今の家は気に入っているのですが、唯一小さなストレスがありました。それが「コバエ」問題。昨年引っ越した筆者はずっと家の中のコバエに悩まされていました。
前の家、さらにその前の家ではコバエなど発生していなかったので、筆者の掃除能力(?)のせいではなく、環境のせいでしょう。冷静に考えると、以前に比べて若干、山の近くに住んでいるのが原因かもしれません。
ゴミを溜めたり不衛生にしたりしないように心掛けても、常に家の中に2〜3匹はいるコバエ……。ものすごい害をもたらすわけではありませんが、地味にストレスを感じます。
コバエ対策と言えば、吊り下げておくだけで虫やコバエを防ぐことができる商品が有名です。私の住んでいるマンションにもたくさんの方が玄関やベランダに吊り下げているのですが……筆者はどうしてもこの「実家感」に抵抗がありました。
コバエ対策のアイテムと言えば、このタイプが定番です
最近は比較的おしゃれなものも登場しており、このように吊り下げておくだけでいいのは手軽でいいのですが、この商品、「家にコバエが入ってくることは防げる」ものの、「家にすでに侵入(あるいは発生)したコバエ」をどうにかするチカラはありません。
スケルトンでおしゃれだけど、それでもそこはかとない「実家感」が……
もう、コバエは家族と思って諦めるしかないのか。
そう思っていたとき、こちらを発見しました。
「電撃殺虫器 ムシコロ」です。
パッケージデザインはちょっと微妙……
虫が好む光を発しておびき寄せ、二次電圧1000Vで殺すというもの。
飲食店でプロも使うと謳われていること、そして薬を使わないので人体にやさしいこと。
蚊にも効果があるというのは、夏に向けてうれしい効能でした。
さっそく注文し、届いた商品を見たところ、若干パーティーグッズ感のあるパッケージ……大丈夫なのか? 少し不安になります。
中には本体・取り扱い説明書・本体を吊り下げるためのチェーン、そして謎のブラシが同梱されています。本体は黒一色のスタイリッシュな見た目。懸案の“実家感”もなく、インテリアのじゃまもしなさそう!
全部が黒で統一されているのは筆者好み
本体の下部分はパカっと外れるようになっていて、殺した虫がここに集まるようになっています。
虫が集まってくれるなら掃除も簡単で便利
この部分に虫が好むよう酒などを入れるとよいそうです。
虫って酒好きなの!? 初耳でした。料理酒でもいいのでしょうか……?
適量がわからないので、料理酒を小さじ1杯分程度入れました
上部にチェーンを取り付け、床から1.8m以上の高さに吊り下げます。
チェーンはちょっと扱いづらい形状のもの
カーテンレールに吊り下げてみましたが、本体はそれなりに重みがあるので注意が必要です。
チェーンは正直必要ありません。本体のフックとカーテンレールを直接引っ掛けました
すると、吊り下げた様子はこのようなことに……。
コードがびろーん
ここで、若干の難点が見えてきました。
まずは「床から1.8m以上の高さ」は結構難しい。カーテンレールでギリ1.8m あるかないかだと思います。恐らく、虫が飛んでいる高さに合わせるという意図でこの高さに、と書かれているのだと思います。実際は、「設置場所を低くしてもよい」と書かれていたので、机の高さの場所に「置いて」使用することのほうが多かったのですが、特にそれでも問題ないと個人的には思います。
吊すと、コードが上部から伸びていることもあり、若干不格好なのは気になります。これは下に受け皿を作る都合上仕方がないのかもしれませんが、びろーんとコードが伸びてしまうのはちょっと気になりました。
ただ、かなりの電気を使用する仕様上、乾電池というわけにはいかないのかもしれません。電気代は一晩つけっぱなしでも約2〜3円とのことで、そこまで負担が気にならないレベルです。吊し方によっては本体が斜めになり、受け皿に入れた酒がこぼれてしまうこともあると思うので、注意が必要です。
そのため、テーブルなどへの直置きがよいと思うのですが、お子さんやペットがいるお家ではうっかり触って感電してしまう危険性があるので、吊すほうが安全です。
というわけで、本製品を7月から8月にかけて、1か月ほど使用しました。
夜はムーディなライトと言えなくもない
1000Vというから、虫が機械に触れた瞬間バチバチッ!!!とか音がするのかな、と少し怖かったのですが、音が鳴ったり電気が走ったり光ったりということはありませんでした。
機械自体が熱くなることもなく、安全面に不安を感じることもなかったのですが、何か「気」のようなものが出ているような(スピリチュアル的なことではなく、本当に何となく何かが出ているような気がする……気のせいかもしれません)感じがする程度。時折ふつ…ふつ…といった機械音はありましたが、寝ているときも気にならないレベルです。
ただし、受け皿に日本酒が乾いてこびりつくのは少し汚く感じるかも。こまめに掃除するとよいでしょう。
乾いた日本酒はベタベタとこびりついています。しっかり洗わないといけないやつ
製品を使った2023年の夏はすごく暑かったこともあり、ちょうど「電撃殺虫器 ムシコロ」を設置したころから家の中にコバエが発生しなくなりました。受け皿をたまに確認しても1〜2匹しか死んでおらず「せっかく実験をしたいのにコバエがいないのでは意味がないじゃん……」と思っていたのですが、あるときふと本体の光っている部分をのぞき込むと……
めっちゃ虫が死んでいる!
電撃格子に引っ掛かって死んでいます
ここにも
ここにも
大量に!
20匹くらいでしょうか……!!
仕組みとしては1000Vで感電した虫はすべて受け皿に落ちるという想定のようですが、なんと大半は上方で引っ掛かったまま死んでいたのでした。おびき寄せるための料理酒も入れ忘れていた日が多くあったので、日本酒は正直関係なかったですね。
付属のブラシの使い途について取り扱い説明書には記載が一切なかったのですが、この部分に虫が付くからなのでしょうか。「電撃格子は時々清掃してください」とは書かれていましたが、そういうことなのか……!
清掃時には電源プラグをコンセントから抜いて必ずゴム手袋を着用しましょう。素手で格子に触れると、非通電時でも電気が残っていて危険だそうです!
結論は、「コバエがいなくなった」と勘違いするくらい瞬殺してくれていて便利でした。コバエが家の中を漂うスキすら与えずに瞬殺していたのでしょう。私はてっきり、猛暑のせいでコバエがいなくなったとまで思っていたのですから。
ただし掃除は少し面倒です。電撃格子部分はブラシで掃除しづらいですし、感電しないように気も遣います。しかし、その手間を凌駕するほどに威力がすごいなぁと感動したのでした!
恋愛・就職・食レポ記事を数多く執筆し、社長インタビューから芸能取材までジャンル問わず興味の赴くままに執筆するフリーランスライター。Twitter:@KA_HO_MA