節約
最大20円/L引きのカードも! 選ぶ際のポイントも解説

ガソリン代の節約に! スタンド別、利用ケース別のお得なクレジットカードを解説

新型コロナウイルスの影響により、移動に自家用車を使うことが増えたという人も多いのではないだろうか。そうなると気になるのがガソリン代。でもご存じだろうか? 大手ガソリンスタンドでは、提携クレジットカードで支払いをすると、ガソリン・灯油代の割引を受けることができるのだ。

各社でカードの特典内容は異なるが、おおまかに言えば、
(A)年会費無料(あるいは簡単な条件クリアで無料にできる)だが、給油の際の割引レートは低い
(B)年会費が必ず発生するが、給油の際に高いレートの割引を受けられる
上記の中から選択する必要がある。どちらが有利かは、給油量などによって変わってくるが、ここではENEOS、出光昭和シェル、コスモ石油の大手3社で優待が受けられるカードについて、実際の利用ケースに合わせてこと細かに検証しつつ、どれが一番得になるのか解説する。

【1】ENEOS

国内のガソリンスタンドの4割にあたる約1万2,700店舗を展開する、最大手のENEOSで特典を受けられるのは「ENEOSカード」。トヨタファイナンスから「ENEOSカード C」、「ENEOSカード P」、「ENEOSカード S」、三菱UFJニコスから「ENEOSカード(NICOS)」の合計4種類が発行されている。

ENEOS提携のクレジットカードは4種類

各カードのおおまかな特徴をまとめると以下のとおりだが、ENEOS利用時に「ENEOSカード P」はポイント還元が受けられ、それ以外のカードはキャッシュバック・割引が受けられるという違いがある。

「ENEOSカード P」
年会費1,375円で初年度は無料。利用額に応じてポイントが貯まり、ENEOSでは高還元になる
「ENEOSカード S」
年会費1,375円で初年度は無料。年に1度でもショッピング利用をすれば次年度は無料。ENEOSでの給油に対して割引が受けられる
「ENEOSカード C」
年会費1,375円で初年度は無料。利用額に応じてENEOSでの給油に対して割引が受けられる
「ENEOSカード(NICOS)」
年会費1,375円で初年度は無料。特典内容は「C」とほぼ変わらないが、カード会社が提供するサービスで若干の違いがある

有力候補となるのは、「ENEOSカード P」と「ENEOSカード S」

結論から言うと、「ENEOSカード P」または「ENEOSカード S」の二択となり、月に複数回ENEOSで満タン給油する場合は前者、月に1回程度なら後者のほうが有利になる可能性が高い。まず「ENEOSカード P」から説明したい。

〈1〉「ENEOSカード P」はENEOS利用時に3%のポイント還元

「ENEOSカード P」は通常1,000円利用につき6Pが貯まり、ENEOSで利用した場合はポイント5倍の1,000円につき30Pが貯まる。ポイントはさまざまなアイテムに交換できるが、カード利用代金と相殺するキャッシュバックに使う場合は1,000P=1,000円相当になる。そのためENEOSでの利用では3%還元になる計算だ。

〈2〉「ENEOSカード C」「ENEOSカード(NICOS)」は最大7円/L引きだが…

これに対して「ENEOSカード C」および「ENEOSカード(NICOS)」は、毎月のカード合計利用金額に応じて、翌々月のENEOSでのガソリン・軽油代が1〜7円/L引きになる仕組みだ(下記参照)。

7万円以上:7円/L引き
5万円以上:5円/L引き
2万円以上:4円/L引き
1万円以上:2円/L引き
1万円未満:1円/L引き

値引き額は前々月の利用額に応じて決まるが、ENEOSでの利用分は毎月1日〜末日、ENEOS以外での利用分は毎月6日〜翌月5日で集計され、締め日が異なる。たとえば10月の値引き額は、8月1日〜末日のENEOSでの利用分、8月6日〜9月5日のENEOS以外での利用分の合計によって決定する。

入会初月および翌月に関しては、ガソリン・軽油ともに2円/L引きで固定となる。なお、値引きが適用されるのはガソリン・軽油の合計で毎月150Lまで。灯油に関しては上限がなく、常時1円/L引きとなる。

3%還元になるケースは限定的

最大で7円/L引きと聞くと、還元率が高いように感じるかもしれないが、上限が毎月150Lまでとなっているため、1か月の還元額は最大でも1,050円。月7万円の利用に対しての還元と考えると、還元率としては1.5%になる。これは5円/L引きの場合でも同様で、月5万円の利用に対しての還元率は1.5%になる。

4円/L引きの場合になると、月2万円の利用で最大で600円の還元を受けられるため、還元率は最高3%。2円/L引きの場合も、計算上は月1万円の利用で3%還元になるが、1万円で150L給油するにはガソリン代が66.7円/L未満でなければならない。

下記の表では「ENEOSカード C」および「ENEOSカード(NICOS)」を使い、「100円/1L」と「150円/1L」の条件でENEOSにて給油したときの還元率を示した。前述したとおり、計算上は最高3%還元になるが、割引が適用されるのは月150Lまでということもあり、実際に3%還元を実現できるケースはかなり限られる。また、この2枚のカードは通常利用の際にポイント還元の仕組みがない、という点もデメリットになる。

※還元率について、年会費の負担分は加味していない

※還元率について、年会費の負担分は加味していない

「ENEOSカード P」のポイント有効期限は2年のため、有効期限内に交換数までポイントを貯められない、交換手続きが面倒といった事情がないかぎりは、「C」よりも「P」を選んだほうが得できる可能性は高い。また、「C」は給油に対してしか割引を受けられないが、「P」は給油以外のENEOSでの支払いの際も3%のポイント還元が受けられる点もメリットだ。

〈3〉「ENEOSカード S」は、ガソリン・軽油代に対して常に2円/L引き

いっぽう、「ENEOSカード S」はENEOSでのガソリン・軽油代に対して2円/L引き、灯油は1円/L引きになる(この際、ポイントは貯まらない)。また、一般加盟店やENEOSでの給油以外の利用に対しては、1,000円につき6Pが貯まる。ポイント交換商品やポイント有効期限に関しては、「ENEOSカード P」と同様だ。

給油時の還元率は、ガソリンなどの価格によって異なる。たとえばガソリン・軽油が100円/Lの場合は還元率2%、120円/Lの場合は1.67%、140円/Lの場合は1.43%になる。「P」は初年度以外1,375円の年会費が必要なことに対して、「S」は年に1度でもカード利用があれば、次年度の年会費が無料で利用できる。

満タン給油が月2回以上なら、「ENEOSカード P」のほうがメリット

「ENEOSカード S」と「ENEOSカード P」のどちらが得になるかは、給油単価と給油量によって異なる。たとえばガソリン価格が120円/Lであれば、年間860L以上(月間72L以上)給油すれば、年会費を負担しても「P」のほうが得になる。1回の給油を50Lと仮定すると、月1回なら「S」、月2回以上なら「P」のほうが割引額は大きくなる計算だ。下表は給油単価および年間給油量ごとの実質還元額。黄色のゾーンに入る場合は、「P」のほうが得になるので参考にしてほしい。

給油量が多い人は「ENEOSカード P」を選んだほうがいいが、給油量が少ない場合はほかの選択肢もある。ENEOSではポイントやマイルの優待を受けられる特別提携カードがあり、「楽天カード」や「dカード」は1.5%還元、「ANAカード」や「JALカード」も通常より多くのマイルが貯まる。ちなみに「レクサスカード」はENEOSでのガソリン代が3〜5%割引(1年度合計2,400Lが上限)となるが、年会費は2万2,000円で条件を満たすレクサス保有者でなければ申し込みができない。

ENEOSでのガソリン・軽油の給油時に「ENEOSカード S」が1.5%以上の還元率となるケースは、給油単価が133円/L以下でなければならないので、特別提携カードを保有しているなら、わざわざ「ENEOSカード S」を作る必要はないかもしれない。ただし、「ENEOSカード」は会員価格で給油できる場合も多いうえ、いずれのタイプも24時間365日対応のロードサービスが付帯する(レッカーサービス、30分以内の路上修理)。そのため、年に1回カードを使えば次年度の年会費が無料になる「ENEOSカード S」をお守り代わりに持っておいてもいいだろう。

【2】出光

出光と昭和シェルは昨年4月に統合したが、現時点では各ブランドで異なるサービスが提供されている。2021年4月からは新ブランドの「apollostation」に統一される予定となっているため、遠くないうちにカードサービスも統一または変更になると予想されるが、ここでは現行制度で優待を受けられるカードについて紹介する。

出光のクレジットカードには、一般カード、ゴールドカード、プラチナカードがある。まずは一般カードから解説したいが、一般カードにも年会費無料の「出光カードまいどプラス」、年会費1,375円(初年度無料)の「出光カード」の2種類がある。

〈1〉年会費無料の「出光カードまいどプラス」はガソリン・軽油が2円/L引き

「出光カードまいどプラス」は、出光でガソリン・軽油が2円/L引き、灯油が1円/L引きとなり、ガソリン、軽油、灯油で各月間300Lが値引き適用の上限となる。なお、入会後1か月間はガソリン・軽油は5円/L引き、灯油は3円/L引きに値引き額がアップする。一般加盟店および出光での給油以外の利用に関しては、1,000円につき5P(=5円相当)が貯まる。

また、別途年会費550円の「ねびきプラスサービス」に申し込むと、毎月のショッピング利用金額に応じて、ガソリン・軽油の値引き額がアップする。値引き額は月3万円以上の利用で1円/Lアップ、4万円以上なら2円/L、5万円以上なら3円/Lと段階的にアップし、8万円以上は6円/L引き。通常の2円/L引きと合わせて最高8円/L引きとなるが、「ねびきプラスサービス」による値引きが適用されるのは、ガソリン・軽油の合計で月間100Lが上限となる。

値引き額は毎月11日〜翌月10日までのショッピング利用金額に応じて決定し、翌々月11日〜翌々々月10日の出光利用分に反映される。たとえば10月11日〜11月10日の値引き額は、8月11日〜9月10日のショッピング利用額によって決定する。

このほかにも「エコねびき」の制度があり、Web明細に登録していると、毎年4月11日〜5月10日の出光でのガソリン・軽油代が3円/L引きになる。こちらもガソリン・軽油の合計で毎年100Lが上限となる。なお、Web明細に登録していると、Web明細が発行された月に10Pがプレゼントされる「エコ・プラスポイント」の特典もある。

〈2〉年会費1,375円の「出光カード」は、ガソリン・軽油が最大20円/L引き

「出光カード」には「ね〜びきコース」と「た〜まるコース」の2種類のコースがあり、ガソリン代が安くなるのは前者。毎月のショッピング利用額(請求額)に応じて貯まる「ね〜びきポイント」によって、出光での給油時の値引き額が決定する。

「ね〜びきポイント」は請求額5,000円ごとに0.5Pが貯まり、月20P(20万円利用相当)が上限。1Pにつきガソリン・軽油は1円/L引き、灯油は0.5円/L引き、オイルは10円/L引き、LPガスは3円/m³となる。値引きの適用上限は1か月につきハイオク、レギュラー、軽油は各150L、灯油は300L、オイルは5L、LPガスは30m³となる。

値引き額は毎月11日〜翌月10日までのショッピング利用金額に応じて決定し、翌々月11日〜翌々々月10日の出光利用分に反映される。たとえば10月11日〜11月10日の値引き額は、8月11日〜9月10日のショッピング利用額によって決定する。

また、「出光カード」にも「エコねびき」の制度があり、Web明細に登録していると、毎年4月11日〜5月10日の出光でのガソリン・軽油代が3円/L引きになる。こちらもガソリン・軽油の合計で毎年100Lが上限。Web明細に登録していると、Web明細が発行された月に10Pがプレゼントされる「エコ・プラスポイント」の特典もある。

「出光カードまいどプラス」と「出光カード」の割引額を比較すると?

ここからは
(1)「出光カードまいどプラス」の「ねびきプラスサービス」入会時
(2)「出光カード」の「ね〜びきコース」選択時
を比較するが、月間利用額、月間給油量、ガソリン等の価格によって、どちらが得になるかが変わってくるので非常に複雑。

月間利用額=8万円、月間給油量=100L、ガソリン等の価格=130円/Lとして計算しよう。なお、「エコねびき」は両カード共通で受けられるサービスのため、ここでは考慮しないで計算する。

(1)の場合、給油に対する値引きは8円×100L=800円となる。給油以外の利用分6万7,000円に対しては、1,000円につき5Pで335Pが貯まる。そのため給油値引きとポイントで、月1,135円相当が還元される。年間では1万3,620円相当で、ここから「ねびきプラスサービス」の年会費550円を差し引くと、実質還元額は1万3,070円相当。これを還元率に換算すると1.36%になる。

(2)の場合は給油に対する値引きのみのため、8円×100L=800円。年間では9,600円相当で、ここからカード年会費1,375円を差し引くと、実質還元額は8,225円相当。これを還元率に換算すると0.86%になる。

しかし、レギュラーガソリンのみの給油と考えた場合、(1)の「ねびきプラスサービス」は値引き単価の上限が8円/L引き(通常値引き分含む)で、月100Lまで。月101L以上300Lまでは通常値引きのみの適用で2円/L引きになる。(2)の上限は20円/L引き、月150Lまで。月151L以降は値引きが適用されない。

これらを踏まえたうえで、給油単価130円/Lで、月間8万円、10万円、15万円、20万円利用時に、給油量ごとに年会費も加味した実質還元額および還元率を比較したのが下表となる。

月間利用額が多いほど、「出光カード」のほうが有利

月間利用額が上がるほど、少ない給油量でも(2)の「『出光カード』の『ね〜びきコース』選択時」のほうが得になることがわかる。いっぽうで、給油量が少なくなると値引きを受けられる量も減るため、還元率は下がってしまう。還元率が1%を下回るようなら、「楽天カード」など年会費無料で常時1%還元のクレジットカードで支払ったほうがいいだろう。ただし、「出光カードまいどプラス」は「ねびきプラスサービス」に入会しなくても月300Lまでは2円/L引きで、給油単価が130円/Lの場合は1.54%還元になる。

たとえば月15万円利用、100L給油する場合、給油分の13,000円は「出光カードまいどプラス」で支払い、残りの13万7,000円を「楽天カード」で支払えば、値引き200円+ポイント還元1,370円相当で、合計1,570円相当。還元率は1.05%になる。給油量と月間利用額のバランス次第では、カードを分けることも考えたほうがいいだろう。

〈3〉「“ザ・ゴールド“ 出光セゾン・アメリカン ・エキスプレス・カード」は「まいどプラス」の上位版

前述したように出光のクレジットカードには、ゴールドカードとプラチナカードもある。ゴールドカードも2種類あり、「“ザ・ゴールド“ 出光セゾン・アメリカン ・エキスプレス・カード」は年会費7,700円、「出光ゴールドカード」は年会費1万1,000円。プラチナカードの「”ザ・プラチナ” 出光 セゾン・アメリカン・エキスプレス・カード」は年会費2万2,000円となる。

「ザ・ゴールド」は、簡単に言えば「出光カードまいどプラス」の上位版。出光でガソリン・軽油が2円/L引き、灯油が1円/L引きとなり、ガソリン、軽油、灯油で各月間300Lが上限となる点は同一。毎月のショッピング利用金額に応じて、ガソリン・軽油の値引き額がアップする「ねびきプラスサービス」に関しては、年会費無料の自動付帯となる。「エコねびき」や「エコ・プラスポイント」のサービスも「出光カードまいどプラス」と同様だ。

一般加盟店および出光での給油以外の利用に関しては、1,000円につき8P(=8円相当)が貯まり、「出光カードまいどプラス」の1.6倍となる。また、海外での利用に関しては、1,000円につき10Pが貯まる。しかし、この還元率アップ分だけで年会費の差額を埋めるのは、かなりの額を利用しなければ難しく、それこそ「出光カードまいどプラス」と「楽天カード」を併用したほうが高還元になる。

「ザ・ゴールド」は国内主要空港およびハワイ・ホノルル国際空港のラウンジサービス、24時間365日対応のロードサービス、水まわりのトラブルや自宅の鍵紛失などに対応する出光ハウスサービスなど、充実した付帯サービスが利用できるので、こうした点に魅力を感じる人が選ぶべきカードになる。

〈4〉「ザ・プラチナ」は、世界各地の空港ラウンジが利用できる特典も

「ザ・プラチナ」は「ザ・ゴールド」の上位版となり、一般加盟店および出光での給油以外の利用に関して、1,000円につき10Pが貯まる。しかし、こちらも還元率アップ分だけで年会費の差額を埋めることは困難だ。なお、「ザ・プラチナ」は「ザ・ゴールド」の特典に加えて、世界500都市以上の空港ラウンジが利用できる「プライオリティ・パス」の無料登録、24時間365日対応のコンシェルジュサービスなどが利用可能だ。

〈5〉「出光ゴールドカード」は最大30円/L引き

「出光ゴールドカード」は「出光カード」の上位版となり、こちらも「ね〜びきコース」と「た〜まるコース」の2種類のコースがある。「ね〜びきコース」は「出光カード」と比べて値引き上限が月30P(30万円利用相当)までアップ。ガソリン・軽油であれば最大30円/L引きになる。値引きの適用上限も1か月につきハイオク、レギュラー、軽油は各200Lにアップ。灯油、オイル、LPガスの適用上限は「出光カード」と同一となる。

そのため、月間利用額または給油量によっては、年会費の差額を加味しても「出光カード」より得することができる。たとえば月間20万円利用の場合、「出光カード」では毎月上限いっぱいの150Lを給油しても年間還元額は3万6000円、年会費を差し引くと3万4625円になる。しかし「出光ゴールドカード」は上限が200Lのため、年間還元額は4万8000円となり、年会費を差し引いても3万7000円になる。

毎月30万円利用、200L給油した場合であれば、年間還元額は7万2000円。年会費を差し引いても6万1000円となり、還元率にすると1.69%になる。下表は「出光カード」を月間20万円利用した場合、「出光ゴールドカード」を月間20万円、25万円、30万円利用した場合の年会費も加味した実質還元額および還元率。比較する際の参考にしてほしい。

【3】昭和シェル

昭和シェルで特典を受けられるのは、ショッピング利用金額に応じて給油代が割引される「シェル スターレックス カード」と「シェル スターレックス ゴールドカード」、一定量まで1Lにつき2P(2円相当)が還元される「シェル-Pontaクレジットカード」の3枚。まずは主な特徴を下表にまとめたのでご覧いただきたい。

〈1〉「シェル スターレックス カード」は、レギュラーガソリンが最大7円/L引き

このうち、本命カードとなるのは「シェル スターレックス カード」。年会費は1,375円で、初年度は無料。年間24万円以上のショッピング利用で、次年度も無料になる。

「シェル スターレックス カード」は6か月ごとのショッピング利用合計額に応じて決定する還元ランクによって、昭和シェルでの給油に対してハイオクは最大12円/L、レギュラー・軽油は最大7円/Lの割引を受けられる。また、Web明細に登録すると割引額が1円/Lアップする。Web明細分も含めた利用額と還元額の関係は下表のとおりとなる。

集計期間および割引期間は固定されており、4月1日から9月30日までの給油割引額は、前年9月6日から当年3月5日まで(昭和シェルでの利用は前年9月1日から当年2月末日まで)のショッピング利用合計額で決定する。

割引対象になるのは月間150Lまでだが、「還元給油量オプション」に申し込んで550円の料金を支払うと、6か月間は月間350Lまで割引対象になる。1 Starでレギュラーの給油なら超過分275L(月平均196L)、5 Starでハイオクの給油なら超過分43L(月平均158L)で元が取れることになる。

〈2〉年会費1万3,200円の「シェル スターレックス ゴールドカード」なら、最大8円/L引き

「シェル スターレックス ゴールドカード」も発行されており、こちらは年会費1万3,200円。年240万円以上(初年度は年220万円以上)利用すると、次年度年会費は無料になる。

「シェル スターレックス ゴールドカード」も一般カードと同様に、6か月ごとのショッピング利用合計額に応じて決定する還元ランクによって、昭和シェルでの給油に対して割引を受けられる。ランクの判定基準は一般カードと同じだが、こちらはハイオクは最大13円/L、レギュラー・軽油は最大8円/L引きで、それぞれ1円/Lアップ。月間350Lまでが割引上限となる。また、WEB明細に登録すると割引額が1円/Lアップする点も同様のため、Web明細分も含めた利用額と還元額の関係は下表のとおりとなる。

なお、どちらのカードも発行翌月末までは、合計150Lまで5 Star+Web明細登録時の給油単価が適用される。

〈3〉「シェル-Pontaクレジットカード」は1Lにつき2P貯まる

そしてもうひとつ、給油量が少ない場合に選択肢となるのが「シェル-Pontaクレジットカード」。年会費は1,375円で初年度は無料。年に1度でも昭和シェルで利用すると、次年度年会費も無料になる。

通常は100円利用につき1PのPontaポイントが貯まるが、昭和シェルでの給油はガソリン・軽油の場合は1Lにつき2P、灯油は1Lにつき1P、そのほかの商品は100円(税別)につき1Pが貯まる。たとえばガソリンの給油単価が130円/Lであれば、還元率は1.54%になる。ただし、ガソリン・軽油の1Lにつき2Pが適用されるのは月合計150Lまで。超過分に関しては1Lにつき1Pとなる。

給油量が少ない場合、「シェル-Pontaクレジットカード」のほうが割引額が大きく

これらを踏まえて、3枚のカードの給油量ごとの還元額および還元率を比較したのが下表になる。給油量が少ない場合は、「シェル-Pontaクレジットカード」を使ったほうが得なことがわかる。いっぽう、「シェル スターレックス ゴールドカード」は年間240万円以上利用の年会費無料条件を満たさないかぎり、年会費の差額分をカバーすることはできない。ただし空港ラウンジなどの付帯サービスが利用できるので、そうした点に価値を感じるのであればゴールドを選んでもいいだろう。

【4】コスモ石油

コスモ石油では「コスモ・ザ・カード・オーパス」と「コスモ・ザ・カード(トリプル)」の2種類のカードが発行されている。最初に主な特徴を下表にまとめた。

〈1〉「コスモ・ザ・カード・オーパス」は会員価格で給油可能

「コスモ・ザ・カード・オーパス」は年会費無料だが、コスモ石油で会員価格(非会員より3円/L程度安くなる場合が多い)で給油できるという点以外は、特に目立ったメリットはない。給油も含むショッピング利用に対しては、発行元であるイオンカードのときめきポイントが200円につき1P貯まり、0.5%還元となる。

〈2〉「コスモ・ザ・カード」は会員価格の特典に加え、利用額に応じたキャッシュバックも

いっぽう、SMBCファイナンスサービス(旧セディナ)が発行する「コスモ・ザ・カード(トリプル)」は年会費1,375円。コスモ石油で会員価格で給油できる点は同じだが、こちらは毎月のショッピング利用額に応じて、コスモ石油と高速道路での利用額に対してキャッシュバックを受けられる。年会費は発生するが、一定額以上利用すれば、「コスモ・ザ・カード・オーパス」よりも得になる。

キャッシュバック額の計算方法は?

キャッシュバック額は以下の計算によって決定する。
・キャッシュバック額=ショッピングポイント×キャッシュバックレート
※ショッピングポイント=当月のカード利用合計額÷10,000
※キャッシュバックレート=翌々月のコスモ石油と高速道路での利用合計額÷100

たとえば8月のカード利用合計額が5万円で、10月のコスモ石油+高速道路での利用額が1万円だった場合は、
ショッピングポイント:50,000円÷10,000=5
キャッシュバックレート:10,000円÷100=100
キャッシュバック額:5×100=500円
となる。なお、ショッピングポイントとキャッシュバックレートは、ともに小数点2位以下は四捨五入。キャッシュバックレートは上限が300レート、キャッシュバック額は上限が月3,000円となる。

コスモ石油と高速道路での利用金額が大きくなれば、キャッシュバックがアップ

少々わかりづらいかもしれないが、仕組みとしては、コスモ石油と高速道路での利用金額によって決まるキャッシュバックレートが高くなるほど還元率も高くなる。100レートであれば還元率は1%、200レートなら2%、最高の300レートなら3%。毎月10万円を利用し、うち3万円をコスモ石油と高速道路で利用した場合に、還元額および還元率が最高になる。逆に言うと、これを超える利用分に関しては還元が発生しない。

また、「コスモ・ザ・カード(トリプル)」は1,375円の年会費が必要なため、毎月3,000円のキャッシュバックを得た場合でも、年会費を差し引いた年間還元額は3万4625円となる。そのため実質的な還元率としては2.89%が最高になる。下表は年会費も加味した月間利用額ごとの還元額と還元率。0.5%以下になるゾーンであれば、年会費無料で0.5%のポイント還元がある「コスモ・ザ・カード・オーパス」を利用したほうが得になる。

コスモ石油+高速道路での利用額が少ない場合は還元率が低くなるため、ほかの高還元カードを利用したほうが得に感じるかもしれないが、「コスモ・ザ・カード」以外のカードは給油料金が非会員価格となるため、実際は「コスモ・ザ・カード」で支払ったほうが得なケースが多くなる。他カードと比較する場合は、そうした点も考慮したほうがいいだろう。

なお、「コスモ・ザ・カード・オーパス」も「コスモ・ザ・カード(トリプル)」も、入会後最長3か月間は、コスモ石油でのガソリン・軽油・灯油の給油に対して、10円/Lがキャッシュバック(期間中合計50Lが上限)される特典もある。

まとめ

以上、4ブランドの大手ガソリンスタンドで特典のあるクレジットカードを紹介した。
現在、ガソリンスタンドの店舗数はENEOSが約12,700店舗、出光は約3,400店舗、昭和シェルが約2,900店舗、コスモ石油が約2,700店舗となっており、ENEOSが大きく抜け出している。そのため、ENEOSを利用するケースが多い場合は、「ENEOSカード S」か「ENEOSカード P」を保有するメリットはあるだろう。また、4種類の「ENEOSカード」ともに、ロードサービスが無料で付帯しており、この点もほかのスタンドの提携カードにはない強みになる(出光のゴールド以上のカードは自動付帯、一般カードは年会費825円で付帯可)。

「出光」では、ライトユーザーは「出光カードまいどプラス」を、給油量が多いヘビーユーザーなら「最大20円引き/L」というインパクトのある割引を受けられる「出光カード」がおすすめだ。

「昭和シェル」では、ショッピング利用額に応じて「2円〜8円引き/L」(レギュラー・軽油の場合)になる「シェル スターレックス カード」が本命だが、こちらは年会費が1,375円。「シェル-Pontaクレジットカード」も同額の年会費が発生するが、年に1度の昭和シェル利用で無料になるうえ、給油1Lにつき2P(2円相当)貯まるので、利用機会が少ない場合はこちらのほうが有利になる。「コスモ・ザ・カード(トリプル)」は、コスモ石油のスタンドに加え、高速道路の利用料金も加味して毎月のキャッシュバックが決まるのがユニークな点だ。

いずれのガソリンスタンドでも複数の提携クレジットカードが発行されており、利用額や給油量によって最適なチョイスが変わってくる。普段利用しているスタンドで、どの程度給油しているかを把握しておくと、スムーズに計算できるだろう。

迷ったら、できるだけ年会費がかからないカードを選ぼう

複数のカードについて、どちらの割引額が大きくなるか微妙な場合は、できるだけ年会費(維持費)がかからないほうを選ぶことをおすすめする。そのほうが引っ越しや転勤など生活スタイルが変化した場合に、リスクを抑えることができる。また、各ブランドとも年会費無料もしくは簡単な条件クリアで無料になるカードがあるので、年に1度でも利用機会があるなら持っておいても損はないだろう。

今回は紹介しなかったが、給油代で割引を受けられるカードは、このほかにも宇佐美などサービスステーション運営会社と提携したものや、カード会社が独自に発行してブランド問わず割引を受けられるものなどもある。また、言うまでもなく、そもそもの給油代が安いガソリンスタンドを使うことも節約になる(それだけのために遠出するのは本末転倒だが…)。まずは普段利用するガソリンスタンドで優待を受けられるカードを探すことから始めよう。

※本記事は、執筆者個⼈または執筆者が所属する団体等の⾒解です。また、各サービスには⼀部対象外となる店舗や商品があります。ご利⽤の際は公式サイトなどで最新の情報をご確認ください。

タナカヒロシ

タナカヒロシ

普段は音楽やエンタメ関係の仕事が多いが、2008年に当時勤めていた会社の都合でクレジットカード本を制作。以降、クレジットカード、電子マネー、ポイントなどに詳しくなり、各種媒体で編集・執筆を手がける。

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