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三井住友「Olive」はポイントがよく貯まる? 4か月の“成功と失敗”レビュー【Oliveポイ活編】

2023年3月に登場した、三井住友グループ(以下、SMBCグループ)のモバイル総合金融サービス「Olive(オリーブ)」。ひとつのアカウント(アプリ)から、クレカ、銀行、証券、保険などの複数の金融サービスを一括管理できるという目新しさなどから話題を呼び、日経新聞の報道によると6月時点で早くも60万口座を獲得したと伝えられています(※1)。

筆者も愛用している「Oliveゴールド」のリアルカード(右)と、支払いモードの変更や、利用状況・カード番号などを確認できる「Vpassアプリ」(左)

筆者も愛用している「Oliveゴールド」のリアルカード(右)と、支払いモードの変更や、利用状況・カード番号などの確認ができる「Vpassアプリ」(左)

筆者は、3月下旬に、3つある「Olive」のランクのうち「Oliveフレキシブルペイ ゴールド」(以下、「Oliveゴールド」)に加入。4月に、数週間使用した印象をまとめた記事を当メディアで公開しました。その後、約4か月「Oliveゴールド」を使い続け、各機能への理解も段々と深まってきたこともあり、今回は、多くの人が気になっているであろう「Olive」のポイントの貯めやすさについて、ここまで使ってみてわかったことをレポートします(※2)。

※1 2023年7月31日付日経新聞電子版「預金神話、崩すのは誰か 37年前の警鐘生かすとき」

※2 本記事で解説するポイント還元のルールは、特別な記載がない限り「Oliveフレキシブルペイ」(記事内では、「Olive一般」)および「Oliveゴールド」のルールを指します。(両カードのポイント還元率のルールは、一部の特典を除き原則同じです)。「Olive」の最上位ランクの「Oliveプラチナプリファード」のルールについて記載する際は、その旨を明らかにしています。

「Olive」は“特定の店舗”で最大18%のポイント還元がウリ

「Olive」にはさまざまな特徴やメリットがありますが、なんといっても気になるのがポイントの貯まり具合ではないかと思います。

「三井住友カード」が発行する多くのクレカと同じく、「Olive」の基本のポイント還元率は0.5%で、貯まるポイントはSMBCグループの「Vポイント」です。昨今のクレカのポイント還元率としては、きわめて標準的な水準と言えるでしょう。ところが、さまざまな利用条件をクリアすることで、「Olive」で目指せる最大のポイント還元率は、最大で18%にまで達します。

もっとも、「最大18%還元」が適用されるのは、コンビニや飲食店などの特定の対象店に限られます(下記参照)。つまり、「Olive」のおトクさを十分に感じたい場合は、できるだけこれらの店舗で利用する機会を増やすことが鍵となります。なお、この対象店は断続的に拡大傾向にあるものの、なかには、ファミリーマートのようにすでに離脱した対象店もあります。今後も特典の対象範囲が変化する可能性は大きく、注視が必要です(以下、特別な記載がない限り、本記事内の「対象店」はこの特典の対象店のことを指します)。

「最大18%還元」が適用される「Vポイント」加算対象店
・セイコーマート ・セブン-イレブン ・ポプラ ・ローソン
・マクドナルド ・サイゼリヤ ・ガスト ・バーミヤン ・しゃぶ葉
・ジョナサン ・夢庵 ・そのほかの、すかいらーくグループ飲食店
・すき家 ・はま寿司 ・ココス ・ドトールコーヒーショップ 
・エクセルシオール カフェ ・かっぱ寿司
※2023年8月16日時点

「最大18%還元」は、「3種の特典」の合計

「最大18%還元」になる仕組みをもう少し詳しく見ていきます。「最大18%還元」は、下記の「3種の特典」から構成されています。「Olive」の基本のポイント還元率である0.5%に、これらの特典で目指せる「合計で最大+17.5%」を合わせることで、18%のポイント還元率を目指せるというわけです。

画像は三井住友カード公式サイトより

画像は三井住友カード公式サイトより

「対象店でVポイントが加算される特典」を構成する「3種の特典」
特典1:対象店で「スマホのタッチ決済」で支払うと「最大+6.5%(※1)」
特典2:「家族ポイント」で「最大+5%」
特典3:「Vポイントアッププログラム」で「最大+6%(※2)」
※1 2023年7月1日利用分より、上乗せされるポイント還元率が従来の「+4.5%」から2%増えています。8月から新還元率が適用されたポイントが付与されます。
※2 「Olive」の契約の有無で、目指せる最大のポイント還元率が変化します。

なお、少々わかりにくいのですが、この「対象店でVポイントが加算される特典」は、「Olive」の専売特許ではなく、「三井住友カード」が発行する多くのクレカにも備わっているものです。

ただし、上記の「特典3:『Vポイントアッププログラム』で『最大+6%』」でクリア対象となる諸条件には、「Olive」の契約の有無が関わるものがあります。すなわち、「Olive」を使っているか否かによって最大で目指せるポイント還元率が変化しますので、「Olive」が「最大18%還元」の重要な存在であることは間違いありません(次章で詳述)。

最大18%還元の「実現性」は? 難度を解説

「Olive」の「最大18%還元」というのは、なかなか威勢のいい数字に見えます。しかし、この手の数字には、実現可能性がきわめて低い場合があるのも事実です。「Olive」の場合はどうでしょうか? 最初に結論を言うと、あくまでも筆者の実感ですが、ムリなく目指せるのは、9〜10%還元程度ではないかと思います。以下、「対象店で、Vポイントが加算される特典」を構成する「3種の特典」の達成条件を順に見ていきます。

特典1の「スマホのタッチ決済」はぜひ使っていきたい

まず、「特典1:『スマホのタッチ決済」で支払うと『最大+6.5%』」ですが、これは、対象店での支払方法のことを指します。最大のポイント還元率である「+6.5%」が適用される「スマホのタッチ決済」とは、「Olive」を含む対象のクレカを登録した「Apple Pay」か「Google Pay」を使用してタッチ決済で支払うことを意味します。

このほか、リアルカードのタッチ決済で支払った場合も「+4.5%」になりますが、リアルカードを端末に差し込んでの支払いや、クレカ搭載の電子マネー「iD」での支払いはポイント加算の対象にはなりません。

「Apple Pay」に「Oliveゴールド」を登録してタッチ決済。対象店でのポイント還元率がこれで「+6.5%」になります

「Apple Pay」に「Oliveゴールド」を登録してタッチ決済。対象店でのポイント還元率がこれで「+6.5%」になります

筆者は、「ナンバーレスのクレカ」が増えてきた2021年頃から、少しずつ「Apple Pay」のタッチ決済で支払うようにしてきました。当初は、リアルカードでの決済との感覚的な違いや、対応店舗の少なさ、店舗スタッフの習熟度の低さなどから、使うのにちょっとした勇気を要していましたが、筆者が生活する関東圏に限ると、それから数年でインフラ面、ソフト面の問題はずいぶん解消されたように思います。

「財布からクレカを取り出し、それをしまう」という工程を減らせるスマートさもあり、最近ではすっかり定番の支払い方になってきています。皆さんももし特別な理由がなければ、ぜひ「+6.5%」を目指していただきたいところです。

「今、何のモードで支払ってたっけ?」に注意

ただし、この特典を狙う際、「Olive」にはひとつ特有の注意点があります。本企画の前記事でも紹介しましたが(下記の関連記事参照)、「Olive」で発行されるカードには、キャッシュカード、クレジットカード、デビットカード、ポイント払いの4つの支払いモードが備わっています。このうち、機能が固定されているキャッシュカードを除く3つの支払いモードは、「三井住友銀行アプリ」か「Vpassアプリ」上で、ユーザーがどれを使うかを切り替えることができます(カードの正式名称の「フレキシブルペイ」はこれに由来しています)。

「『スマホのタッチ決済』で支払うと『最大+6.5%』」の対象となるのは、このうち、クレジットカードのモードで支払った場合のみです。前記事でも書きましたが、「『Olive』で自分が今どの支払いモードを設定しているか」は意外と忘れがちな点なので要注意です。筆者はポイント払いで支払う場合をのぞいて、原則としてクレジットカードモードに固定しています。

今どの支払いモードになっているかは、アプリ上で確認可能。上の画像はクレジットモードになっている状態

今どの支払いモードになっているかは、アプリ上で確認可能。上の画像はクレジットモードになっている状態

特典2の「家族ポイント」は家族の理解が必須

次に、特典2の条件である「家族ポイント」です。これは、自分以外の、「『Olive』を含む対象の『三井住友カード』を使っている2親等以内の親族」を同サービスに登録することで、登録した人、登録された人の双方の対象店でのポイント還元率が上がるというもの。ひとり登録するごとに「+1%」となり、最大で「+5%」まで目指すことができます。

2親等以内には、配偶者、子どもとその配偶者、孫とその配偶者、そしていずれも自分と配偶者の親、兄弟姉妹、祖父母も含まれます。一度登録すれば、上乗せされたポイント還元率がキープされるので、できることならぜひ狙いたい特典と言えます。が、いかんせん、協力を得られるかどうかは、家族のポイ活やクレカへの理解度が大きく関係してきます。

もし2親等以内の家族で協力してくれる人がいればおトクな「家族ポイント」(画像は三井住友カード公式サイトより)

もし2親等以内の家族で協力してくれる人がいればおトクな「家族ポイント」(画像は三井住友カード公式サイトより)

「クレカを増やしたくない」人も多い

筆者自身は「家族ポイント」の利用に苦戦中です。「TポイントとVポイントの統合」のニュースに関心を持っていた妻に、「家族ポイント」の特典を交えつつ「Olive」や対象カードのよさをプレゼンしたものの、「クレカを増やしたくない」「そもそもコンビニであまり買い物しない」などの理由であえなく撃沈。ならばと、以前「三井住友カード」での「マイナポイント」の申し込みを手伝った父親にも連絡してみましたが、こちらも「よくわからない」と一蹴されてしまいました。

このように、仕組み上はなかなかおトクな「家族ポイント」ですが、そのメリットを享受できるかどうかはユーザーの環境(と努力、あるいは工夫?)次第。意外とクリアするハードルの高い特典と言えるかもしれません(言わずもがなですが、あくまでも筆者の環境での感想です)。

特典3「Vポイントアッププログラム」は「Olive」加入の有無が重要

最後が「Vポイントアッププログラム」です。先ほども少し触れましたが、この特典の5つの達成条件のうち、4つに「Oliveへの加入の有無」が含まれています。

「Vポイントアッププログラム」の内訳。それぞれ、月間の利用状況によって判定されます

「Vポイントアッププログラム」の内訳。それぞれ、月間の利用状況によって判定されます

この中で、「Olive」ユーザーならほぼすべての人がクリアできそうなのが「アプリのログインで『+1%』」です。「Olive」では、カード番号や利用明細の確認で、必然的にアプリへのログインを行うことになるので、実質的に、ほぼすべての「Olive」ユーザーが「+1%」になっていると思います。

このほか、「選べる特典」も、場合によっては有効です。「選べる特典」は、「Olive」に付帯するもので、ユーザーは下記の4つの特典の中からひとつ好きなものを選べます(最上位ランクの「Oliveプラチナプリファード」は2つ選べます)。

「Olive」の「選べる特典」
・給与・年金の受け取りで200ポイント
・対象のコンビニ・飲食店での「Vポイント」還元率が「+1%」
・1万円以上の預金残高で月に1回100ポイント
・コンビニATM手数料が月1回無料(通常、平日8時45分〜18時は220円、左記以外の時間帯と土日は330円)

特典は毎月好きなものに変えることも可能です。4つの特典のうち、「対象のコンビニ・飲食店での『Vポイント』還元率が『+1%』」を選べば、対象店でのポイント還元率が1%上がります。

「選ぶべき特典」は対象店での利用額で決めたい

この「選べる特典」ですが、利用状況によっては、必ずしも「+1%」を選ばないほうがおトクになるケースもあります。たとえば筆者は、対象のコンビニや飲食店での利用額が月1万円にも満たないので(後述)、「給与・年金の受け取りで200ポイント」のほうがおトクになります。そのため7月利用分(8月に付与予定のポイント)より、「+1%」の特典から「給与・年金の受け取りで200ポイント」の特典に変更しています。

ただし、もし対象のコンビニや飲食店で月に2万円以上使う場合は、「+1%」のほうが確実におトクになります。また、該当する人はあまりいないかもしれませんが「月に1回必ずコンビニATMでお金を引き出すことが決まっている」という人は、手数料額を考えると「コンビニATM手数料が月1回無料」を選ぶのもアリでしょう。

このほか、「住宅ローンの契約」、「SMBCモビット(キャッシング)の契約」については、かなり人を選ぶ特典と言えます。また、筆者もまだ活用できていないのですが、「SBI証券での対象の取引」もやや難度の高い特典と言えます(「Olive」と「SBI証券」との連携については、新NISAなどもからんでくるため、別記事で解説予定です)。

比較的目指しやすい9〜10%還元

本章の内容をまとめると、比較的誰でも目指せそうなポイントアップ特典は、おおむね下記に落ち着くのではないかと思います。

■特典1:対象店で「スマホのタッチ決済」で支払うと「最大+6.5%」より
・スマホのタッチ決済「+6.5%」

■特典3:「Vポイントアッププログラム」で「最大+6%」より
・アプリのログイン「+1%」
・選べる特典で「+1%」を選択

これらを合計すると「+8.5%」。これに基本還元率の0.5%を加えると、合計で「9%」です。もし、特典2の「家族ポイント」にひとり協力してくれれば「10%」になります。「Olive」を使い始めてムリなく目指せるのは、おおよそ、これくらいのポイント還元率ではないかと思います。

「Olive」で筆者はどれくらいポイントが貯まった?

さて、「Olive」の「最大18%還元」について見てきましたが、実際、この特典を含め、筆者は「Olive」でどれくらいポイントが獲得できたのでしょうか? せっかくなので、時系列でお見せしたいと思います。最初にお断りしておくと、筆者は決して「ポイ活の達人」のようなスゴイ貯め方ができているわけではありません。「一般人が普通に使ったリアルな結果」として受け止めてもらえると幸いです。

下記の表の緑色が付いているのが、記事で紹介している「最大18%還元」の特典で付与されたポイントです。

筆者の「Vポイント獲得状況」(「Olive」利用分のみ)。8月分は8月21日時点の暫定値

筆者の「Vポイント獲得状況」(「Olive」利用分のみ)。8月分は8月21日時点の暫定値

筆者の「Olive」の利用スタイルですが、原則として家計と関係のない個人的な買い物に限って使うようにしています。月によって幅はありますが、およそ毎月2~5万円程度使うイメージです。6月は例外的に、後述する年間利用特典を狙う目的で家の税金の支払いに使用したので決済額は20万円を超えており、ほかの月と比べて獲得ポイント数も多くなっています。

「Olive」では、まず月初に、「『Olive』の銀行口座アプリへのログインで5ポイント」(「Olive」に自動で付く特典)や、「給与・年金の受け取りで200ポイント」など、利用額と関係のないポイントが付与されるようです。続いて、9日前後にその月のクレジットカードの支払額が確定するのにともなって、基本の還元率0.5%のポイントが付与されます。

その後、月末に、本記事で見てきた「対象店でのポイントアップ分」や、「Vポイントアッププログラム分」のポイントが付与されます。筆者は利用できていないので不明ですが、おそらく「家族ポイント分」のポイントもこのタイミングでの付与になるのではと思います。

筆者の使い方では「1%還元」のクレカより弱い

筆者がこの4か月で「Olive」の利用で獲得したポイントは合計で2,124ポイントです。請求額の合計は30万円を超えているので、仮にこれらをすべてポイント還元率1%のクレカで支払っていれば、3,000以上のポイントを獲得できた計算になります。

8月分については、この後、「対象店でのポイントアップ分」や、「Vポイントアッププログラム分」が付与される予定で、前出のとおり、この月から対象店でのポイント還元率が2%上乗せされるので(+4.5%→+6.5%)もう少しポイント数は増えることになります。しかし、それを考慮してもこの4か月は必ずしも「Olive」をおトクに使えていたわけではない、という評価になると思います。

「ファミマが対象外」の影響が大きかった

ポイント数が伸びなかった主な要因は、ポイントアップ対象店での利用額がそこまで多くなかったことです。この間の筆者の対象店での利用額は下記のとおりです(各月の請求額のうち、対象店での利用額。ポイントの計算上100円以下切り捨て)。

5月 2,600円
6月 1,200円
7月  800円
8月 2,000円

個人的にはもう少し利用している感覚があったのですが、こうして数字にしてみるとかなり少ない額に留まっています。本記事を読んでくれるようなポイントに対する感度の高い読者からは、「そもそも『Olive』を使う意味が薄いのでは?」との指摘も出かねない数字と言えるかもしれません。

もっとも、筆者は小さな子どもを育てている最中ということもあって、なかなか家族で外食するのが難しかったり、出勤時にランチで外食するにしても、オフィスまわりの飲食店が充実しているので対象店にはなかなか足が向かなかったりと、いくつかのエクスキューズはあります。

その最たるものが、「自宅、オフィスともに一番近いコンビニがファミリーマート問題」です。ファミリーマートは、かつて、三井住友系クレカにおけるポイントアップ対象店に含まれていたのですが、2022年12月に離脱。現在は、ファミリーマートでもっともおトクな決済方法として、自社アプリの「ファミペイ」を押しています。筆者も、ちょこちょことファミリーマートを利用していて、月に3,000円程度ファミペイの「翌月払い」で支払うこともあるので、もしファミリーマートが今も対象店であれば、結果はかなり違っていたでしょう。

このように、ある意味、ポイントサービス提供側の動きの影響を受けた形にはなっていますが、いずれにせよ、記事冒頭で書いたとおり、ポイント還元率が上がる対象店でどれくらいの額を使うかが、「Olive」のおトク度の体感値を左右するということを、身をもって示した形となりました。

画像は、7月の「Olive」利用明細の一部。買い物の機会自体は多いものの、何かと忙しい日々の中で、ポイントアップ対象店を選んで買い物するまでには至らず

画像は、7月の「Olive」利用明細の一部。買い物の機会自体は多いものの、何かと忙しい日々の中で、ポイントアップ対象店を選んで買い物するまでには至らず

「Oliveゴールド」なら「年間100万円利用」の特典で評価は一変

ここまで、「Olive一般」「Oliveゴールド」の「最大18%還元」の特典の内容を中心に解説してきましたが、最後に、筆者が狙っている「Oliveゴールド」特有の特典について触れます。これをクリアすることができれば、「『Olive』をおトクに使えていたわけではない」というここまでの評価を一変させることができます。

それが、「年間100万円以上利用すると1万ポイント付与」という特典です。もし仮に、年間100万円「Oliveゴールド」を使った場合の獲得ポイントは下記のようになります。

・基本ポイント 5,000ポイント
・特典ポイント 10,000ポイント
合計 15,000ポイント

これだけで、実質1.5%還元となり、「きわめて標準的な還元率のクレカ」が一転して「高還元クレカ」になります。

さらに、ここに対象店でのポイントアップ分が加わります。筆者の直近4か月の対象店での利用額の月平均は1,650円。そこから、年間19,800円程度利用すると仮定し、そのポイント還元率を、現在実際に適用されている「+7.5%」(2023年8月時点)で計算すると、1,485ポイントが上乗せされる計算になります。基本分、特典分を合わせて、これだけのポイントを貯められれば、十分、「『Olive』をおトクに使えた」と言えるのではないかと思います。

「Olvieゴールド」にはこのほか、同じ「年間100万円の利用」で翌年以降の年会費(通常11,000円)が永年無料となる特典もあります(筆者はこれをクリア済み。詳しくは前編をお読みください)。もし年間100万円以上使える見込みがあれば、なかなかおトクに、しかも対象店での利用額にあまりとらわれずに「Oliveゴールド」を使うことができるでしょう。これから申し込みを考えている人でランクが決まっていない人は、参考にしてもらえればと思います。

「Oliveゴールド」の年間の累計利用額は、月に1回メールで通知されます。筆者の最新(8月15日時点)の累計利用額は332,118円。集計期間は来年3月末までです。無事1万ポイントゲットなるか?

「Oliveゴールド」の年間の累計利用額は、月に1回メールで通知されます。筆者の最新(8月15日時点)の累計利用額は332,118円。集計期間は来年3月末までです。無事1万ポイントゲットなるか?

まとめ

「Oliveフレキシブルペイ ゴールド」のポイントの貯まり具合をご紹介してきました。

以上、筆者の4か月の利用状況から、「Olive」のポイントの貯めやすさについて見てきました。繰り返しになりますが、本記事はあくまでも筆者の環境で使用した結果に基づいています。「コンビニで毎月2万円使う」「食事はほとんど外食で済ませる」という人で、うまく対象店を利用できる場合は、この評価はまた違ったものとなる可能性もあるでしょう。その点をふまえてお読みいただけると幸いです。

引き続き筆者は、「Olive」の実践レポートをお届けしていく予定です。今後の記事では、「銀行口座としての使い勝手」、「SBI証券との連携で得られるメリット」などのレポートを予定しています。ぜひ、ご期待ください。

マネー担当N(編集部)

マネー担当N(編集部)

北欧関連媒体の広告営業、書店・取次営業、一般書籍・月刊マネー誌の編集を経て2018年より価格.comマネー編集部。キャッシュレス、ポイント、投資、節約など便利でおトクな情報をタイムリーにお届けします。

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