一時期に比べるとだいぶ落ち着いてきた感はありますが、それでもマスキングテープ……、通称「マステ」人気はまだまだ継続中。その楽しみ方も「多様な柄をコレクションする蒐集」から、「貼ってデコる活用」にシフトしつつあるようで、手帳の紙面やメッセージカードなどに貼って“マステデコ”を楽しむ人が増えているようです。
ペタペタ貼るだけでもかわいいですが、さらに“マステデコ”のクオリティを高める専用ツールもいくつか発売されています。その中から今回は、2022年の「文具女子アワード」で大賞を獲得した注目アイテム「マステノリボンボン」を紹介しましょう。
クツワのテープカッター「マステノリボンボン」は、マステの紙芯に抱きつかせて装着するカッター。3種類がセットになっており、それぞれ違う切り口の形状でテープがカットできます。
マステをかわいくカットできる「マステノリボンボン」(クツワ)
切り口の種類は、リボンカット、ギザギザカット、細切りカットの3種類。加えて、すべてのカッターにフラットカット刃も備わっているので、都合4種類のカットが可能です。
切り口のデザインは3種類。それぞれフラットにも切れる2wayタイプです
フラットカット刃は、カッターの先端に搭載。一般的なテープカッターとしても使えます
たとえばリボンカットなら、装着した状態でテープをめくり上げ、三角刃の先端に突き刺すようにして切っていくと、ふたまたになった、リボンの端のようなかわいい切り口に。刃は樹脂製ですが、刃の側面に付いた細かなギザ刃で切り裂いていく構造なので、思っていたよりもサクサクッと軽い手応えでテープが切れました。
もちろん、これまででも“マステデコ”の技法としてリボンカットはあったんですが、いちいちハサミで切るという手間がかかり、きれいに切るにはそれなりのテクニックも必要でした。それに対し、この「マステノリボンボン」を使えば、サクッと見栄えのよいリボンカットができ、とてもお手軽です。
紙芯に取り付けたら、中央の穴からテープの端を出します。これでセット完了!
三角の刃に押し当てつつ切ると、リボンっぽくカットできました
また、テープ幅を半分にする細切りカットも楽しいです。フチ取りや囲み罫など応用できる範囲は広く、貼るだけで目立ち度は大きくアップ。“マステデコ”のクオリティを上げるなら、ぜひ使いこなしたいところです。
ただし、合わせるテープによっては、切り口にヨレが出てしまったのが気になるところ。上手に切るにはちょっとコツが必要そうです。
細切りカットはテープ端がヨレてしまうこともあり、なかなか難易度が高い印象……!
マステで遊ぶスタンプ「ますてのあいぼう」(ビバリー)との相性は最高! こちらは2021年の「文具女子アワード」で優秀賞を受賞しています
マステを貼る楽しさが大幅アップするので、“マステデコ”に関心がある人なら買って絶対に損なし!のツールだと思います。価格もテープカッターとしては手ごろですし、今後はマステで遊ぶのにマストなツールになりそう。
最新機能系から雑貨系おもちゃ文具まで、何でも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は大手文房具店の企画広報として企業ノベルティの提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。