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格安SIMで新生活をはじめたい人必見!

格安スマホ/格安SIMに乗り換えるときの注意点&注目サービス5選【2018年春版】

コストの安さが人気の「格安SIM」や「格安スマホ」は、仮想移動体通信事業者(MVNO)が提供する通信サービスだ。格安SIMや格安スマホに乗り換えたいけれど、大手携帯キャリアとの違いがわからなくて迷っている……。そんな人のために、MVNOに関する用語や大手携帯キャリアとの相違点をチェックした前半に続き、後半では実際に乗り換える上での注意点や注目のサービスを紹介する。

大手携帯キャリアから乗り換えるにはどうすればいい?

格安SIMや格安スマホを提供するのは、仮想移動体通信事業者(MVNO)と呼ばれる通信会社だ。MVNOのメリットやデメリットを理解し、大手携帯キャリアからの乗り換えを決心したら、次はどのMVNOが提供する格安SIMに乗り換えるかを決めよう。

ただ、乗り換え先のMVNOを決めるのは大変だ。大手携帯キャリアはNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの3社だけだが、MVNOは総務省が把握している事業者だけでも700を超える(2017年9月末時点)。シェアが大きく、家電量販店などでもよく見かける大手のMVNOに絞り込んでも10社前後ある。このなかから自分に合ったMVNO、そして料金プランを選択しなければならない。

そこで、これだけは抑えておきたいポイントを4つに絞ってチェックしよう。

ポイント1:自分が使っている通信容量を知る

スマホの料金プランは「通信容量」によって月額料金が左右される。まずは、自分が毎月どれくらい通信しているのか、実際の通信量を把握しよう。自分の通信量を知ることで、最適な料金プランを選びやすくなる。

毎月の通信量は、大手携帯キャリアのマイページにログインすると確認できる。より手軽に、iPhoneやAndroidの「設定」から確かめることも可能だ。

Androidの設定アプリで通信量を確認しているところ。アプリごとの通信量もチェックできる

Androidの設定アプリで通信量を確認しているところ。アプリごとの通信量もチェックできる

iPhoneでは、「設定」→「モバイルデータ通信」から、通信量を確認できる。月ごとにはチェックできないので、一度、統計情報をリセットしてから調べよう

たとえば、もっとも使っていた月の通信量が6.5GBだったなら、毎月7GB使える料金プランがある格安SIMを選べばいい。ただし、ほとんどの格安SIMでは余った通信容量を翌月に繰り越せる。もしも平均の通信量が4.7GBだとすれば、より安い毎月5GBのプランを選択してもいいだろう。

また、一部の格安SIMでは通信速度の切り替え機能が用意されている。通常の通信速度は高速だが、低速での通信に切り替えている間は通信容量を消費しないので、その間は容量を節約できるのだ。速度切り替え機能を活用することで、さらに少ない通信容量のプランを選べる可能性もある。

ポイント2:どのくらい電話をかけているかを知る

通信量と並んで通信コストに影響するのが、音声通話の発信時間だ。毎月の合計通話時間は通信量と同様に、各社のマイページやスマホで確認できる。

通話履歴で通話時間を確かめているところ。格安SIMでは1回当たりの通話の長さが重要だ

通話履歴で通話時間を確かめているところ。格安SIMでは1回当たりの通話の長さが重要だ

1か月間の合計通話時間だけでなく、スマホの通話履歴から1回当たりの通話時間もチェックしておきたい。主要なMVNOでは通話料の割引サービスを提供しているが、1回当たりの通話時間を把握することで、自分に最適な通話料割引サービスを選びやすいのだ。

代表的なものは「通話料単価が割り引かれる」タイプの通話料割引サービスだ。格安SIMの通話料金は30秒当たり21.6円が一般的だが、発信時に専用アプリを使うか、相手の電話番号の前に特定の番号を付け足すことで、多くの場合は半額の10.8円になる。

「通話の一部が無料になる」タイプを提供するMVNOも多い。月額700〜900円台のオプション料金を支払うことで、毎回最初の3分〜10分間が無料で通話できるというものだ。無料時間を超えてからの通話料は、上で述べた通話料単価が割り引かれるタイプと併用されることもある。

また、採用するMVNOは少ないが、毎月合計30分や60分までの通話が無料になる「無料通話分が付く」タイプの通話料割引サービスもある。

1回の通話時間が5分〜10分以内におさまっていれば、通話の一部が無料になるタイプを選ぶといい。長電話をすることもあれば、毎月の合計通話時間も確認した上で、無料通話分が付くタイプを選ぶといいだろう。

ほとんど電話をかけないという人も、通話料単価が割り引かれるタイプならオプション料金はかからないので、いつでも使えるように専用アプリをインストールしておくといい。

ちなみに、通話料割引サービスはオプションとして提供されているケースが多いが、料金プランに最初から組み込んで提供するMVNOもある。

通話料割引サービスのタイプと主な特徴

なお、大手携帯キャリアでは国内宛の通話料金がかからない通話定額プランが一般的だが、MVNOには時間に制約がない通話定額プランが存在しない。唯一、「楽天モバイル」だけが通話定額オプションとして「楽天でんわ かけ放題 by 楽天モバイル」を提供してきたが、2018年3月末をもって終了してしまう。

1回の通話時間も毎月の合計通話時間も長いような人は、MVNOに乗り換えるよりも大手携帯キャリアの通話定額プランを選んだほうが、結果的にコストを抑えられるだろう。

ポイント3:使えるスマホを確認する

前半でも触れたように、MVNOは大手携帯キャリアのネットワークを借りてサービスを提供している。そのため、大手携帯キャリアから購入したスマホに格安SIMのSIMカードをセットすることで、乗り換え後も同じスマホを使い続けられる場合がある。

乗り換え時にスマホを買い換えないから初期費用も抑えられるし、お気に入りのスマホをそのまま使えるのは喜ばしい。だが、対応していないネットワークを使う格安SIMに乗り換えたかったり、SIMロックが解除できない機種だったりすると、格安SIMでは使えないことがある。

また、最近では国内外からいろいろなSIMフリースマホが登場していて、格安SIMと組み合わせて使うことができる。価格.comのスマートフォン人気ランキングでも、ファーウェイのSIMフリースマホ「P10 lite」が大手携帯キャリアのスマホをおさえて長期間1位をキープしており、注目度の高さがうかがえる。

ただ、仕様上はSIMフリーでも、すべての通信会社で使えるとは限らない。最近では大手携帯キャリアすべてに対応している機種も増えているが、少し前まではMVNOでよく用いられているNTTドコモのネットワークにターゲットを絞ったSIMフリースマホが多かったのだ。

そこでチェックしたいのが、MVNOのWebサイトで公開されている動作確認済み端末のリストだ。このリストには、各MVNOが自社の格安SIMで動作を確認した端末の機種名をはじめ、選ぶべきSIMカードのサイズ、通話・通信・テザリングといった各機能の利用可否、SIMロックの解除や「構成プロファイル」のインストール(※iPhoneで格安SIMを利用する際に必要)といった特記事項なども細かく記載されている。

使いたいスマホが記載されているか、どの機能が使えるのか、事前にSIMロックの解除は必要かといった情報を、料金プランの検討と並んで必ず確かめておこう。

動作確認済み端末リストの例(IIJmioモバイルサービスのWebサイトより)

動作確認済み端末リストの例(IIJmioモバイルサービスのWebサイトより)

ポイント4:乗り換え手続きはお早めに

MVNOで音声通話に対応した格安SIMを契約する場合、乗り換え先の通信会社に電話番号を持ち越せる「携帯電話・PHS番号ポータビリティー(MNP)」制度が利用できる。利用頻度が少なくなってきたとはいえ、音声通話はスマホの基本機能のひとつ。通信会社を乗り換えても同じ電話番号を使い続けられるのは便利だ。

MNP制度を利用する場合、最初に転出元の通信会社から予約番号を発行してもらう。注意したいのは、予約番号の有効期限だ。予約番号には発行日を含む15日間という期限が設けられているが、転入先の通信会社がMVNOの場合、申し込み時点である程度の日数が残っていなければならない。

必要な残り日数はMVNOによって異なるが、たとえば楽天モバイルやmineoでは10日以上、IIJmioモバイルサービスでは7日以上とされている。予約番号を取得したら速やかに乗り換え手続きができるように、MVNOへ申し込めるタイミングから逆算して大手携帯キャリアからの転出手続きを済ませよう。

いま注目の格安SIMはこれだ!

最後に、この春注目の格安SIMを紹介しよう。

注目MVNOその1:安定した通信品質が魅力の「UQ mobile」

UQコミュニケーションズの「UQ mobile」は、auのネットワークを利用する格安SIMだ。料金プランは通話料割引がセットになった「おしゃべりプラン(毎回最初の5分間が無料)」と「ぴったりプラン(毎月無料通話分が付く)」が主力だが、通話料割引が付かない代わりに月額料金が安い「データ高速+音声通話プラン」も選べる。

UQ mobileは混雑時に速度が低下しがちなMVNOのなかでも通信品質が良好で、価格.comマガジンにて実施している通信速度調査でも毎月上位をキープしている。店舗網の整備も進めており、専売ショップ「UQスポット」の数は3月2日時点で全国に162店舗。店頭では新規契約やプラン変更、端末のサポートなどが受けられる。

また、国内で人気の高いiPhoneシリーズを格安スマホとして販売するのも魅力。iPhoneが好きだけれど通信コストは節約したい、そんな人も注目だ。

注目MVNOその2:YouTubeがカウントフリーの「BIGLOBEモバイル」

ビッグローブの「BIGLOBEモバイル」は、NTTドコモとauのネットワークが選べる格安SIMだ。通信容量は毎月1GBから30GBまでの6通りで、2タイプの通話料割引サービス(「毎回最初の3分間が無料」または「毎月60分まで無料」。2018年4月2日からは「毎回最初の10分間が無料」と「毎月90分まで無料」が追加)を提供する。

注目は、YouTube、AbemaTV、Apple Music、radiko.jpといったコンテンツサービス利用時に通信容量を消費しない「エンタメフリー・オプション」。月額518円(音声通話SIMの場合)の有料オプションだが、外出先でYouTubeを何時間視聴しても容量が減らないところが魅力。通信容量が毎月3GB以上のプランで契約できる。

スマホで自分の通信量を確認したときに、YouTubeだけで何GBも消費していた。そんな人に注目のオプションだ。

注目MVNOその3:ポイントサービスがうれしい「楽天モバイル」

楽天の「楽天モバイル」は、NTTドコモのネットワークを利用する格安SIMだ。通信容量は毎月3.1GBから30GBまでの5通りで、低速通信で使い放題のプランも提供。また、毎回最初の5分間が無料になる通話料割引サービスがセットされ、最低利用期間に応じたキャッシュバックが受けられる「スーパーホーダイ」も選択できる。

注目は「楽天スーパーポイント」との連携機能だ。楽天モバイルを使うことで貯まったポイントを楽天市場のショッピングで使ったり、反対に貯まったポイントを楽天モバイルの支払いに使ったりできる。

注目MVNOその4:最大60GBの大容量、シェアも可能な「IIJmioモバイルサービス」

IIJの「IIJmioモバイルサービス」は、NTTドコモとauのネットワークから選べる格安SIMだ。料金プランは毎月3GB・6GB・10GBのシンプルな3通り(※毎月10GBのプランは2018年4月1日から毎月12GBに増量)で、通話料割引サービスは毎回最初の3分間または10分間の2種類が用意されている。

特徴は、通信容量を増やせる「大容量オプション」。月額3,348円で毎月20GB、または月額5,400円で毎月30GBを追加できるオプションだが、両方を合わせた月額8,748円で毎月50GBを追加することもできる。毎月10GBの「ファミリーシェアプラン」(月額3,520円)なら、最大で毎月60GBまで増やすことが可能だ。

また、ファミリーシェアプランでは最大10枚(音声通話SIMは最大5枚)までSIMカードを追加して、通信容量をシェアできる。大容量とシェア対応が揃っているので、家族全員で格安SIMに乗り換えようと考えているなら注目だ。

注目MVNOその5:毎月3人との通話が無料の「OCN モバイル ONE」

NTTコミュニケーションズの「OCN モバイル ONE」は、NTTドコモのネットワークを利用する格安SIMだ。料金プランは毎月3GBから30GBまでの一般的な「標準コース」5通りに加えて、毎日110MBまたは170MBまで1日刻みで使える「日割コース」、最大500kbpsの低速通信である代わりに毎月15GBまで使えて料金が抑えめの「低速大容量コース」が用意されている。

特徴は、毎月最も通話発信時間が長かった上位3つ(国内通話)の番号に限り、通話料金が無料になる「トップ3かけ放題」(月額918円)を提供していること。特定の家族や取引先との通話がほとんどという場合、通話料金を大幅に節約できるのがメリットだ。上位3番号以外との通話料金も、半額の30秒当たり10.8円になる。

このほかにも、毎回最初の10分間が無料になる「10分かけ放題」(月額918円)や、トップ3かけ放題と10分かけ放題を組み合わせた「かけ放題ダブル」(月額1,404円)が提供されている。通話を重視する人の乗り換え先として注目だ。

松村武宏

松村武宏

信州佐久からモバイル情報を発信するフリーライターであり2児の父。気になった格安SIMは自分で契約せずにはいられません。上京した日のお昼ごはんは8割くらいカレーです。

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