格安SIMの通信速度を徹底調査
今月からmineoのSプランを追加! いきなりハイスコアを記録

【2018年10月】格安SIM人気12回線の通信速度を比較 速い/遅いMVNOは?


大手携帯キャリアと比べて毎月のスマホ料金が安い格安SIM。料金が安いのはうれしいが、肝心の通信速度は遅いと言われている。実際のところはどうなのかを調べるべく、人気12回線の通信速度を調査。2018年10月の調査では、mineoのSプランを調査対象として加えた。

目次
1.【はじめに】通信速度の調査方法
2. 速度が遅くなりやすい昼休み、12時台の測定結果は?
3. 比較的速度が期待できる14時台の測定結果は?
4. 帰宅時間帯の18時台の測定結果は?
5. すべての時間帯における総合結果は?
6.【さいごに】今回の結果まとめ

1.【はじめに】通信速度の調査方法

格安SIMは、時間帯や場所によって通信速度が遅くなりがちだ。たとえば、休憩時間にあたる平日昼の12時台や、プライベートでの通信が増える夕方から深夜、都市部のターミナル駅周辺のように人口が極端に集中する場所においては、通信が混雑して回線速度が低下しやすい。

ただし、その度合いは通信会社ごとに異なり、重要な比較要素の1つと言える。本調査では、人口密度の高い地域に東京都千代田区の東京駅周辺、対照となる低い地域に長野県佐久市の佐久平駅周辺を選定。通信が集中する12時台と18時台、そして比較的通信が少ない14時台において、MVNO11社12種類の格安SIMの通信速度を以下の2通りの方法で調査している。

なお、今回の測定は東京駅周辺では2018年10月2日(火)、佐久平周辺では10月1日(月)に実施。使用した端末はファーウェイの「P10 lite」だ。

調査にはファーウェイのSIMフリースマートフォン、P10 liteを使用

調査にはファーウェイのSIMフリースマートフォン、P10 liteを使用

【調査方法1】
速度調査の定番アプリ「RBB SPEED TEST」(イード)を用いて、各地点・各時間帯で5回測定した上り/下り通信速度の平均値を算出した。測定エラーは回数に含めず、正常に測定できた結果のみを採用している。

【調査方法2】
実際の体感速度に近い状況として、アプリのダウンロード時における通信速度を測定。「通信速度モニター」(Lufesu Inc.)による通信速度を表示した状態でPlayストアからアプリをダウンロードし、その間の速度推移をP10 liteの動画スクリーンショット機能で記録。測定終了後に動画を確認し、ダウンロード中の下り平均速度を算出した。限られた時間内で測定を行うために、開始から1分30秒が経過した時点でもアプリのダウンロードが終わらない場合はインストールを中断し、その時点までの平均速度を求めている。

調査の対象とした格安SIMは、以下の12種類。今回からはnuroモバイル(ドコモ回線)に代わって、最近増えてきたソフトバンク回線の例として「mineo(Sプラン)」を追加した。なお、専用の通信帯域が割り当てられるmineoの「プレミアムコース」のような特別なオプションは、いずれも利用していない。

●調査した12種類(11社)の格安SIM
・ワイモバイル
・UQ mobile
・BIGLOBEモバイル(タイプD)
・OCN モバイル ONE
・楽天モバイル
・mineo(Dプラン)
・mineo(Aプラン)
・mineo(Sプラン)※2018年10月追加
・IIJmio(みおふぉん)モバイルサービス(タイプD)
・イオンモバイル(NTTドコモ回線)
・DMM mobile
・LINEモバイル(ドコモ回線)

2.速度が遅くなりやすい昼休み、12時台の測定結果は?

調査結果を詳しく見ていこう。まずは休憩中のユーザーが利用することで混雑しやすい12時台について、東京駅周辺の結果からだ。

東京駅周辺における12時台の測定結果(2018年10月2日実施。単位はMbps、以下同様)

東京駅周辺における12時台の測定結果(2018年10月2日実施。単位はMbps、以下同様)

RBB SPEED TESTの12回線全体の平均は、下りが4.30Mbps(先月は2.06Mbps)、上りが4.00Mbps(同6.37Mbps)だった。

回線別の下り通信速度は、ワイモバイルが24.44Mbps、今回から追加したmineo(Sプラン)が18.13Mbpsで、ソフトバンク系の回線が速い。上り通信速度はワイモバイルの11.43Mbpsが一番速かった。

アプリのダウンロード速度は、12回線全体の平均が0.58Mbps(同1.52Mbps)。回線別ではワイモバイルの3.01Mbps、UQ mobileの1.12Mbps、mineo(Sプラン)の1.02Mbpsが1Mbpsを上回った。

●RBB SPEED TEST下り平均速度のトップ3(12時台/東京駅周辺)
1位 ワイモバイル
2位 mineo(Sプラン)
3位 UQ mobile

●アプリのダウンロード速度のトップ3(12時台/東京駅周辺)
1位 ワイモバイル
2位 UQ mobile
3位 mineo(Sプラン)

続いて、佐久平駅周辺における12時台の結果を見てみよう。

佐久平駅周辺における12時台の測定結果(2018年10月1日実施)

佐久平駅周辺における12時台の測定結果(2018年10月1日実施)

RBB SPEED TESTの全体の平均は、下りが4.23Mbps(先月は3.81Mbps)、上りが5.95Mbps(同5.02Mbps)だ。

回線別の下り通信速度は、ワイモバイルが30.52Mbps、UQ mobileが12.92Mbpsと、サブブランドの2回線が好調。mineo(Sプラン)は1.23Mbpsに留まった。上り通信速度もワイモバイルの14.63Mbpsが速い。

アプリのダウンロード速度は、全体の平均が1.61Mbps(同0.77Mbps)。回線別ではワイモバイルの13.19Mbpsが際立っており、UQ mobileの3.42Mbps、mineo(Sプラン)の1.14Mbpsが続いた。

●RBB SPEED TEST下り平均速度のトップ3(12時台/佐久平駅周辺)
1位 ワイモバイル
2位 UQ mobile
3位 LINEモバイル

●アプリのダウンロード速度のトップ3(12時台/佐久平駅周辺)
1位 ワイモバイル
2位 UQ mobile
3位 mineo(Sプラン)

3.比較的速度が期待できる14時台の測定結果は?

次は休憩時間が明けてスマートフォンの利用も落ち着き、速度も回復してくる14時台の結果を東京駅周辺から見てみよう。

東京駅周辺における14時台の測定結果(2018年10月2日実施)

東京駅周辺における14時台の測定結果(2018年10月2日実施)

RBB SPEED TESTの全体の平均は、下りが11.97Mbps(先月は27.07Mbps)、上りが11.24Mbps(同9.92Mbps)だ。

回線別の下り通信速度では、ワイモバイルが37.11Mbps、mineo(Sプラン)が35.11Mbps、mineo(Aプラン)が14.57Mbpsで上位を占めた。上り通信速度はmineo(Sプラン)が16.48Mbpsで最も速く、ほかにも4回線が10Mbpsを上回っていた。

アプリのダウンロード速度は全体の平均が2.56Mbps(同5.13Mbps)。回線別ではワイモバイルが8.17Mbps、mineo(Sプラン)が7.44Mbpsと速いものの、サブブランドのUQ mobileは0.70Mbpsに留まった。

●RBB SPEED TEST下り平均速度のトップ3(14時台/東京駅周辺)
1位 ワイモバイル
2位 mineo(Sプラン)
3位 mineo(Aプラン)

●アプリのダウンロード速度のトップ3(14時台/東京駅周辺)
1位 ワイモバイル
2位 mineo(Sプラン)
3位 OCN モバイル ONE

続いては、佐久平駅周辺における14時台の結果だ。

佐久平駅周辺における14時台の測定結果(2018年10月1日実施)

佐久平駅周辺における14時台の測定結果(2018年10月1日実施)

RBB SPEED TESTの全体の平均は、下りが14.02Mbps(先月は10.79Mbps)、上りが6.02Mbps(同5.21Mbps)だ。

回線別の下り通信速度は、ワイモバイルが46.06Mbpsで最も速く、mineo(Sプラン)の32.74Mbps、mineo(Aプラン)の15.49Mbpsが続く。上り通信速度はここでもmineo(Sプラン)が21.28Mbpsと速い。

アプリのダウンロード速度は全体の平均が3.05Mbps(同2.82Mbps)。回線別ではmineo(Aプラン)の9.35Mbps、UQ mobileの8.59Mbpsが速かった。

●RBB SPEED TEST下り平均速度のトップ3(14時台/佐久平駅周辺)
1位 ワイモバイル
2位 mineo(Sプラン)
3位 mineo(Aプラン)

●アプリのダウンロード速度のトップ3(14時台/佐久平駅周辺)
1位 mineo(Aプラン)
2位 UQ mobile
3位 mineo(Sプラン)

4.帰宅時間帯の18時台の測定結果は?

続いては、会社や学校が終わり再び通信が混雑し始める18時台の結果だ。東京駅周辺から見てみよう。

東京駅周辺における18時台の測定結果(2018年10月2日実施)

東京駅周辺における18時台の測定結果(2018年10月2日実施)

RBB SPEED TESTにおける全体の結果は、下りの平均が3.26Mbps(先月は1.17Mbps)、上りは8.32Mbps(同5.35Mbps)だ。

回線別の下り通信速度は、UQ mobileが11.17Mbps、ワイモバイルが10.13Mbps、mineo(Sプラン)が9.21Mbpsを記録。上り通信速度はOCN モバイル ONEの17.60Mbpsなど、ドコモ網の回線でも10Mbpsを超えたところがあった。

アプリのダウンロード速度は、全体の平均が0.51Mbps(同0.54Mbps)。回線別ではmineo(Sプラン)の2.44Mbpsが最速で、残る11回線はいずれも1Mbps未満だった。

●RBB SPEED TEST下り平均速度のトップ3(18時台/東京駅周辺)
1位 UQ mobile
2位 ワイモバイル
3位 mineo(Sプラン)

●アプリのダウンロード速度のトップ3(18時台/東京駅周辺)
1位 mineo(Sプラン)
2位 ワイモバイル
3位 UQ mobile

最後に、佐久平駅周辺における18時台の結果を見てみよう。

佐久平駅周辺における18時台の測定結果(2018年10月1日実施)

佐久平駅周辺における18時台の測定結果(2018年10月1日実施)

RBB SPEED TESTの全体の平均は、下りが7.44Mbps(先月は5.25Mbps)、上りが6.22Mbps(同5.78Mbps)だ。

回線別の下り通信速度では、ワイモバイルが37.29Mbps、mineo(Sプラン)が31.53Mbpsで、ソフトバンク回線が速い。上り通信速度もワイモバイルの18.13Mbpsとmineo(Sプラン)の12.97Mbpsが速かった。

アプリのダウンロード速度は、全体の平均が1.11Mbps(同0.77Mbps)。回線別ではmineo(Sプラン)の3.96Mbps、楽天モバイルの2.51Mbps、ワイモバイルの1.66Mbpsが速かった。

●RBB SPEED TEST下り平均速度のトップ3(18時台/佐久平駅周辺)
1位 ワイモバイル
2位 mineo(Sプラン)
3位 UQ mobile

●アプリのダウンロード速度のトップ3(18時台/佐久平駅周辺)
1位 mineo(Sプラン)
2位 楽天モバイル
3位 ワイモバイル

5.すべての時間帯における総合結果は?

最後に、東京駅周辺と佐久平駅周辺のすべての時間帯における平均速度をもとに、ランキングを求めてみよう。各社の通信速度の推移がわかるように、先月(2018年9月)と先々月(2018年8月)の結果も併記している。

まずは、RBB SPEED TESTの下り通信速度からだ。

RBB SPEED TESTの下り通信速度ランキング

RBB SPEED TESTの下り通信速度ランキング

今月はワイモバイルが30.93Mbps(先月は15.62Mbps)で1位に返り咲いた。2位には、今回初登場のmineo(Sプラン)が21.32Mbpsでランクイン。3位は9.68Mbps(先月は17.78Mbps)のUQ mobileで、先月は1位だったがワイモバイルと入れ替わるように後退している。

12回線全体の平均は7.54Mbps(同8.36Mbps)で、先月からやや遅くなっている。

次は、RBB SPEED TESTの上り通信速度の結果だ。

RBB SPEED TESTの上り通信速度ランキング

RBB SPEED TESTの上り通信速度ランキング

今月もワイモバイルが12.54Mbps(先月は8.84Mbps)で1位に。2位は下り通信速度に続き、今月から初登場のmineo(Sプラン)が12.19Mbpsでランクインした。3位はOCN モバイル ONEの8.41Mbps(同8.17Mbps)で、先月よりも速かったものの、2位に入ったmineo(Sプラン)に押し出される形となった。

12回線全体の平均は6.96Mbps(同6.28Mbps)で、先月まで続いていた減速傾向がストップしている。

最後は、Playストアからのアプリダウンロード速度の結果だ。

アプリダウンロード時の下り通信速度ランキング

アプリダウンロード時の下り通信速度ランキング

今月はワイモバイルが5.13Mbps(先月は2.63Mbps)で、2018年7月以来3か月ぶりの1位に。2位には初登場のmineo(Sプラン)が3.41Mbpsでここでもランクイン。3位は前回1位のUQ mobileで、2.61Mbps(同4.64Mbps)だった。

12回線全体の平均は1.57Mbps(同1.92Mbps)で、いったん速くなった先月から再び減速に転じている。

6.【さいごに】今回の結果まとめ

今回の調査では、初登場となるmineo(Sプラン)が目立っていた。RBB SPEED TESTの上り・下り、アプリのダウンロード速度、いずれも2位にランクインしている。ただ、mineo(Sプラン)は2018年9月に提供が始まったばかりの新しいサービスであり、今はまだネットワークの帯域に余裕があるはずだ。今後ユーザーが増えてくれば、速度も徐々に落ち着いていくものと思われる。

また、ワイモバイルも依然として好調だ。12時台は東京駅周辺、佐久平駅周辺ともにすべての項目においてトップで、14時台の速度低下も最近では見られなくなっている。ともにサブブランドと呼ばれるUQ mobileもランキング上位の常連となっており、上位の顔ぶれは安定しつつある。

次回の調査は2018年11月上旬を予定している。加入者が増えていくであろうmineo(Sプラン)をはじめ、サブブランドに匹敵する回線は現れるのか、各回線の速度に注目したい。

松村武宏

松村武宏

信州佐久からモバイル情報を発信するフリーライターであり2児の父。気になった格安SIMは自分で契約せずにはいられません。上京した日のお昼ごはんは8割くらいカレーです。

紹介した製品の最新価格・クチコミをチェックする
関連記事
「価格.comマガジン」プレゼントマンデー
ページトップへ戻る