レビュー

入れるだけで野菜が長持ち!? 「鮮度保持袋」の効果を検証してみた!

食材を買い込んだのはいいけれど、新鮮なうちに消費し切れずに、野菜や果物をシナシナにしてしまった経験はありませんか? もちろん、計画的に消費できなかった自分が悪いのですが、野菜がもっと長持ちしたらいいのにな……と思ってしまいます。

先日、そんな願いをかなえてくれそうな「鮮度保持袋」なるものを発見しました。どうやら、この袋に野菜を入れるだけで、通常よりも鮮度が長持ちするのだとか。それは本当なのかどうか、どれくらい長持ちするのかなどを、検証してみました。

特徴の異なる4種類の鮮度保持袋を集めました

特徴の異なる4種類の鮮度保持袋を集めました

実験に使う食材は、ほうれんそうとバナナ。1株を5つの子株に分けて、購入時に入っていたポリ袋と4種類の鮮度保持袋それぞれに入れます。食べられないほど傷ませてしまうのはもったいないため、ほうれんそうは5日間、バナナは7日間を目処に、傷み具合を比べてみました。

同じ株のほうれんそうとバナナを5つに分け、それぞれの袋に入れて冷蔵庫で保管します

同じ株のほうれんそうとバナナを5つに分け、それぞれの袋に入れて冷蔵庫で保管します

それでは、各製品の詳細を紹介しつつ、結果をレポートしていきます。

「大谷石」でエチレンガスを吸着透過
【1】関西紙工「愛菜果」

6枚入り

6枚入り

メーカー:関西紙工株式会社
サイズ:18(幅)×12(奥行)×40(高さ)cm
素材・材質:ポリエチレン(大谷石粉末混入)
生産国:日本
1枚当たりの単価:約20円

最初に紹介するのは、関西紙工の「愛菜果」。多孔質の石「大谷石」の粉末を練り込んだ袋で、その穴が、野菜の成長を促進させるエチレンガスを吸着透過する仕組みです。また、防曇処理を施しているので、水滴が付着しにくく、腐敗菌の発生・増殖を抑制してくれます。サイズは、S、M、L、ロングサイズの4種類で、今回使ったMサイズはほうれんそうにピッタリでした。基本は使い捨てですが、目安として2〜3回は洗って繰り返し使えるとのこと。

普通のポリエチレン袋と異なり、手触りが硬くザラッとしています。マチがあるので、広がる葉物野菜も入れやすいですね

普通のポリエチレン袋と異なり、手触りが硬くザラッとしています。マチがあるので、広がる葉物野菜も入れやすいですね

ほうれんそう1株を入れた様子がこちら。空気を抜いて、袋の口をしばったりゴムで留めたりして密閉しましょう

ほうれんそう1株を入れた様子がこちら。空気を抜いて、袋の口をしばったりゴムで留めたりして密閉しましょう

それでは、実験の結果を見ていきましょう。

<ほうれんそう>
保存開始から3日目で、購入時のポリ袋に入れたほうれんそうは、すでに葉っぱが変色し始めていますが、「愛菜果」保存のものは変化なし。5日目になると、購入時のポリ袋に保存したほうれんそうはシナシナになりましたが、「愛菜果」保存のほうはまったく変化が見られません。みずみずしさもそのまま残っていました。

写真左が3日目、右が5日目です。5日経っても、葉っぱのみずみずしさは変わらず驚きました

写真左が3日目、右が5日目です。5日経っても、葉っぱのみずみずしさは変わらず驚きました

<バナナ>
バナナは、放置しておくと中身が熟して、皮にシュガースポットと呼ばれる黒い斑点が現れます。購入時のポリ袋に入れたバナナは、そのシュガースポットが多く現れたのに対して、「愛菜果」で保存したバナナはほとんどシュガースポットが現れませんでした。注目すべきは中身で、通常保存のバナナはだいぶ熟しており、果実も一部黒く変色してしまったのに対して、「愛菜果」保存のバナナはまったく変色せず、シャキッとした食感もそのままでした。

7日目のバナナです。シュガースポットの差異もさることながら、中身はさらに別物。適度な硬さのままでした

7日目のバナナです。シュガースポットの差異もさることながら、中身はさらに別物。適度な硬さのままでした

「愛菜果」保存のほうれんそうとバナナは両方とも、買ってきたときのようなみずみずしさとシャキッとした食感が残っていて驚きました。バナナは、購入してすぐの状態で1本だけ食べたのですが、「愛菜果」で1週間保存したバナナは、その購入時に食べたバナナとほぼ同じ食感でした。

抗菌剤ASKを配合
【2】ストリックスデザイン「鮮度保持 ポリ袋」

60枚入り(30枚入りも展開しています)

60枚入り(30枚入りも展開しています)

メーカー:ストリックスデザイン
サイズ:19(幅)×6(奥行)×38(高さ)cm
素材・材質:ポリエチレン(抗菌剤ASK添加)
生産国:タイ
1枚当たりの単価:約5.7円

こちらは、ストリックスデザインの「鮮度保持 ポリ袋」。青果物の運送時に使用される抗菌剤「ASK」を配合したポリエチレン袋で、エチレンガス減少効果と抗菌効果によって鮮度を保つ仕様です。サイズはMとLの2種類で、Mサイズはトマトが4個、Lサイズはレタス1個が入るイメージ。繰り返し使えるかどうかの記載はないですが、使った感じとしては、基本的には使い捨てで、多くても2回程度の使用が限度かと思います。

ティッシュペーパーのように1枚ずつ取り出せるのが便利

ティッシュペーパーのように1枚ずつ取り出せるのが便利

一般的なポリ袋と同じような薄さ。表面はツルッとしていますが、中はザラついた感触です

一般的なポリ袋と同じような薄さ。表面はツルッとしていますが、中はザラついた感触です

Mサイズでも、ほうれんそう1株が余裕で入ります。空気を抜いて、上部をしばって保存します

Mサイズでも、ほうれんそう1株が余裕で入ります。空気を抜いて、上部をしばって保存します

<ほうれんそう>
3日目はあまり変化がないので以後割愛し、5日目の結果をレポートします。5日目は、購入時の袋に保存したほうれんそうはシナシナで、「鮮度保持 ポリ袋」保存のほうもシナシナになりつつあるという結果でした。葉先の痛みはなく、みずみずしさもやや残ってはいるので、「鮮度保持 ポリ袋」の効果は感じられるものの、ほかの3製品に比べるとやや鮮度が落ちたのかなという印象。

「鮮度保持ポリ袋」のほうも、ややシナシナになる結果に

「鮮度保持ポリ袋」のほうも、ややシナシナになる結果に

<バナナ>
いっぽうバナナはいい結果に。「鮮度保持 ポリ袋」に入れたバナナにもシュガースポットは少し現れていますが、通常保存のバナナに比べれば少ないです。皮をむけば、中身は買ってきたばかりのバナナに近かったです。

ほんの少し熟し始めていますが、食感はほどよい硬さでした

ほんの少し熟し始めていますが、食感はほどよい硬さでした

ほか3製品に比べると少し鮮度が落ちてしまいましたが、それでも、購入時のポリ袋で保存した場合と比べると明らかに状態はよかったです。1枚当たりのコスパがいいので、日常的に気兼ねなく使えそう。

低酸素・高二酸化炭素状態で青果物の呼吸を抑える
【3】ホリックス 「鮮度保持袋 ベジフレッシュ」

5枚入り

5枚入り

メーカー:株式会社ホリックス
サイズ:30(幅)×35(高さ)cm
素材・材質:ポリプロピレン、ポリエチレン
生産国:日本
1枚当たりの単価:約60円

ホリックスの「鮮度保持袋 ベジフレッシュ」には、ガス透過性の異なる2種類のフィルムが使われています。これにより袋内部の酸素・二酸化炭素をコントロールし、低酸素・高二酸化炭素状態にすることで、野菜の呼吸を抑制する仕組み。上部にチャックが付いており、しっかりと密封できるのも特徴です。サイズはMとLの2種類。また、洗えば繰り返し使えるとのこと。回数の記載はないですが、少なくとも3〜4回は使えそうな印象でした。

マチはなく、幅が広いタイプの袋。手触りはガッチリしていて、ポリエチレン袋というより厚いフィルムで作られた袋という印象です

マチはなく、幅が広いタイプの袋。手触りはガッチリしていて、ポリエチレン袋というより厚いフィルムで作られた袋という印象です

ほうれんそうもすっぽり。この製品の場合は空気を抜かずに少し残して、チャックをきっちり閉めます

ほうれんそうもすっぽり。この製品の場合は空気を抜かずに少し残して、チャックをきっちり閉めます

<ほうれんそう>
驚きの鮮度保持力を見せてくれました。ほうれんそうは5日経っても買ってきた当時のようなみずみずしさがあり、葉先はやわらかくもしっかりハリがある状態を維持していました。食べてみると、シャキシャキとした歯応えを楽しめるほどです。

購入時のポリ袋で保存したものと比べると、同じ株とは思えないほどの差が見られました

購入時のポリ袋で保存したものと比べると、同じ株とは思えないほどの差が見られました

<バナナ>
バナナも、シュガースポットはほぼ現れませんでした。特に、反っている部分は買ってきたときのようにキレイな黄色のまま。中身もほぼ変化なし。

切り口付近がやや熟し始めているようにも見えますが、みずみずしさ、シャキッとした食感は、通常保存のものとは別物です

切り口付近がやや熟し始めているようにも見えますが、みずみずしさ、シャキッとした食感は、通常保存のものとは別物です

実はこのあと、バナナを追加で3日ほど保存して食べてみたのですが、ほぼ変化がなく驚きました。個人的には、袋がしっかりしていて密閉しやすいことも気に入っています。ただ、マチがないので、厚みのある野菜ではやや窮屈。ナスやキュウリなどの野菜に適している印象です。

米ぬかのフェルラ酸で鮮度を保つ
【4】コジット 「米ぬかの力 鮮度保持袋」

8枚入り

8枚入り

メーカー:コジット
サイズ:30(幅)×40(高さ)cm
材質:ポリエチレン、米ぬか
生産国:日本
1枚当たりの単価:約135円

コジットの「米ぬかの力 鮮度保持袋」は、名前のとおり、米ぬかが配合された鮮度保持袋。米ぬかに含まれる「フェルラ酸」が持つ抗菌・抗酸化作用を使って、鮮度をキープする仕組みです。ワンサイズですが、かなり大きめでチャックも付いているため、大体の野菜はストレスなく入れられそう。米ぬかが使われているため、その独特の匂いが感じられますが、今回は中に入れた野菜などに匂いは移りませんでした。こちらも、洗って繰り返し使えます。回数の記載はないものの、3〜4回は使えそうな印象でした。

手触りは、かなりガッチリとした厚いフィルムといった印象

手触りは、かなりガッチリとした厚いフィルムといった印象

袋にイラストが配されているので、ちょっと中身が見づらいですね

袋にイラストが配されているので、ちょっと中身が見づらいですね

<ほうれんそう>
先ほどの、ホリックス「鮮度保持袋 ベジフレッシュ」にはやや劣りますが、鮮度をしっかり保持。葉先のハリや全体のみずみずしさも良好でした。

5日経ってもみずみずしさは良好。茎にもしっかり弾力があり、通常保存のものとは別物に

5日経ってもみずみずしさは良好。茎にもしっかり弾力があり、通常保存のものとは別物に

<バナナ>
今回比べた鮮度保持袋の中で、バナナに最もシュガースポットが現れなかったのが、この「米ぬかの力 鮮度保持袋」でした。果実も、今買ってきたかのような口当たりです。

皮もキレイですが、特に中身は、1週間保存したバナナとは思えないほど美しく、ほどよく硬い食感もそのままでした

皮もキレイですが、特に中身は、1週間保存したバナナとは思えないほど美しく、ほどよく硬い食感もそのままでした

単価的には最も高価な鮮度保持袋ですが、特にバナナの鮮度保持力は驚くほどでした。また、サイズが大きいので大体の野菜は入りますし、ブロッコリーなどのかさばる形のものも収まりやすかったです。袋のイラストのせいで、やや中身が見えづらい点だけが気になりますね。

使うと使わないとでは大違い

実験の結果、ほうれんそうに関しては、5日目でも鮮度を抜群に保持していたのが、ホリックス「鮮度保持袋 ベジフレッシュ」。バナナに関しては、シュガースポットが最も出現しなかったのが、コジット「米ぬかの力 鮮度保持袋」でした。ただ、どの鮮度保持袋で保存したほうれんそう・バナナも、購入時のポリ袋で保存した場合と比べると明らかに鮮度をキープしており、4製品とも効果はあると言えそうです。

今回紹介した4製品の選び方をまとめるとしたら、以下のとおり。
・多彩なサイズで選ぶなら:関西紙工「愛菜果」
・コスパで選ぶなら:ストリックスデザイン「鮮度保持 ポリ袋」
・透明な袋で見やすく保存するなら:ホリックス「鮮度保持袋 ベジフレッシュ」
・大きな野菜を保存するなら:コジット「米ぬかの力 鮮度保持袋」

どの袋も、袋の口をしっかり閉じることが重要なので、使用の際はそこに気を付けてみてください。

※検証に使用したほうれんそうとバナナは、検証後にすべておいしくいただきました

マッシー

マッシー

趣味も仕事もゲーム漬けだった人生から脱却を図り模索中。ホビーや生活雑貨記事などを書かせていただきます。

記事で紹介した製品・サービスなどの詳細をチェック
関連記事
プレゼント
価格.comマガジン プレゼントマンデー
SPECIAL
ページトップへ戻る