レビュー
13.3型液晶搭載ノートパソコン世界最軽量を自らが更新

約748gで4コアCPUを搭載した超軽量モバイルノート「FMV LIFEBOOK UH75/B3」

富士通の「FMV LIFEBOOK UH」シリーズは、軽さを追求したモバイルノートだが、モデル名の末尾が「B3」の最新モデルは、インテルの「第8世代Coreプロセッサー」を採用することで、軽量かつパワフルなモデルに進化している。今回は最軽量モデルである「FMV LIFEBOOK UH75/B3」(以下、UH75/B3)を試用して、その実力をチェックしていきたい。

13.3型液晶を搭載するノートパソコンとしては世界最軽量のUH75/B3。重量はピクトブラックモデルが約748g、今回試したサテンレッドモデルが約751g。価格.com最安価格は156,800円(2018年1月10日時点)

ストイックなスポーツ選手のように世界最軽量を自ら更新

FMV LIFEBOOK UHシリーズは、13.3型液晶を搭載するクラムシェルタイプのオーソドックスなノートパソコン。最新モデルのラインアップは、大容量バッテリーを搭載する最上位モデルの「UH95/B3」、今回試した最軽量モデルのUH75/B3、CPUに「Core i3」を搭載する低価格モデルの「UH55/B3」という3モデル。

UH75/B3の重量は1kgを大きく下回る約748g(ピクトブラックモデル)。前モデルの「UH75/B1」は、13.3型液晶を搭載するノートパソコンとしては世界最軽量(富士通調べ)の約761gだったが、その記録を自ら更新してしまった。このマイナス13gは、筐体カバーとバッテリーフレームの軽量化によって実現している。筐体カバーは、強度に影響のない範囲で肉抜き加工を施しており、軽さへの強いこだわりが感じられる。

左が従来モデル、右が新モデルの筐体カバー。強度に影響のない範囲で肉抜き加工が施されている。これにより約5%の軽量化を実現しているという

今回は塗装の関係でピクトブラックモデルよりも3gだけ重いサテンレッドモデルを試用したが、実物を手にすると、13.3型のノートパソコンとは思えないほど軽い。ACアダプター込みでも1kgを切っているので、ノートパソコンを毎日持ち歩くという人にはありがたいはずだ。

これだけ軽くて、厚さも15.5mmとスリムだが、約76cmの落下試験や約200kgfの天板全面加圧試験など厳しいテストをクリアしており、安心して持ち運べる頑丈設計となっている(品質評価試験が様子はYouTubeに公開されているので、気になる方はチェックしてみほしい)。実際に手にすると、しっかり作り込まれているのがすぐにわかる。

4層(ブラック、シルバー、シルバー、レッド)塗装により、深みのある赤色が特徴のサテンレッドモデル

4層(ブラック、シルバー、シルバー、レッド)塗装により、深みのある赤色が特徴のサテンレッドモデル

底面もきれいな赤

底面もきれいな赤

カタログスペックの重量は約751gだが、キッチンスケールでの実測はピクトブラックモデルと同じ748gだった

カタログスペックの重量は約751gだが、キッチンスケールでの実測はピクトブラックモデルと同じ748gだった

付属のACアダプターと合わせても1kgを切る。“重くなるからACアダプターは持っていかない”なんてこともないはずだ

薄型軽量ボディで4コアのパフォーマンスを

店頭販売モデルのラインアップは、UH90/B3、UH75/B3、UH55/B3の3モデルで、主な仕様は以下の通り。

・UH90/B3:Core i7-8550U(1.80GHz、最大4.0GHz)/8GB/256GB/約17.0時間(50Wh)/約899g
・UH75/B3:Core i5-8250U(1.60GHz、最大3.40GHz)/4GB128GB/約8.3時間(25Wh)/約748g(ピクトブラックモデル)
・UH55/B3:Core i3-7130U(2.70GHz)/4GB/128GB/約17.0時間(50Wh)/約916g
(モデル名:CPU/メモリー/SSD/バッテリー駆動時間/重量)

注目すべきは、UH90/B3とUH75/B3が第8世代Coreプロセッサーを搭載していること。薄型軽量ボディに4コア/8スレッドのCPUを搭載している。Core i5-8250U(1.60GHz、最大3.40GHz)を搭載するUH75/B3の「PCMark 8」(Futuremark)のHome acceleratedの結果は前モデルの2235から2338にアップ。電源の設定をパフォーマンス優先にすると3541というスコアを記録した。

ストレージのデータ転送速度を測定できる「CrystalDiskMark 6.0.0 x64」(ひよひよ氏作)の結果はほとんど変わっていない。メモリーは4GBで増設はできない仕様。CPU性能は高いが、使い方やアプリケーションによってはメモリー不足を感じるシーンが出てくるかもしれない。

パソコンの総合的な性能を測定するベンチマークソフト「PCMark 8」(Futuremark)のHome acceleratedの結果。スコア自体はそれほど高くはないが、日常使いには十分な性能だ。パフォーマンスを優先すると3541というハイスコアを記録した

ストレージのデータ転送速度を測定できる「CrystalDiskMark 6.0.0 x64」(ひよひよ氏作)の結果。Serial ATA接続のSSDなので、PCIe接続のSSDよりも遅いが、HDDよりも読み書きは高速。直販モデルではPCIe接続の512GBのSSDを選択できる

キーボード、拡張性など使い勝手は抜群

FMV LIFEBOOK UHシリーズのもうひとつの魅力が、入力しやすいキーボードだ。13.3型液晶を搭載するため、スペースに余裕があり19mmピッチのフルサイズキーボードを備える。前モデルと同様、指の力に合わせてキーの重さを2段階に調整する、細かい配慮もポイント。

新モデルでは、キーストロークが1.2mmから1.5mmに深くなり、さらに打ちやすさがアップしている。キー入力信号の位置も調整しているというが、こちらはそれほど変わった実感はしなかった。ストロークの変更と組み合わせて、打ちやすさを改善しているということなのかもしれない。

キーピッチ約19mm、キーストローク約1.5mmのキーボード。カーソルキーも少し下に下がっており、オーソドックスでタイピングしやすいキーボードだ。タッチパッドのクリックボタンも左右独立タイプで使いやすい

「Windows Hello」対応の指紋認証機能を搭載。タッチ方式が増えつつあるが、本モデルは昔ながらのスライド方式。使い勝手に大きな差はない

厚さ15.5mmのスリムボディだが、外部インターフェイスも充実している。左側面のUSB 3.1(Gen1) Type-CはUSB Power Delivery(USB PD)に対応。使用頻度の高いUSB 3.0(Type-A)は左右に1基ずつ備わっている。フルサイズのHDMI出力と有線LAN、それにSDメモリーカードスロットも搭載しており、拡張性は高い。アダプター不要でさまざまな機器やケーブルを接続できるのは、ビジネスシーンで重宝するはずだ。

右側面(上)の有線LANコネクターは引き出して利用するという、厚さを抑える工夫が施されている。左側面(下)に備わるUSB 3.1 Type-CはUSB PDに対応

まとめ
新生活用のモバイルノート、“軽さ”を重視する方に

13.3型液晶を備えつつ、重量が1kgを切るノートパソコンを価格.comで調べると、FMV LIFEBOOK UHシリーズのほかには、LGエレクトロニクスの「LG gram 13Z970-ER33J」とNECパーソナルコンピュータの「LAVIE Hybrid ZERO」(直販モデルである「LAVIE Direct HZ」)しかなかった(価格がある製品のみ)。この2モデルと比べた場合、CPUに4コアの第8世代Coreプロセッサーを搭載しているのがUH75/B3の強みと言える。

ただし、メモリー容量が前モデルと同様、4GBのままなのが気になる。日常的な使い方であれば困ることは少ないはずだが、使用するアプリケーションや使い方によってはメモリー不足を感じるシーンに出くわすかもしれない。

新生活でモバイルノートを探している人は、ぜひUH75/B3をチェックしてみてほしい。重いモバイルノートを選ぶと、持ち歩くのが億劫になってしまうものだ。モバイルノートを持ち歩く頻度が高い人にこそ選んでほしい。

特色の異なる3モデルが用意されているのもFMV LIFEBOOK UHシリーズの特徴だ。軽さを重視するならUH75/B3を、電源を確保できない外出先で作業したいという人は大容量バッテリーモデルのUH90/B3を選びたい。予算を重視する人はUH55/B3がいいだろう。

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

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