新製品レポート
携帯電話番号だけでメッセージ、写真、動画を送信できる「+メッセージ」

「LINE対抗ではない」。ドコモ、au、ソフバンがSMSの後継サービスを発表

ドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクが、3社合同で提供する新サービス「+メッセージ」を発表しました。文字数や送受信するコンテンツに制限があった従来のSMSの後継とされるRCS(Rich Communication Services)を採用し、テキストや絵文字のほか、写真や動画、スタンプなども送受信できるようになるとのこと。都内で開催された発表会の様子とともに、新サービスの概要を解説します。

SMSの機能を拡張した新規格、RCSを採用した「+メッセージ」。2018年5月9日からサービス開始

SMSの機能を拡張した新規格、RCSを採用した「+メッセージ」。2018年5月9日からサービス開始

不便なSMSを進化させたRCS採用で利便性アップ

3社が発表した「+メッセージ」は、RCSを採用したコミュニケーションサービスです。RCSは、ドコモやau、ソフトバンクが参加している業界団体、GSMアソシエーションが策定したテキストメッセージ規格のこと。従来のSMSに取って代わる後継サービスとして展開されており、世界39か国、合計50の通信キャリアがRCSを使った商用サービスを提供しています。

従来のSMSは、電話番号さえわかればテキストを送受信できるという長所を持つ半面、送受信可能な文字数に制限があったり、写真や動画などのファイルを送受信できなかったり、グループチャットに非対応だったりなどの問題点があり、決して利便性が高いツールではありませんでした。このことが、コミュニケーションツールとしてSMSにはない機能を備えるLINEを使うユーザーが増加した一因でもあります。

しかし、3社が合同で手がける「+メッセージ」は、RCSを採用したことにより、最大全角2730文字のテキスト、絵文字、写真、動画に加えて、専用のスタンプや地図情報、音声メッセージの送受信が可能になっています。さらに、複数のユーザーによるグループチャットにも対応。SMSでは送信した件数で利用料金が決まっていましたが、「+メッセージ」はパケット通信料になったのもポイントです。

「+メッセージ」はテキストだけでなく、画像や動画(最大100MB)を送受信可能に。UIは3キャリアで統一

「+メッセージ」はテキストだけでなく、画像や動画(最大100MB)を送受信可能に。UIは3キャリアで統一

サービス開始時は500種類の無料スタンプを用意。有料スタンプの提供については計画中

サービス開始時は500種類の無料スタンプを用意。有料スタンプの提供については計画中

地図情報も送信可能。送信時間の右側に“チェック”が表示されていますが、これは既読のこと。なお、既読機能はオン/オフの切り替えができます

「+メッセージ」の連絡帳。名前の右に吹き出しのアイコンが表示されている相手には「+メッセージ」を、何も表示されていない相手にはSMSのみ送信可能

ユーザーごとにプロフィールを作成可能。連絡帳に登録されていない相手は、プロフィールを確認できないようになっています

LINEと差別化されているポイント

ここまで聞くと、「LINEと何が違うのか?」という疑問がわいてくるでしょう。3社によれば、LINEからユーザーを取り戻す「LINE対抗」のような意図はなく、あくまでもこれまでSMSを利用していたユーザーの利便性を向上させるのが目的とのこと。また、携帯電話番号さえわかれば、誰にでもメッセージを送ることができ、ユーザーIDやパスワードの設定が必要ない点が、LINEとは異なるポイントとしてあげられていました。

「+メッセージ」は2018年5月9日からサービス開始。ドコモ、au、ソフトバンクのスマートフォンやタブレットを利用するユーザーから提供を開始し、AndroidフィーチャフォンやMVNO事業者への提供は前向きに検討中。ユーザー間で楽しむコミュニケーションツールにとどまらず、企業のカスタマーサポートや各種申し込み、予約確認など、ユーザーと企業をつなげるような新しい展開も検討されています。

2018年5月以降に3社から発売されるスマートフォンとタブレットには「+メッセージ」がプリインストールされます。18年4月までに発売される機種に関しては、アプリのインストールやアップデートで対応。iOSについては、App Storeで「+メッセージ」を提供予定

LINE対抗ではないとうたっているものの、スタンプなどサービスの内容は明らかにLINEを意識したものでしょう。いまや“コミュニケーションツールと言えばLINE”というほどLINEのユーザー数は多いですが、果たして「+メッセージ」はどれほどユーザー数を伸ばすことができるのか。筆者個人としては、プライベートはLINEで、仕事は「+メッセージ」でという使い方がアリかなと思っています。「仕事関係の相手とLINEでつながるのはちょっと……」と思うことがあるため、仕事関係を「+メッセージ」に統一して、家族や友人との連絡にLINEを使おうかなと。みなさんは、どのような使い方を考えているでしょうか?

水川悠士(編集部)

水川悠士(編集部)

最新ガジェットとゲームに目がない雑食系ライター。最近メタボ気味になってきたので健康管理グッズにも興味あり。休日はゲームをしたり映画を見たりしています。

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