日差しが強くなる季節に、気を付けないといけないのが紫外線です。紫外線は、4月ごろから強くなり始め5〜8月にピークを迎えます。日焼け止めを選ぶときは、自分の肌質に合ったものを、季節や用途によって使い分けることがポイント。 ですが、クリーム、ジェル、スプレー、化粧下地など、さまざまなタイプの製品があって迷ってしまいますよね。そこで今回は、実際に使ってわかったおすすめの日焼け止め13選を紹介します。
価格.comの売れ筋ランキングやレビューを基に、人気の製品をピックアップして検証しました!
紫外線は、波長の違いによって「UV-A(A波)」「UV-B(B波)」「UV-C(C波)」の3つに分類されます(「UV-C」はオゾン層に吸収されるため、実際に地表まで届いているのは「UV-A」と「UV-B」の2種類のみ)。A波(UV-A)は、最も波長が長く、室内にいても窓ガラスなどを透過して肌に届くとされる紫外線で、肌の深くまで侵入してシミやシワ、たるみなどの"肌老化"を引き起こす原因となります。いっぽう、B波(UV-B)は波長が短く、表皮にダメージを与えるとされる紫外線。特に4〜9月の屋外でその影響を受けやすく、肌の表面が赤くなるサンバーンや、メラニン色素の過剰な生成によって肌が黒くなるサンタンを引き起こします。
日焼け止めのパッケージには、「UV-B」への防御力を表す指標である「SPF(Sun Protection Factor)」と「UV-A」への防御力を表す指標である「PA(Protection Grade of UVA)」が記載されています
主に「UV-B」への防御力を表す指標。日本では「SPF測定法基準」によって数値が決まっており、何も塗らない場合に比べて「UV-B」による炎症をどのくらい防御できるかを示しています。数値が大きいほど防御効果が高く、2023年時点の最高値は「SPF50+」。目安として、長時間屋外で過ごす場合は「SPF30」以上のものを選ぶとよいでしょう。
主に「UV-A」への防御力を表す指標。「PA+」〜「PA++++」の4段階で表示され、+の数が多いほどその効果が高いことを示しています。日焼けをなるべく抑えたい場合は、短時間の外出であっても「PA++」以上のものを選ぶとよいでしょう。
価格.comの「日焼け止め・UVケア」カテゴリーにおける売れ筋製品の情報(2023年3月データ)によると、約78%のユーザーが「SPF50」以上、約70%のユーザーが「PA++++」を選んでいます
日焼け止めの効果を高めるコツは、なるべくこまめに塗り直しを行うこと。特に、海やプールなどの水場で過ごす場合は、水によって崩れ落ちてしまうため、およそ2時間ごとに塗り直したいところです。わざわざ塗り直すのが手間だと感じる場合は、UVカット効果のあるファンデーションやパウダーを重ね付けするだけでも効果が長続きしますよ。
ここでは、実際に使ってわかったおすすめの日焼け止め13選を紹介します。
価格.comの「日焼け止め・UVケア 人気売れ筋ランキング」で1位(2023年4月20日時点)に輝くロングセラーアイテム。中身はサラサラとした乳液のような質感で、化粧下地としても使えます。また、汗や水に触れるとUVブロック効果が高まる「オートブースター技術」を搭載しており、海やプールでも使いやすいのがポイント。ベタつかずに肌になじむ仕上がりと、フルーティフローラルの爽やかな香りが魅力です。
ミルクのようなテクスチャーが特徴。塗りムラはほとんど気になりませんでした
・伸びのよさ:★★★★★
・肌触り:サラサラ
・潤い:★★★★☆
・SPF値:50+
・PA値:++++
・香り:フルーティフローラルの香り
緩めのスキンケアミルクで伸びがよくて、肌に塗り上げるとサラサラとした肌表面仕上がりになりました
価格.comの「化粧下地 人気売れ筋ランキング」で1位(2023年4月20日時点)をキープするアイテム。高いUVカット機能を持ちながらも、化粧下地としても優秀で、これ1本でトーンアップ(シミやくすみのカバー)と日焼け対策ができます。伸ばした後の肌触りは、サラサラとしっとりのちょうど中間ぐらい。嫌なベタつき感はなく、素肌に近い使用感がとてもよい印象です。
淡いローズのテクスチャーが、肌を自然にトーンアップしてくれます
・伸びのよさ:★★★★☆
・肌触り:しっとりとサラサラの中間
・潤い:★★★☆☆
・SPF値:50+
・PA値:++++
・香り:特になし
ピンクベージュっぽい色の化粧下地。顔全体にまんべんなく塗っていくと、ほんのり顔色がトーンアップ&ツヤ感が出て健康的な印象に仕上がりました
資生堂のコスメブランドの中でも最高級ラインの日焼け止め。プロメイクさんも愛用している人気のアイテムで、スキンケア成分を豊富に含んだ薄いピンク色の滑らかなテクスチャーが特徴です。肌にクリームをなじませていくと、しっとり潤いを感じるのに嫌なベタつき感はなく、時間が経つとサラサラとした肌触りに変化しました。さすが高級品なだけあって、化粧下地として使っても文句なし。上品さのあるフローラルの香りがよいアクセントになっています。
滑らかでやわらかい薄いピンク色のクリームが肌によくなじみます
・伸びのよさ:★★★★★
・肌触り:しっとり
・潤い:★★★★★
・SPF値:50+
・PA値:++++
・香り:ほんのりやさしいフローラルの香り
日焼けによるシミやそばかすの対策ができるUVジェル。価格.comの最安価格は838円(2023年4月20日時点)と手ごろな価格帯が魅力。テクスチャーは白い乳液のようですが、塗っていくと透明になり、どちらかというと美容液に近いイメージ。伸びが非常によく、みずみずしいので、肌を保湿しながら日焼け対策したいときにもぴったり。女性らしさを引き出すクリアフローラルの香りが漂います。
水分をたっぷり含むジェル状のテクスチャー。伸ばすと透明になります
・伸びのよさ:★★★★★
・肌触り:サラサラ
・潤い:★★★★★
・SPF値:50+
・PA値:++++
・香り:クリアフローラルの香り
伸びがよく、保湿力も高くて驚き。手足、首に使っていますが、この価格帯でこの保湿力はすばらしいと思います
シワ改善とシミ予防に効果があるとされる有効成分「Wナイアシン(ナイアシンアミド)」を配合します。生クリームのようにやわらかいテクスチャーが特徴で、塗った後の肌触りはハンドクリームに近い印象。肌がしっとりと潤う分、ほかの製品に比べるとややベタつきがあるように感じました。無香料タイプですが、ほのかに石けんのような香りがします。
まるで生クリームのようにやわらかく、しっとり潤いを感じるテクスチャー
・伸びのよさ:★★★★☆
・肌触り:しっとり
・潤い:★★★★☆
・SPF値:50+
・PA値:++++
・香り:無香料
リニューアルされて、しっとり感がさらに増した印象。小じわが目立たなくなったかも
「チャ葉エキス」や「ヒアルロン酸Na」などの保湿成分を配合し、乾燥と紫外線から肌を守るUV美容液。滑らかでツヤのあるピンク色のテクスチャーが特徴で、肌に塗るとしっとりと潤う感じがしました。まさに“保湿美容液”といった印象で、日焼け止め特有のきしみや乾燥感はまったくなく、自然な塗り心地。ベースメイクにプラスしたり、肌の乾燥が気になるタイミングで使用したりするのもよさそう。みずみずしい緑と花々をイメージしたフレッシュフローラルの香りも魅力です。
水分をたっぷり含んだテクスチャー、よく伸びて潤います
・伸びのよさ:★★★★★
・肌触り:しっとり
・潤い:★★★★★
・SPF値:50
・PA値:+++
・香り:フレッシュフローラルの香り
「ヒアルロン酸」や「アミノ酸」、「コラーゲン」などの潤い成分を配合し、水のようにサラサラな肌触りが特徴。「ジェルタイプ」となっていますが、個人的には乳液に近い印象を受けました。価格.comの最安価格で694円(2023年4月20日時点)と1,000円以下で買えるコスパの高さが魅力。特に、量が必要となるからだ用には本品のように手ごろに買えるアイテムが向いています。日焼け止め特有の薬品のような香りがしました。
ミルクのように伸びのよいテクスチャー
・伸びのよさ:★★★★★
・肌触り:サラサラ
・潤い:★★★☆☆
・SPF値:50+
・PA値:++++
・香り:特になし
ベトベトせずに塗りやすい。また、塗った後に白くならないのもよい
少し黄色みがかったジェルの中に白い粒(ウォーターカプセル)が配合されています。ジェルらしいみずみずしいテクスチャーが特徴で、伸びがよく、肌に塗るとうっすら水の膜ができるようなしっとり感がありました。化粧下地としても使え、透明感のある仕上がりなので肌が白浮きする心配もありません。80分間の耐水試験をクリアしたスーパーウォータープルーフタイプなのでプールや海での使用にもぴったり。ホワイトミュゲの香りがほのかに漂いますが、ほぼ無香料に使い印象です。
ウォーターベースで伸びがよく、サッパリした塗り心地
・伸びのよさ:★★★★☆
・肌触り:しっとり
・潤い:★★★★☆
・SPF値:50+
・PA値:++++
・香り:ホワイトミュゲの香り
水みたいにサッパリしており、着け心地が軽い。日焼けもちゃんと防止してくれました
肌表面に微細な凹凸の塗膜を作ることで、可視光を拡散しやすくして、肌のトーンアップ(メイクアップ効果によるもの)が期待できるアイテム。先に紹介した同じくビオレの「ウォータリーエッセンス」は耐水性が高く、肌全体がしっとりと潤う感じでしたが、こちらはサラサラとした肌触りで、肌をより白く明るく見せたいときに向いています。両方ともフラワーベースの香りですが、こちらは「ホワイトフローラルの香り」なので、好みで選んでもよいでしょう。
滑らかなクリームを伸ばすと、サラサラとした肌触りに変化します
ライトアップエッセンスのほうが、肌全体が白くトーンアップしました
・伸びのよさ:★★★★☆
・肌触り:サラサラ
・潤い:★★★☆☆
・SPF値:50+
・PA値:++++
・香り:ホワイトフローラルの香り
顔色が明るくなる印象。スッと付けられて伸びるのもよい
スプレーでの手軽なUVケアを実現したアイテム。本品単体で全身の日焼けをカバーするのは難しそうですが、時間がなくてサッとケアしたいときや、日焼け止めの塗り直しに使用するのがよさそう。玄関先に置いておいて、外出前に髪やサンダルを履いた足など気になる箇所に吹きかける使い方もおすすめ。透明タイプなので服などにかかっても白くなる心配がなく、ほんのりオレンジのアロマのような香りが漂います。
時間がないときにシューッと吹きかけるだけでUVケアできます
・伸びのよさ:−
・肌触り:しっとり
・潤い:★★☆☆☆
・SPF値:50+
・PA値:++++
・香り:オレンジ精油の香り
保湿成分である「ヒアルロン酸Na」を配合し、肌に潤いを与えながらUVカットします。「ジェルタイプ」となっていますが、実際に使ってみると、ホイップクリームのように滑らかなやわらかい質感で、肌に伸ばすとほんのり白くトーンアップできました。肌色がキレイに整う印象で、化粧下地として使っても問題なし。しっとり感はあるのにベタつきはなく、しばらく経つとサラッとした肌触りに変化しました。
クリームのようにやわらかいテクスチャー。伸ばすと肌にツヤ感が出てきます
・伸びのよさ:★★★★☆
・肌触り:しっとり
・潤い:★★★★★
・SPF値:50+
・PA値:++++
・香り:特になし
肌にきっちり塗りこめば、肌によくなじんで落ちることもなく、水にも強い。あまり日焼け止めを塗っている感覚がないのに、ちゃんと紫外線対策できるのが◎
「ヒアルロン酸Na」や「セラミド」などの保湿成分がUVカット膜を形成し、肌に潤いを与えながら紫外線をカットするベースクリーム。UVカット効果は「SPF28/PA++」と低めなので夏場はやや物足りなく感じるかもしれませんが、紫外線吸収剤を使わない「ノンケミカルタイプ」なので肌への負担を抑えられます。化粧下地としても優秀で、肌色をキレイに整えてくれ、パウダーファンデーションとの相性も◎。ポンプタイプで使いやすいのもうれしいポイント。
肌色のクリームを伸ばすとしっとり潤う印象。その分、ややベタつきがあるように感じました
・伸びのよさ:★★★☆☆
・肌触り:しっとり
・潤い:★★★★☆
・SPF値:28
・PA値:++
・香り:特になし
UVケアを兼ねた化粧下地。しっとりと爽やかな使用感です
乾燥性敏感肌のことを考える「キュレル」ブランドから、2023年4月8日に発売されたばかりの新製品。UVカット効果は「SPF30/PA++」と低めですが、こちらも先に紹介したマイルドサンシールドと同様、紫外線吸収剤を配合しない「ノンケミカルタイプ」なので肌への負担を抑えられます。白いクリーム状のテクスチャーは、しっとりとした使い心地なのにベタつかず、やさしく潤いを与えてくれる印象。赤ちゃんのデリケートな肌にも使えます。
滑らかで伸びのよい、ウォーターベースのテクスチャー
・伸びのよさ:★★★★★
・肌触り:しっとり
・潤い:★★★★★
・SPF値:30
・PA値:++
・香り:無香料
今回は「UVカット性能」はもちろん、「使用感」や「香り」なども重視して、おすすめの日焼け止めを厳選しました。個人的には、仕上がり・香りともに高い満足感を得られた「3.クレームUV n」、自然な塗り心地と保湿力で毎日使いたいと感じた「6.カネボウ ヴェイル オブ デイ」の2点が特におすすめできる製品だと感じました。とはいえ、毎日使う日焼け止めはコスパも重要なので、1,000円以下で買える「ビオレ」や「スキンアクア」、「ニベア」のような低価格アイテムも見逃せません。
検証してみて改めて感じたのは、保湿性能やトーンアップ効果など、日焼け止め+αで化粧品のように普段使いしたいと思える高性能なアイテムが増えているということ。海やレジャーなどで一日中外出するときはもちろん、毎日の生活に取り入れることで、手軽にUVケアしながら肌の保湿もできる点が魅力だと感じました。
本記事は、紹介する製品の効能・効果について保証するものではありません。アレルギー体質の方や妊婦の方は、かかりつけの医師に相談のうえ購入してください。
(※本記事の内容は、筆者個人の感想に基づくものです)
>>価格.comユーザーのおすすめは? 日焼け止め・UVケア人気売れ筋ランキング
>>価格.comでそのほかの日焼け止め・UVケアをチェックする
パソコン・家電からカップ麺に至るまで、何でも自分で試してみないと気が済まないオタク(こだわり)集団。常にユーザー目線で製品を厳しくチェックします!