節約
自動車税の納付は多くの自治体で6月1日まで

自動車税、固定資産税などの「キャッシュレス納税」が便利! 対応自治体も増加中

税金の納付場所といえばコンビニや金融機関が一般的ですが、最近は「PCやスマホを使って、家にいながら税金が支払える」方法が急速に増えてます。いわば「キャッシュレス納税」とも言えるこの納付方法ですが、実は「ポイント還元など、条件によってお得が狙える可能性もある」のです。そこで本稿では、上記の2つの条件に合う「キャッシュレス納税」の方法をご紹介します。2020年6月1日を納付期限とする自治体の多い「自動車税(種別割)」や「軽自動車税(種別割)」をキャッシュレスで納付できる自治体もありますよ!

一部の自治体を除き、「自動車税(種別割)」や「軽自動車税(種別割)」は例年5月31日が納付期限。今年2020年は曜日の関係で6月1日を納付期限にしている自治体も多いようです。本稿を参考に、お住まいの自治体のキャッシュレス納税への対応状況をチェックしてみてください

「どこに納める税金か」によって使えるサイトやアプリが変わります

まず本稿の構成を説明します。税金には国が課税主体となる「国税」と、地方自治体が課税主体となる「地方税」があります。地方税はさらに、都道府県に納付する「自動車税(種別割)」や、市区町村に納付する「軽自動車税(種別割)」「固定資産税」などに分かれます。キャッシュレスで納税する際は「どこに納める税金か」によって使える納税方法が異なります。本稿では、「国税……贈与税、相続税など」「都道府県に払う地方税……自動車税(種別割)など」「市区町村に払う地方税……軽自動車税(種別割)、固定資産税など」の順に話を進めていきます。

国税……贈与税、相続税など

まずは「所得税」「贈与税」「相続税」など、国に納める「国税」から説明します。国税は、2017年より「国税クレジットカードお支払サイト」というサイトで、クレジットカードでの納付が可能になっています。

「国税クレジットカードお支払サイト」より

「国税クレジットカードお支払サイト」が便利

「国税クレジットカードお支払サイト」を運営しているのはトヨタファイナンス株式会社です。ほぼすべての国税の税目の納付に使え、原則1,000万円未満かつ利用するクレジットカードの限度額内であればオンラインで納税が完結します。対応しているクレジットカードはVisa、Mastercard、JCB、アメックス、ダイナースのほかトヨタファイナンス発行の「TS CUBIC CARD」。サイトの指示に従い、利用者情報や納付書の番号、クレジットカードの情報を入力するだけで24時間納付が可能です。

▼「国税クレジットカードお支払サイト」で支払える税目
・申告所得税及復興特別所得税 ・消費税及地方消費税 ・法人税 ・法人税(連結納税) 
・地方法人税 ・地方法人税(連結納税) ・相続税 ・贈与税 ・源泉所得税及復興特別所得税(告知分)
・源泉所得税(告知分) ・申告所得税 ・復興特別法人税 ・復興特別法人税(連結納税)
・消費税 ・酒税 ・たばこ税 ・たばこ税及たばこ特別税 ・石油税 ・石油石炭税
・電源開発促進税 ・揮発油税及地方道路税 ・揮発油税及地方揮発油税 ・石油ガス税
・航空機燃料税 ・登録免許税(告知分) ・自動車重量税(告知分) ・印紙税
・国際観光旅客税 ・国際観光旅客税(告知分)

決済手数料に注意

「国税クレジットカードお支払サイト」での納付時にはクレジットカードの分割払いも使えるため、大きな金額になる際は心強い存在です(ただしカード会社側の分割手数料は別途かかります)。また、納税額に応じて、利用したクレジットカードのポイントも貯まります。たとえばポイント還元率1%のクレジットカードで10万円分納税した場合、単純計算で1,000円分のポイントが貯まります(カードによっては税金の支払いはポイント付与対象外の場合があります。お使いのカードのルールをご確認ください)。

ただし、「国税クレジットカードお支払サイト」は決済手数料がかかるため、獲得できるポイントとの「収支」にご注意ください。たとえば納税額が1万円の場合、手数料が83円(税込)かかります。ポイント還元率1%のクレジットカードで支払う場合は17円分得することになりますが、ポイント還元率が0.5%のクレジットカードで支払う場合は逆に33円損することになります。サイト上に納付予定金額を入力すると手数料がわかるようになっているので、支払う前に確認しておくといいでしょう。

▼国税クレジットお支払サイトの手数料

納付税額           決済手数料(税抜)
・1円〜10,000円       76円
・10,001円〜20,000円   152円
・20,001円〜30,000円   228円
・30,001円〜40,000円   304円
・40,001円〜50,000円   380円
50,000円以降は、10,000円を超えるごとに決済手数料76円(税抜)が加算。



▼ポイント還元率1%のクレジットカードで1万円を納税した場合
獲得ポイント100ポイント(100円相当)−83円=17円


▼ポイント還元率0.5%のクレジットカードで1万円を納税した場合
獲得ポイント50ポイント(50円相当)−83円=−33円

▼国税クレジットカードお支払サイト
https://kokuzei.noufu.jp/

都道府県に払う地方税……自動車税(種別割)など

「国税クレジットカードお支払サイト」でワンストップで納税が完了できる国税に対し、地方税はやや複雑です。前出のとおり、税目によって納付先が都道府県、市区町村と異なるため、納付先の自治体がどのキャッシュレス納税に対応しているかが関係してきます。まずは都道府県に納付する地方税から見てみましょう。

画像は「Yahoo!公金支払い」より。地方税の納付に便利で「自動車税(種別割)」の場合30の道府県が対応しています。各種公共料金などもサイト上から支払えます

【納付方法1】まずは「Yahoo!公金支払い」をチェック

地方税をキャッシュレスで納税する際に便利なのが、公金支払いサイトの最大手である「Yahoo!公金支払い」(上画像)です。「Yahoo!公金支払い」は、クレジットカードを使い、複数の自治体の地方税を「Yahoo! JAPAN」上で支払えるサービスで、2007年4月からサービスを開始しています。税金のほか各種保険料や公共料金などにも対応しています。

「国税クレジットカードお支払サイト」と同じく、必要情報を入力することで24時間いつでも納付が可能で、クレジットカードのポイントが貯まるほか(カードによってはポイント付与対象外の場合があります)、分割払いなど都合に合わせた支払い方も選択できます。また、「Yahoo!公金支払い」独自の特徴としてTポイントの残高を税金の支払いにあてることもできます(Tポイントを使う際はYahoo!アカウントにログインする必要があります)。

「自動車税(種別割)」は30自治体が対応

「Yahoo!公金支払い」で税金を払うには、住んでいる自治体が「Yahoo!公金支払い」に対応していることが条件になります。たとえば、「自動車税(種別割)」の場合は30道府県が「Yahoo!公金支払い」に対応しています(下記一覧表参照)。同様に「不動産取得税」と「個人事業税」には栃木県、群馬県、埼玉県、静岡県、熊本県の5県が対応しています(いずれも2020年5月25日時点)。

また、「Yahoo!公金支払い」では各自治体ごとに手数料が設定されています。「自動車税(種別割)」の場合、下記の一覧表のとおり、1件あたり330円(税込)の手数料を設定しているところがほとんどですが、なかには金額に応じて手数料が加算されるシステムの自治体もあります。手数料の金額はクレジットカードの決済前に「Yahoo!公金支払い」のサイト上で確認できますので、クレジットカードの支払いで得られるポイントとのバランスをチェックしましょう。

2020年5月25日時点の情報をもとに、編集部が作成

▼Yahoo!公金支払い
https://koukin.yahoo.co.jp/

【納付方法2】都府県の納税専用サイトもある

「Yahoo!公金支払い」に対応していない17の都府県のうち、12の都府県では自治体が設けている納税サイト上でクレジットカード払いができます。納付できるのは主に「自動車税(種別割)」で、一部自治体のサイトでは「不動産取得税」と「個人事業税」の納付にも対応しています。

画像は

画像は「都税 クレジットカードお支払サイト」より

12のサイトのうち6つがトヨタファイナンス株式会社のシステムを利用。残りの6サイトは株式会社エフレジのシステムを使用しています。いずれも、使い勝手は「国税クレジットカードお支払サイト」や「Yahoo!公金支払い」とほぼ同じと考えてさしつかえありません。支払いに使うクレジットカードのポイント付与ルールや、サイト上での支払い時にかかる手数料にはご注意ください。参考までに、下記に各都府県の納税サイトの「自動車税(種別割)」の手数料をまとめてあります。

▼都府県独自の納税サイトと「自動車税(種別割)」の税込手数料(カッコ内は運営会社)

・岩手県税納付サイト(エフレジ)……330円
https://koukin.f-regi.com/fc/iwate_pref/
・福島県自動車税お支払サイト(トヨタファイナンス)……330円
https://zei.fukushima.jp/
・都税 クレジットカードお支払サイト(トヨタファイナンス)……手数料は1万円ごとに73円加算
https://zei.metro.tokyo.lg.jp/
・千葉県税クレジットカードお支払サイト(エフレジ)……手数料は5千円ごとに37円加算
https://koukin.f-regi.com/fc/chiba_pref/
・山梨県税納付サイト(エフレジ)……手数料は1万円ごとに73円加算
https://koukin.f-regi.com/fc/yamanashi_pref/
・愛知県県税 クレジットカードお支払サイト(トヨタファイナンス)……手数料は1万円ごとに73円加算
https://zei.aichi.jp/
・兵庫県納税サイト(エフレジ)……330円
https://koukin.f-regi.com/fc/hyogo_pref/
・京都府税納付サイト(エフレジ)……手数料は1万円ごとに110円加算
https://koukin.f-regi.com/fc/kyoto_pref/
・大阪府自動車税納付サイト(トヨタファイナンス)……330円
https://koukin-ts3card.jp/osaka_pref
・滋賀県税納付サイト(エフレジ)……330円
https://koukin.f-regi.com/fc/shiga_pref/
・三重県自動車税種別割お支払サイト(トヨタファイナンス)……330円
https://koukin-ts3card.jp/mie_pref
・大分県自動車税種別割クレジット納税サイト(トヨタファイナンス)……330円
https://zei.oita.jp/

※上記は原則として「自動車税(種別割)」の納付に対応したサイトですが、一部自治体では「不動産取得税」や「個人事業税」など、そのほかの税目に対応している場合もあります。

【納付方法3】QRコード決済などスマホアプリでの納付も広がっている

スマホアプリを使い、納付書に記載されているバーコードを読み取って支払う「請求書払い」機能で納税する方法もあります。この機能を持つスマホアプリは複数ありますが、ここでは「PCやスマホを使って、家にいながら税金が支払える」「ポイント還元など、条件によってお得が狙える可能性もある」という本稿の条件に当てはまる代表的なアプリとして、「PayPay」「LINE Pay」の2つをご紹介します。

PayPayなら0.5%〜1.5%還元の対象

基本的な納付方法はいずれも同じです。アプリを立ち上げ、スマホのカメラで納付書のバーコードを読み取り、納付する流れです。ただし支払い方法やポイント還元などの特典はアプリによって異なります。

PayPay……納付は「PayPay残高」のみ可能。事前にチャージをしておく必要があります。ポイント還元率はPayPayの通常の特典ルールが適用となり、PayPayの利用状況によって「0.5%〜1.5%」で変動します。1回の納付でのポイント付与上限は7,500円相当です。また、PayPayで納付する際の手数料はかかりません。税金のほか各種公共料金などにも対応しています。

LINE Pay……「LINE Pay残高」か、公式クレジットカードの「Visa LINE Payカード」を紐づけた「チャージ&ペイ」機能(利用額分がクレジットカードから即時にチャージされる機能)での納付が可能です。ただし、ポイント還元(0.5〜3%)の対象となるのは後者のみになるのでご注意を。また、PayPay同様、納付する際の手数料はかからず、税金のほか各種公共料金などにも対応しています。

対応自治体が増えている

PayPay、LINE Payとも請求書払いの対応自治体を増やしています。2020年5月25日時点で、PayPayでの「自動車税(種別割)」納付に対応している都道府県は15、LINE Payは18となっています(下記一覧参照)。「自動車税(種別割)」以外の税目に対応している自治体も多いので、詳細は各社公式サイトをチェックしてみてください(下記にリンクがあります)。

なお、東京都が2020年6月1日よりPayPay、LINE Payでの都税の納付対応を開始する予定です。2020年は曜日の関係で6月1日が都の「自動車税(種別割)」の納付期限となっているため、1日限定ですがPayPay、LINE Payでの納付が可能と発表されています。

PayPay、LINE Payでの「自動車税(種別割)」納付に対応している自治体一覧。東京都については2020年6月1日より対応予定。2020年5月25日時点の情報をもとに編集部が作成

▼PayPay請求書払い対応先一覧
https://paypay.ne.jp/bill-payment/


▼LINE Pay請求書払い対応先一覧
http://pay-blog.line.me/archives/74562305.html

市区町村に払う地方税……軽自動車税(種別割)、固定資産税など

最後は、市区町村に払う「軽自動車税(種別割)」「固定資産税」(東京23区は都に支払い)などのキャッシュレス納税の方法です。基本的な納付方法は、都道府県に払う地方税と同じで、「Yahoo!公金支払い」、「自治体の納税サイト」(この場合は市区町村)、「スマホアプリ」のいずれかを利用することになります。

市区町村に払う税金をキャッシュレス納税する場合も、都道府県に払う税金の場合と基本的なやり方は同じです

自治体の対応状況はまちまち

全国には1,741の市区町村がありますが(東京23区を含む)、市区町村に納める税金のキャッシュレス納税への対応状況はそれぞれ異なります。

たとえば、筆者が住んでいる埼玉県さいたま市の場合、「軽自動車税(種別割)」「固定資産税」のいずれも「Yahoo!公金支払い」で納付することができます。さいたま市に隣接する16の市を調べてみると、「Yahoo!公金支払い」に対応しているのは戸田市、志木市の2つ。そのほか、朝霞市のように「自治体の納税サイト」を持つところもあれば、富士見市や蓮田市のように「スマホアプリ」での納税にのみ対応している自治体もあります(ただし対応しているスマホアプリは市によって異なります)。また、川越市、川口市、蕨市のようにどのキャッシュレス納税にも対応していない自治体もあります。「軽自動車税(種別割)」や「固定資産税」などをキャッシュレスで納税したい場合は、お住まいの市区町村の公式サイトなどをご確認いただくのが一番効率的と言えそうです。

筆者が調べたところ、「Yahoo!公金支払い」で「軽自動車税(種別割)」に対応しているのは163自治体、「固定資産税」に対応しているのは147自治体でした。また、PayPayでの納付に対応している市区町村は約370自治体、LINE Payは約310自治体となっています(PayPay、LINE Payは一部水道料金のみ対応の自治体が含まれる参考値です)。ご参考にしていただけると幸いです。

まとめ:「Yahoo!公金支払い」で筆者も少しトクに

以上、「PCやスマホを使って、家にいながら税金が支払える」「ポイント還元など、条件によってお得が狙える可能性もある」キャッシュレス納税についてご紹介しました。筆者も今年、初めて固定資産税を「Yahoo!公金支払い」で納付してみました。納税額は約11万円で、手数料は883円(税込)。支払いに利用したのはポイント還元率1%の「楽天ゴールドカード」でしたので、200円ほどトクになった計算です。時節柄、自宅で納税が完結できるのもかなり便利だと感じました。「お得」に納税するには手数料や納付額、利用されるクレジットカードの条件が関係してきますので、その点はご注意いただきつつ、ぜひ皆さんもキャッシュレス納税を検討していただければと思います。

ダミー

「Yahoo!公金支払い」では納税前にシミュレーターで手数料が確認できます。ほかのサイトにも似たような機能が搭載されています

車検のスケジュールにご注意を

最後に一点、車検を控えている人はスケジュールにご注意ください。車検を受ける際は、運輸支局で自動車税の納税確認が行われますが、キャッシュレスで納税した場合、納税情報がシステムに反映されるまで10日以上かかります。納税直後に車検を控えている人は、金融機関窓口などで納付するようにしましょう。同様に、車検時に納税証明書が必要となる軽自動車税の場合も、キャッシュレス納税の場合は納税後に自治体から納税証明書が郵送される形となり、通常2週間程度かかる場合があるようです。時間に余裕がない人は金融機関などで納付したほうが安全です。

価格.comマネー編集部

価格.comマネー編集部

投資・資産運用・保険・クレジットカード・ローン・節約に至るまで、マネーに関する情報を毎日収集。「知らないで損するなんてもったいない」をモットーに、読者のためになる記事を制作します!

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