連載
“すちーむ☆まにあ”辻村美奈のゲーミングPCパワーアップ大作戦

Razerの本格派ゲーミングヘッドセット「Tiamat 2.2 V2」で極上のサウンドプレイ!

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“すちーむ☆まにあ”辻村美奈が、Steamゲームを快適に楽しむためのデバイスや周辺機器を基礎から紹介していく本連載。第3回は、今話題の「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」(PUBG)など、FPSゲームをプレイする上で欠かせないゲーミングヘッドセットに注目する。

今回、“すちーむ☆まにあ”が選んだのは、Razerの本格派ゲーミングヘッドセット「Tiamat 2.2 V2」

今回、“すちーむ☆まにあ”が選んだのは、Razerの本格派ゲーミングヘッドセット「Tiamat 2.2 V2」

FPSゲームの要となるのは「音」

PCゲームの配信プラットフォーム「Steam」の中でも、特に人気なのが、ゲームユーザーの視点で映像が構成されるシューティングゲーム「FPS」(First Person Shooter:一人称視点のシューティングゲーム)だ。

さらに、「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS」(PUBG)など、プレイヤー自身の実力が求められる、競技性の高いFPSゲームに注目が集まっている。PUBGは、広大なマップ(競技エリア)を舞台に、100人の中から最も強いプレイヤーを決めるゲーム。アーリーアクセス版(開発中のゲーム)にも関わらず、販売開始からわずか3か月で400万本のセールスを記録し、2017年12月には正式版がリリース。今後は、スマートフォン向けアプリの開発も予定されているほどだ。

今、最も勢いのあるFPSゲームと言っても過言ではない、「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS(PUBG)」

今、最も勢いのあるFPSゲームと言っても過言ではない、「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS(PUBG)」

ゲーミングヘッドセットと、通常のヘッドセットの違いは?

FPSゲームは、“敵に見つからないように、物陰に隠れながら戦う”のが基本的なセオリー。敵を探すために、見晴らしのよい場所に移動したり、足音や銃声などの音を聞いたりしながら、敵がどの辺りにいるのか判断する。つまり、ゲーム内の足音や銃声といった音は、“貴重な情報源”になるのだ。

そこで、欠かせないデバイスとなるのが、ゲーミングヘッドセットだ。ゲーミングヘッドセットと通常のヘッドセットを比較すると、ゲーミングヘッドセットは、低音の再生や立体音響などの機能を強化しているものが多い。これが、FPSゲームをプレイするうえで、たいへん重要なキーになる。

たとえば、低音が強調されていれば、足音や銃声の音をはっきりと聞き取れるし、敵の位置が判断しやすい。また、立体音響機能があれば、音が鳴った方向を感覚的に把握しやすくなる。

これらの機能を上手に活用できれば、敵に発見された際もいち早く気づき、安全な場所に移動して、隠れられる。うまく立ち回れば、敵に攻撃を仕掛けられるかもしれない。これらの点から、FPSゲームで勝ち抜くために、ゲーミングヘッドセットは必要不可欠なデバイスと言える。

オーディオ再生の遅延が起きにくい、アナログ端子を採用

今回は、そんなゲーミングヘッドセットの中から、Razerの「Tiamat 2.2 V2」を借りる機会を得たので、さっそく使ってみることにした。

まず驚いたのは、オーディオプラグがアナログ接続であるということ。

一般的に、ゲーミングヘッドセットは、デジタル接続のUSB端子を採用しているケースが多いが、このTiamat 2.2 V2は、アナログ接続の3.5mmステレオミニプラグを装備しており、データ処理にともなう、オーディオ再生の遅延がほとんど発生しない。一瞬の判断が求められるFPSゲームで、この安心感は高い。

ただし、アナログ接続の場合、PC内部のノイズを拾いやすいというデメリットもある。正直、この点がとても心配だったが、Tiamat 2.2 V2を実際に使ってみると、普段愛用しているUSBタイプのゲーミングヘッドセットよりも、不思議とクリアに聞こえた。音のバランスも申し分ない。

コードは、からみにくい布製の素材を使用しており、ゲームのプレイをさまたげない

コードは、からみにくい布製の素材を使用しており、ゲームのプレイをさまたげない

また、Tiamat 2.2 V2のコードには、マイクのミュートボタンが備わっている。このミュートボタンは、単に音を消すだけでなく、実はとても重要な役割を担っているのだ。

たとえば、ゲーム仲間とVC(ボイスチャット)している際、プライベートな電話がかかってきたり、突然の来客があったりすると、うっかりその会話がゲーム仲間に聞かれてしまうおそれがある。しかし、ミュートボタンを押して消音すれば、その危険を回避できる。このような、かゆいところに手が届く作り込みは、さすが、ゲーミングデバイスブランドのなせる業(わざ)だと感心した。

Tiamat 2.2 V2のコードには、音量調節・ミュートボタンが付いている

Tiamat 2.2 V2のコードには、音量調節・ミュートボタンが付いている

重低音と立体音響で、ゲームへの没入感がハンパない!

次に、「PUBG」をプレイしつつ、じっくり音を聞いてみた。

注目したいのは、左右のイヤーカップに、低音用の50mmチタンコーティングドライバーを各2基、計4基のドライバーを装備した点。これらが重低音をしっかり響かせるため、爆発音や銃声、足音がとてもリアルに聞こえてくるのだ。そのおかげで、実際に「PUBG」をプレイし始めた瞬間から、ゲームの世界に没入できた。

また、イヤーカップ自体にも、こだわりが見られる。筆者は普段、同じRazer製のゲーミングヘッドセット「Kraken USB」を使っているが、Tiamat 2.2 V2の付け心地のよさに驚いた。Tiamat 2.2 V2は、人間工学の研究とプロゲーマーからのフィードバックで生まれたという絶妙な重量バランスで、長時間装着しても、まったく疲れない。

合成革のやわらかいイヤーパッドが耳にしっかりフィットして、隙間ができないため、周りの雑音が低減されるのもポイントだ。雑音があるとゲームに集中できないばかりか、重要な音を聞き漏らし、自分が危機的状況に陥ってしまう場合もある。このような点からも、改めて、ゲームのことをきちんと考えて設計されているヘッドセットという印象を受けた。

イヤーパッドは、柔らかくて付け心地がよい

イヤーパッドは、柔らかくて付け心地がよい

イヤーカップを限界まで回転させたところ。自分にあった角度に変えられるのもうれしい

イヤーカップを限界まで回転させたところ。自分にあった角度に変えられるのもうれしい

ハウジングには「Razer」のロゴが付いている。残念ながら光らないが、渋くてかっこいい!

ハウジングには「Razer」のロゴが付いている。残念ながら光らないが、渋くてかっこいい!

設定を変えれば、音楽用としても使える!

Tiamat 2.2 V2は、設定なしでも、そのまま使える手軽さが魅力だが、「自分でこまかくカスタマイズしたい」という場合には、Razerが提供する無料のソフトウェア「Razer Synapse」を使うといいだろう。

特に、バーチャル7.1chサラウンドサウンドを設定できるのが、大きなポイントだ。実際に試してみたが、この立体音響効果は、とても衝撃的だった。ゲーム内で、今どこで何が起きているのか、音だけで直感的に判断できるのでとても心強い。

Razerが提供する無料のソフトウェア「Razer Synapse」を使って、バーチャル7.1chサラウンドサウンドを設定できる

チューニングの画面。右前、右、右後ろ、後ろ、左後ろ、左、左前、前から順番に音が聞こえてくるので、方向キーで微調整していこう

バスブーストや、ステレオの強化、音声の明瞭度も調節できる

バスブーストや、ステレオの強化、音声の明瞭度も調節できる

EQ画面では、イコライザ―の設定を行う「ジャス」、「ダンス」、「ロック」など、さまざまなプリセットが用意されており、音楽を楽しむ際に便利だ

これはガチ勢仕様のヘッドセットだ!

Tiamat 2.2 V2を最初に見た際は正直、「どうしてロゴが光らないの?」と不満だったが、実際に使ってみて納得。このフィット感は、一度味わってしまうと手放せない。

筆者は、長時間かけてゲームをプレイすることが多いが、Razer Tiamat 2.2 V2であれば、まったく問題なし! 途中で疲れることなく、快適に遊べる。また、バーチャル7.1chサラウンドサウンドによる、立体音響効果もすばらしかった。ちょっとした音で敵の居場所がすぐにわかるので、何度も“命拾い”をした。

Tiamat 2.2 V2の価格.com最安価格は16,329円(2018年1月24日時点)と、ゲーミングヘッドセットとしては多少割高なようにも感じる。しかし、ゲームを有利に進められる立体音響効果や、快適な付け心地など、その価格に見合うだけの付加価値をしっかり備えており、「何時間でもプレイしたい」という、筆者のような“ガチ勢”にこそ、この心地よさと音のよさを、一度味わってほしいと思った。「サウンドプレイ」(音を駆使して戦うこと)にこだわるユーザーであれば、間違いなく選択肢に入れておきたい逸品だ。

マイク部は取り外しが可能で、普段使いのヘッドホンとしても利用できる

マイク部は取り外しが可能で、普段使いのヘッドホンとしても利用できる

Tiamat 2.2 V2をiPhoneに接続して使ってみた。試しに、J-POPを聞いてみると、付属の純正イヤホン「EarPods」と比べて、密閉型のイヤーカップによって周囲の音が気にならず、低音が強調されて迫力を感じた。でも、このままの姿で電車に乗るのはちょっと……

ライター:辻村美奈(オフィスマイカ)
オフィスマイカ

オフィスマイカ

編集プロダクション。「美味しいもの」と「小さいもの」が大好物。 好奇心の赴くまま、良いモノを求めてどこまでも!(ただし、国内限定)

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