ジダラキング
3つの価格帯のクッションをピックアップ!

「腰痛対策クッション」3製品を使い比べ! 安いものから3万円の高級品まで

僕こと「自堕落王(ジダラキング)」、座る姿勢がめっぽう悪い。

椅子に浅く尻をのせてダラ〜ンと座るクセがあるのに加え、重度の猫背ときたもんで、常に腰がバキバキです。何とか改善したい!

……なぜ急にこんなことを言い出したかというと、実は先日、座って仕事しているところを妻に写真に撮られまして。「こんな座り姿勢だと、お前の腰の寿命はもう長くないぞ」と脅されたんですよ。

ダラ〜ンと浅く座っているせいで、腰への負担が半端ない

ダラ〜ンと浅く座っているせいで、腰への負担が半端ない

う〜ん、これは確かにヤバい。ある程度は自覚していたつもりだったけど、端から見ると、こんな腰に悪そうな姿勢で座っていたか、と。実際、長時間座った後は、そろ〜っと気を付けながらではないと立ち上がれないほど腰の痛みがヒドい。ライターという「ザ・座業」で日々を暮らしている以上、このままの座り姿勢を続けていたら、ガチで明日にも腰が破滅しそう。

とはいえ、自分で「ちゃんと座ろう」と意識して姿勢が改まるぐらいなら、苦労はしません。だって正しい姿勢がしんどいからこそ、自堕落なダラ〜ンとした座り方になっちゃうわけで……。人はラクなほうに流れるものですし。であれば、ここはやはりなんらかの道具に頼るのが正解。自分の意志よりもツールを信じるのが、ジダラキングの精神です。

腰痛対策クッションの正解はどれなのか

座り姿勢を矯正すると言えば、まず思いつくのは腰痛対策クッション。試しにネットで「腰痛 クッション」と検索してみたら、出るわ出るわ。お手軽価格のモノから、ちょっとした椅子なら買えそうな高級なモノまで、あらゆるバリエーションが揃っています。

しかし、骨盤を後ろからグッと押すことで姿勢を正し、腰回りの負担を減らすという基本構造はどれも同じっぽい。そこで今回は、何となくよさそうかな?と雰囲気で選んだ3つの腰痛クッションを取り寄せて、座り比べてみました。

はたして、死にかけの腰を守ってくれるのはどのクッションなのか。

もちふわ感触がうれしいビーズクッションのMOGU「ヒップアップスタイルシート」

もちふわ感触がうれしいビーズクッションのMOGU「ヒップアップスタイルシート」

まず、比較的お安めの価格帯(実売価格3,000円前後)からピックアップしたのが、MOGUの「ヒップアップスタイルシート」です。

MOGUと言えば、人をダメにする系のもちふわビーズクッションでおなじみのブランド。ここの腰痛対策クッションであれば、座り心地いいんじゃないかしら、という気がした次第。

持ち上がった三角の頂点部分が、仙骨を支える構造

持ち上がった三角の頂点部分が、仙骨を支える構造

もちろん、この「ヒップアップスタイルシート」も、微細なパウダービーズをぎっしり詰め込んだ、もっちもちの手触り。うん、これは座っても気持ちよさそうだぞ。

三角形の座面の1点がグイッと上に伸びた形状で、ここで仙骨(骨盤の中央)を支えて立ち上げることによって背筋を伸ばし、背中と腰をラクにする、という触れ込みです。

次に、そこそこよいお値段(1万円程度)のクッションとして、PROIDEA「馬具マットプレミアム」を選んでみました。

整体師と馬具職人が作ったPROIDEA「馬具マットプレミアム」

整体師と馬具職人が作ったPROIDEA「馬具マットプレミアム」

こちらは乗馬する時にお尻に敷く馬具(鞍)の構造を立体的に再現したもの。長時間でも、安定して正しい姿勢で座れるように作られています。

こちらも、三角の頂点で仙骨を支えるタイプ

こちらも、三角の頂点で仙骨を支えるタイプ

カバーの中には、高分子樹脂繊維が絡み合ったクッション材が入っています。丸洗いもOK

カバーの中には、高分子樹脂繊維が絡み合ったクッション材が入っています。丸洗いもOK

先の「ヒップアップスタイルシート」とも近い三角形の座面形状ですが、全体的により立体的な起伏が目立つ感じ。なるほど、これはしっかりと骨盤を支えてくれそうな気がします。

中のクッション材は、高反発枕で定番の樹脂繊維が密集したもの。弾力があってサポート感も強く、通気性も抜群です。

最後のエントリーは、かなり思い切って超高級タイプ。

これ、もう単体で椅子じゃん!というルックスのMTG「Style PREMIUM DX」

これ、もう単体で椅子じゃん!というルックスのMTG「Style PREMIUM DX」

MTG「Style PREMIUM DX」は、定価で3万円オーバーという、それこそゲーミングチェアでも買えちゃうぐらいのお値段です。とは言っても、椅子を新たに1脚置くスペースなどを考えれば、こういう選択肢もありでしょう。

価格としては、腰痛クッションとしてはこの辺りがおそらくトップクラスのはず。

今回唯一の、腰全体を包み込んで正しい姿勢を保つタイプ。椅子に置くと「デカい!」と感じます

今回唯一の、腰全体を包み込んで正しい姿勢を保つタイプ。椅子に置くと「デカい!」と感じます

指でクッションを押し込むと、やわらかさの奥にちょっとした反発を感じます。これがウレタンの2層構造!

指でクッションを押し込むと、やわらかさの奥にちょっとした反発を感じます。これがウレタンの2層構造!

形状は、お尻から腰までをホールドする、ポリプロピレン製のハードシェルタイプ。単純に考えれば、腰全体をすっぽり包み込んでくれる分、正しい姿勢をサポートする力は最も高いはず。

クッション部は、上側はもっちりした低反発ウレタンで身体にフィットさせ、底側は高反発ウレタンでしっかり支える、というリッチな2層構造を採用しています。

腰痛対策クッション、座り比べてみた

クッションを比較する条件として、椅子は「座面硬め、背もたれあり、高さ調整なし」のもので試用してみました。つまり、割と一般的なダイニングチェアにクッションをプラスした状態の想定です。実はこの1〜2年、在宅ワークで硬いダイニングチェアに座り続けたせいで、腰を痛めた人も多いとか。

「ヒップアップスタイルシート」は、座った時の硬さがちょっと気になりました

「ヒップアップスタイルシート」は、座った時の硬さがちょっと気になりました

まず、「ヒップアップスタイルシート」ですが、ファーストインプレッションとして感じたのが「思ったより座り心地がカッチリしてる」でした。

もちふわビーズクッションなのに?と疑問に感じられるかもしれませんが、座ると何となく硬い。どうやら、クッションカバーの裏面が伸縮しない帆布になっているのがポイントのよう(座面側は伸縮性の高いネオプレン生地)。これによってクッション全体がビーズの流動で変形するのを防ぎ、骨盤へのサポートが崩れないようにしているのかもしれません。

側面から裏側にかけて、厚みのある帆布生地を採用することで、サポートしやすい形状を保っているっぽい

側面から裏側にかけて、厚みのある帆布生地を採用することで、サポートしやすい形状を保っているっぽい

座面は、お尻の形に合わせてぴったりフィットするので、安定感は問題なし。骨盤を後ろから支えてくれているのも感じられました。

ただ、ビーズが圧縮されてカッチリと固まるため、体重が分散されているようなクッション性は感じにくい。弾力も減ってしまうので、1度座った姿勢が崩れてしまうと、それを押し戻すようなサポートは期待しづらいです。

座る姿勢を矯正して腰痛防止するというより、元から座り姿勢のよい人が安定して座るのに向いているのかも。逆に、いつもダラ〜ンと自堕落な座り方をする人には効果が薄そうです。

座面にお尻がピタッとフィットして座りやすい「馬具マットエアー」

座面にお尻がピタッとフィットして座りやすい「馬具マットエアー」

いっぽう、「馬具マットエアー」は、座るとかなりしっかりとした弾力が感じられました。

さすが高反発のクッション材だけあって、バネ感のある座り心地といった印象。座面は、お尻へきっちりフィットしつつ、うまく体圧を分散させてくれるため、座っていてハッキリとラク。長時間座っていても、もも裏やお尻がしびれるような感じがありません。

これはなかなかに気持ちいい。

仙骨を押すパーツ(写真の黒い部分)は、カバー内部で前後にスライドするので、お尻の大きさによって調整が可能

仙骨を押すパーツ(写真の黒い部分)は、カバー内部で前後にスライドするので、お尻の大きさによって調整が可能

座面の形状によって、自然と深く腰をかける(=正しい座り姿勢)ように誘導してくれるのも、ポイントです。

そして正しく座ると、後ろからはグイッと骨盤を押してくれるようなサポートが得られます。結果として、自然に背筋がスッと伸びるため、腰痛防止になるという仕組み。

後は、やっぱりメッシュカバー+通気性のよいクッション材の組み合わせは相当に助かります。冬場はともかく、暑くなってくると、「腰痛とクッションの蒸れ、我慢できるのはどっち!?」みたいな難度の高い2択を強いられるケースもありそうですし。蒸れないのは正義ですよ。

「Style PREMIUM DX」は、とにかく「腰が守られてる!」という感が強い

「Style PREMIUM DX」は、とにかく「腰が守られてる!」という感が強い

最後は、いよいよ最高級の「Style PREMIUM DX」なんですが……。

実は以前に、ハードシェルタイプの腰痛クッション(価格はこれの1/3以下)を買ったことがあるんですが、なんか無理矢理に姿勢を正されている感じが不快で、すぐ使わなくなったことがありまして……。正直、これもそうなんじゃねぇの? と。

ところが改めて座ってみると、いやー、全然別物! もっちりしたウレタンでやさしく身体を包んで固定するので、ハードシェルのガチガチに固められる不快さはほとんど感じませんでした。

身体の側面まで包み込んで支えてくれるので、もはや猫背になりようがないという安定感です

身体の側面まで包み込んで支えてくれるので、もはや猫背になりようがないという安定感です

そうなってくると、太ももから腰椎周辺までをすっぽり固定してくれるハードシェルの安定感も生きてくるというもの。“腰が痛まない姿勢”がずっと継続できるわけで、非常に快適です。

また、背もたれ側のサポートで背骨の位置も正されるため、猫背&身体の傾きも自動的に矯正してくれます。これはやはり、座面だけのクッションではできない仕事と言えるでしょう。

猫背になると腹側が圧迫されて呼吸が浅くなりやすいんですが、「Style PREMIUM DX」に座っていると、呼吸もしやすい!

そのまま床に置けば、座椅子としても使えます。こんなに腰がラクな座椅子、座ったことがない!

そのまま床に置けば、座椅子としても使えます。こんなに腰がラクな座椅子、座ったことがない!

とはいえ、ハードシェルタイプのデメリットとしては、「身体に合わないと辛い」というのはありまして。

メーカーからの目安として「ヒップサイズ110cmまで」という基準はあるんですが、そこまでではなくても、体格次第ではやや窮屈さを感じることはあるかもしれません。ジダラキングは太もも周りが人よりかなり太いので、その辺りでもうちょい余裕があるとうれしかったかも。

【まとめ】購入時は座面の高さも気にすべきポイント

比較してみると、足の高さが割と違う。「馬具マットエアー」(右)は机の下と太ももの間にまだ隙間が見えます

比較してみると、足の高さが割と違う。「馬具マットエアー」(右)は机の下と太ももの間にまだ隙間が見えます

今回の試用でもうひとつ気付いたのは、クッションを使った際の座面の高さも気にすべきポイントかな、ということ。

クッションの厚みは、フィット感に直結する部分ではあるけれど、厚過ぎると姿勢が机の高さにマッチしなくなったり、足が浮いてしまったりと、別の問題が発生します。椅子側で高さが調整できるなら大丈夫でしょうが、ほとんどのダイニングチェアには高さ調節機能なんてありませんし。そういう点では、フィット感はありながら薄型の「馬具マットエアー」は優秀でした。

ただ、猫背に効きそうなのは「Style PREMIUM DX」。トータルで考えるとなかなか悩ましいところ……。なかなかのお値段ではありますが、座り姿勢最悪のジダラキングでも快適な座り方がキープできる力は圧倒的でした。

う〜ん、これは悩ましい……。

きだてたく

きだてたく

最新機能系から雑貨系おもちゃ文具まで、何でも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は大手文房具店の企画広報として企業ノベルティの提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。

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