レビュー
物理シャッターボタンを搭載した「iPhone X」専用ケースをレビュー!

iPhoneをデジカメに変えるケース! 広角やマクロが撮れる専用レンズも

物理シャッターボタンとグリップを搭載したiPhoneケース「bitplay SNAP!」シリーズから、「iPhone X」専用ケース「bitplay SNAP! X」が発売された。

コペックジャパンが販売する「bitplay SNAP! X」の「ブラック」。本体背面には指をかけられるシリコングリップを搭載する(写真左のグレーのパーツ)

「bitplay SNAP! X」は、本体右側下部に物理シャッターボタンを、背面下部にシリコングリップを搭載しており、「iPhone X」のカメラ機能をデジタルカメラのように操作しやすくするケースだ。さらに、ケース本体にダブルレンズマウントを採用し、同社の「bitplay SNAP!」専用レンズを装着することで、「iPhone X」のデュアルカメラの機能を拡張できる。サイズは、横74.94×縦147.52×厚さ12.41mmで、重量は53g。公式Webサイトの価格は、5,940円(税込)。

本稿では、「bitplay SNAP! X」と、セット販売および単品販売されている2機種3種類の専用レンズの性能をチェックする。

「bitplay SNAP!」シリーズ専用レンズの2機種も試用レビュー。左が「ワイドアングル+マクロレンズ」、右が「プレミアムHDワイドレンズ EF 18mm」

「iPhone X」をデジカメ仕様にする「bitplay SNAP! X」

「iPhone X」に限らずiPhoneシリーズは、写真を撮影する際、カメラアプリ上に現れる白いシャッターボタンのほか、音量ボタンを押すことで撮影できる。しかしながら、ケースなしの「iPhone X」は、自分と背景、あるいは複数人で撮るために横向きで持った自撮りが難しい。音量ボタンが右上にくるように右手で横向きに持つと、インカメラの上に手が被ってしまうからだ。そこで多くのユーザーは、(右手が利き手の場合)「iPhone X」を音量ボタンが下に来るように横にして、右手の親指と中指で本体のフレームを支え、人差し指でカメラアプリ内のシャッターボタンを押す方法で撮影している人が多いのではないだろうか。

横向きに自撮りする際、「iPhone X」を写真のように持つ人は多いはず

横向きに自撮りする際、「iPhone X」を写真のように持つ人は多いはず

そのとき、「iPhone X」のステンレススチール製のフレームは手の脂などが付くと滑りやすいため、「iPhone X」をうっかり地面に落下させてしまう不安にかられてしまうのは筆者だけではないだろう。こんな場合に、「bitplay SNAP! X」を使えば、落下の心配もかなり減らすことができるのだ。

わかりやすく押しやすい物理シャッターボタン

「bitplay SNAP! X」は、ケースに搭載された物理シャッターボタンを押すことで、「iPhone X」の音量ボタンをより手軽に押し下げてくれる仕組みだ。ケースから約3mm飛び出た物理シャッターボタンは、音量ボタンよりも押しやすく、直感的にシャッターが押せる。

物理シャッターボタン(左上)と音量ボタンを押す突起パーツ(右下)はひとつのパーツとして繋がっている。物理シャッターボタンを押すと、突起パーツが「iPhone X」のシャッターボタンである音量ボタンを押し込む仕組みだ

物理シャッターボタンのそばには、親指を引っかけやすいパーツを搭載

物理シャッターボタンのそばには、親指を引っかけやすいパーツを搭載

手がすべりづらいグリップ付き

「bitplay SNAP! X」は、本体背面に指を引っかけるシリコングリップを搭載。ここに中指、薬指、小指を引っかけると、「iPhone X」を持つ手が固定されてブレずに撮影できる。また、手首を通せる大きめのストラップが付属しているので、より安心してシャッターが切れる。

4本の指で「bitplay SNAP! X」をしっかり固定できる。あとは、人差し指でシャッターを押すだけ

4本の指で「bitplay SNAP! X」をしっかり固定できる。あとは、人差し指でシャッターを押すだけ

自撮り時も、カメラアプリのシャッターボタンを押す必要はなく、一般的なカメラのシャッターを切る感覚で片手で簡単に撮影できる

ちなみに、「bitplay SNAP! X」は、堅牢で傷がつきにくいPC素材をベースに、本体のフチには衝撃を吸収するTPU素材が施されたデュアルレイヤー構造を採用する。

「bitplay SNAP! X」のカラーバリエーションは、ブラック、ホワイト、ネイビーブルー、カーキグリーンの4色。シリコングリップは差し替え可能で、全4色がラインアップ。各ケースに2色ずつ付属する

2機種3種類の差し替えレンズを使ってみた!

「bitplay SNAP! X」は、「iPhone X」のデュアルカメラ用の穴の縁がスレッド径13mmのレンズマウントになっている。「bitplay SNAP!」シリーズには、同じくスレッド径13mmのマウントを備えた専用レンズが何種類かラインアップされており、これらをケースに直接回し入れることで、簡単に装着できる。

「bitplay SNAP! X」のダブルレンズマウント。デュアルカメラ用の穴がネジ穴になっている

「bitplay SNAP! X」のダブルレンズマウント。デュアルカメラ用の穴がネジ穴になっている

専用レンズ裏側のネジをケース側のダブルレンズマウントに回し入れて装着する

専用レンズ裏側のネジをケース側のダブルレンズマウントに回し入れて装着する

専用レンズは、基本的には、「iPhone X」の広角カメラ側に装着する。以下、各レンズの特徴と性能をチェックしていこう。

1台2役の標準レンズ「ワイドアングル+マクロレンズ」

「ワイドアングル+マクロレンズ」は、0.68倍の広角レンズと、1.5倍のマクロレンズがセットになった標準レンズ。サイズは直径22×高さ13.7mmで、重量は7.5g。公式Webサイトの価格は、単品が3,370円(税込)で、「bitplay SNAP! X」とのセットは8,370円(税込)となる。

「bitplay SNAP! X」に「ワイドアングル+マクロレンズ」を装着。「iPhone X」の広角カメラ側に取り付ける

「bitplay SNAP! X」に「ワイドアングル+マクロレンズ」を装着。「iPhone X」の広角カメラ側に取り付ける

まずは、最短撮影距離22mmの「ワイドアングル」レンズをチェック。「iPhone X」を横向き/縦向きにして標準カメラアプリを使って撮影した。

レンズを何も装着せずに「iPhone X」を横向きにして撮影。カメラアプリの倍率は1倍

レンズを何も装着せずに「iPhone X」を横向きにして撮影。カメラアプリの倍率は1倍

「ワイドアングル」レンズを装着して上と同じように撮影。カメラアプリの倍率は同じく1倍

「ワイドアングル」レンズを装着して上と同じように撮影。カメラアプリの倍率は同じく1倍

レンズを何も装着せずに「iPhone X」を縦向きにして撮影。カメラアプリの倍率は1倍

レンズを何も装着せずに「iPhone X」を縦向きにして撮影。カメラアプリの倍率は1倍

「ワイドアングル」レンズを装着して撮影。カメラアプリの倍率は1倍

「ワイドアングル」レンズを装着して撮影。カメラアプリの倍率は1倍

「ワイドアングル」レンズを装着して撮影すると、ひと周り画角が広くなり、周囲の情報量が増えることで、写真にぐっと奥行きが増すのがわかる。しかし、右上に写るビルや下の道路の模様など、外周に近い被写体には歪みが発生している。なお、レンズによって色味や明るさ、シャープさに違いはほとんど見られなかった。

続いて、「マクロレンズ」で撮影してみた。レンズ本体から「ワイドアングル」レンズを取り外すと、「マクロレンズ」として使用できる。

レンズ本体から「ワイドアングル」レンズをねじり回して取り外すと「マクロレンズ」が現れる

レンズ本体から「ワイドアングル」レンズをねじり回して取り外すと「マクロレンズ」が現れる

「マクロレンズ」を「iPhone X」の広角カメラ側に装着

「マクロレンズ」を「iPhone X」の広角カメラ側に装着

試しに、1,000円札の一部を撮影してみた。

1,000円札の野口英世像の目を撮影。「マクロレンズ」なしのカメラアプリでは、デジタルズーム最大倍率の10倍でも、このあたりの画角が限界

「マクロレンズ」を装着。すると、ここまで拡大された写真が撮れた

「マクロレンズ」を装着。すると、ここまで拡大された写真が撮れた

こちらも「マクロレンズ」なしの倍率10倍で、1,000円札の一部を限界まで寄って撮影

こちらも「マクロレンズ」なしの倍率10倍で、1,000円札の一部を限界まで寄って撮影

「マクロレンズ」装着によって、1,000円札の模様に隠された文字「ニホン」の「ホ」がここまでくっきりと撮れた

「iPhone X」のデュアルカメラは、最短撮影距離がだいたい50mm程度だとされている。いっぽうで、「マクロレンズ」の最短撮影距離は14mm。対象物ギリギリまで寄って、顕微鏡のように撮影できるのが楽しかった。ピントも問題なく合った。

2倍広い景色が撮れる広角レンズ「プレミアムHDワイドレンズ EF 18mm」

「プレミアムHDワイドレンズ EF 18mm」は、倍率0.6倍、最短撮影距離15mmの広角レンズ。サイズは直径44×高さ25.7mmで、重量は36g。価格は、単品が13,500円(税込)で、「bitplay SNAP! X」とのセットは18,490円(税込)となる。

「bitplay SNAP! X」に「プレミアムHDワイドレンズ EF 18mm」を装着。「iPhone X」の広角カメラ側に取り付ける

早速、「iPhone X」を横向き/縦向きにし、標準カメラアプリを使って撮影してみた。

こちらは前述のレンズなし/カメラアプリ倍率1倍で撮影した写真

こちらは前述のレンズなし/カメラアプリ倍率1倍で撮影した写真

「プレミアムHDワイドレンズ EF 18mm」を装着して撮影。カメラアプリの倍率は1倍

「プレミアムHDワイドレンズ EF 18mm」を装着して撮影。カメラアプリの倍率は1倍

こちらも前述のレンズなし/1倍/縦向きで撮影した写真

こちらも前述のレンズなし/1倍/縦向きで撮影した写真

「プレミアムHDワイドレンズ EF 18mm」を装着して撮影。カメラアプリの倍率は1倍

「プレミアムHDワイドレンズ EF 18mm」を装着して撮影。カメラアプリの倍率は1倍

撮影距離があまり取れない狭い飲食店での飲み会風景を撮影。レンズなしだと、参加者全員が入らない

撮影距離があまり取れない狭い飲食店での飲み会風景を撮影。レンズなしだと、参加者全員が入らない

「プレミアムHDワイドレンズ EF 18mm」を装着したら、同じ撮影距離でも全員が見切れることなく撮影できた

「プレミアムHDワイドレンズ EF 18mm」を装着したら、同じ撮影距離でも全員が見切れることなく撮影できた

「プレミアムHDワイドレンズ EF 18mm」の画角は、水平89.7°/対角線102.9°で、何も装着していない「iPhone X」と比べ、約 2倍広い景色を写真に残すことができる。実際に、「iPhone X」だけでは思うように撮れなかった飲み会風景も、参加者全員を1枚の写真に収められた。また、前述の「ワイドアングル+マクロレンズ」と異なり、「プレミアムHDワイドレンズ EF 18mm」は反射防止コートが施された多層のガラスで構成されるレンズ構造を採用しており、歪みを最小限に抑えてくれるのもうれしい。

【まとめ】マクロ撮影したいなら標準レンズ、美しい広角写真を撮りたいなら「プレミアムHDワイドレンズ EF 18mm」

デュアルカメラ仕様となっている「iPhone X」のメインカメラは、もともと撮影範囲が広いし、画質もよい。しかし、このカメラの性能を生かしたまま、さらに機能を拡張できる「ワイドアングル+マクロレンズ」と「プレミアムHDワイドレンズ EF 18mm」を使えば、「iPhone X」による写真撮影をさらに便利に、おもしろくしてくれることは間違いない。植物や昆虫のマクロ撮影を行いたい人は、「bitplay SNAP! X」と「ワイドアングル+マクロレンズ」のセットを、とにかく歪みの少ない広角写真を撮りたい人は、「bitplay SNAP! X」と「プレミアムHDワイドレンズ EF 18mm」のセットを購入するのがよいだろう。

また、「bitplay SNAP! X」だけでも、撮影のしやすさを大きく向上させ、特に複数人で自撮りを行う人に最適だということがわかった。なお、「bitplay SNAP! X」は使わないが、レンズだけ使いたいという人向けには、「iPhone X」に挟むだけでレンズをマウントできるクリップ「bitplay CLIP X」も用意されている。

ケースなしの「iPhone X」に挟んでいるのが「bitplay CLIP X」。写真のようにインカメラにも対応するのが特徴だ。公式Webサイトの価格は1,890円(税込)

「bitplay SNAP! X」や専用レンズのもうひとつの魅力は、携帯性の高さだ。いつもの「iPhone X」に加え、53gの「bitplay CLIP X」と7.5〜36gのレンズをいっしょに携帯するだけで、外出先でさまざまな撮影が可能になる。「iPhone X」の画質に満足なのであれば、300〜600gほどはするミラーレスカメラを別に持ち歩く必要もなくなりそうだ。ちなみに、各レンズには、レンズを収納するポーチが付属する。

「プレミアムHDワイドレンズ EF 18mm」と、同機に付属するポーチ

「プレミアムHDワイドレンズ EF 18mm」と、同機に付属するポーチ

「bitplay SNAP! X」の気になった点をあえてあげるとすれば、「iPhone X」のマナーモード切替スイッチ用の穴が小さくて切り替えしにくかったことくらいだ。

牧野裕幸(編集部)

牧野裕幸(編集部)

月刊アイテム情報誌の編集者を経て価格.comマガジンへ。家電のほか、ホビーやフード、文房具、スポーツアパレル、ゲーム(アナログも含む)へのアンテナは常に張り巡らしています。映画が好きで、どのジャンルもまんべんなく鑑賞するタイプです。

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