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年会費やボーナスマイルもさまざま。自分にぴったりな1枚はどれ?

ANAマイル獲得に欠かせぬ「ANAカード」。賢い選び方とおすすめ券種も紹介

前回は、JALマイルをお得に貯められるクレジットカード「JALカード」の選び方を紹介しました。今回は、ANAマイルを効率的に貯めたい場合に、持っておきたい「ANAカード」を取り上げます。
参考記事:「マイルがどんどん貯まる『JALカード』を徹底比較! ぴったりな1枚の選び方も解説」

JALカード同様に、ANAカードもANA便に搭乗するたびにボーナスマイルが加算されるほか、普段の買い物で効率よくマイルを獲得することができます。ただ、JALカードはJALのグループ会社が発行しており、ショッピングの際にも直接JALマイルを貯められるのに対し、ANAカードは提携しているカード会社の発行になります。このため、「各カード会社のポイント→ANAマイルに移行」という手続きが必要になる点が大きく異なります。こうした特徴も踏まえつつ、ANAカードを選ぶ際のポイントを紹介します。
(本記事内の価格表記は基本的に税込です)

【1】ANAカードとは、「ANAマイレージクラブ」にクレジット機能が搭載されたカード

ANAが運営するマイレージサービス「ANAマイレージクラブ」の会員になると、搭乗距離に応じてマイルが貯まり、貯めたマイルは国内線・国際線の特典航空券への交換や国際線の座席のアップグレード、提携会社のポイントなどに交換できます。

この「ANAマイレージクラブ」の会員機能に、クレジット機能が付いたものを「ANAカード」と言います。グレードに応じて、「一般カード」「ワイドカード」「ゴールドカード」「プレミアムカード」の4種類に大別されます。このほかに、29歳以下を対象に年会費が5年間無料となる「JCBカード ZERO」、学生向けで在学中の年会費が無料の「ANAカード(学生用)」があり、条件に当てはまる人は、年会費無料でANAカードを持つことができます。

【2】すべてのANAカードに共通する9つのメリットとは?

ANAカードはグレードが上位のカードほど年会費は高くなり、特典内容は充実していきますが、ベースとなる特典は同じです。共通する主要な9つの特典は以下のとおりです。

メリット1:入会時に1,000〜10,000のボーナスマイル

ANAカードに入会すると、もれなくボーナスマイルがもらえます。JALカードも入会ボーナスがありますが、もらえるのは「入会後初めての搭乗時」。ANAカードの場合、搭乗の有無に関係なく付与されるのはメリットと言えるでしょう。マイル数はグレードごとに以下のとおりです。

一般カード:1,000マイル
ワイドカード:2,000マイル
ゴールドカード:2,000マイル
プレミアムカード:10,000マイル

メリット2:継続時に1,000〜10,000のボーナスマイル

毎年のANAカード継続時(更新時)に、ボーナスマイルがもらえます。こちらも、JALカードは「毎年、初めての搭乗時」に付与されますが、ANAカードは搭乗の有無に関係なく継続するだけで付与されます。マイル数はグレードごとに以下のとおりです。

一般カード:1,000マイル
ワイドカード:2,000マイル
ゴールドカード:2,000マイル
プレミアムカード:10,000マイル

メリット3:搭乗のたびに通常のフライトマイルに10〜50%が加算

ANAグループ便の搭乗ごとに、通常のフライトマイルに加えてボーナスマイルが加算されます。たとえば「一般カード」会員が羽田—那覇を「ANA SUPER VALUE」運賃で利用した場合、通常のフライトマイル738マイルに加え、ボーナスマイルとして10%分相当の73マイルが加算され、片道計811マイルが貯まります。付与率は、グレードごとに以下のとおりです。

一般カード:フライトマイルに10%プラス
ワイドカード:フライトマイルに25%プラス
ゴールドカード:フライトマイルに25%プラス
プレミアムカード:フライトマイルに50%プラス

メリット4:日常の買い物で使うと、0.5〜1.5%のマイルがもらえる

日常の買い物や公共料金の支払いなどでANAカードを使うと、各カード会社のポイントが貯まり、このポイントをANAマイルに移行できます。「一般カード」「ワイドカード」では通常、「1,000円=1P=5マイル」を貯めることができます。有料の「10マイルコース」(後述しますが、カード会社によって年間5,500円〜6,600円)を選ぶと、「1,000円=1P=10マイル」のレートにアップします。「ゴールドカード」と「プレミアムカード」には、これらの有料コースに無料で加入できます。マイル還元率は、グレードごとに以下のとおりです。

一般カード:0.5%(無料の5マイルコースの場合)、1%(有料の10マイルコースの場合)
※ANAアメリカン・エキスプレス・カードは常時1%で、ポイント移行手数料が別途必要
ワイドカード:0.5%(無料の5マイルコース)、1%(10マイルコース)
ゴールドカード:1%
プレミアムカード:1%〜1.5%

なお、学生用カードの場合、Visa/Mastercardは一般カードと同様に「10マイルコース」の利用は有料になりますが、JCBは無料で利用でき、マイル還元率は1%となります。

メリット5:家族間でマイルを合算して利用可能

家族それぞれが貯めたマイルを合算して使える「ANAカードファミリーマイル」も便利なサービスです。登録できるのは、ANAカード本会員と生計を同一にする配偶者および親、子供。18歳以上はANAカードの本会員または家族会員、18歳未満および18歳の高校生はANAマイレージクラブ会員であることが条件です。ひとりで無料特典航空券と交換できるだけのマイルを貯めるのは難しい場合でも、家族分のマイルを合算することで達成しやすくなります。

メリット6:1000万円〜1億円の海外旅行傷害保険・国内航空保険が付帯

ANAカードには、本会員・家族会員ともに海外旅行傷害保険が付きます。中身も充実しており、旅費などの支払いにカードを使っていなくても、自動的に適用される「自動付帯」を基本としています。海外旅行保険の最大の補償額はグレードごとに以下のとおりですが、保険を重視する人は、より補償が充実した上位グレードのカードを検討するのがよいでしょう。

一般カード:最大1000万円
※ANAアメリカン・エキスプレス・カードは最大3000万円で利用付帯
ワイドカード:最大5000万円
ゴールドカード:最大5000万円〜1億円
プレミアムカード:最大1億円

メリット7:国内空港の指定店舗で5〜10%オフ

空港内の指定店舗でANAカードを提示すると、5〜10%の割引が受けられます(割引率は店舗によって異なる)。たとえば、ANAグループが運営する国内空港の「ANA FESTA(一部除く)」では、1店舗1会計あたり1,000円以上の利用で5%オフとなります。

メリット8:空港内の免税店で5〜10%オフ

羽田空港国際線ターミナルや成田空港、関西空港などにある免税店でANAカードを提示すると、免税品が割引になります。割引率は以下のとおりです。

一般カード:5%引き
ワイドカード:10%引き
ゴールドカード:10%引き
プレミアムカード:10%引き

メリット9:機内販売も10%引き

ANA国内線、国際線およびエアージャパン便での機内販売品を購入する際、ANAカードで支払うと10%引きとなります。機内販売は、マイル獲得の優遇サービス「ANAカードマイルプラス」対象になっているので、クレジットカード会社のポイントとは別に100円=1マイル(プレミアムカードは100円=2マイル)が貯まり、お得です。

【3】国際ブランドで異なる、マイル移行の手数料や方法

冒頭で説明したとおり、ANAカードはいずれも、いったん貯めた各カード会社のポイントをANAマイルに移行する仕組みとなっています。2020年2月時点で、ANAカードは以下のカード会社・国際ブランドで発行されています。

・JCB(国際ブランド:JCB)
・三井住友カード(国際ブランド:Visa/Mastercard)
・アメリカン・エキスプレス(国際ブランド:アメリカン・エキスプレス)
・三井住友トラストクラブ(国際ブランド:ダイナース)
移行にかかる費用や方法はカード会社・国際ブランドで異なるので、確認しておきましょう。

(1)JCB:「1P=10マイル」で移行するには、年間5,500円の手数料が必要

JCB ブランドのANAカードでは、毎月の利用合計額1,000円(税込)ごとにOkiDokiポイントが1ポイント貯まります。OkiDokiポイントをマイルに移行する際、以下の2つのコースから選ぶことができます。

●10マイルコース(移行手数料5,500円/年間)
OkiDokiポイント1ポイント=10マイル
●5マイルコース(移行手数料無料)
OkiDokiポイント1ポイント=5マイル

5,500円の移行手数料がかかりますが、特典航空券を狙うなら、マイルが貯まるスピードが2倍になる10マイルコースがおすすめです。また、グレードが上位の「ANA JCB ワイドゴールドカード」「ANA JCB カードプレミアム」、そして「ANA JCBカード(学生用)」は、「10マイルコース」が無料で利用できます。

(2)Visa/Mastercard:「1P=10マイル」で移行するには、年間6,600円の手数料が必要

三井住友カードが発行する、VisaおよびMastercardブランドのANAカードは、毎月の利用合計額1,000円(税込)ごとにワールドプレゼントが1ポイント貯まる仕組みとなっています。ワールドプレゼントをマイルに移行する際、以下の2つのコースから選ぶことができます。

●10マイルコース(移行手数料無料6,600円/年間・税込)
ワールドプレゼント1ポイント=10マイル
●5マイルコース(移行手数料無料)
ワールドプレゼント1ポイント=5マイル

JCBと同様、特典航空券を狙うなら10マイルコースがおすすめです。なお、上位グレードの「ANA VISAワイドゴールドカード」と「ANA マスターワイドゴールドカード」は「10マイルコース」に、「ANA VISAプラチナ プレプレミアムカード」は「15マイルコース」に、それぞれ無料で利用できます。

「JCB」と「Visa/Mastercard」はどちらが低コスト?
「10マイルコース」のマイル移行手数料で比較すると、JCBは年間5,500円なのに対し、Visa/Mastercardは6,600円。年会費は同額のため、JCBのほうが割安に見えますが、Visa/Mastercardの国際ブランドで発行している三井住友カードには年会費の割引サービスがあります。これはWeb明細サービスを利用すると、次年度の年会費はゴールドカードで1,100円引き、それ以外のカードで550円引きになるというもので、この点も加味して選んだほうがよいでしょう。

複数年にわたってマイルを貯める場合、「自動以降」より「都度移行」がおすすめ
また、JCB、Visa/Mastercardともに、ポイントをマイルに移行するタイミングは以下の2つから選ぶことができます。

自動移行:一度登録すれば、それ以降は、毎月自動的に貯まったポイントをマイルに移行
都度移行:自分の好きなタイミングでポイントをマイルに移行

手続き不要で、ポイントの失効を防げる「自動移行」ですが、「10マイルコース」を選んだ場合、毎年、移行手数料が必ず発生します。そのため、1年を超えるスパンで目標マイルを貯めようとしている場合には、移行した年のみに手数料が発生する「都度移行」がおすすめです。たとえば2年かけて目標マイルを貯めようとする場合、最初の年については、貯めたポイントはそのままにして(移行手数料を払わず)、2年目に移行手数料を支払い、手続きを行えばムダな費用を抑えられます。

(3)アメリカン・エキスプレス:「1000ポイント→1,000マイル」のレートで、年6,600円で移行可能

アメリカン・エキスプレスブランドのANAカードは、100円の利用でメンバーシップ・リワードのポイントが1ポイント貯まる仕組みとなっています。ANA航空券の購入に利用した場合、一般カードで2.5倍、ゴールドカードで3倍のポイントを獲得できます。ANAマイルに移行するには、年間6,600円の「ポイント移行コース」に参加する必要があります。「1000ポイント→1,000マイル」というレートで好きなタイミングで移行できます。

(4)ダイナース:移行手数料は発生せず、「1ポイント→1マイル」で移行可能

ダイナースは、100円の利用で1ポイントが貯まり、「1ポイント→1マイル」で移行できます。ポイントの有効期限がなく、移行手数料は無料なのはメリットと言えるでしょう。自動移行ではなく、好きなタイミングでマイルへの移行が可能です。

ブランドごとの移行に関わる費用などを表にまとめました。

【4】ANAカードはグレードに応じて4種類に大別

ANAカードの4つのグレードと、どういった利用方法が適したカードなのかについても見ていきましょう。それぞれの特徴を最初に表にまとめました。

(1)一般カード:ANA便利用が年に1、2回程度の人に向いた1枚

「一般カード」には、以下の国際ブランドのANAカードがあります。
・JCB(年会費2,200円)
・Visa/Mastercard(年会費2,200円)
・アメリカン・エキスプレス(年会費7,700円)

「入会時」「継続時」「搭乗時」に付与されるボーナスマイルは上位カードと比べて低くなりますが、ショッピングの際のマイル還元率は、グレードがひとつ上の「ワイドカード」と差がありません。そのため、ANA国内線の利用が年に1,2回にとどまり、ショッピング利用を中心にANAマイルを貯めたい方は、この「一般カード」が適しているでしょう。

(2)ワイドカード:搭乗ボーナスが2倍以上。定期的にANA便を利用する人向け

「一般カード」と「ゴールドカード」の中間に位置する「ワイドカード」には、以下の国際ブランドのANAカードがあります。
・JCB(年会費7,975円)
・Visa/Mastercard(年会費7,975円)

「一般カード」との大きな違いは、「入会時」「更新時」「搭乗時」のボーナスマイルが2〜2.5倍付与され、海外旅行保険も最高5000万円と、補償が充実する点です。ただ、ショッピングにおけるマイル還元率は、「一般カード」と差がありません。

(3)ゴールドカード:「1P=10マイル」のレートでの移行が無料で利用可能

「ワイドカード」をバージョンアップさせた「ゴールドカード」には、以下の国際ブランドのANAカードがあります。
・JCB(年会費15,400円)
・Visa/Mastercard(年会費15,400円)
・アメリカン・エキスプレス(年会費34,100円)
・ダイナース(年会費29,700円)

「ワイドカード」との大きな違いは、5,500〜6,600円かかる「10マイルコース」が無料で利用できるため、決済時のマイル還元率は1%になること。また、国内を中心に主要28空港にあるカードラウンジも利用可能です。海外旅行保険の死亡・後遺障害の補償が5,000万円〜1億円となり、より充実した保険を求める方に向いたカードと言えます。

(4)プレミアムカード:年会費は高額も、ANAラウンジの利用など最高級のサービス

最上位のグレードである「プレミアムカード」には、以下の国際ブランドのANAカードがあります。
・JCB(年会費77,000円)
・Visa(年会費88,000円)
・アメリカン・エキスプレス(年会費165,000円)
・ダイナース(年会費170,500円)

年会費も高額ですが、各種ボーナスマイルも突出しており、新規入会・カード継続時にそれぞれ10,000マイル、搭乗時もフライトマイルの50%分が追加されます。このほか、世界各地の1,400以上の空港ラウンジを対象とした「プライオリティ・パス」を無料で利用できるほか(別途申し込みが必要)、ANA上級会員およびプレミアムクラス利用者を対象にした「ANAラウンジ」も利用可能です。

最高1億円の海外旅行傷害保険が自動付帯されていることに加え、コンシェルジュのサービスも付帯しており、ANA便で海外によく行く人や上質のサービスを求める人に向いたカードです。ただ、JALカードのプラチナ(年会費34,100円)と比べても年会費は高額で、付帯サービスが自分にとってどこまで利用価値の高いものなのか、冷静に見極める必要があるでしょう。

【5】おすすめANAカード3選<一般カード編>

それでは、筆者がおすすめする具体的なカードを紹介します。ひんぱんにANA便を利用する人以外は、年会費が手頃な一般カードから選ぶのが無難な選択になります。そこで、一般カードの中から特におすすめの3枚をピックアップしました。

(1)ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード:陸マイラーの人気ナンバーワン

「ANA TOKYU POINT ClubQ PASMO マスターカード」は近年、飛行機に乗らずして、ショッピングを中心にマイルを貯める「陸(おか)マイラー」の間で、圧倒的な人気を集めている1枚です。三井住友カードが東急と提携して発行しており、国際ブランドはMastercard。年会費は2,200円(初年度無料)ですが、Web明細サービスを利用すると1,650円に割引されます。

人気の理由は、カード会社が発行するポイント(ワールドプレゼント)だけではなく、各種ポイントサイトの利用や、東急グループでの買い物を通じて「TOKYU POINT」を貯められることにあります。「TOKYU POINT」は「1,000ポイント→750ANAマイル」という高率で移行可能なポイントで、東急百貨店や東急ストアなど、TOKYU POINT加盟店では、利用額の最大10%分を貯めることができます。

PASMO機能も搭載されており、PASMOへのオートチャージでもポイントが貯まり、それをANAマイルに交換することができます(「1,000円=ワールドプレゼント1P=5マイル」※「10マイルコース」を選ぶと10マイルにアップ)。陸マイラーはもちろん、東急沿線に住んでいる人にとっても、マイルが格段に貯まりやすいカードです。

(2)ANA VISA Suicaカード:Suicaユーザーなら、持っておきたい1枚

「ANA VISA Suicaカード」はANAカードとSuicaが一体となったカードです。三井住友カードがJR東日本と提携して発行しており、国際ブランドはVisa。年会費は2,200円(初年度無料)ですが、Web明細サービスを利用すると1,650円に割引されます。

Suicaへのチャージでも、「1,000円=ワールドプレゼント1P=5マイル(※「10マイルコース」を選ぶと10マイルにアップ)」と通常のカード利用と同率のポイントを貯めることができます。オートチャージも利用可能なので、Suicaをよく利用する人には最適な1枚と言えるでしょう。ただ、家族カードの発行に対応しておらず、Suica定期券機能もないのには注意が必要です。

(3)ANA To Me CARD PASMO JCB(ソラチカカード):低コストで、東京メトロのポイントも移行可能

「ANA To Me CARD PASMO JCB」はANAカードとPASMO、東京メトロのポイント機能が一体化した1枚。JCBが東京メトロと提携して発行しており、年会費は2,200円(初年度無料)です。PASMOチャージでも通常のカード利用と同率のポイントが貯まり、マイルに移行できます(「1,000円=OkiDokiポイント1P=5マイル」※「10マイルコース」を選ぶと10マイルにアップ)。

メリットのひとつとして、ほかのカードと比べてマイル移行手数料が安いことがあげられます。すでに紹介した、Mastercard/Visaブランドである上記2枚のマイル移行手数料が年間6,600円なのに対し、JCBブランドのこちらは5,500円です。

また、JCBのポイントとは別に、提携先の東京メトロへの乗車(定期券区間除く)や定期券の支払いでは東京メトロの「メトロポイント」が貯まり、「100メトロポイント→90ANAマイル」の高レートで移行できます。東京メトロを利用する機会が多い人や、低コストでANAカードを使いたい人におすすめの1枚です。

【6】おすすめANAカード2選<ゴールドカード編>

出張や旅行で飛行機を利用する機会が多い人は、「ゴールド」など、グレードがより上位のカードが候補に入ってきます。年会費は「一般カード」に比べて高額ですが、入会・継続ボーナスは一般カードの2倍で、フライトボーナスも倍以上の25%プラスとなります。また、ANA国際線エコノミークラスの利用でもビジネスクラスカウンターが利用できるのも、隠れたメリット。プラスアルファの特典が充実した上級カードの中から、特におすすめの2枚を紹介します。

(1)ANA VISA/マスター ワイドゴールドカード:年会費の割引サービスがメリット

「ANA VISA/マスター ワイドゴールド カード」は、三井住友カードが発行し、年会費は15,400円です。

通常6,600円かかる「10マイルコース」が無料で利用できるため、「1,000円=ワールドプレゼント1P=10マイル」となり、マイル還元率は1%になります。このほか、国内の主要空港ラウンジを無料で利用できたり、最高5000万円の海外・国内旅行傷害保険および最高300万円のショッピング保険が付帯していたりと、ゴールドカードならではのサービスが魅力の1枚です。カード利用代金をWeb明細に切り替えると、年会費が14,300円に割引されるので、こうした質の高いサービスを少しでも安く利用したい方におすすめの1枚です。

(2)ANA JCB ワイドゴールドカード:充実の保険を求める人向け

「ANA JCB ワイドゴールド カード」は、JCBが発行し、年会費は15,400円。マイル還元率1%で移行手数料は無料、国内の主要空港ラウンジを無料で利用できます。ここまでは「ANA VISA/マスター ワイドゴールド カード」と同じですが、違いは海外・国内旅行傷害保険が最高1億円、ショッピング保険も最高500万円と、保険の内容がより手厚いこと。年会費が割引になるサービスはありませんが、保険にこだわるならこちらがおすすめです。

なお、上記で紹介した2枚のカードは、グレードでは「ゴールドカード」に分類されますが、VISA/マスターカード、JCBともに、年会費が割安な「ワイドカード」も発行されています。年会費は「ワイドカード」が7,975円で、「ゴールドカード」は15,400円。「ゴールドカード」は「10マイルコース」が無料で利用できるうえ、国内主要空港ラウンジが利用可能です。これらの点を考慮すると、筆者としては、約7,400円の年会費の差を考慮しても、「ゴールドカード」のほうが利用価値が高いと考えます。

【7】おすすめANAカード<プレミアムカード編>

ANAカード最上位の「プレミアムカード」。最も安いカードでも年会費が77,000円と、非常に高額ですが、最高級のサービスを求める方は検討してもよいでしょう。ANAカードのプレミアムカードのうち、おすすめの1枚を紹介します。

ANA VISAプラチナ プレミアムカード:マイル還元率1.5%で、高級レストランでの優待も

「ANA VISAプラチナ プレミアムカード」は三井住友カードが発行し、年会費は88,000円。年会費77,000円の「ANA JCB カードプレミアム」と迷うところですですが、マイル還元率は「1,000円=1ポイント=15マイル」と1.5%。年会費が約8万円高い「ANAダイナース プレミアムカード」と同率なのは大きな魅力です。東京・大阪を中心に約100店舗の高級レストランでの優待(2名以上のコース料理を利用すると1名分が無料)や、世界の空港ラウンジを利用できる「プライオリティ・パス」が家族会員にも無料発行できるのは、JCBにはないメリットと言えるでしょう。

【8】ANAマイラーのためのサブカード2選

ANAカードをメインカードとしたときに、あわせて持ちたい、おすすめのサブカード2枚をピックアップしました。どちらも年会費無料なので、気軽に申し込むことができます。

(1)楽天カード:マイル還元率0.5%。楽天ポイントの有効期限が実質無期限なのが強み

常時1%の楽天スーパーポイントが貯まり、「50ポイント→25マイル」のレートで移行できます。マイル付与率は0.5%と、ANA一般カード(5マイルコース)と同率で、移行手数料もかかりません。また、ANAマイルの有効期限は36か月なのに対して、楽天スーパーポイント(通常ポイント)の有効期限は実質無期限。マイル利用のタイミングで、ポイントをまとめてマイルに移行することで、失効のリスクを防ぐことができます。

(2)Orico Card THE POINT:マイル還元率0.6%。入会後半年間は2倍に

常時1%のオリコポイントが貯まり、「1,000ポイント→600マイル」のレートで移行できます。マイル付与率は0.6%とANA一般カード(5マイルコース)よりも高く、移行手数料もかかりません。注目すべきは、入会後半年間は還元率が2倍にアップすること。この期間にまとめ買いをすることで、マイルを一気に稼ぐことが可能です。

【9】ANAマイルのお得な使い道は?

(1)最もお得な使い道は、特典航空券への交換

最後に、貯めたANAマイルの使い道を紹介します。最もお得なのは、特典航空券への交換。国内線は片道5,000マイル、国際線は往復12,000マイルから交換可能です。

国内線・主要路線の特典航空券の必要マイル数(片道)は以下のとおりです。

国際線・主要路線の特典航空券の必要マイル数(往復)は以下のとおりです。

「ローシーズン」は閑散期、「レギュラーシーズン」は中間期、「ハイシーズン」は繁忙期を指します。ゴールデンウイークやお盆、年末年始などは「ハイシーズン」となり、より多くのマイルが必要です。

(2)希望の特典航空券が取れないときは、「ANA SKY コイン」に交換を

最もお得な特典航空券への交換ですが、予約枠は限られています。特に、繁忙期に人気路線の予約を取るのは至難のワザ。そこで、次善の策としておすすめなのが、ANAの航空券やツアー購入に使える「ANA SKYコイン」に交換することです。「1マイル→1コイン」から交換できますが、1万マイル以上をまとめて交換するとレートがアップします。

交換レートは、ANAカードの種類やANAマイレージクラブのステータスによって変動し、一般カード会員の場合は「10,000マイル→12,000コイン」、「20,000マイル→26,000コイン」、「3万マイル→42,000コイン」。1コイン=1円として、10コイン単位でANA国内線・国際線航空券の購入や、ANAトラベラーズでのツアー代金支払いに利用できます。

ANA SKYYコインの有効期限は1年間(交換日より12カ月後の月末)。航空券やツアーをキャンセルした場合は、払い戻し手数料や取消手数料を差し引いた分が払い戻されるので、安心して使うことができます。

(3)マイルの期限が切れそうなときは、提携各社のポイントに交換を

有効期限が切れそうなマイルがあるときや、旅行に行く時間が取れないようなときは、他社ポイントへの交換という道も残されています。マイル数別に、交換商品の一例を紹介します。

<1マイル〜>
「ANAショッピング A-style」での買い物で1マイル=1円として利用可。
<1,000マイル>
ディノスeクーポン1000円分(最低購入金額5,000円)、ル・クルーゼ公式オンラインショップ1,000円分(最低購入金額5,000円)
<10,000マイル>
楽天Edy10,000円分、楽天スーパーポイント10,000ポイント、Tポイント10,000ポイント、スターバックスカードへのチャージ10,000円分、iTunesギフトコード10,000円分、ザ・ペニンシュラ東京 お食事クーポン10,000マイルコース(「ザ ・ロビー」のコースランチまたはディナー2名分)、ニッポンレンタカー ご利用クーポン10,000マイルコース(5000円×2枚)など

【10】まとめ

以上、主要なANAカードとその選び方について紹介してきました。
ANAカードは4つに分かれたグレードはもちろんですが、国際ブランド(発行カード会社)によっても年会費・マイル移行手数料が異なってきます。この点が、JALカードに比べても、自分に合ったカードを選ぶのを難しくしています。

ANAマイルを貯めようとしている方で、ANA便利用が年に1、2回にとどまるなら「一般カード」を選ぶとよいでしょう。ただ、その際も、5,500円〜6,600円の手数料は発生しますが、移行レートが2倍になる「10マイルコース」は不可欠なオプションになります。ANA便を定期的に利用する方は、1万円を超える年会費を負担しても、「ゴールドカード」などの上級カードが候補に入ってくるでしょう。

渡辺裕希子

渡辺裕希子

編集者兼マイラー。JAL、ANAはもちろん、海外航空会社のマイレージにもくわしく、仕事の合間を縫って旅を楽しむ。ポイント、マイルの交換などカードの裏技にも精通。

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