増やす
フリマ? オークション? それとも買い取り?

メルカリ・ヤフオク!・リサイクルショップを使い分け、不用品を“高値”で売るコツとは?

捨てる神あれば拾う神あり。今やどんなガラクタにも値段がつく時代です。折しも、積もり積もった不用品をお金に換えてみると、バカにできない金額になるという調査が発表されたばかり。高く売るコツを、不用品処理の達人に聞きます。

・不用品には28万円の資産価値がある!?
・「売る方法」を比較
  メルカリなど、フリマアプリで売る
  ヤフオク! の「オークション出品」で売る
  リサイクルショップなどに買い取ってもらう
・販売方法は5つのルールで決めよう

不用品には28万円の資産価値がある!?

フリマアプリやネットオークションのノウハウを発信している川崎さちえです。

年末が近づき、大掃除が気になりだす人も少なくないはず。ましてや今年は「平成最後の大掃除」です。いつもより気合いが入るという人もいるでしょう。

大掃除では大量の不用品が出ますよね。先日、この不用品に関する興味深いデータが発表されたので紹介します。家庭の中の不用品を、フリマアプリ最大手のメルカリで売ると、どれくらいで売れるのか? そんな気になる調査を行ったのが 「みんなのかくれ資産調査委員会」です。

この調査では、家庭の中で1年以上使っていないものを「不用品」と定義し、全国の10代から60代の男女約2,500名を対象にその量を調査。それを「服飾雑貨」や「書籍・CD・ゲーム類」などにジャンル分けし、メルカリでの販売価格をかけ合わせました。

すると、家に眠っている不用品は、1人あたり平均約28万円にも換算できるとの結果が出たそうです。大掃除で出てくる不用品を、ただ捨ててしまうのは、もったいないことといえます。

1人あたりの不用品の価値は約28万円にも相当する。ただ捨ててしまうはもったいない……
(「みんなのかくれ資産調査委員会調べ」監修:ニッセイ基礎研究所、データ提供:メルカリ)

たとえば、いかにも大掃除で出てきそうな「昔読んでいたコミック」は、お金に換わるものの定番です。特に「全巻セット」は、まとめて読みたい人に人気で1冊あたりの単価も上がる傾向にあります。

ほかにも「動かなくなった古い家電」も、パーツが欲しい人に売れますし、キン消しやビックリマンシールなど「昔のコレクターグッズ」も、大人になって買い直す人が後を絶ちません。あなたの家に眠る不用品も、捨てる前に「売る」を習慣にしてみませんか?


「売る方法」を比較

どうせ不用品を売るなら、少しでも高く、トラブルなく売りたいもの。それには「売る方法」にこだわるのが大切です。不用品を売る方法として現在主流なのは、「フリマアプリで売る」「ネットオークションで売る」「リサイクルショップなどに買い取ってもらう」の3つ。まずはそれぞれの特徴を見ていきましょう。

【不用品販売方法1】
メルカリなど、フリマアプリで売る

近年、不用品処理の方法で人気が高まっているのがフリーマーケットアプリ(以下フリマアプリ)です。中でも日本最大のフリマアプリがメルカリ。国内だけで7500万ダウンロードをこえ、規模もユーザー数も圧倒的です。ここではメルカリの使用を想定して説明していきます。

【値段の決まり方】
最大の特徴は、売るものの値段を自分が決められる「フリマ形式」だということです。出品者が値段を決め、その値段でいいという人が買いますので、出品側にとって納得感のあるシステムといえるでしょう。


【メリット】
〇あっという間に売れることもある
ユーザーが多いため、出品してあっという間に売れてしまうことも珍しくありません。

〇出品方法がシンプル
スマホ1台あれば撮影から出品までスムーズに行えます。私自身、もともとヤフオク! での販売がメインだったので、メルカリのシンプルなシステムには驚いた記憶があります。

〇発送が簡単かつ安心
商品を送るときに、出品者と購入者がお互いに個人情報を伝えなくてもいい匿名配送が使えます。また送料も安く設定されていて、ユーザー保護に力を入れている印象を受けます。


【デメリット】
×値下げ交渉が入る
メルカリでは購入希望者が気軽に値下げ交渉をするのが普通です。大胆に「出品金額の半額で」という人も珍しくありません。出品する際には、許容できる値下げ分を織り込んで値付けをすることが重要です。

×相場がわからない場合は不安
メルカリでの取引実績が少ない商品の場合は、適正価格で出品しているか不安になることもあります。その場合はヤフオク! の「オークション形式」を使うのも手です(後述)。

△購入希望者とのやり取り
デメリットとは言い切れませんが、メルカリは出品者と購入希望者の間でのコミュニケーションが活発です。値下げ交渉や、「商品のこの部分の拡大写真をアップしてくれませんか?」などの細かいリクエストが寄せられることが多く、煩わしさを感じる人もいるかもしれません。


【不用品販売方法2】
ヤフオク! の「オークション出品」で売る

ヤフオク! は日本最大のネットオークションサイトで、ネット売買の老舗です。出品形式はメルカリと違って「オークション形式」なのが特徴です。
※メルカリなどの影響もあり、ヤフオク! でも「フリマ出品」が可能になりましたが、ここでは「オークション形式」での出品を前提に説明していきます。

【値段の決まり方】
出品形式は「オークション形式」がメイン。欲しい人が、買ってもいい値段を入札し合い、最終的に一番高い金額を入札した人に売る仕組みです。


【メリット】
〇相場のわからないものでも売りやすい
オークション形式とは、ざっくりいうと買う人が値段をつける方式です。そのため、過去の取引が少なく、自分では相場がわからないレア物などは、ヤフオク! で出品することで、適正な価格で売れる可能性が高まります。

〇想像以上に高値になることも
「どうしても欲しい」という人が競合した場合、張り合って思いがけず高値になることもあります。これはオークション形式ならではのだいご味といえます。

〇コメントのやり取りが少ない
ヤフオク! の場合、質問を通しての値下げ交渉はほぼありません。もちろん、出品時に値下げ交渉を受けつけるようにすれば交渉してくる可能性はあります。でも、交渉を受けつけないよう設定すれば、価格についてのやり取りはほぼないと思っていいでしょう。


【デメリット】
×売れるまでに時間がかかる
競って金額が決まるので、売れるまでに時間がかかります。即決価格を設定すれば、そのかぎりではありませんが、メルカリに比べて売れるのに時間がかかると思っていて間違いないでしょう。

×手数料に違いがある
ヤフオク! を利用する場合、以前はYahoo!プレミアム会員(月額498円)になる必要がありました。でも現在は会員にならなくても利用可能です。ただし、会員の場合は落札後のシステム利用料が8.64%ですが、非会員だと10%という違いがあります。どちらがお得なのかは自分の利用スタンスによって異なります。

×個人間取引ならではの楽しさは薄い
メルカリに比べると、業者の売買が多い印象です。そのため、メルカリのような「個人間のやり取りの楽しさ」は薄く感じます。このあたりは好みがありますので、人によって評価が変わるでしょう。


【不用品販売方法3】
リサイクルショップなどに買い取ってもらう

街のリサイクルショップや質店に不用品を持ち込んで買い取ってもらう方法です。不用品処理といえば、まずこの方法が頭に浮かぶ人も多いのではないでしょうか? ショップによっては家まで引き取りにきてくれるところや、宅配で買い取りをしてくれる業者もあります。

【値段の決まり方】
買い取り価格は、ショップの査定によって決まります。


【メリット】
〇出品や発送の手間がかからない
写真を撮ったり、商品説明を書いたり、発送したりの手間がないのは多忙な人にとっては大きなメリットでしょう。

〇すぐにお金になる
その場で査定してもらい、買い取ってもらえるので、ネットに比べて早く現金を手にすることができます。すぐにお金が必要な人にとっては見逃せない要素です。

〇プロに鑑定してもらえる
ネット間の売買では、販売後に「偽物だった」「商品が違う」などのトラブルが起こりがちです。特に高級ブランドを売る際には偽物の問題がつきまといます。素人では真贋(しんがん)の判断が難しいものは、プロに買い取ってもらうのが無難といえるでしょう。


【デメリット】
×買い取ってもらえないものもある
買い取ってもらえるかどうかはお店の都合に左右されます。たとえば、「付属品がそろっていないとダメ」「汚れがあるとダメ」「動かない家電などはもってのほか」というショップも少なくありません。これは、どんな商品でも、「欲しい人がいれば売れる」ネット販売との大きな違いです。

×ネットよりも安くなるケースが多い
お店の利益が乗る分、買い取り価格の値下げ圧力が働きます。全体的に、ネットよりも安くなる傾向があります。


下記は、3つの販売方法を比較した表です。不用品を売る際の参考にしてください。


販売方法は5つのルールで決めよう

不用品を売る際は、できるだけ高く売るのはもちろん、手間もかけず、トラブルもなく売りたいですよね。ここでは、販売方法を決める際の5つのルールを紹介します。

【ルール1】まずはネットを検討。売れないものはリサイクルショップへ
私の場合は不用品が出たときにはまずネットに出品するようにしています。ネットなら汚れや傷があるものや、壊れているものでも売れることが多いからです。加えて、リサイクルショップでの買い取りよりも高く売れることも多々あるので、まずはネットを選びます。

とはいえ、すぐに落札されるものばかりではありません。数回再出品をしても落札されない場合はショップに持ち込んで買い取ってもらうことを検討します。


【ルール2】「梱包や発送が面倒なもの」、「高級ブランド品」もリサイクルショップがいい
梱包(こんぽう)が面倒だなと思うものに関してもリサイクルショップでの買い取りを考えます。ネットでの売買相場が相当高ければ話は別ですが、出品や梱包の手間を考えると買い取りのほうがいいと判断します。

また、先にも少し書きましたが、素人では真贋の判断がつきにくい高級ブランド品は、販売後のトラブル防止の意味で、リサイクルショップでの買い取りを選ぶのがいいでしょう。
そのほか、できるだけ早くお金が必要という方も、リサイクルショップを優先しましょう。


【ルール3】ネット販売は、こう使い分ける
ここからは、ネット販売の2大サイトであるメルカリと、ヤフオク!(オークション形式)の使い分けのコツです。私は次の分け方を基本にしています。

・市場ができていて、値段が定まっているもの → メルカリで売る
・自分では適正価格がわからないもの → ヤフオク! で売る

メルカリは出品者が値段を決めます。その特徴を考えると、すでに市場ができていて、相場がわかっているものを売る場合に活用するのがおすすめです。たとえば、

メルカリに合っているもの
・定番ブランドなど値段が下がりにくく一定の需要があるもの
・新品だと高いけど中古でいいと多くの人が思っているもの

などが相性がいいといえるでしょう。

一方のヤフオク! は、欲しい人同士が値段を競っていきます。過去の取引が少なく、自分では値段がつけにくいものを売るのに適しています。下記のようなものはヤフオク! に出品するといいでしょう。

ヤフオク! に合っているもの
・レア物
・コレクター物


【ルール4】客層を見て、使い分ける
メルカリは20〜30代の女性。ヤフオク! のユーザーは30〜40代の男性が多いのは先に説明したとおりです。そのため、メルカリは女性向け、ヤフオク! は男性向けの商品が目にとどまります。

この違いから、売りやすい商品にも違いが見られますので、【ルール3】のとおりに出品してなかなか売れない場合は、メルカリとヤフオク! で入れ替えてみるといいでしょう。


【ルール5】それぞれの出品禁止物にも注意
メルカリとヤフオク! には、それぞれ出品禁止物があります。しかし、その内容は微妙に違ってきます。たとえば、下記はメルカリでは出品禁止の商品ですが、ヤフオク! では出品可能です。

ヤフオク! では出品可、メルカリでは出品不可の商品例
・商品券
・ギフト券
・株主優待券

ほかにもメルカリでは生体は出品禁止ですが、ヤフオク! では「ほ乳類」「鳥類」「爬虫(はちゅう)類」以外であれば原則として可能です。それぞれの規約に沿って出品するものを決めます。
(生き物に関してはさまざまな条約があるので、出品前に確認が必要)


・メルカリの出品禁止物一覧
・ヤフオク! の出品禁止物一覧

「捨てる」という考え自体を捨てよう

いかがでしたか? 今回は不用品を高く売る際の、販売方法を選ぶコツを紹介しました。これ以外にも、「商品説明の書き分け」、「出品時間による売れ行きの変化」など、不用品処理にはまだまだ奥深い世界が広がっています。

捨てようと思っていたものが、工夫次第でどんどんお金に替わる楽しみは一度体験すると病みつきです。今年の大掃除をきっかけに、「買ったものは捨てる」という考え方自体を捨て、「まずは出品」を習慣にしてみては?

※本記事は、執筆者個人または執筆者が所属する団体等の見解です。

川崎さちえ

川崎さちえ

ネットオークション歴14年、ネットフリマ歴4年。ユーザーの立場から離れることなく、実践できるノウハウを日々構築中。ネットフリマやオークションの達人として、テレビや雑誌など多数出演している。

ご利用上の注意
  • 本記事は情報の提供を目的としています。本記事は、特定の保険商品や金融商品の売買、投資等の勧誘を目的としたものではありません。本記事の内容及び本記事にてご紹介する商品のご購入、取引条件の詳細等については、利用者ご自身で、各商品の販売者、取扱業者等に直接お問い合わせください。
  • 当社は本記事にて紹介する商品、取引等に関し、何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとします。
  • 当社は、本記事において提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
  • 本記事には、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
  • 本記事のご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、価格.comサイト利用規約(http://help.kakaku.com/kiyaku_site.html)にご同意いただいたものとします。
関連記事
価格.comマガジン「動画」まとめページ
ページトップへ戻る