよさ:4、側生地のよさ:4、縫製のよさ:3、総合評価3.7
「ハンガリー産グレーグースダウンを贅沢に用い、洗浄度1000mmになるまで繰り返し洗浄することで、羽毛に付着したゴミやホコリをより多く除去し、臭いの発生を防止。側生地に制菌加工が施されるなど、機能的な製品となっています」

昭和西川「羽毛布団 マザーホワイトグースダウン93%」
420dp以上の贅沢なボリューム感となめらかな肌触りの高級羽毛掛け布団

中国吉林省産の高級羽毛「ジーリンホワイトマザーグースダウン」を93%使用し、高温スチームで洗浄・乾燥・消毒する「パワーアップ加工」により、ダウンパワー420dp以上の高いボリューム感を実現した高級羽毛掛け布団。立体キルト加工により、保温力とともにフィット感も高めています。また、側生地は綿100%のサテン織りで、なめらかな感触。生地の織り目から羽毛が吹き出すのを防ぐ加工も施されています。収納袋になるソフトケースも付属。

【基本スペック】 
タイプ:羽毛掛け布団、ダウン充填量:約1.1kg(シングル)、ダウン充填比率:ジーリンホワイトマザーグースダウン93%、ダウンパワー:420dp以上、洗浄度:1500mm以上、キルト加工:立体キルト、側生地:綿100%(60番手超長綿サテン織り)
【村野氏の評価】
羽毛のよさ:4、側生地のよさ:3.5、縫製のよさ:4、総合評価3.8
「ダウンが上質です。ハンガリーから輸入したグースの卵と雛を中国吉林省で飼育しているため、1つひとつのダウンが大きくかさ高があり、保温性や弾力性などにもすぐれています。全工程、自社一貫の管理体制で、業界最高基準の製造工程により、良質な仕上がりとなっています」

ロマンス小杉「羽毛掛けふとん Aurora ハンガリーシルバーグースダウン93%」
徹底した洗浄と細やかな縫製で暖かさが続く高級羽毛掛け布団

高級な「ハンガリーシルバーグースダウン」を93%使用し、ダウンパワー約400dpのボリューム感を実現した高級羽毛掛け布団。業界基準より厳しい洗浄度をクリアすることで、ダウン本来のふんわり感を引き出しています。キルト加工でダウンの偏りを防ぎ、襟元の3か所を含む10か所のループが布団カバーのズレも防ぐため、暖かさをしっかりと閉じ込めます。羽毛の吹き出しを防ぐ二重の縫製が施されるなど、耐久性を高めているのも特徴。

【基本スペック】
タイプ:羽毛掛け布団、ダウン充填量:約1.1kg(シングルロング)、ダウン充填比率:ハンガリーシルバーグースダウン93%、ダウンパワー:約400dp、洗浄度:1000mm、キルト加工:立体キルト、側生地:綿65%+ポリエステル35%
【村野氏の評価】
羽毛のよさ:4.5、側生地のよさ:3、縫製のよさ:4、総合評価3.8
「良質なハンガリー産のシルバーグースダウンを用い、老舗寝具メーカーならではの安心感のあるトレーサビリティがポイント。流通経路が明らかなものだけを扱っており、原料産地から製品までを紐付けできるよう、各種証明書や検査所管理が行われているので信頼できます」

こだわり安眠館「ポーランド産ホワイトダウン93% 1.2kg入り羽毛布団 400dp以上」
ポーランド産ダウン93%使用で400dp以上の高コスパな羽毛かけ布団

22,000円程度の手ごろな価格ながら、ポーランド産ホワイトダックダウンを93%使用し、独自の高温加熱処理による「パワーアップ加工」で、ダウンパワー400dp以上のボリューム感を実現。羽毛が偏りにくく暖かさを閉じ込める立体キルト加工となっており、側生地の表面には、無地柄を除き、ピーチスキン加工が施されているため、サラッとした感触が楽しめます。このほか、8か所にループが付いており、布団カバーをしっかりと固定することが可能です。

【基本スペック】
タイプ:羽毛掛け布団、ダウン充填量:約1.2kg(シングルロング)、ダウン充填比率: ポーランド産ホワイトダックダウン93%、ダウンパワー:400dp以上(日羽協「ロイヤルゴールドラベル」認定)、洗浄度:-、キルト加工:立体キルト(20マス)、側生地:ポリエステル100%またはポリエステル85%+綿15%
【村野氏の評価】
羽毛のよさ:3.5、側生地のよさ:3.5、縫製のよさ:3、総合評価3.3
「良質なポーランド産ホワイトダックダウンを使用し、パワーアップ加工によりゴミを除去し、ダニや細菌を消滅することで、衛生的な羽毛に仕上がっています。ダウンパワーも十分で、こちらもコストパフォーマンスが高めです」

タンスのゲン「羽毛布団 CILゴールドラベル 羽毛1.2kg ホワイトダックダウン93%」
低価格ながら400dp以上で2層キルト仕様の高コスパ羽毛かけ布団

15,000円程度という低価格ながら、ホワイトダックダウンを93%使用し、洗浄・スチーム加工などにより400dp以上のボリューム感を実現。立体キルト加工を施しているのも特徴です。除菌・防臭・防カビ加工が施されるなど、機能性にもすぐれています。

【基本スペック】
タイプ:羽毛掛け布団、ダウン充填量:約1.2kg(シングルロング)、ダウン充填比率: ホワイトダックダウン93%、ダウンパワー:400dp以上(CIL「ゴールドラベル」認定)、洗浄度1000mm、キルト加工:立体キルト、側生地:綿15%+ポリエステル85%(防ダニ・防カビ加工)
【村野氏の評価】
羽毛のよさ:2.5、側生地のよさ:3.5、縫製のよさ:3、総合評価3
「洗浄度が1200mmという徹底した洗浄により、清潔できれいな羽毛に仕上がっています。30マスの立体キルト縫製で、ドレープ性が高いのもポイント。羽毛布団が体によくフィットするため、寝返りを打ったりした時でもズレにくく、ダウンに暖かい空気が入りやすいため保温性が高くなります」

アイリスプラザ「羽毛布団 ホワイトダックダウン93% 1.0kg」
400dp以上でアレルゲン対策加工済みの高機能羽毛かけ布団

ホワイトダックダウンを93%使用し、2万円以下という手ごろな価格ながら、「パワーアップ加工」でダウンパワー400dp以上のボリューム感を実現。立体キルト加工のほか、生地の織り目を熱とローラーでつぶす目詰め加工により、羽毛の抜け出しを防ぐなど、長く使える耐久性も備えています。側生地はピーチスキン加工のなめらかな肌触りで、防菌・防臭・アレルゲン対策加工が施されているため、清潔な状態を保ちやすくなっています。

【基本スペック】
タイプ:羽毛掛け布団、ダウン充填量:約1.0kg、ダウン充填比率: ホワイトダックダウン93%、ダウンパワー:400dp以上(CIL「ゴールドラベル」認定)、洗浄度:1000mm、キルト加工:立体キルト、側生地:綿15%+ポリエステル85%(防菌・防臭・アレルゲン対策加工)
【村野氏の評価】
羽毛のよさ:2.5、縫製のよさ:3.5、側生地のよさ:3、総合評価3
「洗浄度が高く、清潔で安心な羽毛を使用。ダウンパワーが400dp以上とボリュームたっぷり。側生地に立体キルトを用いるなど本格派ながら、低価格でコストパフォーマンスにすぐれています」

アイリスプラザ「羽毛布団 ホワイトダックダウン85% 1.0kg」
ダックダウン85%で11,000円からの低価格を実現した羽毛掛け布団

ホワイトダックダウンを85%使用し、ダウンパワーを300dp以上とすることで、シングルロングサイズで11,000円程度という低価格を実現。立体キルト加工で保温力を高めたほか、生地の織り目の目詰め加工により、羽毛の抜け出しを防止するなど、長く使える作りとなっています。側生地の表面はピーチスキン加工でなめらかな肌触り。防菌・防臭・アレルゲン対策加工も施されています。

【基本スペック】
タイプ:羽毛掛け布団、ダウン充填量:約1.0kg、ダウン充填比率: ホワイトダックダウン85%、ダウンパワー:300dp以上(CIL「レッドラベル」認定)、洗浄度:1000mm、キルト加工:立体キルト、側生地:ポリエステル85%+綿15%(防菌・防臭・アレルゲン対策加工)、
【村野氏の評価】
羽毛のよさ:2.5、縫製のよさ:3.5、側生地のよさ:3、総合評価3
「洗浄度は1000mmで、しっかりとしたキルト加工ながら、ダウンパワーを300dp以上とし、さらにコストパフォーマンスを高めています。側生地のキルト加工も丁寧な仕上がり。低価格なので初めての羽毛布団にもピッタリ」

合いがけ羽毛布団のおすすめ1選

東京西川「西川プレミアム 羽毛合掛け布団 グースダウン90%」
薄手ながら保温力と耐久性にすぐれた高級合い掛け布団

中国吉林省産の高品質な「ジーリンホワイトグースダウン」を90%使用した合いがけ羽毛布団。業界基準より厳しい自社基準をクリアするための徹底した洗浄と、高温スチームによる「フレッシュアップ加工」により、薄手でも高い保温力を実現しています。側生地には、ダウンの偏りを防ぐ完全立体キルトの「ユニステークキルト」加工が施され、細くて高級な60番手の綿糸を100%用い、サテン織りでなめらかな肌触りに仕上げています。ダウンの吹き出し防止加工も施されており、耐久性も高めています。

【基本スペック】
タイプ:合いがけ羽毛布団、ダウン充填量:約0.8kg(シングルロング)、ダウン充填比率:ジーリンホワイトグースダウン90%、ダウンパワー:-、洗浄度:1000mm、キルト加工:立体キルト、側生地:綿100%(60番手サテン織り・防菌・防臭加工)
【村野氏の評価】
羽毛のよさ:4、側生地のよさ:4、縫製のよさ:4、総合評価4
「中国吉林省産の高品質な「ジーリンホワイトグースダウン」を使用。長い寝具製造の歴史を受け継ぎ、全工程、自社一貫の管理体制の下、高品質な羽毛布団に仕上がっています」

2枚合わせ羽毛掛け布団のおすすめ3選

フランスベッド「JOORYU 2枚合わせ羽毛布団」
制菌加工済みで耐久性にすぐれた2枚合わせ羽毛布団

ホワイトダックダウンを90%使用し、ダウンパワー350dp以上を実現した2枚合わせ羽毛布団。夏は肌がけ布団1枚で、春・秋は合いがけ布団1枚で、冬は2枚を重ねて使えます。立体キルト加工で各マスの間を1枚のテープで仕切る「スーパーキルト加工」により、通常の立体キルト加工より羽毛が抜けにくく、耐久性が高いのが特徴。側生地の表面はやわらかい肌触りの朱子織りとなっており、細菌の繁殖を抑え、臭いの発生を防ぐ制菌加工も施されるなど、細やかな作り込みです。

【基本スペック】
タイプ:2枚合わせ羽毛掛け布団(合いがけ布団+肌がけ布団)、ダウン充填量:合いがけ布団0.9kg・肌がけ布団0.3kg(シングル)、ダウン充填比率: ホワイトダックダウン90%、ダウンパワー:350dp以上、洗浄度:-、キルト加工:スーパーキルト・肌掛けキルト、側生地:ポリエステル65%+綿35%(朱子織り・制菌・防ダニ・防臭加工)
【村野氏の評価】
羽毛のよさ:3、側生地のよさ:3.5、縫製のよさ:4、総合評価3.5
「自然濾過された良質な軟水を用い、厳しい基準で洗浄されています。老舗寝具メーカーならではのトレーサビリティの高さもポイントで、ひとつの工場できちんと仕上げる一貫体制で製造されています。羽毛には5〜10年の保証が付きます」

昭和西川「2枚合わせ羽毛ふとん フランス産ホワイトダック90%」
合がけ布団と肌がけ布団を合体できる2枚合わせ羽毛布団

フランス産ホワイトダックダウンを90%使用し、ダウンパワー約370dpを実現した2枚合わせ羽毛布団。合がけ布団には立体キルト加工が施され、保温力を高めています。春・秋には合いがけ布団1枚で、夏には肌がけ布団1枚で、冬は2枚を合わせてカバーをかけてと、オールシーズン使えます。8か所にホックが付いており、合いがけ布団と肌がけ布団をひとつにしてカバーをかけることで、2枚の布団がズレにくくなるように工夫されているのもうれしいポイント。

タイプ:2枚合わせ羽毛布団(合いがけ布団+肌がけ布団)
ダウン充てん量:合いがけ布団 約0.9kg、肌がけ布団約0.3kg(シングルロング)
ダウン比率:フランス産ホワイトダック90%
ダウンパワー:約370dp
側生地:ポリエステル80%、綿20%
キルト加工:立体キルト(合いがけ布団)、キルト(肌がけ布団)
サイズ:シングル
カラー:ホワイト

タンスのゲン「2枚合わせ羽毛布団 CILレッドラベル 羽毛0.8/0.3kg ホワイトダックダウン85%」
手ごろな価格で実用的な2枚合わせ羽毛布団

ホワイトダックダウンを約85%使用し、ダウンパワー300dp以上という実用的な仕様により、17,000円程度の手ごろな価格を実現した、2枚合わせ羽毛布団。夏は肌かけ1枚、春秋は合いかけ1枚、冬は合いかけと肌かけの2枚を重ねて使用できます。立体キルト加工で体によくフィットし、側生地の表面にはピーチスキン加工が施されているため、さらりとした快適な肌触り。消臭・除菌・防臭・防ダニ・防カビ加工が施されるなど機能性も高くなっています。

【基本スペック】
タイプ:2枚合わせ羽毛掛け布団(合いがけ布団+肌がけ布団)、ダウン充填量:合いがけ布団0.8kg・肌がけ布団0.3kg(シングル)、
ダウン充填比率: ホワイトダックダウン85%、ダウンパワー:300dp以上(CIL「レッドラベル」認定)、洗浄度:800mm以上、キルト加工:立体キルト、側生地:ポリエステル85%+綿15%
【村野氏の評価】
羽毛のよさ:3、側生地のよさ:3、縫製のよさ:3、総合評価3
「羽毛にアレルGプラスという消臭・除菌・防臭・防ダニ・防カビ効果が期待できる加工が施されており、機能性にすぐれ、扱いやすいのが特徴です」

まとめ。人間の睡眠に最適。心地よい眠りのパートナー探しを

人間の睡眠において、温度33℃前後、湿度50%以下の寝床内環境は重要です。これを保つうえで、良質なダウンは非常に有効。住まいの断熱性や気密性が高まっている昨今では、地域によっては1枚の羽毛布団でも一年中快適に使えます。羽毛布団は、掛け布団としてすぐれた特性を備えています。

ダウンパワーや側生地の加工、洗浄度など、羽毛布団の質を見極める要素はいくつかありますが、なんといってもいちばん重要なのは、気温や湿度に応じて熱を閉じ込めたり、逆に逃がしたりするダウンのカール現象が強く発揮されるかどうかです。これは、ダウンの産地と種類で見分けられますが、この2点が最も価格を左右するので、予算が許す限りなるべくよいダウンを用いた羽毛布団を選ぶといいでしょう。本当によいものでメンテナンスを適切に行えば、10年は心地よく使えます。羽毛布団は長く使うほど手放せなくなるので、じっくりと選んでもらいたいですね。

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価格.comマガジン編集部

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