包み込まれるようなふわふわした感触から、一度使うとその心地よさがクセになるという人も多いビーズクッション。クッションが柔軟に変形するため、ソファ代わりや簡易ベッド代わりなど、さまざまな用途に活用でき、リラックスタイムだけでなく、形状を変えることでデスクワークに活用できるものもあります。そんなビーズクッションの選び方とおすすめ製品を紹介します。

ビーズクッションの選び方

形状・サイズ ―― 座椅子・簡易ベッド的に使うなら大きめのサイズのものを選ぼう

ビーズクッションはクッションの中身に流動性の高いビーズを用いており、座ると体を包み込むようにフィットするのが特徴です。一度座ると立ち上がりたくなくなるような感覚から、「人をダメにする」というほど、その心地よさを評価する人もいます。クッションの形状が柔軟に変化するため、簡易ベッドやソファ、座椅子や座布団、背もたれなどさまざまな使い方ができますが、大きささや元々の形状によっては、用途に向き不向きがあります。

ビーズクッションを簡易ベッド代わりにも使いたいなら、なるべく大きめで円柱形や楕円形状のもの、座椅子や背もたれ、座布団のようなスタイルで使うことが多い人は、三角形や直方体形状のものが扱いやすいでしょう。なお、大きいものは広い設置スペースが必要になるので、部屋の広さやインテリアの雰囲気に合うものを選んでください。

ビーズの大きさ・量 ――　小さいビーズほど体圧分散性や耐久性にすぐれる

ビーズクッションに用いられるビーズは、その粒の大きさによって肌触りや耐久性に差が出てきます。直径が1mm以下の小さめのビーズは、人の体の凹凸によくフィットするので、体圧分散性が高く、1つひとつのビーズにかかる圧力が小さくなり、長期間使用してもへたりにいのが特徴。また、小さなビーズを大量に詰め込んでいるものほど、クッション性が高いと言えます。

直径が2mm以上の大きめのビーズは安定感があり、ふわふわした感触が苦手な人には、小さめのビーズより好ましい感触が得られることもあります。ただし、ビーズの直径が大きくなるほど1つひとつのビーズにかかる圧力が高くなるため、長期間の使用でへたりやすくなります。

ビーズの詰め替え ―― 長く使うならビーズの補充が可能なものを選びたい

クッションは長期間使うとへたりが気になってくるものですが、ビーズクッションはへたってもビーズを補充したり詰め替えたりすれば、購入時に近いようなクッション性を取り戻すことができます。このため、長年にわたって使いたいなら、補充用のビーズが別売りで用意されているものを選びたいものです。また、ビーズは補充するときにこぼれやすいので、内側のカバーに2重構造のダブルファスナーを備えた製品のほうが扱いやすいでしょう。

カバーの素材 ―― 肌触りの好みや洗い方・手入れも考える

ビーズクッションは、ビーズの流動性がもたらすやわらかい感触が魅力の製品ですが、カバーの素材によっても、肌触りや機能性が異なってきます。カバーの素材として多く用いられるポリウレタンは、もちもちした感触で伸縮性が高く、破れにくいのが特徴。これに対して、綿やデニム地は、やや硬めの感触で落ち着いた風合いとなっています。なお、洗濯や乾燥などの手入れについては、ポリウレタンのほうが簡単。ビーズクッションは床に置いて使用すると汚れやすいので、手入れの方法についてもよく確認しておいてください。

ビーズクッションのおすすめ10選

Yogibo（ヨギボー）「Yogibo Mini」
品質の高さとおしゃれなカラバリが人気の定番製品

2009年にアメリカで生まれた「ヨギボー」は、中綿にビーズクッションを用いた「快適すぎて動けなくなる魔法のソファ」をリリースして以来、世界中で人気を博してきました。本製品はそのラインアップの中でも、扱いやすいサイズで人気のモデル。狭い部屋にも置きやすく、腕置きとして使える「Yogi Support」などと組み合わせて使えるのも便利。独自技術によって作られた伸縮性の高いカバーを用いることで、角に座っても素材が傷みにくくなっています。また、内カバーは持ち手を取り外した「セーフティジッパー」となっており、ビーズがこぼれにくくなる工夫も。豊富なカラーバリエーションから、インテリアの雰囲気や好みに合わせて選べるのもポイントです。

ヨギボー「Yogibo Max」
3人がけソファとしても使える特大サイズ

「ヨギボー」のラインアップ中では最も大きなモデル。簡易ベッドやソファ、座椅子、背もたれなど、多用途に活用できるのが特徴です。横に置いて座れば、3人がけのソファとしても使えます。独自技術によって作られた伸縮性の高いカバーにより、立てて置いて座っても傷みにくく、低温乾燥させると弾力がよみがえるという特性も備えています。

MOGU（モグ）「三角フィットソファ」
へたりにくく高品質な「パウダービーズ」がたっぷり

積水化成品工業と共同開発した高品質な「パウダービーズ」を用いたビーズソファ。ビーズの直径は約0.5mmで、へたりにくく摩擦音を抑える加工が施されています。ソファのように深く座るとビーズが角に集まり、肘置きと背もたれ部分が盛り上がるため、上半身をやさしく包み込んでくれます。向きを変えて座ると、浅めの座椅子のように使うことも可能。また、伸縮性にすぐれたスパンデックス素材の外カバーに綿を、内カバーにナイロンを混紡することで強度を高めており、2重ファスナー付きでビーズの補充が簡単。外カバーは洗濯が可能です。

MOGU「ボディジョイ」
独自形状でデスクワークの負担軽減にも便利

体とイスの間に挟んで背当てとして使うと、2つの穴の周りのクッションが、腕、背中、おしりを支え、背中から腰にかけてのS字カーブをサポートするので、デスクワークなどが快適に行えます。ほかにも、枕代わりに頭を置いたり、2つの穴に足を通したりと、さまざまな使い方が可能。へたりにくく摩擦音が少ない直径約0.5mmの「パウダービーズ」を用いており、スパンデックス生地のカバーに独自の縫製を施すことで、なめらかですべりにくい特性も備えています。

ニトリ「ビーズクッションBS159 角丸 (スモール)」
ソファにもチェアにも、使い方自由自在。ふっくらしたビーズソファ

ニトリ「いろいろな使い方が楽しめるビーズソファ」
2つを分離させて使えるマルチユースクッション

2つのクッションを合わせたり、離したりすることで、多用途に使えるビーズソファ。2つのクッションをL字型に組み合わせて、ひとつを壁に立てかければ座椅子として、分離させれば座布団として使えます。摩擦に強く伸縮性にすぐれたナイロン素材のカバーと、直径約0.7〜0.9mmのビーズを組み合わせており、肌触りはふんわりやわらか。補充用ビーズが用意されており、外カバーが洗濯できるなど、手入れも簡単です。

山善「ビーズソファー BS42-1465」
大きな背もたれがしっかり支えるからデスクワークも快適

奥行きが約142cmの長い辺を縦にして置くと座椅子として使用でき、大きな背もたれが背中にフィットするため、デスクワークにも便利。約0.6〜0.8mmの極小ビーズを約4.2kg詰め込んでおり、クッション性も十分です。カバーは表に張りがあり、裏に伸縮性のある素材を用いており、ふんわりしたやわらかさに適度なしっかり感をプラス。外カバーは取り外して洗濯でき、内カバーのビーズ補充口にはダブルファスナーを備えており、手入れも簡単です。

ナイスデイ「日本製 特大ビーズクッション 極みMAX」
多用途に使えて6色のカバーが別売だから長持ち

幅約140cmという特大サイズで、機能性にすぐれたモデル。簡易ベッドやソファ、座椅子代わりにと、多用途に活用できます。気になるニオイを抑えたビーズを用いており、カバーには伸縮性の高い生地を使用。ビーズ補充用ファスナー付きのカバーは洗濯機で丸洗いが可能。交換用の専用カバーが6色用意されているので、部屋の模様替えに合わせてカラーを変える楽しみ方も。

アイリスプラザ「ビーズクッション ビーンズ MAX」
特大サイズで大人2人用のソファとしても使える

幅約160cmの特大サイズで、大人2人以上が座るソファとしても、ひとり用のベッドとしても簡易ベッドとしても使いやすいのが特徴。同シリーズの腕置き用クッション「U字サポートMAX」などと組み合わせれば、より快適な姿勢でくつろぐこともできます。極小のビーズをたっぷり詰め込み、カバーには耐久性の高い特殊素材を用いており、洗濯機で丸洗いができます。

Bauhutte（バウヒュッテ）「ゲーミングソファBHB-180」
長時間のゲームプレイがしやすい形状で耐久性もしっかり

長時間のゲームで使用することを想定されて作られたビーズクッション。仰向けやうつ伏せ、横向きの姿勢が取りやすく、中央に座ると、コントローラーを持つ腕をクッションがしっかりと支えるようになっています。また、カバーは伸縮性にすぐれたストレッチ生地を用いており、底面には型崩れがしにくい硬い素材を用いるなど、しっかりとした作り込み。製品は安心の日本製です。

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