就職や転勤、進学などでライフスタイルが変わったのを機に「クレジットカードを初めてつくろう」、あるいは「もう1枚追加で」と思っている方もいらっしゃることでしょう。クレジットカードの中には、ゴールドカードのように年会費が1万円以上かかるものもありますが、あまりカードをつくったことがない、という方におすすめなのは、維持費がかからない年会費無料カードです。
とはいえ、年会費無料のカードも数多くあり、どれを選ぶべきか迷ってしまうことも。そんなときに便利なのが「価格.com 年会費無料カード」の特集ページ。こちらには、年会費無料カードの特徴や選び方のほかに、毎日更新されるランキングも掲載されています。ランキングを見れば、掲載されている約280枚の年会費無料カードのうち、今どんなカードがユーザーの人気を集めているのかが一目でわかるため、カード選びの参考にすることができます。そこで今回は、このランキングで1位〜3位のカードを動画で紹介します(順位は2021年6月4日時点)。
さてここからは、動画でご紹介した3枚のカードの特徴を記事でもお伝えします。
1位に入ったのは「三井住友カード ナンバーレス」。2021年2月にリリースされたばかりの新しいカードですが、価格.comでも満足度が「4.3」と高い評価。最大の特徴は大手コンビニとマクドナルドで最大5%還元になることで、ユーザーレビューを見ても、この点を支持する声が多く寄せられています。
通常時はVポイントが200円で1P貯まり、0.5%還元。セブン−イレブン、ファミリーマート、ローソンに加え、マクドナルドでカードを利用すると、ポイント5倍の2.5%還元になります(200円につき5P)。これだけでも高還元と言えますが、カードに搭載されている「Visaのタッチ決済」、あるいは「Mastercardコンタクトレス」を使って、上記のコンビニ大手3社とマクドナルドで支払うと5%還元(200円につき10P)にアップします。
基本還元率が0.5%と平均的な水準であることを考えると、別に高還元なカードを持っておき、「三井住友カード ナンバーレス」をコンビニ(およびマクドナルド)専用のカードとして利用するのもよいかもしれません。
貯めたVポイントはAmazonギフト券などのギフトカードにも交換できますが、この場合「500P→400円相当」と「1P=0.8円」相当になります。いっぽう、カードの支払代金に充当できる「キャッシュバック」や、Vポイントアプリ(別途ダウンロードが必要)の残高にチャージして、iDやVisaのタッチ決済加盟店での支払いに使うことも可能。この2つの方法だと「1P=1円」相当で交換できるため、より高いレートの交換先と言えます。
「三井住友カード ナンバーレス」は最短5分で発行でき、利便性にすぐれている点も人気のひとつ。5分〜10分程度の審査完了後、三井住友カードの公式アプリ「Vpassアプリ」上でカード番号が発行されます。その後すぐに、ネットショッピングはもちろん、「Google Pay」や「Apple Pay」の設定をすれば店頭で利用可能です。なお、後日届くプレスチック製のカードは、セキュリティに配慮し、券面にカード番号の記載がない「ナンバーレスカード」になるのも特徴的な点です。
「三井住友カード ナンバーレス」はコンビニ大手3社で最大5%還元に
2位に入ったのはテレビCMなどでもおなじみの「楽天カード」。楽天市場などの楽天ユーザーなら、持っておいて損のないカードと言えそうです。ポイントを貯めやすく、使いやすい点には根強い人気があります。
通常時は楽天ポイントが100円ごとに1P貯まり、1%還元。楽天市場では3倍の3%還元(100円ごとに3P)となり、さらに毎月5と0の付く日(5日、10日、15日、20日、25日、30日)に楽天市場で利用すると5%還元にアップします。
金融やレジャーなど楽天グループは多様なサービスを展開しており、さまざまなシーンで楽天カードを活用することができます。たとえば、楽天証券で投資信託を毎月一定額、積立購入する際に、楽天カードで決済すれば積立額の1%分の楽天ポイントが還元されます(購入の上限は月50,000円)。
楽天ポイントの使い道も数多く用意されています。楽天市場をはじめとした楽天グループのサービスに「1P=1円」相当として利用でき、楽天証券で投資信託の購入代金に充当することも可能です。このほか、マクドナルドやファミリーマート、出光サービスステーションなどの加盟店で使ったり、カード代金に充当したりもできます。
「楽天カード」と組み合わせて利用したいのは、QRコード決済の楽天ペイです。「楽天カード」から楽天ペイの残高にチャージし(0.5%還元)、その残高から支払うと(1%還元)、合計1.5%という高いポイント還元率になります。
使い道という点でも、楽天ペイを併用するメリットがあります。楽天ポイントには、通常ポイントと期間限定ポイントに大別されますが、キャンペーンなどで付与される後者のポイントは期間が短く、用途が限られています。楽天ペイをダウンロードしておけば、期間限定ポイントを優先して支払いに使うことができ、失効を防ぎやすくなります。なお、2020年5月から、楽天ペイ上にSuicaを発行し、各地の鉄道や店舗で使うこともできるようになりました。同年12月からは、楽天ペイのSuicaに楽天ポイントから1P=1円としてチャージすることが可能になり、さらに使い道が広がってきています(ただし、Suicaにチャージできるのは通常ポイントのみ)。
「楽天カード」と併用するとメリットのある楽天ペイ。アプリ上にSuicaを発行することも可能
3位に入ったのは「JCB CARD W」。ジェーシービーのほかのプロパーカードに比べ、常にポイント還元率が2倍になるのが魅力の1枚です。ただし、このカードは39歳以下の方限定で申込可能な点は注意したいポイントです。
通常のジェーシービーのカードは、Oki Dokiポイントが1,000円で1P(5円相当)貯まり0.5%還元。「JCB CARD W」はいつでも1,000円で2P(10円相当)貯まり1%還元になります。優待店で利用するとさらに、ポイント還元が上乗せされます。たとえば、「スターバックス カード」へのオンライン入金・オートチャージで5.5%還元、Amazonやセブン‐イレブンの利用で2%還元となり、日常的に使う機会の多い店舗が数多く優待店に含まれています。
Oki Dokiポイントの使い道も多彩ですが、交換先によってレートが異なるのは注意が必要です。たとえば、dポイントにはOki Dokiポイント1P→4Pで、あるいはAmazonでの買物にもポイントを充当できますが、こちらはOki Dokiポイント1P→3.5円相当になります。レートが相対的に高い「1P→5円」相当になる交換先としては、nanacoポイントやJCBプレモカード(ギフトカード)などが挙げられます。
なお、「JCB CARD W」の基本的な機能はそのままに、女性向けの特典や女性特有の疾病に対応した保険に手ごろな保険料で加入できる「JCBカードW plus L」というカードもあるので、気になる方はこちらもチェックしてみてください。
「JCB CARD W」は「スターバックス カード」へのオンライン入金では5.5%還元に
以上、「価格.com 年会費無料カード」の上位3枚のクレジットカードを紹介しました。
コンビニ大手3社とマクドナルドでは「5%」という非常に高還元になる「三井住友カード ナンバーレス」、楽天ユーザーにとって必携とも言える「楽天カード」、ジェーシービーのきめ細やかなサービスに加えて、基本還元率が1%になる点が人気の「JCB CARD W」。特徴はそれぞれ異なりますが、3枚のカードは維持費ゼロでありながらも、使い方次第で多くのポイント還元を受けることができます。
また、今回は上位3枚のみ紹介しましたが、「価格.com 年会費無料カードランキング」には、d払いと好相性の「dカード」(ランキング4位)、イオンでのさまざまな優待がある「イオンカードセレクト」(5位)など、利用価値の高いカードが数多く掲載されています。自分にとってメリットのあるカードがないか、こちらもチェックしてみてください。
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