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「提携クレジットカード・スマホ決済が一番」とは限らない

【2021年版】ファミリーマート&ローソンで一番お得なキャッシュレス決済は?

コンビニは日常生活で利用する機会も多く、さまざまな決済方法に対応しているので、何らかのキャッシュレス決済を利用している方も多いのではないだろうか。セブン−イレブンで高い還元率を得られる決済方法について、すでに紹介しているが、今回はファミリーマート&ローソン編をお届けする。
関連記事:「5%還元カードも登場! セブン−イレブンでお得なキャッシュレス決済を解説」

ファミリーマートは独自のコード決済、ファミペイに力を入れているが、明らかに得と言えるのはボーナスなどが設定された一部商品の購入時のみ。ローソンも提携クレジットカードを発行しているが、還元率は物足りない。両社とも店頭で自社の決済サービスをプッシュしているが、必ずしもこれらが常時最強というわけではないので、そのほかの選択肢についても頭に入れておこう。

【コンビニ大手共通】

セブン−イレブン編でも紹介したので繰り返しになるが、まずは、コンビニ大手で高い還元率を得られる3枚を紹介しておきたい。

〈1〉三井住友カード ナンバーレス:ローソンやセブン−イレブン、マクドナルドで最大5%還元

ひとつめは、2021年2月1日に発行開始された年会費無料の「三井住友カード ナンバーレス」。セキュリティ面に配慮したナンバーレスカードで、カード券面にカード番号・有効期限・セキュリティコードが記載されず、カード番号などは公式アプリで確認して利用する。

実店舗では一般的なクレジットカードと同様に、端末にカードを差し込むか、カードの磁気ストライプをスキャンして支払いに利用可能。国際ブランドでVisaを選ぶと「Visaのタッチ決済」、Mastercardを選ぶと「Mastercardコンタクトレス」の機能がカードに搭載され、非接触決済対応店では端末にタッチするだけで支払いができる。

タッチ決済を使うとローソン、セブン−イレブン、マクドナルドで最大5%還元

クレジット利用に応じてVポイントが貯まり、通常は200円につき1P(1円相当)の0.5%還元。ファミリーマート、ローソン、セブン−イレブンに加え、マクドナルドで利用した際は、ポイント5倍の2.5%還元になる(200円につき5P)。

また、ローソン、セブン−イレブン、マクドナルドでは、「Visaのタッチ決済」または「Mastercardコンタクトレス」で支払いをすると、さらに2.5%の還元率が上乗せされ、合計で5%還元になる(200円につき10P)。ただし、ファミリーマートは2021年2月時点で非接触決済に未対応で、この2.5%の上乗せの対象になっていない。なお、「Mastercardコンタクトレス」はApple Payに設定すれば、iPhoneでも利用できる。

基本のポイント還元率は並だが、ポイント優遇店が多数

このほかにも「選んだお店でポイント+0.5%還元!」のサービスでは、対象となるスーパー・ドラッグストア・カフェ・ファストフードの中から、通常分に加えポイント還元率が「+0.5%」になる店を3店まで選択できる。対象店は2021年2月時点で61店あり、コンビニではデイリーヤマザキ、セイコーマート、アズナス、ポプラが対象となっている。
参考HP:「選んだお店でポイント+0.5%還元!」対象店舗

さらに「ココイコ!」というサービスもあり、事前にエントリーした店でカードを利用すると、ポイントが2倍以上にアップする。こちらは百貨店や家電量販店、飲食店、ショッピングモールなど業種も幅広く、200店以上が対象だ。
参考HP:「ココイコ!」対象店舗

このように、「三井住友カード ナンバーレス」は通常時の還元率は0.5%と平凡だが、使い方次第で還元率をアップさせることができる。三井住友カードでは昨年からカード券面のモデルチェンジ、アプリとの連携強化、ポイントプログラムのリニューアルなどが行われ、使い勝手も大きく向上している。

【2】セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード:QUICPay払いで最高3.5%還元

コンビニを問わず高い還元率を得られるのが、クレディセゾン発行の「セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード」。年会費1,100円で初年度は無料。年に1度でも利用すると、次年度年会費が無料になるため、実質無料で利用できる。

基本のポイント還元率は0.5%と並だが……

クレジット利用に応じて有効期限のない永久不滅ポイントが貯まり、通常は1,000円利用につき1P。永久不滅ポイントはAmazonギフト券などに交換すると、1P=5円相当になるため0.5%還元になる。

QUICPayとして利用した場合、基本の6倍の3%

これだけでは平凡な還元率だが、「セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード」をApple Pay、Google Pay、おサイフケータイのいずれかに設定して、QUICPayとして利用した場合は、ポイント6倍の3%還元になる。QUICPayはセブン−イレブン、ファミリーマート、ローソンなどの大手コンビニはもちろん、スーパー、ドラッグストア、飲食店など、全国120万か所以上で利用可能だ。

さらにスマホアプリ「セゾンPortal」を利用して、利用実績に応じて優待を受けられる「セゾンクラッセ」のクラスが6クラス中最高位になると、別途1,000円利用につき1Pも獲得可能。「セゾンクラッセ」のクラス判定条件は非公開で、簡単には最高位にはなれないが、これを満たせば最高で1,000円につき7Pが貯まる3.5%還元になる。

券面にカード番号などが記載されないナンバーレスカードの選択も可能

なお、「セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード」には、券面にカード番号などが記載されず、「セゾンPortal」でカード情報を確認するナンバーレスタイプの「セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードdigital」も発行されており、こちらも年会費やポイントプログラムは同一となる。

〈3〉Visa LINE Payクレジットカード:LINE Payとの合わせ技で5%オフ+最高3%還元

2021年4月までは、Visa LINE Payクレジットカードを使えば常に3%還元

もうひとつ、現在、あらゆるシーンで高還元となるのが、三井住友カードがLINEと提携して発行する「Visa LINE Payクレジットカード」。年会費は1,375円で、初年度は無料。年に1度でも利用すれば、次年度も無料になる。クレジット利用に応じてLINEポイントが貯まり、通常は100円につき1Pの1%還元。しかし、2021年4月までは、電子マネーへのチャージなど一部の利用を除いて、どこで使っても(もちろんコンビニでも)ポイント3倍の3%還元となる。

一定の条件をクリアし、LINE Payを使えば2021年5月以降も3%還元

「Visa LINE Payクレジットカード」の3%還元は2021年4月末までの予定だ。しかし、この期間が終了しても、コンビニ各社で利用できるQRコード決済のLINE Payを使えば、3%還元を維持できる方法がある。LINE Payは「Visa LINE Payクレジットカード」をひも付けて支払う「チャージ&ペイ」の機能を使った場合に限りLINEポイントが貯まり、その際の還元率はLINEポイントクラブのランクに応じて決定する。

ランクは過去6か月間に獲得したLINEポイント数によって以下のとおりになる。
100P未満(レギュラー):1%還元
100P以上(シルバー):1.5%還元
500P以上(ゴールド):2%還元
5,000P以上(プラチナ):3%還元

チャージ&ペイで払った場合は、通常のクレジット利用分のポイントは貯まらず、ランクに応じたポイントのみが貯まる。つまり、過去6か月間にLINEポイントを5,000P以上獲得し、プラチナのランクになっていれば、コンビニを含めた加盟店での支払いで3%還元が実現できる。

ファミリーマート、ローソンで使える5%オフのクーポンも配布

また、LINEポイントクラブでは、LINE Pay利用時に使えるクーポンが毎月配布されており、利用できる枚数はランクによって以下のとおりとなる。
レギュラー:月1枚
シルバー:月3枚
ゴールド:月6枚
プラチナ:月10枚

この中にはファミリーマートとローソンのほか、ミニストップ、デイリーヤマザキ、セイコーマート、ポプラなども含まれ、いずれも5%オフで買い物ができる(2021年2月現在)。このほかにもスーパー、ドラッグストア、飲食店、家電量販店など多岐に渡る店でクーポンは利用できるが、1社につき月1枚までしか利用できないので、少しでも還元率を高めたければ計画的に使う必要がある。

「3%還元」と「毎月配布のクーポン」という特典を踏まえると、「Visa LINE Payクレジットカード」とLINE Payの組み合わせは非常に強力だが、LINEのポイント制度はこれまで何度か変更されてきた。「Visa LINE Payクレジットカード」の3%還元についても「予告なく変更・終了となる可能性がある」と案内されており、LINE Payの3%還元やクーポンに関しても、2021年5月以降も続いている保証はない。とはいえ還元率としては魅力的なので、高還元で使えるうちに使っておいたほうがいいことは間違いない。

【ファミリーマート】

ここからはファミリーマートで高還元となる2つの決済サービスを紹介する。

〈4〉ファミマTカード:ファミマがイチ推しするファミペイと相性抜群

ファミリーマートで利用すると、ポイントカード提示分含めると2%還元

まずはファミリーマートが株主でもあるポケットカード発行の「ファミマTカード(クレジットカード)」。年会費は無料で、クレジット利用に応じてTポイントが貯まり、通常は200円につき1Pの0.5%還元。ファミリーマートで利用した際は、200円につき4Pの2%還元になる(タバコや金券類など一部商品は除く)。

ただし、このうち1Pはポイントカード提示分で、現金で払っても貯まるポイントとなるため、クレジット利用分としては200円につき3Pの1.5%還元。ファミリーマートでは現在、Tポイント、楽天ポイント、dポイントの3種類から好きなポイントを貯められるが、楽天ポイントやdポイントを貯める場合は、クレジット利用分のTポイント3Pと、楽天ポイントまたはdポイントが1Pという内訳になる。

ファミペイにチャージでできる唯一のカードで、その際に0.5%のFamiPayボーナスが付与

ファミリーマートが現在推し進めているのが、独自の決済サービスであるファミペイだ。バーコードを提示して支払うスマホ決済として、ファミリーマートやSmart Code加盟店で利用できるほか、ラクマやムビチケなど一部のECサイトでも支払いに利用できる。
参考HP:Smart Code加盟店

ファミペイは事前にチャージした残高から支払うプリペイド型となる。チャージ方法は以下の3通り。
・レジで現金チャージ
・対象の銀行口座からチャージ
・「ファミマTカード(クレジットカード)」からチャージ

「ファミマTカード(クレジットカード)」からチャージした場合、クレジット利用に対するTポイントは付与対象外だが、その代わりに0.5%のFamiPayボーナスが還元される。FamiPayボーナスはファミペイでの支払い時に自動的に利用される。

通常の還元率はファミマTカードのほうが高いが、ファミペイには追加の還元や割引の特典も

ファミペイは利用時にも0.5%のFamiPayボーナスが還元される。「ファミマTカード(クレジットカード)」からチャージをすれば、合計1%還元になる計算だ。直接「ファミマTカード(クレジットカード)」でクレジット払いをすれば2%還元となり、そのほうが還元率は高くなるが、ファミリーマートにはファミペイで支払った場合のみ、追加でFamiPayボーナスが還元されたり、割引を受けられる商品もある。

また、10杯分の料金で11杯分を購入(=10%還元)できるファミマカフェ回数券はファミペイでしか購入できない。さらに一部の収納代行や金券類などは、ファミペイもしくは現金でしか支払いができない(商品によっては利用時のFamiPayボーナスは対象外)。そのため購入する商品によって、ファミペイと「ファミマTカード(クレジットカード)」を使い分けたほうが得になる。

もうひとつファミペイのメリットとなるのが、ポイントカードの提示をしなくても済むこと。正確に言えば、ファミペイをファミリーマートで利用する際は、ポイントカードの提示と支払いをひとつのバーコードで表示できるため、あらかじめ貯めるポイントの種類を設定しておけば、提示と支払いを別々に行う必要がなくなる。還元率よりも手軽さやスピードを重視する人は、ぜひ使ってみてほしい。

〈5〉JALカード 普通カード:マイルを貯めたい場合の1枚。最大2%還元

ファミリーマートを利用する際、ポイントよりもマイルを貯めたい人には「JALカード」がおすすめだ。最もスタンダードな「JALカード 普通カード」は年会費2,200円で、初年度は無料。ただし、国際ブランドがアメリカン・エキスプレスの普通カードは、年会費6,600円で、初年度から年会費が発生する。

通常は200円につき2マイル。ショッピングマイル・プレミアム入会で、100円で2マイルに

「JALカード 普通カード」は、通常200円利用につき1マイル貯まるが、ファミリーマートを含む特約店ではマイルが2倍になり、200円につき2マイルが貯まる。さらに、別途年会費3,300円のショッピングマイル・プレミアムに入会すると、通常利用時は100円につき1マイル、ファミリーマートなどの特約店利用時は100円につき2マイルが貯まるようになる。

マイルの価値は使い方によって大きく変わるが、少なめに見積もって1マイル=1円としても、年間で合計33万円以上利用するなら、ショッピングマイル・プレミアムに入会したほうが得になる。特約店はこのほかにも数多くあり、イオン、ウエルシア、ハックドラッグ、マツモトキヨシ、ENEOSなども対象だ。

入会後の初回搭乗時および毎年の初回搭乗時には、1,000マイル獲得の特典も

カード年会費とショッピングマイル・プレミアム年会費を合わせて、年間5,500円が必要になるが、「JALカード」を保有していると、JAL便の入会後初回搭乗時および毎年初回搭乗時には1,000マイル(普通カードの場合)がもらえる特典がある。また、JAL便搭乗ごとに貯まるフライトマイルも通常よりもアップする。年に1度でもJAL便を利用するなら、年会費を払ってでも保有を検討したほうがいいだろう。

【ローソン】

ここからはローソンで優待を受けられるキャッシュレス決済を紹介する。

〈6〉ローソンPontaプラス:無料クーポンなどの優待を受けられる

ローソンが提携するクレジットカードは「ローソンPontaプラス」と「JMBローソンPontaカードVisa」の2枚があるが、より高還元を得られるのは前者になる。

ローソンでは、ポイントカード提示分も含め1〜2%還元

ローソン銀行が発行する「ローソンPontaプラス」の年会費は無料。クレジット利用に応じてPontaポイントが貯まり、通常は200円につき2Pの1%還元。ローソンで利用した場合は、0時から15時59分までは200円(税別)につき2P、16時から23時59分までは200円(税別)につき4Pが貯まる。

ただし、これにはポイントカード提示分も含まれる。たとえばクレジット機能のないPontaカード(またはdポイントカード)を提示して、現金で支払った場合は、0時から15時59分までは200円(税別)につき1P、16時から23時59分までは200円(税別)につき2Pが貯まる。そのため「ローソンPontaプラス」のクレジット利用で貯まるポイントは、実質的に0時から15時59分までは200円(税別)につき1P、16時から23時59分までは200円(税別)につき2Pで、還元率としては約0.5〜1%になる。

2021年3月までは毎月無料クーポンがもらえる特典も

これでは還元率としては平凡だが、2021年3月までは毎月無料クーポンがもらえる特典もある。無料クーポンの取得にはローソン公式アプリが必要で、これまでにプレミアムロールケーキ、チョコクランチエクレアなどのクーポンが配布されている。このほかにも恵方巻など季節商品購入時にボーナスポイントがもらえるなど、定期的に優待を受けられるので、ローソンの利用頻度が高い人は持っておいて損はないだろう。

また、カード自体にPontaのポイントカード機能も搭載されているため、ローソンでカード払いをする際は、ポイントカードを別途提示する必要がないこともメリット。Apple Payを使って支払う場合も、Apple Walletにポイントカードの設定をしていれば、同様にポイントが加算される。ただし店員に「QUICPayで」と伝えて決済した場合は特典が適用されず、通常時と同じポイント付与になるので注意が必要だ。

まとめ

以上、紹介した6枚のクレジットカードの特徴を下表にまとめた。

「三井住友カード ナンバーレス」はローソンやセブン−イレブン、マクドナルドで最高5%還元と非常に高い数字となるが、通常の還元率は0.5%と決して高くない。コンビニ以外での利用も考えるなら、QUICPay払いが一律3%還元になる「セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード」のほうが、総合的な還元率は高められる可能性がある。「Visa LINE Payクレジットカード」+LINE Payの合わせ技は、クーポン利用で5%オフ+最高3%還元が魅力だ。

ファミリーマートについて言えば、「ファミマTカード」は2%還元で、ファミペイにチャージできる唯一のクレジットカードである点が大きな特徴だ。ただ、ファミペイには独自の特典があるが、通常は「ファミマTカード」でクレジットカード払いをしたほうが還元率が高いので、使い分ければさらにメリットは大きくなる。マイルを貯めたい場合は「JALカード」がおすすめだ。

ローソンについて言えば、「ローソンPontaプラス」は優待を受けられるものの、還元率としては物足りない。基本は「三井住友カード ナンバーレス」を利用し、優待内容次第で「ローソンPontaプラス」を使い分けたほうがいいだろう。

※本記事は、執筆者個⼈または執筆者が所属する団体等の⾒解です。また、各サービスには⼀部対象外となる店舗や商品があります。ご利⽤の際は公式サイトなどで最新の情報をご確認ください。

タナカヒロシ

タナカヒロシ

普段は音楽やエンタメ関係の仕事が多いが、2008年に当時勤めていた会社の都合でクレジットカード本を制作。以降、クレジットカード、電子マネー、ポイントなどに詳しくなり、各種媒体で編集・執筆を手がける。

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