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何度も書ける“無限メモ”がさらに進化! 見やすさがアップした「Kaite メモタイプ」

ペーパーレス化だのDXだの言っても、結局のところ、手元にないと困るのが卓上メモの類です。スマホアプリなどのデジタルメモも便利ですが、立ち上げ不要で使えるアナログメモは、何しろ手っ取り早い。情報を一時的に保存するという点で、今のところこれに勝るツールは考えづらいでしょう。

とはいえ、紙のメモは「書いていくと、なくなる」というシンプルな弱点があります。また、ペンがインク切れで書けない、なんてこともありそう。消耗品に頼らず、無限に手書きできるメモがあれば最強なのに……!

インク・電池不要の磁性メモパッド「Kaite」に新モデル登場! コントラスト比が約35%アップ

2019年にプラスから発売された磁性メモパッド「クリーンノート Kaite」シリーズは、鉄粉入りのマイクロカプセルを内蔵したメモツール。付属の磁石ペンを表面に走らせることで、内部のカプセルが浮かび上がり、筆跡を残せる仕組みを採用しています。

磁石の力で何度も書き消しでき、さらに消耗するものもないと、まさに“無限メモ”と呼ぶにふさわしい同シリーズ。その最新版として登場したのが、2022年12月に発売された「クリーンノート Kaite メモタイプ」(以下「Kaiteメモ」)です。

ほぼ無限に書き消しできる「クリーンノート Kaite メモタイプ」(プラス)。サイズは「A4×1/3」(写真左)、「90×90mm」(写真右)の2種類がラインアップされています

ほぼ無限に書き消しできる「クリーンノート Kaite メモタイプ」(プラス)。サイズは「A4×1/3」(写真左)、「90×90mm」(写真右)の2種類がラインアップされています

初代「Kaite」が硬質ボードを採用していたのに対して、「Kaiteメモ」は薄くてソフトな磁性シートを採用。さらに、シートをゴム製フレームで囲う形状に変更しています。これによって大幅に軽量化され、携帯性がアップしました。

A4サイズの初代「Kaite」(写真左)と、90×90mmサイズの「Kaiteメモ」(写真右)の比較。初代「Kaite」は「A4」および「B5」サイズが展開されていましたが、卓上で使うならコンパクトな「Kaiteメモ」のほうが便利そうです

A4サイズの初代「Kaite」(写真左)と、90×90mmサイズの「Kaiteメモ」(写真右)の比較。初代「Kaite」は「A4」および「B5」サイズが展開されていましたが、卓上で使うならコンパクトな「Kaiteメモ」のほうが便利そうです

付属のペンは、ペン先に強力な磁石に内蔵しており、電池なしで使用可能。ペン後端にはイレーザーを備えており、書き間違えたときは、くるっとペンの上下を返してこすることで消去できます。

磁石ペンによって、シート内の鉄粉入りマイクロカプセルが浮かび上がって筆跡に。線の太さは、ボールペンにたとえると0.7〜0.8mm径ぐらいの印象でした

磁石ペンによって、シート内の鉄粉入りマイクロカプセルが浮かび上がって筆跡に。線の太さは、ボールペンにたとえると0.7〜0.8mm径ぐらいの印象でした

ペン後端には、マイクロカプセルを沈下させて筆跡を消去できるイレーザーを搭載。ただ、イレーザーを当てた部分の周囲もじわっと消えてしまうので、ピンポイントに消すのはちょっと難しいかも

ペン後端には、マイクロカプセルを沈下させて筆跡を消去できるイレーザーを搭載。ただ、イレーザーを当てた部分の周囲もじわっと消えてしまうので、ピンポイントに消すのはちょっと難しいかも

改めて書き比べてみてまず気が付いたのが、筆跡の濃さ! 初代「Kaite」の筆跡は「黒と言うよりグレー」という印象だったのに対して、「Kaiteメモ」は「ほぼ黒」と言えるレベルでクッキリ見えました。

メーカー公称値でも、コントラスト比が従来モデルより約35%アップしているとのこと。筆者は特に薄暗い部屋で使ったとき、視認性が大きく異なって見えました。シートの改良に加えて、ペン先の磁力がアップしているのも見やすくなった要因として大きそうです。

初代「Kaite」と比べると、文字の視認性はかなりよくなりました。ペン先をできるだけ垂直にシートに当てると、より濃く書けます

初代「Kaite」と比べると、文字の視認性はかなりよくなりました。ペン先をできるだけ垂直にシートに当てると、より濃く書けます

反射を抑えたマット仕様! より紙に近い“サリサリ”な書き心地に

「Kaite」シリーズには、専用のスマホアプリ「Kaite」が用意されており、スマホのカメラで本体を撮影することで、メモ内容をデータ化して保存できます。

データ化する際には、自動で傾き・台形補正と明るさ調整が実施されます。また、コントラストを調整したり、ペンやマーカーで書き込みをしたりなど、手動で編集を加えることも可能です

データ化する際には、自動で傾き・台形補正と明るさ調整が実施されます。また、コントラストを調整したり、ペンやマーカーで書き込みをしたりなど、手動で編集を加えることも可能です

ただ、初代「Kaite」はボード表面が光沢タイプだったので、光の反射が映り込んで筆跡が白飛びし、なかなか読み取れない、というトラブルが多発。このため、筆者はこれまで専用アプリを使うことはあまりありませんでした。

しかし「Kaiteメモ」では、反射を低減するマットタイプのシートを採用。気になっていた白飛びも起きづらくなり、非常に使いやすくなりました。これならアプリもしっかりと活用できそう。

上からリングライトで照らしてみたところ。マットな「Kaiteメモ」は光の映り込みが大幅に抑制されています

上からリングライトで照らしてみたところ。マットな「Kaiteメモ」は光の映り込みが大幅に抑制されています

また、テクスチャーも“ツルツル”から“サリサリ”といった、やや摩擦を感じるものに変更されており、より紙に似た書き心地に。これは端的に、初代「Kaite」よりも書きやすくなったな!という印象です。

ノートではトレンドである横長タイプの「A4×1/3」サイズは、作業空間を有効に使えます

ノートではトレンドである横長タイプの「A4×1/3」サイズは、作業空間を有効に使えます

個人的に、特に気に入ったのが「A4×1/3」サイズ。これは近年、ノート・手帳ジャンルで流行りの横長形状で、PCキーボード手前のすき間に配置できるため、狭い机でもメモが取りやすいというものです。

これに加えて書き味もよく、視認性もクッキリしていて、しかも消耗品なし……というのは、仕事用の卓上メモとしてかなり使い勝手がよいのでは。普段から卓上メモを多用している人であれば、消耗品コスト削減のためにも試してみる価値はあるんじゃないでしょうか。

きだてたく

きだてたく

最新機能系から雑貨系おもちゃ文具まで、何でも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は大手文房具店の企画広報として企業ノベルティの提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。

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