食費は3食で月1万円、着るのは「ユニクロ」、化粧品は「ちふれ」

1000万円目指してコツコツ貯め続けたアラサー女子の驚きの貯金テクニックとは?

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「富女子(ふじょし)」という言葉はご存じでしょうか? 20代ですでに1000万円以上の貯金があるなど経済的に余裕がある若い女性を指し、最近注目されているキーワードです。投資セミナー会社「ワイズアカデミー」(東京・渋谷区)が運営する、こうした女性が集まるコミュニティ「富女子会」がメディアで盛んに取り上げられ、話題になっています。

参加者に話を聞くと、たくさん貯金できるほど高い給料をもらっていたり、株式投資でガツガツもうけたりしている人はごく少数。大部分の人は、決して多くない手取り収入の中から、毎月コツコツと貯金しているだけです。そんなフツーの彼女たちがどうして1000万円も貯められたのか、その秘訣を探ります。

第1回は、都内の大手IT企業でシステムエンジニア(SE)として働く、社会人9年目の長山恵さん(仮名、28歳)です。貯金を始めて6年目の2017年1月に1000万円、足元ではすでに1100万円を突破。経済的に余裕があるいまでも、毎月貯金は欠かさず続けているそうです。長山さんは、どうやってここまで貯めることができたのでしょうか。

IT企業でシステムエンジニアとして働く長山さん。貯金を始めて6年目の2017年1月、目標だった1000万円を達成!

手取り28万円。家賃8万円。それでも毎月15万円を貯金

長山さんは、地元・九州にある情報系の専門学校を卒業後、2009年4月に都内のIT企業にSEとして入社しました。当時の毎月の手取り収入は22〜23万円。SEとして脂がのってきたいまでも残業代込みで28万円ほどと、決して大きく増えているわけではありません。

それでも、入社3年目の2011年4月に毎月7万円を目標に貯金を始めると、12年4月からは10万円、14年4月からは13万円強と、着実に貯金額を増やしてきました。2015年10月からは毎月15万円に増額。ボーナス月はさらに上積みしています。

1000万円に到達したのは貯金を始めて5年10か月経った2017年1月。それまでの1年間は、ボーナスを含む年間の手取り収入約400万円のうち、約230万円を貯金しています。残ったお金で毎月8万円の家賃に加え食費、保険代、水道光熱費、通信費などをまかないました。

下に示したグラフにあるとおり、貯金額は毎月コツコツと増え続け、貯金を始めて7年目となる28歳のいまでは貯金が1100万円ほどに。目標だった大台を達成したことで、現在は月7万円と、貯金のペースは少し落としているそうです。

彼女は、何か人と違ったことをしているわけではありません。株式や投資信託を買ってはいるものの「勉強のためにやっているだけで、損益はトントンぐらい」と、投資でもうけているわけでもありません。

それでは、どうしたら“貯まる体質”になれるのか、彼女の生活スタイルから探ってみましょう。

食事は3食自炊。デザートやアルコールは買わない

長山さんの最近の手取り収入と主な使い道は、以下になります。1000万円を達成したため貯金額は7万円に減っていますが、それ以外の支出は1000万円達成前と変わりません。

まず、生活するうえで欠かせない食事。長山さんのスタイルは社会人になって以来、一貫しています。朝食、昼食、夕食はすべて自炊。お昼どきにランチに出掛けたり、コンビニなどのお弁当を買ったりすることもありません。夜遅く仕事が終わっても毎晩必ずキッチンに立ち、夕食は、翌日の朝食だけでなく、昼食のお弁当として持っていけるかどうかも考えてつくるそうです。

スーパーに行ったときは、比較的安いプライベートブランドを選んだり、量が多い分安くなっているお肉を買って冷凍室に入れたりなど、一見すると自由にお金が使える独身の人にとってはこまかいと思える作業を9年間続けています。ただし、買うのは食材のみ。デザートにはほとんど目もくれず、アルコールは飲みません。

もともと少食だったことも手伝ってか、こうした買い物スタイルを徹底することで、月にかかる食費は1万円ほどで済んでいるとのことです。

総務省の調査によると、34歳以下で1人暮らしの働く女性が毎月使う食費は平均で約2万円(2016年、外食費を除く)。たった1万円の違い、と思われるかもしれませんが、1年間続ければ12万円、5年なら60万円です。長い目で見ればその差はあなどれません。

身だしなみにはお金をかけない。「自分に合えば何でもいい」

節約上手の長山さんは「着飾る必要はない。自分に合えば何でもいい」という考えも持っており、身だしなみにかけるお金も必要最小限です。

毎日使う化粧品は、数百円ほどで手に入る「ちふれ化粧品」です。ファッションは「ユニクロ」「GU(ジーユー)」「しまむら」など量販店で調達。安いからといって頻繁に買い物するわけでなく、季節の変わり目に1〜2点ほどにとどめ、1回の買い物で1万円は使わない、といいます。

「ファッションなど、手が届きやすい金額のモノは衝動買いしがちな女性が多いと思いますが、衝動買いした経験はいままで一度もありませんね」

家電は基本”9年選手”。壊れていないなら買い替える必要なし

料理は得意ですが、最新の高機能調理家電などにも関心はありません。基本は「壊れるまで使う」スタンス。30平米ほどの部屋にはミスマッチな15インチの小ぶりなテレビ、洗濯機、炊飯器、冷蔵庫、電子レンジは入社のため上京したときに買った”9年選手”です。社会人になってから買ったのは、OSのサポート切れで買い替えざるを得なかったパソコン、掃除機だけ。雑貨なども買わず、お部屋を拝見すると、20代の女性とは思えないほどシンプルです。

ややハードルが高めだが「趣味は持たない」

「質素倹約」を続ける長山さん。交際費も上司や同僚らとの飲み会や休日の友人とのランチぐらい、といいます。とはいえ、週2〜3回ある飲み会では若手なのでおごってもらうことも多く、意外と支出は少ないとのことです。「特に趣味があるわけでもなく、物欲もないので、そもそもあまりお金うことがないんです。旅行もしたいとは思わないし」。ここ数年は、実家への帰省以外で遠出もしていないそうです。

長山さんのように「趣味を持つな」というと、ちょっとハードルが高いかもしれませんが、趣味を絞ったり、かけるお金を少し減らしたりする程度であれば、マネできる人は多いのではないでしょうか。

貯金は将来の子どものため

そもそもあまり積極的に資産運用をするタイプではないですが、念願だった1000万円の大台を達成したことで、友人・知人との共同名義でマンション1部屋を購入。家賃収入で、1年で約8%の利回りを得ています。今後は、土地付きアパートを1棟、共同で買う計画とのことで、貯めたお金を増やす方向に少しずつかじを切っているようです。

どうして、そこまでお金を貯め続けられるのでしょうか。長山さんに聞くと「将来は結婚して子どもがほしい。子どもには、できるかぎりのことをしてあげたいから」との答えが返ってきました。

2014年度の文部科学省の調査によると、幼稚園から高校まですべて公立だった場合、親が支払う学習費の総額は子ども1人あたり523万円(課外活動費など含む、全国平均)。すべて私立の場合は1800万円近いお金が必要です。大学進学となると、さらに最低でも数百万円のお金が上乗せされます。家計への負担はとても大きいため、子どもの将来の選択肢を狭めないよう、いまから準備しているとのことでした。

きちんとした将来像を描いているからこそ、お金をためるのもツラくないとのこと。長山さんのようにストイックな生活を送るのは難しいかもしれませんが、「なかなか貯金できなくて困っている」という人は、ぜひ参考にしてください。

※本記事は、執筆者個人または執筆者が所属する団体等の見解です。

価格.comマネー編集部

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2017.11.16 更新
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