こんにちは! 株主優待大好きブロガー、かすみです。「かすみちゃんの株主優待日記」というブログを19年続けています。先日、4月末に権利が確定した伊藤園第1種優先株式(証券コード:25935)の優待品、ドリンクの詰め合わせ(1,500円相当)が届きました。バラエティ豊かなドリンクを楽しめるお気に入りの優待品ですが、今年は例年以上に暑い日が続いていて、いっそうおいしく感じたので「この優待を獲得しておいてよかったな」とあらためて感じました。
さて、2023年9月に優待を受けられる銘柄は400弱で、最盛期の3月に次いで多い月。選択肢は豊富にありますが、そんな9月優待の中から、映画招待券やさまざまなアイテムと交換できるポイントのほか、今年になって優待内容を大幅に拡充したものなど、筆者おすすめの5銘柄を紹介します。
9月の権利付き最終売買日は9月27日(水)、権利落ち日が翌日の28日(木)。気になる銘柄があれば、9月27日までに購入し、少なくとも28日までは保有するようにしましょう。
(記事で紹介した各銘柄の株価は8月18日の終値です)
先日、自宅に届いた伊藤園第1種優先株式の優待品のドリンクはバラエティが豊富です
最初に紹介するのが紀文食品の優待。同社はかまぼこやカニカマ(かに風味かまぼこ)などを製造する水産練り製品の大手企業です。
優待内容ですが、9月末に300株保有していると、おでんや糖質ゼロ麺といった3,000円相当の自社商品詰め合わせが贈られます。こちらは2022年に優待が新設されたばかりですが、普段から紀文の商品をよく買っていたので、購入を即決した銘柄です。ただし、単元株は100株ですが優待を受けるには300株必要な点は注意しましょう。
紀文食品の株価は8月18日時点で1,071円なので、300株なら321,300円で優待がもらえます。優待利回り(0.93%)と予想配当利回り(1.59%)を合わせた総合利回りは2.52%になります。
昨年は、おでんを中心に10点の商品が送られてきました
紀文食品の株主優待(300株)
・3,000円相当の自社商品の詰め合わせ(9月末)
続いてご紹介するのは、今年に入って内容を大幅に拡充したエー・ピーホールディングスの優待です。同社は地鶏が中心の「塚田農場」や、鮮魚をメインとした「四十八漁場」などの居酒屋チェーンを各地に約200店展開しています。
優待内容ですが、9月末と3月末の年2回、100株保有していると自社店舗で使える3,000円分の電子チケット、もしくは地鶏商品などの3,000円相当のギフト商品が贈られます。同社の優待は従来、3月末の年1回でしたが、優待金額はそのままに2023年から年2回に拡充。さらに、紙の優待券がスマホで使える電子チケット(専用のアプリが必要)に変更となり、使いやすくなった印象です。
エー・ピーホールディングスの株価は8月18日時点で943円なので、100株なら94,300円で優待がもらえます。優待利回りは6.36%です(今期配当は未定)。
塚田農場の「鰻と地鶏のごちそう重」(税込3500円)を電子チケットを使って購入しました
エー・ピーホールディングスの株主優待(100株)
以下からひとつ選択
・自社店舗で使える3,000円分の電子チケット
・3,000円相当のギフト商品
(9月末、3月末)
東京テアトルは、映画好きにおすすめの優待。同社は映画館の運営、映画の制作・配給のほか、飲食店の運営も行っています。
優待内容ですが、9月末と3月末の年2回、100株保有していると映画招待券4枚が贈られます。招待券は通常の映画は無料で、3D上映は400円の追加料金で鑑賞することができ(特別興行は対象外)、「ヒューマントラストシネマ有楽町」「シネ・リーブル梅田」など関東・関西の8つの映画館で利用できます。映画招待券を扱う銘柄は珍しいので、毎年楽しみにしている優待です。
東京テアトルの株価は8月18日時点で1,115円なので、100株なら111,500円で優待がもらえます。招待券1枚を一般料金の2,000円として計算すると、優待利回りは14.35%。予想配当利回り(0.90%)を合わせた総合利回りは15.25%になります。
100株保有で、映画が無料で鑑賞できる招待券4枚が贈られます
東京テアトルの株主優待(100株)
・東京テアトル運営の映画館で使える招待券4枚(9月末、3月末)
汎用性の高いポイントを優待品としているのが信和です。同社は建設現場で使われる足場や仮設資材の製造・販売を行っている企業です。
こちらは2023年に優待が新設されたばかり。その内容ですが、9月末に1,000株保有していると、プレミアム優待倶楽部の株主優待ポイントが5,000P付与されます(1年以上の継続保有で5,500P)。プレミアム優待倶楽部はここ数年で導入企業が増えた優待サービスで、ポイントに応じてグルメや電化製品など約5,000種類のアイテムと交換することができます。公式サイトによると、5,000Pあれば「イベリコ豚しゃぶしゃぶ用スライス1kg」「ドトールドリップコーヒー50袋」などと交換可能とのことです。配当利回りが4%超と高水準な点も魅力です。
また、優待ポイントは共通株主優待コイン「WILLsCoin」に交換することで、ほかの「プレミアム優待倶楽部」導入企業の優待ポイントと合算できることも特徴的です。私は株主優待ポイントを進呈された場合、まずは「WILLsCoin」に交換、さらに「WILLsCoin」700Pを人気のカフェチェーンで使えるデジタルギフト「giftee Cafe Box」 500Pに交換、という方法をよくやっています。「giftee Cafe Box」 500Pは、500円分の電子チケットとして、スターバックスやコメダ珈琲などで使うことができます。
信和の株価は8月18日時点で754円なので、1,000株なら754,000円で優待がもらえます。予想配当利回りは4.24%になります(優待利回りは算出できませんでした)。
「giftee Cafe Box 500ポイント」を利用して注文した、スターバックス「ピーチフラペチーノ」
信和の株主優待(1,000株)
・プレミアム優待倶楽部の優待ポイント5,000P(9月末)
粧美堂は、ドラッグストアやディスカウントストアなどを販売先として、相手先ブランドの化粧品や化粧雑貨を企画、生産しています。
優待内容ですが、9月末に300株保有していると、3,000円相当の自社企画商品が贈られます。昨年は「ジェル状保水液」と「シートマスク」で、満足度も高かったです。3年以上の継続保有で自社商品に加え、オリジナルQUOカード1,000円分が贈呈されるので、長期保有を検討してもよいでしょう。単元株は100株ですが、優待を受けるには300株必要です。
粧美堂の株価は8月18日時点で460円なので、300株なら138,000円で優待がもらえます。優待利回り(2.17%)と予想配当利回り(3.26%)を合わせた総合利回りは5.43%になります。
昨年は「ジェル状保水液」と「シートマスク」が送られてきました
粧美堂の株主優待(300株)
・3,000円相当の自社企画商品(9月末)
株主優待をもらうためには、証券口座を通じて株を買い、権利付き最終売買日に保有している必要があります。証券口座はさほど手間をかけずに開設することができ、最近ではネット上のやり取りですべて完結します(ログインパスワードの受け取りなどは郵送の場合も)。
最近は、つみたてNISAや個人型確定拠出年金(イデコ)など、おトクな制度も整ってきています。ぜひ下にあるランキングやキャンペーン情報、記事を参考にして、証券口座の開設を検討してみてください。
2023年10月版もお楽しみに!
※本記事は、執筆者個人の見解です。特定の銘柄を推奨するものではありません。
2003年から株主優待に興味を持ち、2004年から株主優待ブログを開始。ブログは毎月、多くのアクセスを集める。有効期限のないQUOカードや株主優待券で外食をするのが大好き。