増やす

コンビニ5%還元カードが人気、加速するナンバーレス化。2021年クレジットカード5大ニュース

2021年も残りわずか。
コンビニで高還元率となるカードが人気を集めたり、カード券面に番号の印字がない「ナンバーレス」カードが続々と登場したりと、今年もクレジットカードやキャッシュレス業界ではさまざまな動きがありました。また、新型コロナウイルスの感染拡大はさまざまなサービスに影響を与えていますが、クレジットカードについても例外ではありません。そこで、100枚以上のクレジットカードを保有し、ポイント、カードのポータルサイト「ポイ探」を運営する菊地崇仁さんに、2021年のクレジットカード業界で起きた5つの大きな出来事をピックアップして紹介してもらいます。
(以下、菊地崇仁さん語り。聞き手はライターの渡辺裕希子さん)

2021年もクレジットカードや関連する業界では、さまざまなニュースが話題になりました

2021年もクレジットカードや関連する業界では、さまざまなニュースが話題になりました

【1】クレカ人気ランキングに異変

7月にリリースされた「三井住友カード ゴールド ナンバーレス(NL)」が価格.com クレカランキングで人気に

7月にリリースされた「三井住友カード ゴールド ナンバーレス(NL)」が価格.com クレカランキングで人気に

クレジットカードユーザーが注目する「価格.com クレジットカードランキング」。ここ数年、ランキング1位に登場するのは、基本還元率が1%を超える「高還元カード」となるのが一般的でした。しかし、今年はこのランキング1位の座に変化が現れ「基本還元率は平凡だけど、特定店舗で超高還元」というカードが人気を集めました。

コンビニで5%還元の「三井住友カード (NL)」が、ランキング1位に

それは、三井住友カードから発行された2枚のカードです。
1枚目は2021年2月にリリースされた「三井住友カード ナンバーレス(NL)」(年会費無料)。「価格.com クレカランキング(一般部門)」では5月以降、首位の座を1度も譲らずキープしています(2021年12月28日現在)。こちらのカードは、基本還元率は0.5%と並の水準。しかし、大手コンビニ3社(セブン-イレブン、ローソン、ファミリーマート)とマクドナルド利用時には、常時5%(カード決済で2.5%+Visaのタッチ決済またはMastercardコンタクトレス決済で2.5%)のポイント還元を受けられます。

申込後最短5分でアプリ上にデジタルカードが発行され、すぐに利用可能
このカードのヒットは、コンビニとマクドナルドに焦点を絞った「マーケティングの勝利」と言えると思います。コンビニおよびマクドナルドは利用機会が多いものの、1回で数千円となる決済をすることはまれ(少額決済が中心)。こうした店舗で「5%」と超高還元にするいっぽうで、基本還元率は「0.5%」に抑える。ポイント還元による会社負担を最小限に抑えつつ、身近なお店で破格の還元率を打ち出したことで、ユーザーに「お得さ」を印象づけることができました。また、申込後最短5分でアプリ上にデジタルカードが発行され、すぐに利用可能となる点も、このカードが主にターゲットとする20〜30代の方にとっては、魅力的に映ったでしょう。

条件クリアで年会費永年無料の「三井住友カード ゴールド(NL)」も話題に

「三井住友カード ゴールド ナンバーレス(NL)」も話題を集めました。リリース2か月後の2021年9月に「価格.com クレカランキング(ゴールド部門)」で1位となり、今もその座をキープしています。こちらのカードは「三井住友カード(NL)」に、国内主要空港のラウンジ無料利用と国内・海外旅行傷害保険(最高2000万円)などのゴールド特典が付帯した1枚です。

年間100万円以上利用した場合、メリットの大きい2つの特典を用意
これだけだと「ちょっとお得感のあるゴールドカード」ですが、「年間利用額100万円」を境にしてコスパが格段にアップする2つの特典が用意されています。ひとつ目は、年間100万円以上利用すると、継続特典として10,000ポイントが付与される特典。これにより、仮に100万円ちょうど利用した時には、通常利用で付与されるポイント(5,000ポイント)とあわせ1.5%還元となり、「高還元カード」に匹敵する還元率となります。

そして2つ目が、翌年以降の年会費(5,500円)が永年無料になる特典。「永久」ではなく、長期間を意味する「永年」であるのは留意したいところですが、上記のゴールド特典を無料で利用し続けられるのをメリットに感じるユーザーは多いでしょう。「簡単ではないけれど、メインカードとして使えば十分クリア可能」という、年間100万円(月間約84,000円)利用の地点に、大きなインセンティブを用意しているのも巧みだと感じました。

QUICPay利用で3%還元の「セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード」も魅力的

リリース直後から人気を集める2枚のカードに隠れがちですが、高還元カードとして支持を集めたのが、クレディセゾン発行の「セゾンパール・アメリカン・エキスプレスカード」(年会費1,100円/初年度無料、年に1度の利用があれば翌年の年会費無料)です。こちらも、基本還元率は0.5%。ただし「Apple Pay」「Google Pay」などを通じて、電子マネー「QUICPay」を利用した場合には3%還元と大幅にアップします。

QUICPayは全国133万か所で利用可能。「三井住友カード(NL)」が最大5%還元とする大手コンビニ3社やマクドナルドはもちろん、大手スーパーや高額利用が多い家電量販店など、さまざまな業種の店舗が加盟店になっています。

高い還元率を徹底的に追求するなら、
・コンビニ(そして、マクドナルド)では5%還元の「三井住友カード(NL)」
・QUICPay加盟店では3%還元の「セゾンパール・アメックス」
・それ以外の店は基本還元率1%以上のカード
と使い分けるのが効果的。ただし、使い分けや複数のカード保有が面倒な場合は、3%還元となるQUICPay加盟店が豊富にある、こちらの「セゾンパール・アメックス」をメインカードとして使うのも、よい選択だと思います。

【2】「ナンバーレス」カードが相次ぎリリース

カード番号を裏面に集約するカードが相次ぎました。「エポスカード」はこれに加え、縦型のデザインにリニューアル(画像はエポスカード公式サイトより)

カード番号を裏面に集約するカードが相次ぎました。「エポスカード」はこれに加え、縦型のデザインにリニューアル(画像はエポスカード公式サイトより)

カード番号などを裏面に集約する「表面ナンバーレス化」と、券面にこれらの情報を一切記載しない「完全ナンバーレス化」に大別

2021年は券面のナンバーレス化が大きく進んだ1年になりました。背景にあるのは、カード番号などを盗み見られるリスクを軽減し、セキュリティを高める狙いがあると言えそうです。ナンバーレス化は、従来表面にあったカード番号や名前を裏面に集約する「表面ナンバーレス化」と、券面に(表面にも裏面にも)これらの情報を一切記載しない「完全ナンバーレス化」に分かれます。

「完全ナンバーレス」カードのほうがセキュリティ面では安心だが、不便な点も

「表面ナンバーレス」のカード発行を始めたのは、エポスカード、JCB、楽天カード、三菱UFJニコスなど。いっぽう、「完全ナンバーレス」を始めたのは三井住友カード、PayPayカードなど(クレディセゾンは2020年11月に発行開始)。この2つにはセキュリティという意味で言うと差があります。「表面ナンバーレス」カードでは、裏面に決済に必要な情報が記載されているので、紛失時などは従来のカードと同じ不正利用のリスクがあります。いっぽうの「完全ナンバーレス」カードであれば、そのリスクも低減しているからです。

ただ、使ってみての感想で言うと「完全ナンバーレス」カードは不便な面もあります。ECサイトで買い物をする際にはカード番号の入力が必要ですが、たとえば「三井住友カード(NL)」の場合、アプリの立ち上げやパスコードの入力などの手順を踏んだ後に、アプリ上にカード番号が表示される仕組みです。券面を見ればすぐに番号が分かるカードと比べると、手間はかかります。

プラスチックのカードを一切発行しないサービスも登場

「表面ナンバーレス」「完全ナンバーレス」のカードは今後増えていくと思いますが、こうした点も踏まえて選ぶとよいでしょう。なお、三井住友カードは2021年10月から、「完全ナンバーレス化」のさらに先に進む、プラスチックのカードを一切発行せず、スマホのみで決済を行う「カードレス」というサービスを始めました。思い切ったサービスだとは思いますが、物理カードが発行されないので、通常のクレカに備わっているATMを使ったキャッシングや店頭での分割払いなどはできません。利用シーンが通常カードより限られる点は覚えておいたほうがよいでしょう。

高級カードの中で、メタル製クレジットカードのリリースも相次ぐ

「ラグジュアリーカード」のほかにも、高級カードで金属製カードを発行する動きが増えてきました(画像は「ポイ探」より)

「ラグジュアリーカード」のほかにも、高級カードで金属製カードを発行する動きが増えてきました(画像は「ポイ探」より)

「ナンバーレス」カードほど目立った動きではありませんが、増えてきたのが金属(メタル)製クレジットカードです。従来、金属製カードと言えば新生銀行グループのカード会社「アプラス」が発行する「ラグジュアリーカード」(年会費55,000円〜)がよく知られていましたが、「アメックス・ビジネス・ゴールド・カード」(年会費36,300円)が2021年8月からメタル素材のカードの無料発行を開始。「ダイナースクラブ プレミアムカード」(年会費143,000円)も2022年1月下旬に追加カードとしてメタル製カードの発行開始を発表しています。

「アメックス・ビジネス・ゴールド」のメタル製カードについては、ツイッターなどで「質感がよくてしかも重かった!憧れる」などの感想があがっていました。一般カードとの違いや高級感を打ち出す方法として、今後、金属製カードの発行がプレミアムカードのトレンドのひとつになるかもしれません。ただ、金属製カードは、券売機やガソリンスタンドなどのカードを差し込んで決済する機械の場合、利用できないケースもあるようなので、その点は注意が必要です。

【3】メジャー企業の複数のポイントが統合の動き。利便性アップ

イオングループで貯まるポイントが統一され、利便性がアップしました

イオングループで貯まるポイントが統一され、利便性がアップしました

クレジットカードと関連性が高い「ポイント」は毎年、さまざまな改定が行われますが、今年は同じ企業・グループでありながら、混在していた異なるポイントをひとつに統合する動きが印象に残りました。ユーザーの利便性を高め、顧客の囲い込みを強化する狙いが見て取れます。

イオンは、イオンカード利用で貯まるポイントをWAON POINTに統合

ひとつ目はイオングループ。同社は従来、下記のように2つの異なるポイントを付与してきました。
WAON POINT:電子マネー「WAON」での支払いや、イオングループでポイントカード提示すると貯まる
ときめきポイント:クレジットカードのイオンカード利用時に貯まる

「ときめきポイント」は、買い物の際の支払いに充当できないうえ、最低でも1,000ポイント貯めないと、ほかの電子マネーに交換できない使い勝手のよくないポイントでした。しかし、これが2021年9月から「WAON POINT」に統合。イオンカード利用時には「WAON POINT」が貯まるようになり、1ポイント単位でイオンでの支払いの際に充当できるようになり、利用者にとって使いやすくなりました。

「えきねっと」利用時にJRE POINTが貯まるように

同様の動きがJR東日本にも。同社は以下の2種類のポイントを付与してきました。
JRE POINT:クレジットカードのビューカード利用時に貯まる
えきねっとポイント:JR東日本の指定券・国内旅行予約サービス「えきねっと」利用時に貯まる

「えきねっとポイント」は貯めた後、びゅう商品券のほかにも、「JRE POINT」に交換することができましたが、それにはネットで手続きをする必要がありました。これがえきねっと利用時には、JR東日本グループの商業施設やSuicaへのチャージにも使える「JRE POINT」が直接貯まるように改定されました。

さらに、「えきねっと」利用時にはチケットレス乗車で高いポイント還元

さらにこのリニューアルにともない、「えきねっと」利用時のチケットレス乗車で高いポイント還元がされるようになったうえ、「JRE POINT」の使い道の幅が広がったのは注目点です。具体的には「えきねっと」を使って紙の切符を購入する時の還元率は0.5%、それに対し「新幹線eチケットサービス」のポイント付与率は「2%」に設定。

さらに、「えきねっと」でビューカードを使用すると最大3%、ゴールドカードで最大8%分の「JRE POINT」が付与され、最大10%のポイント還元が受けられるようになりました。また、貯めた「JRE POINT」の使い道についても、JR東日本の新幹線・特急列車に乗車できたり、座席をグリーン車やグランクラスにアップグレードできたりすることが可能になり、「JRE POINT」が航空会社のマイレージのように進化しました。

上記2つのポイントプログラムの改定は、基本的にユーザーにメリットのあるものととらえてよいと思いますが、サービスによっては改悪の方向で変更がなされることも当然あります。「メリットが大きかったポイントサービスの利用価値が低下する」ことはありえることなので、自分がよく利用するサービスの内容については定期的にチェックしておいたほうがよいでしょう。

【4】高級カードの特典が「海外」から「国内・日常」へシフト

高級カードの特典が、海外旅行向けから国内ホテルや日常向けにシフトしています

高級カードの特典が、海外旅行向けから国内ホテルや日常向けにシフトしています

新型コロナウイルスの感染拡大で、最も影響を受けたサービスのひとつが旅行でしょう。現状、比較的感染が抑えられている日本では、国内旅行の需要は徐々に回復の兆しを見せていますが、海外旅行は依然難しい状況です。年会費が数万円以上の高級カードはこれまで、海外旅行時に利用できる豪華な特典を付けることで一般カードとの差別化を図っていました。しかし、コロナ禍でこうしたサービスを使う機会が激減したことを受け、2020年から見直しの動きが広がってきたのも特徴的な動きでした。

ダイナースは海外空港ラウンジの無料利用を制限。代わりに国内ホテルでの特典を拡充

「ダイナースクラブカード」(年会費24,200円)は2021年4月から、海外空港ラウンジを無料利用できる回数を年間10回までに制限(11回目以降は1回につき3,500円)。加えて、海外旅行時に自宅から国内空港までのタクシー料金を優遇するサービスも終了しました。いっぽうで、朝食の無料提供や部屋のアップグレードといった国内ホテルや旅館での特典を大幅に拡充。人気が高く、予約困難なJR東日本のクルーズトレイン「TRAIN SUITE 四季島」の貸切ツアーをカード会員対象に実施するなど、国内で特別感を味わえる特典でプレミア感を高めています。

アメックスは旅行傷害保険を「利用付帯」にするいっぽう、スマホの修理費用を補償

保険の内容を日常生活向けに切り替える動きも出ています。「アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード」は、旅行傷害保険の条件を持っているだけで適用される「自動付帯」から、旅行代金の決済が条件となる「利用付帯」に変更。この改定のいっぽうで、2020年からスマホの画面割れなどの修理費用を最高5万円まで補償する保険が付帯するようになりました。

巣ごもり需要に合わせ、お取り寄せグルメをカード特典に導入する動きも続々

巣ごもり需要に対応し、お取り寄せサービスの特典に力を入れる高級カードも増えています。アメックスは会員限定の「おうち de KIWAMI」というサービスを実施。有名店とコラボした商品を限定販売していますが、販売直後に売り切れる商品も少なくありません。「ダイナースクラブのお取り寄せ」も人気を集めているようです。

年会費が高額の高級カードは、「トラベル&エンターテインメント(T&E)」の時に活躍するイメージが強くありますが、コロナ禍にあわせてカード会社も特典を入れ替えているので、保有を検討している方はチェックしてみるとよいでしょう。

【5】キャッシュレス事業者と提携した、自治体独自の高還元キャンペーンが続々

QRコード決済事業者と連携して行う還元キャンペーンも、多くの自治体で展開されてきました

QRコード決済事業者と連携して行う還元キャンペーンも、多くの自治体で展開されてきました

新型コロナウイルスが地域経済にも深刻な影響を与える中、今年は全国各地の多くの自治体が地元商店の需要喚起策として、還元キャンペーンを行いました。従来であれば、プレミアム商品券発行などの手法を採ったのでしょうが、今年はPayPayをはじめとした大手QRコード決済事業者と連携して実施する例が目立ちました。

該当する市区町村の中小店舗で20〜30%還元に

キャンペーンの内容は、当該市区町村の中小店舗でその決済サービスを利用すると、20〜30%還元を受けられるというもの。キャッシュレス決済が浸透する中、印刷代なども不要で事業のコストを抑えられる自治体と、利用者拡大につなげられるQRコード決済事業者、双方にメリットがあるので実施するケースが増えた側面もありそうです。全国一律の大型キャンペーンが影を潜める中、エリアが限定されるものの20〜30%という大きな還元を受けられるため、利用者にとってもメリットの大きい施策と言えるでしょう。なお、この種のキャンペーンの場合、実施主体は自治体側となるため、ユーザーへの還元分は基本的に市区町村の公金(税金)で負担します。

最大手で加盟店も多いPayPayと提携する自治体が多かったようですが、徐々にほかのコード決済事業者を選ぶケースも出てきており、2021年12月には大阪市がd払いとau PAYを市内の対象店舗で使うと、20%還元となるキャンペーンを実施しています。

「せたがやPay」など、デジタル地域通貨を使った自治体独自のキャンペーンも

上記は「自治体×大手QRコード決済事業者」の還元キャンペーンの例ですが、特定の地域内でのみ使える電子通貨「デジタル地域通貨」を使って、地域の活性化を目指す動きも出てきました。

〈デジタル地域通貨〉
特定の地域内で使える電子通貨で、スマートフォンの専用アプリを使って決済します。チャージ金額に一定額を上乗せしたり、決済額に応じてポイント還元されたりする仕組みが多く、東京都・世田谷区の「せたがやペイ」、埼玉県・深谷市の「ネギー」などがあります。

筆者が住んでいる東京都世田谷区では電子通貨「せたがやPay」が導入されていますが、チャージの際に10%(セブン銀行ATMでチャージ可能)、区内のせたがやPay加盟店での支払いで20%のポイント還元と、非常に還元額が大きいキャンペーンを実施しています(2022年1月末まで、世田谷区民以外も利用可能)。「自治体×大手QRコード決済事業者」や「デジタル地域通貨」を使った自治体独自のキャンペーンはエリアを限定しているため、大々的に宣伝されることはありませんが、高い還元率が設定されることが少なくありません。お得な機会を逃さないよう、自治体からのお知らせやお店のレジ付近にあるポスターなどを、こまめにチェックするとよいでしょう。

「せたがやPay」の実施中のキャンペーンは、チャージと利用の2回、還元を受けられるのが魅力です(画像は「ポイ探」より)

「せたがやPay」の実施中のキャンペーンは、チャージと利用の2回、還元を受けられるのが魅力です(画像は「ポイ探」より)

まとめ:2022年はクレカを「入口」にした投資サービスにも注目

以上、2021年のクレジットカードやキャッシュレス決済に関連する5つの大きな出来事を紹介しました。

「【1】人気カードの序列に変化の兆し」でも紹介しましたが、2021年は三井住友カード発行のカードが目立った年になりました。2022年も勢力図に変化はないのか、ほかの大手カード会社が、この2枚に対抗できるカードをリリースしてくるのか、注目しています。また、昨今、新たにオミクロン株の出現も報道されていますが、2022年も新型コロナウイルスを意識した生活は避けられそうもありません。そうした意味で、高級カードの特典の「海外から国内・日常シフト」という流れや、自治体がQRコード決済事業者とタッグを組んだキャンペーンも続いていきそうです。

紹介した5つのトピックス以外で筆者が2021年に気になったのは、クレジットカードを使って、投資信託の積立投資を行う「クレカ投資」のサービスが広がってきたことです。

2021年6月には、三井住友カードがSBI証券と連携して、クレカ投資のサービスに参入。2022年冬には、新生銀行グループの「アプラス」とマネックス証券が提携して同様のサービスを始める予定です。また、アプラスは2021年12月に、日本初となる利用額に応じて暗号資産のビットコインが自動的に貯まっていく「bitFlyer クレカ」をリリース、わずか3日間で1万件の申し込みがあるなど、注目を集めています。20〜30代の間で投資に対する関心が高まる中、身近なクレジットカードを「入口」にした金融商品は今後増えていくものと予想され、どんな新サービスが登場するのか、という点についても注目しています。

菊地崇仁

菊地崇仁

北海道札幌市出身。98年に法政大学工学部を卒業後、日本電信電話株式会社(現NTT東日本)に入社。02年に退社後、友人と起業したシステム設計・開発・運用会社を経て、06年にポイント交換案内サービス「ポイ探」の開発に携わり、11年3月代表取締役に就任。以後、ポイント、クレジットカード、マイレージに関する豊富な知識を生かし、テレビや雑誌等でも活躍中。

ご利用上の注意
  • 本記事は情報の提供を目的としています。本記事は、特定の保険商品や金融商品の売買、投資等の勧誘を目的としたものではありません。本記事の内容及び本記事にてご紹介する商品のご購入、取引条件の詳細等については、利用者ご自身で、各商品の販売者、取扱業者等に直接お問い合わせください。
  • 当社は本記事にて紹介する商品、取引等に関し、何ら当事者または代理人となるものではなく、利用者及び各事業者のいずれに対しても、契約締結の代理、媒介、斡旋等を行いません。したがって、利用者と各事業者との契約の成否、内容または履行等に関し、当社は一切責任を負わないものとします。
  • 当社は、本記事において提供する情報の内容の正確性・妥当性・適法性・目的適合性その他のあらゆる事項について保証せず、利用者がこれらの情報に関連し損害を被った場合にも一切の責任を負わないものとします。
  • 本記事には、他社・他の機関のサイトへのリンクが設置される場合がありますが、当社はこれらリンク先サイトの内容について一切関知せず、何らの責任を負わないものとします。
  • 本記事のご利用に当たっては上記注意事項をご了承いただくほか、価格.comサイト利用規約(http://help.kakaku.com/kiyaku_site.html)にご同意いただいたものとします。
関連記事
価格.comマガジン プレゼントマンデー
クレジットカード・ローンのその他のタグ
ページトップへ戻る