「銀行の使い方」に応じてATMの利用手数料や他行宛ての振込手数料などが優遇される銀行の「優遇サービス」。うまく活用すると手数料の節約につながるほか、近年はポイントが貯まる仕組みも増え、よりおトク感が感じられる内容に変わりつつあります。三菱UFJ銀行、三井住友銀行、りそな銀行、みずほ銀行の4つの都市銀行を対象に、最新の優遇サービスを比較してみました。
昨今のポイント人気を反映してか、三菱UFJ銀行のように、銀行を使うと共通ポイントが貯まるサービスを打ち出してきた銀行もあります
「給与の振り込み口座として使う」「クレジットカードの利用代金の引き落とし口座にする」「住宅ローンを組む」など、銀行との付き合い方はさまざまです。銀行の優遇サービスとは、こうした「銀行との付き合い方=取引」に応じて各種特典が受けられるサービスのことを指します。たとえば、「ある月に給与の振り込み口座として使うと、翌月はコンビニATMの利用手数料や他行宛ての振込手数料が月●回まで無料になる」といった内容が一般的です。
優遇サービスを受けるには原則として申し込みが必要ですが、口座開設の際、行員に勧められるままに申し込んだ後それを忘れているケースもありそうです。筆者もまさにそのひとりで、コンビニATMが無料で使えていておトクだと感じていた某銀行の口座について、実は口座開設時に優遇サービスに申し込んでいて、かつ、ATMが無料になるような使い方をしていたことが後からわかった経験があります。
このように、知らず知らずのうちに優遇を受けているケースならまだよいですが、逆に、うまく使えていないがために手数料が発生しているケースもあるかもしれません。都市銀行4行を使っている人は、記事を参考に一度利用状況をチェックしてみてはいかがでしょうか?
銀行の優遇サービスは、以前より「ステージ制」が主流でした。これは、取引の内容に応じて顧客が各ステージに振り分けられ、ステージごとに異なる特典が受けられるもので、上位のステージになるほど特典内容が充実する仕組みです。
ここ数年目立つのが、優遇サービスに「銀行外で使えるポイントの付与」を組み込む動きです。たとえば、三菱UFJ銀行は2021年に従来の優遇サービスを刷新し、「ステージ制」の要素を大幅にシンプルにしたうえで、共通ポイントの「Pontaポイント」が貯まる仕組みも導入しています。
また、三井住友銀行は以前より「ステージ制」に加えて「ポイントが貯まる仕組み」を採用していましたが、2020年に貯まるポイントを「SMBCグループ」内の共通のポイントである「Vポイント」に変更しています。従来の「SMBCポイント」は同行のみで使えるものでしたが、「Vポイント」は「三井住友カード」の支払いに充当できたり、スマホアプリを使ってVisa加盟店などでの支払いに使えたりと用途が広く、「銀行外で使えるポイントの付与」という点で三菱UFJ銀行と共通しています。
現在の都市銀行4行の優遇サービスを整理すると、次のパターンに分類できます。
■銀行外で使えるポイントの付与+手数料優遇
三菱UFJ銀行
三井住友銀行
■銀行独自のポイントの付与(外部ポイントに交換可能)+手数料優遇
りそな銀行
■手数料優遇
みずほ銀行
「ポイント付与+手数料優遇」という仕組みは、三菱UFJ銀行、三井住友銀行、りそな銀行の3行で共通しています。ただ、りそな銀行は貯まるポイントがオリジナルポイントなので、利用する際は外部のポイントに交換する必要があります。みずほ銀行は4行のうち唯一ポイント付与がなく、手数料の優遇のみです。
これらを念頭に、各行の優遇サービスの中身をチェックしていきましょう。
三菱UFJ銀行には、通常の「普通預金」と「スーパー普通預金(メインバンクプラス)」(以下、「メインバンクプラス」)があり、後者のユーザーを優遇サービスの対象としています。すでに普通預金の口座を持っている人も、店頭やWebなどで「メインバンクプラス」に切り替えることができます。
前出のとおり、三菱UFJ銀行は2021年6月より、取引内容に応じて「Pontaポイント」が貯まる優遇サービスを導入しています。「Pontaポイント」は、全国の提携店やネットサービスで貯められる「共通ポイント」のひとつ。スマホ決済の「au PAY」やクレジットカードの「au PAYカード」などで貯めたり使ったりでき、いわゆる「au経済圏」(au系列のサービス群)と相性のよい共通ポイントとして知られています。
「メインバンクプラス」で「Pontaポイント」を貯めるには、「三菱UFJダイレクト」(同行のインターネットバンキング)を通じて「ポイントサービス」に申し込む必要があります(その際、連携させる「Ponta会員ID」が必要)。その後、下記の各種取引に応じて「Pontaポイント」が毎月自動で付与されるようになります。
■三菱UFJ銀行「メインバンクプラス」での「Pontaポイント」の貯まり方
・「三菱UFJダイレクト」へのログイン:5ポイント/月
・電気、ガスなどの口座振替、「三菱UFJデビット」、クレジットカードなどの利用代金の引き落とし:10ポイント/月
・投資信託、外貨預金などの運用商品残高に対して(月末時点50万円以上):50ポイント/月
・投信つみたて(継続購入プラン)、外貨つみたて(外貨貯蓄預金「継続預入プラン」)、自動振替1万円ごと:30ポイント/月(上限300ポイント)
・住宅ローンの残高に対して(月末時点で残高がある場合):50ポイント/月
これらの判定は、毎月平日窓口営業の最終日に行われ、その翌月末頃に「Pontaポイント」が加算されます。たとえば、2022年10月の平日窓口営業最終日に判定された「Pontaポイント」は、同年11月末頃にポイント加算されます。
三菱UFJ銀行の優遇サービスには、ATMの利用や振り込みにかかる手数料の優遇もあります。こちらも、「三菱UFJダイレクト」の利用が前提で、そのうえで下記の条件をクリアすると優遇の対象になります。
■「Eco通帳」(インターネット通帳)の利用
優遇内容
・三菱UFJ銀行のATM手数料が無制限で無料
・提携コンビニATM(セブン銀行ATM、ローソンATM、イーネットATM、ゆうちょATM)の手数料が月1回無料
・ネットバンキングの他行宛て振込手数料が月1回無料
■給与・年金の受け取り(10万円以上/回)
優遇内容
・三菱UFJ銀行のATM手数料が無制限で無料
・提携コンビニATM(セブン銀行ATM、ローソンATM、イーネットATM、ゆうちょATM)の手数料が月2回まで無料
・ネットバンキングの他行宛て振込手数料が月3回まで無料
これらの判定も、毎月平日窓口営業の最終日に行われ、特典は判定日の翌月20日から翌々月19日まで有効です。たとえば、2022年10月の平日窓口営業最終日に判定された特典は、同年11月20日から12月19日まで有効です。
三井住友銀行には「SMBCポイントパック」という優遇サービスがあります。同サービスは「SMBCダイレクト」(同行のインターネットバンキング)の利用者が対象です。新規口座開設時に「SMBCダイレクト」を契約して「SMBCポイントパック」を申し込むか、すでに同行に普通預金口座を持っている場合は、「SMBCダイレクト」上か電話などで「SMBCポイントパック」への申し込みができます。
前出のとおり、「SMBCポイントパック」は2020年よりSMBCグループの共通のポイントである「Vポイント」が貯まる仕組みに変更されました。同ポイントは同系列サービスの「三井住友カード」や「プロミス」などでも貯めることができ、三井住友銀行の手数料や三井住友カードの支払いに充当したり、SMBCグループの決済アプリ「Vポイント」を介して1ポイント=1円で買い物に使ったりできます(Visa加盟店およびiD加盟店にて)。
なお、「Vポイント」の貯め方や使い方については下記の記事でも詳しく紹介していますのでぜひ参考にしてください。
<Vポイント関連記事>
便利になった三井住友カードの「Vポイント」 銀行でも貯まり、使いやすさも進化中(価格.comマガジン)
「SMBCポイントパック」では、同行の各種取引で「Vポイント」が貯まります。以下はその一例です。
■三井住友銀行「SMBCポイントパック」での「Vポイント」の貯まり方
・「SMBCダイレクト」で「SMBCポイントバック」に切り替え:300ポイント(エントリーポイント)
・「SMBCダイレクト」にログイン:ログイン1回につき5ポイント(月1回まで)
・三井住友銀行本支店のATMを利用:入出金1回につき10ポイント(月3回まで)
・「SMBCデビット」の利用:買い物額の0.5%
・投資信託の購入や自動積立:10,000円につき15ポイント
・外貨預金の預け入れや自動積立:10,000円につき15ポイント
「Vポイント」の付与は、投信購入や外貨預入などはその都度、「SMBCダイレクト」へのログインや同行本支店のATMの利用などは前月の取引に応じて、毎月所定の日に行われます。
「SMBCポイントパック」にはATMの利用手数料などの優遇もあります。こちらは全部で9個ある条件のうち、どの条件を満たすかによって優遇内容が3段階で変わります。達成の難易度が高い順に紹介します。
■下記5つの条件のいずれかひとつをクリア
条件1:資産残高500万円以上
条件2:投資信託と外貨預金の合計残高100万円以上
条件3:NISA残高あり
条件4:投信自動積立の利用
条件5:外貨自動積立サービスの利用
優遇内容
・三井住友銀行本支店ATM、三菱UFJ銀行店舗外ATMの時間外手数料が、いつでも、何回でも無料
・提携コンビニATM(セブン銀行ATM、ローソンATM、イーネットATM)の利用手数料と時間外手数料が「月3回」まで無料
■以下の条件をクリア
条件6:給与の受け取り、または年金の受け取り
優遇内容
・三井住友銀行本支店ATM、三菱UFJ銀行店舗外ATMの時間外手数料が、いつでも、何回でも無料
・提携コンビニATM(セブン銀行ATM、ローソンATM、イーネットATM)の利用手数料と時間外手数料が「月2回」まで無料
■下記3つの条件のいずれかひとつをクリア
条件7:「SMBCデビット」の利用
条件8:クレジットカードの利用代金引き落とし
条件9:満15〜満24歳
優遇内容
・三井住友銀行本支店ATM、三菱UFJ銀行店舗外ATMの時間外手数料が、いつでも、何回でも無料
・提携コンビニATM(セブン銀行ATM、ローソンATM、イーネットATM)の利用手数料と時間外手数料が「月1回」まで無料
※上記優遇に加えて、上記1〜9の条件のいずれかひとつを満たすと、「PayPay銀行」の本人名義口座に振り込みの場合、「SMBCダイレクト」での振込手数料が何回でも無料になります。
これらの特典は、当月または当月末に取引条件をもとに判定され、判定月の翌々月に有効となります。たとえば、2022年10月中に判定された特典は、同年12月1〜31日の間、有効です。
<Vポイント関連記事>
便利になった三井住友カードの「Vポイント」 銀行でも貯まり、使いやすさも進化中(価格.comマガジン)
りそな銀行の優遇サービスの名称は「りそなクラブ」です。「りそなクラブ」では同行の利用に応じてオリジナルポイントの「りそなクラブポイント」が貯まり、貯めたポイントはさまざまな他社のポイントに交換することができます。「りそなクラブ」を利用するには申し込みが必要で、新規口座開設時はもちろん、すでに同行に普通預金口座を持っている場合はWebや電話からも申し込めます。
まずは、「りそなクラブポイント」の交換先から見てみましょう。公式サイトによると交換先は24サービス用意されています(2022年9月28日時点)。「Pontaポイント」「dポイント」「楽天ポイント」といった共通ポイントや、「WAONポイント」「nanacoポイント」などの流通系ポイントもあり、使い道に困ることはなさそうです。ただし、交換先によっては交換レートが等価以下のものや、交換までに1〜2か月程度かかるものもあるようなので注意が必要です。
■「りそなクラブポイント」の主な交換先と交換レート
■共通ポイント
Pontaポイント……100P→100P
dポイント……100P→100P
楽天ポイント……100P→75P
■流通系ポイント
WAONポイント……100P→100P
nanacoポイント……100P→100P
■家電系ポイント
ビックポイント……100P→100P
ヨドバシゴールドポイント……100P→100P
ジョーシンポイント……100P→100P
■その他
Tポイント……100P→90P
スターバックスポイント……100P→スターバックスカード100円分
続いて、「りそなクラブポイント」の貯まり方です。月間に行われた下記の取引に応じて、毎月自動的にポイントが貯まっていく仕組みで、この点は三菱UFJ銀行や三井住友銀行と同じです。一部の取引を抜粋してご紹介します。
■りそな銀行「りそなクラブ」での「りそなクラブポイント」の貯まり方(抜粋)
・給与また年金の受け取り:10ポイント
・積立定期預入、積立投資信託購入1回1万円以上:5ポイント
・「りそなのiDeCo」の掛金引き落とし:5ポイント
・投資信託・「りそなファンドラップ」・外貨預金・公共債(国債等)等保有(月末時価残高30 万円以上 300 万円未満):20ポイント
・りそな HD 株主優待の保有:優待券 1 枚あたり20〜200ポイント
・「りそなデビットカード」の利用1,000円ごと:5ポイント
・「りそなクレジットカード」の利用1,000円ごと:5ポイント
・投資信託の購入または「りそなファンドラップ」の契約1 万円ごと:3ポイント(月間上限9,000ポイント)
・外貨預金の預け入れ 1万円ごと:3ポイント(月間上限9,000ポイント)
・公共債(国債等)の購入10万円ごと:3ポイント(月間上限900ポイント)
これらのポイントは、該当取引の翌月20日に加算されます。たとえば、2022年10月に給与受け取りの取引があると、同年11月20日に20ポイントが加算されます。
また、「りそなクラブ」では、「初めての投資信託購入」など、各種取引の“初めての取引”でまとまったポイントを獲得できます(同行では「ファーストアクションポイント」と呼称)。以下がその内容です。ファーストアクションポイントは各項目、ひとり1回限りのポイント付与です。
■りそな銀行「りそなクラブ」の「ファーストアクションポイント」
・初めてりそなグループアプリのセットアップおよび無通帳(ネット通帳)の申し込み:1,000ポイント
・初めて「りそなデビットカード」を 3 回以上利用:500ポイント
・初めて「りそなクレジットカード」を 3,000 円以上利用:500ポイント
・初めて投資信託または「りそなファンドラップ」を月間 100 万円以上購入:3,000ポイント
・初めて NISA 口座を利用して投資信託を月間 10 万円以上購入:500ポイント
「りそなクラブ」には、ポイントの付与のほかに手数料の優遇もあります。月間の取引内容に応じて4つの「ステータス」(ステージ)に分かれ、それぞれ特典が異なります。「ステータス」は低いほうから「スタンダード」「パール」「ルビー」「ダイヤモンド」の4つ。このうち「スタンダード」には特典がありません。残る3ステージの判定条件と特典の内容は下記のとおりです。
なお、該当する取引が複数ある場合は、その中でもっとも高いステータスが適用されます。たとえば、年間のカード利用額が80万円で、投資信託の保有額が50万円だった場合は、「ルビー」が適用されます。
■「りそなクラブ」パール
取引条件(下記のいずれかをクリア)
・預入金融資産コース:20万円以上(月末時価残高)
・カードコース:12万円以上(年間利用額)
・投資信託・ファンドラップコース:10万円以上(月末時価残高)
優遇内容
・りそなグループATM手数料無料
■「りそなクラブ」ルビー
取引条件(下記のいずれかをクリア)
・預入金融資産コース:500万円以上(月末時価残高)
・カードコース:120万円以上(年間利用額)
・投資信託・ファンドラップコース:50万円以上(月末時価残高)
優遇内容
・りそなグループATM手数料無料
・コンビニATM(セブン銀行ATM、ローソン銀行ATM、イーネットATMが対象)が月3回まで手数料無料
・りそなグループアプリ「マイゲート」による他行宛て振込手数料が月3回まで半額
■「りそなクラブ」ダイヤモンド
取引条件(下記のいずれかをクリア)
・預入金融資産コース:2,000万円以上(月末時価残高)
・カードコース:300万円以上(年間利用額)
・投資信託・ファンドラップコース:500万円以上(月末時価残高)
優遇内容
・りそなグループATM手数料無料
・コンビニATM(セブン銀行ATM、ローソン銀行ATM、イーネットATMが対象)が月3回まで手数料無料
・他行ATMの利用手数料が月3回まで無料
・りそなグループアプリ「マイゲート」による他行宛て振込手数料が月3回まで無料
・グループ本支店宛て・他行宛てATMカード振込手数料が月3回まで無料
※上記取引のほか、下記の条件に該当する場合も記載のステージ以上が適用されます。
・住宅関連ローン利用残高100万円以上:ルビー
・「りそなクラブ」新規入会(1年以内)または25歳以下:パール
・りそなHD株主優待を申し込んだ人:100株以上2,000株未満でパール(月間20〜95ポイントの加算も。以下同)、2,000株以上4,000株未満でルビー(月間100〜195ポイント)、4,000株以上でダイヤモンド(月間200ポイント〜)
これら加えて、「りそなクラブ」には家族向けの「ふぁみりそな」というサービスもあります。家族に「りそなクラブ」会員がいる場合、お互いを家族登録することで以下の特典が受けられます。
・家族全員のポイント還元率が10%アップ
・家族登録者の中に「ルビー」以上の人がいる場合、家族全員にもっとも高いステータスが適用
・家族間でのポイントプレゼント
みずほ銀行の優遇サービスの名称は「みずほマイレージクラブ」です。取引条件で判定された3つのステージに応じて、ATM利用手数料無料などの特典が受けられます。ステージは低いほうから「Bステージ」→「Aステージ」→「Sステージ」に分かれます。
「みずほマイレージクラブ」を利用するには、まず「みずほマイレージクラブ」への入会が必要で、さらに「みずほダイレクト」(同行のインターネットバンキング)の初回登録も必要です(ただし、「Sステージ」は条件に該当すれば「みずほマイレージクラブ」への入会のみでOK)。新規口座開設時に「みずほマイレージクラブ」と「みずほダイレクト」を同時に申し込むか、すでに同行に普通預金口座を持っている場合は店頭やWebでの申し込みも可能です。
この2つの条件をクリアしたうえでの、各ステージの取引条件と優遇の内容は下記のとおりです。
■「みずほマイレージクラブ」Bステージ
取引条件(下記のいずれかをクリア)
・月末時点の預金残高30万円以上
・「J.Score」(※)の利用(スコアを取得し、みずほ銀行に情報を共有することを同意した場合)
※J.Scoreは、みずほ銀行とソフトバンク株式会社が設立したFinTech企業。AIを活用した与信で個人向けローンなどを提供。
優遇内容
・みずほ銀行およびイオン銀行のATMの時間外手数料、利用手数料が無料
・「イーネットATM」(ファミリーマートなどのコンビニに設置)の時間外手数料、利用手数料が月1回まで無料
・みずほ銀行本支店宛て振込手数料が無料(「みずほダイレクト」利用)
■「みずほマイレージクラブ」Aステージ
利用条件(下記のいずれかをクリア)
・「みずほマイレージクラブカード(クレジットカード)」か「みずほJCBデビット(デビットカード)」の月1回以上の利用
・「みずほWallet」の月1回以上の決済での利用
・「J-Coin Pay」の月1回以上の決済での利用
・「Suica」へのみずほ銀行口座から月1回以上のチャージ
・「オリコカード」の月3,000円以上の利用
・投資信託の月10,000円以上の積み立て
・給与の受け取り
・みずほ学割への加入(25歳未満の学生が対象)
優遇内容
・みずほ銀行およびイオン銀行のATMの時間外手数料、利用手数料が無料
・「イーネットATM」(ファミリーマートなどのコンビニに設置)の時間外手数料、利用手数料が月2回まで無料
・みずほ銀行本支店宛て振込手数料が無料(「みずほダイレクト」利用)
■「みずほマイレージクラブ」Sステージ
利用条件(下記のいずれかをクリア)
・判定月からさかのぼって1年間の「みずほマイレージクラブ」か「みずほJCBデビット」の利用が100万円以上
・月末時点でみずほ銀行、みずほ信託銀行、みずほ証券における資産運用商品残高が合計100万円以上
・住宅ローン、カードローンなどの借り入れがある場合
優遇内容
・みずほ銀行およびイオン銀行のATMの時間外手数料、利用手数料が無料
・「イーネットATM」(ファミリーマートなどのコンビニに設置)の時間外手数料、利用手数料が月3回まで無料
・みずほ銀行本支店宛て振込手数料が無料(「みずほダイレクト」利用)
・他行宛て振込手数料が月3回まで無料(「みずほダイレクト」利用)
以下は、今回比較した4つの都市銀行の優遇サービスの概要をまとめたものです。
三菱UFJ銀行と三井住友銀行は、どちらかと言うとポイント付与をメインにし、手数料優遇についてはシンプルな仕組みにしている印象を受けます。りそな銀行は、ポイント付与、手数料優遇ともに少々複雑な仕組みとなっており、ある意味「攻略のしがいのある」優遇サービスと言えそうです。みずほ銀行については、現状、ポイント付与の仕組みがなく「ステージ制」での手数料の優遇のみとなっています。
昨今はネット銀行の人気も高まっていますが、メインバンクとして都市銀行を選ぶ人はまだまだ多いと思います。今回の情報を材料のひとつとして、口座選びの参考にしていただければと思います。
フリーランスライター。副業をはじめ、投資、貯蓄、節約などマネー企画全般を取材。ビジネスや働くママのジャンルでも取材経験豊富。雑誌、Web、夕刊紙、書籍などで執筆。「真に価値ある情報提供」を使命とする。