ソニーは、腕時計のバンド部に電子マネー/通知/活動ログの機能を内蔵したスマートウォッチ「wena wrist(ウェナリスト)」の新モデル(バンド部)を発表。高級感にこだわった「wena wrist pro(ウェナリスト プロ)」を2017年12月21日に、スポーツタイプの「wena wrist active(ウェナリスト アクティブ)」を2018年3月上旬に発売する。
左が「wena wrist pro」(シルバー)で、右が「wena wrist active」(ブラック)
加えて、両モデルに適したヘッド部として、それぞれシリーズ初となる機械式の「wena wrist Mechanical head(ウェナリスト メカニカルヘッド)」とソーラー式の「wena wrist Solar head(ウェナリスト ソーラーヘッド)」の2機種を発売する。
左が「wena wrist Mechanical head」(ホワイト)で、右が「wena wrist Solar head」(クロノグラフ/プレミアムブラック)
2017年12月7日より、「wena wrist pro」、「wena wrist Mechanical head」、「wena wrist Solar head」の予約受付を開始。また、「wena wrist active」は、2月上旬より予約受付を開始する予定だ。
「wena wrist pro」は、素材に高級腕時計でも使用されているステンレス材「SUS316L」を採用し、腕時計としての質感や高級感を追求。そのうえで、有機ELディスプレイをバンド部に新搭載し、通知や活動ログなどをより確認しやすくなった。また、スマートフォンとの連動による電話やメールの着信、SNS更新における、メッセージの送り手やタイトルの確認も行える。
側面は鏡面仕上げで、かつ角に丸みを持たせたデザインを採用。従来モデルより滑らかな手触りを実現した。また、精緻なヘアラインやバックルの付け外し音など、腕時計としての美しい質感にもこだわりを見せている
スマホに届いたLINEの新規メッセージも通知&表示される。ディスプレイ表示は、大きめの文字で1行か、小さめの文字で2行かの切り替えが可能で、スクロールして全体を確認できる
本体サイズもブラッシュアップされた。従来モデルよりバンド幅と厚みを小さくし、体積比で約25%の小型化を実現。また、防水性能もIPX5/IPX7相当から5気圧対応へと向上した。
バンド内部の電子部品を、外装の曲線に沿わせるように基板上に実装して薄さを追求。さらに、従来モデルから幅を約2mm小さくすることで小型化を実現した
実際の基板
もちろんバンド部にFeliCaを搭載しており、シリーズの最大の特徴である電子マネーと活動ログの機能は健在。「楽天Edy」や「iD」、「QUICPay」に対応しており、本機をかざすだけで、コンビニ、ドラッグストア、スーパーなどで買い物ができたり、1日の歩数や消費カロリー、睡眠の状態などを専用アプリから確認できたりする
「wena wrist pro」は、2色で展開
SONY
wena wrist pro WB-11A/S [シルバー]
価格.com最安価格34,700円 ( 発売日:2017年12月21日 )
バンド部に機能を内蔵したスマートウォッチ(シルバー)
「wena wrist active」は、GPSや光学式心拍センサーを搭載し、ランニングでも活用できるスポーツモデル。加速度センサーによる歩数や消費カロリーの算出に加え、移動した経路や平均速度、心拍数などが計測できる。
バックル部分に有機ELディスプレイを搭載。ランニング中には心拍数や移動速度を確認でき、日常生活では「wena wrist pro」同様、スマホ連動による電話やメール着信、SNS更新などさまざまな通知を確認できる
「wena wrist active」は、ダブルバックル構造を採用。その間に心拍センサーを搭載する
また、独自設計のエンドピースにより、就寝時などにはヘッド部を外してスマートバンドとして使用可能。睡眠状態の計測が可能で、スマートアラーム機能を使えば眠りの状態に合わせてアラームが動作し、快適な目覚めをサポートする。防水性能は3気圧対応で、ランニング中の急な雨にも耐えられる。
ヘッド部を外してスマートバンドにした状態。このまま活動量計としても使用できる
「wena wrist active」は、そのほか電子マネー機能も内蔵。ランニング中にノドが乾いたら飲み物を購入できるので、財布や小銭を持って走る煩わしさから開放される
「wena wrist active」は、1色展開
ヘッド部も新作が発表された。前述のバンド部「wena wrist pro」や「wena wrist active」、そして従来モデルなどと組み合わせて使用するヘッド部として、シリーズ初となる機械式モデル「wena wrist Mechanical head」を3種類、同じく初のソーラー式の「wena wrist Solar head」の2モデル4種類を展開する。
「wena wrist Mechanical head」は、時計メーカーのシチズン製で、シリーズ初の機械式ムーブメント搭載モデル。前面の風防には衝撃や傷に強い球面サファイアガラスを、また背面には機械式ムーブメントの動きを確認できるシースルーバックを採用する。
キャリバーは、高品質な機械式ムーブメント「90S5」を採用。錘(おもり)には「wena」のロゴを施している。また、重心を低くすることで腕にフィットする着け心地を実現したという
「wena wrist Mechanical head」は、3色で展開
「wena wrist Solar head」は、シリーズ初のソーラームーブメント搭載モデルで、ヘッド部のみの連続動作時間は、満充電後から約6か月を誇る。前面の風防には衝撃や傷に強い球面サファイアガラスを採用。片面無反射コーティングを施し、照り返しの強い日差しの下でも時間を確認しやすい視認性を確保した。
さらに、5気圧防水性能を実現し、アクティビティにもフィットする強さを兼ね備えたモデルだ。文字板は旭光の表面処理後、何重にも塗装を施すことで、太陽光を透過させながらも、高級感のある輝きを両立している。
「wena wrist Solar head」は、2モデル各2色で展開
このほか近々の情報としては、2017年7月に発表された「wena wrist leather(ウェナリスト レザー)」が、12月21日に発売される。
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月刊アイテム情報誌の編集者を経て価格.comマガジンへ。家電のほか、ホビーやフード、文房具、スポーツアパレル、ゲーム(アナログも含む)へのアンテナは常に張り巡らしています。映画が好きで、どのジャンルもまんべんなく鑑賞するタイプです。