僕こと「自堕落王(ジダラキング)」は、日ごろから部屋の中では移動エネルギーを節約しながら生活しています。言い換えれば、単に「常に床に近い(=低い)ところで過ごしている」というだけの話なんですが。気が向いたときにすぐ寝転がりたいので、食事は座卓で食べるし、仕事も座椅子に座ってやることが割と多いんです。
で、今気になっているのが、「ゲーミング座椅子」と呼ばれるジャンルの座椅子です。長時間ずっと座りっぱなしでいることが多いので、身体の負担が抑えられるハイスペックな座椅子があるとラクそうかな、と。最近はその手の座椅子がいろいろと発売されているようなので、気になったものを試してみようと思った次第です。
長時間座っていられる座椅子と言えば、頭まできちんとカバーできるハイバックと、お尻のポジションを変えやすい広々座面は必須条件でしょう。
これらの条件を満たす座椅子を探してみた中で、特に「ラクそう!」と感じたのが、ニトリの「ゲーミング座椅子」でした。価格.com最安価格は11,990円(税込、2023年6月20日時点)と、この手の座椅子にしてはお値ごろ。
ちょっとユニークな座面形状をした「ゲーミング座椅子」(ニトリ)
決め手となったのは、前方に大きく伸びた座面。身長176cmの筆者が足を伸ばして座ったときに、ふくらはぎ辺りまでカバーしてくれるぐらいに広い! これだけでもシンプルにうれしいです。
前方に大きく伸びた座面は、足を伸ばして座っても快適です
そして、この広々座面が変形するというところが最大のポイントなんです。座面中央のT字型の部分をカチカチと立ち上げると……なんと、テーブルが手元に突然発生しました!?
T字のところを持ち上げていくと……
なんとテーブルが出現! 背もたれのリクライニングと同様のラチェットでカチッと留まるので、安定感は高いです
これなら座卓すら必要なく、ノートPCを載せて仕事ができます。このテーブルのおかげで前傾姿勢になりすぎないので、腰や肩、首などの負担もかなり減らせそう。
できるだけ集中したいFPS系のゲームをやるときも、コントローラーを握った手を置いて、前のめり気味にプレイすることが可能。何より、肘をどっしりと付けられるため、姿勢に無理がありません。
テーブルはフカフカですが、ノートPCぐらいなら問題なく設置可能。飲み物のカップなどは置かないほうがよさそうです
肘を乗せての前傾姿勢も超安定。これなら長時間プレイでも疲労感は少なめです
そして何より最高におすすめなのが、テーブルに足をドンと乗せてしまう超リラックスポジション! 背もたれを倒し気味することで、まるでハンモックに寝そべっているかのような快適姿勢のできあがりです。
実際、この姿勢で動画などを見始めると、自分の意志で座面から立ち上がるのがほぼ不可能なレベルで埋もれてしまいます。何なら、このまま寝ちゃってもいいぐらいのラグジュアリーな心地よさ。本気で気持ちよすぎてヤバい。
これぞ「ゲーミング座椅子」の最強ポジション! 座るだけでリラックスしまくりです
最初から寝ちゃう前提であれば、フルフラットポジションも快適です。
さすがに足首から先は出てしまいますが、それでもちゃんと身体を伸ばして寝られるぐらいのサイズ感。ちょっとしたお昼寝ぐらいならこれで十分だと思います。
フルフラットにすれば、このままスヤァ……と入眠可能
背もたれとテーブルは、それぞれ14段階のリクライニング機構入り。これだけの段数があれば間違いなくお好みのポジションが取れると思います。
探した中では、リクライニングが40段以上というハイスペ座椅子も見かけましたが、実のところ、そこまでは細かくは必要ないと言うか……。筆者は14段でまったく不満はありませんでした。
背もたれとテーブルはそれぞれ好みの位置で角度調整が可能
付属の専用クッションは、頭部に当ててヘッドレストとして使うか、腰の下に敷いてランバーサポートとして使うか、というのが基本的な使い方でしょう。フルフラットにした際には、枕としても機能するので、これはマストなオプションと言えそうです。
クッションは面ファスナー付きのゴムベルトで装着します。強めに締めれば、ズレたり動いたりすることはありませんでした
クッションを背もたれ底部に敷けば、ランバーサポートとして使用可能。腰痛持ちの筆者にはマストな機能です
クッションに関して言えば、厚み・弾力ともに何か不安を抱くような要素はありません。1万円級の座椅子と考えれば、安っぽさもなく十分なクオリティーでしょう。
ただ、我が家では、猫が座椅子の上で寝ることが多いので、できれば汚れ・猫毛対策としてカバーが欲しいんですが……。この「ゲーミング座椅子」で用意されているのは、テーブルカバー(別売)のみ。座椅子全体をまるっと包めるようなカバーは存在しません。本体の構造が入り組んでいますし、仕方ないと言えば仕方ないんですが、ちょっと残念です。
弾力のあるクッションは厚さ約10cm。これなら長時間座ってもお尻が痛くなりにくいです
仕方ないと言えば、もうひとつ。成人男性がこれだけ余裕を持って座れるサイズなので、当然ですが相当にデカいです。6畳ぐらいの部屋で座卓と合わせて運用すると、それなりに窮屈に感じてしまうかも。
購入する際には、ひとまずフルフラットで必要な面積(156×49cm)を頭に入れておいたほうがいいと思います。
テーブル側に頭を乗せるのも意外と快適。リラックスできる姿勢をいろいろ探したくなります
ただ、快適な姿勢でゲームしたり、ゆったりと動画を見たりするための座椅子が欲しいなら、まずこれを選んで間違いなし! でしょう。
自堕落にゴロゴロ過ごすための座椅子、ぜひ導入してみてください。ほんと、優秀な座椅子があると、いろいろとはかどるんですよ……。
最新機能系から雑貨系おもちゃ文具まで、何でも使い倒してレビューする文房具ライター。現在は大手文房具店の企画広報として企業ノベルティの提案なども行っており、筆箱の中は試作用のカッターやはさみ、テープのりなどでギチギチ。