表紙を360度折り返して省スペースで書けたり、1ページだけ切り離してメモ代わりに使えたりするリングノートは、その使い勝手のよさから、愛用している人は多いことでしょう。
しかし、リングがあるがゆえのデメリットもいくつかあげられます。リングが太いものはカバンに入れたときにかさばりますし、書くときに手がリングへ乗り上げて痛いというケースもあるでしょう。
そこでおすすめしたいのが、リングがじゃまにならず薄型コンパクトで、しかも手が痛くならないリングノート「ソフィーチェノート」。2023年2月に発売されたばかりの最新アイテムです。
LIHIT LAB.(リヒトラブ)の「ソフィーチェノート」は、リング素材に金属ではなく、0.2mm厚のポリプロピレンを採用した、新しいリングノートです。
ポリプロピレン製の新しいリングで綴じられた「ソフィーチェノート」(LIHIT LAB.)。サイズは「セミB5」(写真左)や「A5」(写真右)のほか、「A6」、「ハンドメモ」がラインアップされています
新しいリングによって何が変わったかというと、まず圧倒的に感じるのが薄さ!
一般的に、用紙30〜40枚のリングノートは直径10mmほどのワイヤーリングが使われています。それに対して「ソフィーチェノート」は、リングを含めて厚さ約5mmと、ほぼ紙の厚みだけしかありません。数値に表れている以上に、実際に見たときの「薄っ!」というインパクトは大きいです。
スリムな分、荷物でパンパンなカバンの隙間に押し込みやすいし、取り出すときもスムーズ。カバンの中で引っかかってワイヤーリングがグニッと伸びちゃう、といったトラブルも発生しづらくなっています。
薄くてやわらかなポリプロピレン製リングで綴じてあり、ほぼ紙の厚みだけしかありません
これまでのワイヤーリングと比較すると、圧倒的なスリムさです
サイズのラインアップも、ハンドメモ、A6、A5、セミB5と広く取り揃えられており、自分好みの判型が選べます。
近年は小さい判型のノートを手帳代わりに使う人も増えており、そういったニーズも含めてA6やA5は売れ線となりそう。スリムなリングによる携帯性のよさも、手帳的な使い方と相性がよさそうです。
最終ページには、小さな紙類を挟んで収納できるオープンポケットが付属しているので、レシートや領収書を一時的に溜めておくにも便利です。
1枚ものの資料などを携帯するのに役立つ、クリアホルダーみたいなオープンポケットが付属しています
リングノートを分解して紙を取り出すには、これまで専用のツールが必要だったんですが、「ソフィーチェノート」はリングがハサミで簡単に切断可能です。
同じくLIHIT LAB.の開閉自在リングを搭載した「ツイストノート」との相性もなかなかのもの。書き終わったらチョキチョキと分解して、その「ツイストリング」に綴じ直して保管、という使い方も可能です。
専用のツールを使わず、ハサミだけで分解できます
何より、リングの上に手が乗り上げても気にならないのは、快適そのもの。ノート左ページへ書き込む際も、右手に痛みや不快感はほぼありません。
リングが薄いこともあってか、ぷにぷに樹脂リングのコクヨ「ソフトリングノート」以上に、「リングを意識せずに済むなぁ」という印象を受けました。
リングが薄くてやわらかいため、手が乗り上げても違和感ほぼゼロ。これは使いやすい……!
リングノートを使っているなかで、これまでに1度でも「ワイヤーリングがじゃまだな……」と感じたことがある人なら、必ずこの価値はわかってもらえるはず。価格こそ普通のリングノートよりちょっとお高めですが、日々快適に使っていると「むしろコスパよいんじゃないか?」とすら思うほどです。ぜひ実物を手に取って、「薄っ!」と驚いてください。
最新機能系から雑貨系おもちゃ文具まで、何でも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は大手文房具店の企画広報として企業ノベルティの提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。