ジダラキング

マクドナルドのセットを“おいしい状態”のままテイクアウトできる温冷バッグを試してみた!

仕事に追われていると、どうしても食事が後回しになること、ありますよね。

私、自堕落王(ジダラキング)は、フリーランスなので、基本的に昼も自宅で自炊が多いんですが、とはいえ作業でバタバタしてるときは、「うーん、何か買ってきて済ますか」という場合も。幸いにして我が家は、繁華街からさほど離れていないので、ファストフード系の選択肢も豊富。アプリで予約注文入れておいて、サッと行ってサッと受け取る、みたいな感じで手早くランチ調達できるので便利です。

基本的には、混んでる店内で食事するのがイヤなので、テイクアウトはマストなんですが、そのうえでどうしても気になるのが「食事が冷めちゃう」ということ。毎回ダッシュで持ち帰るようにはしているんですが、それでも温度低下は避けられません。ポテトなどの揚げ物は、当然ながらガクンと味が落ちるし、バーガーなんかもやっぱりアツアツがおいしいように作られているはず。となれば、可能な限りアツアツのまま、ファストフードがテイクアウトできる方法を考えたいんですよ。

冷/温分割が便利なテイクアウト用バッグ

内張りがアルミのクーラーバッグや保冷バッグの類は、外部からの温度変化を受けにくい。したがって、冷たいものを保冷するだけでなく、温かいものを冷めにくくする効果もあるでしょう。とは言っても、しょせんは温度低下がちょいゆるやかになる程度だろうし、あまり期待し過ぎるのは酷かも。

そこで試してみたいのが、サンコーの「USB電熱付温冷ショルダーバッグ」です。

テイクアウトに便利な「USB電熱付温冷ショルダーバッグ」(サンコー)

テイクアウトに便利な「USB電熱付温冷ショルダーバッグ」(サンコー)

もう商品名を見ただけで、「あ〜はいはい、それですよ、欲しかったヤツ」という気分にさせてくれる、いつもの“サンコーマジック”って感じ。ネーミングが、わかりやすさ最優先過ぎる。

中は、基本的に全面アルミ内張り。ジッパー周りから熱が逃げないよう、開口部のフチも工夫されてます

中は、基本的に全面アルミ内張り。ジッパー周りから熱が逃げないよう、開口部のフチも工夫されてます

本製品の特徴をザックリ言っちゃえば、「アルミ内張りの保温力が期待できないなら、電熱で中を温めててやればいいじゃない」というだけのこと。とてもシンプルな発想ですが、構造も極めてシンプル。「内部全面にアルミの内張りを付けた保冷バッグ」+「底部にUSB給電のヒーター」という仕様で、中に入れた食事の温度を可能な限りキープする、というわけです。

サイドポケットのUSBケーブルにモバイルバッテリーをつなぐだけで、底部ヒーターが庫内を60℃まで加熱します(写真はイメージ)

サイドポケットのUSBケーブルにモバイルバッテリーをつなぐだけで、底部ヒーターが庫内を60℃まで加熱します(写真はイメージ)

実のところ、こういうUSB給電の保温バッグというのは、他社からもいくつか発売されています。そんななかでも、サンコーのバッグが面白いのは、バッグ内が上下2段構造だということ。つまり、ヒーターの付いている下段側には、温かいままテイクアウトしたいものを入れて、上段には冷たいまま持ち帰りたいドリンクを収納できるわけです。たとえば、ハンバーガー+ポテトは下段でホカホカキープ、上段には冷たいシェイクを入れてヒンヤリしたままお持ち帰り……、なんてことも可能なわけで、これはかなり使えるのでは!

ヒーターが付いていない上段には、冷たいドリンク類を

ヒーターが付いていない上段には、冷たいドリンク類を

加熱できる下段には、ホカホカ状態を保ちたいフードを収納します

加熱できる下段には、ホカホカ状態を保ちたいフードを収納します

バッグの内径は小さめで、約200(幅)×130(奥行)mmぐらい。だいたいひとり分の食事がジャストに入るような感覚でした。高さは、上段が約150mm、下段が約100mm。下段は、「スターバックス」のトールカップがギリギリ入る高さです。

でも実は、上下の仕切りは簡単にリリースできて、上下の空間をつなげられるので、グランデサイズを買ったとしても、背の高いカップをアツアツのままで持ち帰れます。ウマいことできてるなー。

真ん中の仕切りをジッパーで開いて固定すると……

真ん中の仕切りをジッパーで開いて固定すると……

上下の荷室がつながって、背の高いものも収納可能に

上下の荷室がつながって、背の高いものも収納可能に

付属の保冷ボトルに水を入れて凍らせて使えば、冷たいものの持ち帰りも安心!

付属の保冷ボトルに水を入れて凍らせて使えば、冷たいものの持ち帰りも安心!

ちなみに、夏場にクーラーバッグとして使う場合は、付属の保冷ボトル(水を入れて凍らせておく)を底に敷いてやります。これで、アイスクリームや冷凍食品、冷たいドリンクの持ち運びも万全!

バッグの保温機能、どれぐらい効くのか問題

さて、理屈として保温できそうだなというのはわかったんですが、本当にちゃんとアツアツでテイクアウトできるかどうかは、実際に試してみないとですよね。

「USB電熱付温冷ショルダーバッグ」を持って、ランチを買いに行ってきます!

「USB電熱付温冷ショルダーバッグ」を持って、ランチを買いに行ってきます!

ということで、ひとまず近所の「マクドナルド」で「ハンバーガー+ポテト+ホットコーヒー」を2セット購入。1組は「USB電熱付温冷ショルダーバッグ」に入れて、もう1組はそのままビニール袋に入れて持ち帰って、温度を比較してみましょう。

2セット買ってきました。「スパビー」、ウマいですよね!

2セット買ってきました。「スパビー」、ウマいですよね!

店頭から自宅までの持ち帰り所要時間は、トータル約15分。そこから手を洗ったりとかの雑事タイムが5分として、できあがりから合計20分が経過した状態での計測結果は……。

コーヒー】「電熱温冷バッグ」:64.6℃/ビニール袋:54.℃
【バーガー】「電熱温冷バッグ」:47.3℃/ビニール袋:40.2℃

温冷バッグのほうが間違いなくホカホカ

温冷バッグのほうが間違いなくホカホカ

バーガーのチーズが持ち帰ってもまだ冷えて固まってない! これはうれしい

バーガーのチーズが持ち帰ってもまだ冷えて固まってない! これはうれしい

おおー、だいたい7〜10℃ぐらいの差は付きましたね。

コーヒーだと、64℃はまだアツアツの領域だけど、55℃になると「ちょいぬるいなー」という印象です(コーヒーの店頭計測値は71℃)。

バーガーも、この約7℃の差がなかなか大きい。ビニール袋で持ち帰ったときよりも、間違いなく温かい。というか、店内で食べたときにそこそこ近い温度!って感じです。なんせ、チーズもまだ固まらず、とろけてますし。

食べ比べると、明確に「ヒーター付きで持ち帰れるありがたみ」が感じられます

食べ比べると、明確に「ヒーター付きで持ち帰れるありがたみ」が感じられます

サイズ的には先にも述べたとおり、完全におひとりさま用。ただ、底面積がもうちょい広ければ、お弁当チェーンの弁当を買って持ち帰るのにも使えたかな、という気はします。でも、惜しいのはそのサイズ感だけ。保温性能も十分だし、温冷2段の使い分けもめちゃくちゃ実用的。これから寒くなってくると、より便利さを実感するシーンも増えるんじゃないですかね。テイクアウト組だけではなく、手作り弁当持参の人もぜひ。

きだてたく

きだてたく

最新機能系から雑貨系おもちゃ文具まで、何でも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は大手文房具店の企画広報として企業ノベルティの提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。

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