レビュー
15時間超のバッテリー駆動も見逃せない

“これぞThinkPad” 薄く軽くなった「ThinkPad X280」レビュー

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ビジネス用のノートパソコンの定番であるレノボ・ジャパンの「ThinkPad」。最近はボディの薄型化や軽量化が進み、「ThinkPad X1 Carbon」を筆頭にスタイリッシュなモデルが増えてきた。今回取り上げる「ThinkPad X280」も、薄型化と軽量化が図られ、モバイルノートとしての魅力がアップしている。

12.5型液晶ディスプレイを搭載するレノボ・ジャパンのThinkPad X280。価格.com最安価格は160,186円(2018年4月13日時点)から。同社の直販サイトだと、メルマガなどで配布されるEクーポン適用で146,189円(同)から

前モデルよりも薄く、軽くなったが……

「ThinkPad X280」は、12.5型の液晶ディスプレイを搭載したコンパクトなモバイルノートだ。前モデルの「ThinkPad X270」と画面サイズは同じだが、カーボン繊維とガラス繊維のハイブリット材料を採用することで、厚さは20.3mmから17.4mmへ、重量は約1.43kgから約1.13kgへと、薄型化と軽量化が図られている(最薄・最軽量モデルの場合)。これにより、携帯性は大幅にアップしたと言える。持ち運ぶ頻度の多いビジネスパーソンにはうれしい進化だ。

最近は13型前後のディスプレイを搭載したモデルがモバイルノートの主流になりつつあるが、本モデルはそれよりも少し小さい12.5型のディスプレイを備えている。ただ、画面サイズが小さいからといって決して本体がコンパクトというわけではない。13型前後のモデルは狭額縁化が進んでおり、12型クラスのモデルとフットプリント(設置面積)はほとんど差がないのだ。ThinkPad X280の額縁は太く、ディスプレイを保護するという点では有効なのかもしれないが、見た目は狭額縁モデルと比べるとスマートではない。重量も14型のThinkPad X1 Carbonと変わらない。前モデルと比べると、確かに薄く軽くはなっているが、ほかのモデルに比べて抜きん出て薄くて軽いわけではないので、この点は注意してもらいたい。

デザインはThinkPadらしい、弁当箱スタイル。ボディの仕上げは、ThinkPad X1 Carbonのような、高級感のあるしっとりとした手触りではないが、個人的には道具的な雰囲気があって気に入っている。

本体の重量は実測で1138g。前モデルと比べると300gほど軽くなっている

本体の重量は実測で1138g。前モデルと比べると300gほど軽くなっている

弁当箱スタイルだが、今風のスリムなボディ

弁当箱スタイルだが、今風のスリムなボディ

12.5型の液晶ディスプレイを搭載。額縁は太めで、安心感はあるが見た目はスマートではない。今回試したモデルは1920×1080のIPS液晶(ノングレア)を搭載していた

カラーバリエーションは黒のみ。ThinkPad X1 Carbonのようなシルバーモデルは用意されない

カラーバリエーションは黒のみ。ThinkPad X1 Carbonのようなシルバーモデルは用意されない

ThinkPad X1 Caronのようなしっとりした手触りではないが、ThinkPadらしい落ち着いた黒

ThinkPad X1 Caronのようなしっとりした手触りではないが、ThinkPadらしい落ち着いた黒

キーボード重視の人も納得の使いやすさ

キーボードが使いやすいからThinkPadを使っているという人も少なくないだろう。その点、ThinkPad X280もコンパクトボディながら、使いやすい6列キーボードを備えている。キーピッチは実測で約18.5mmとフルサイズ(19mm)とまではいかないが、タイピングしてみると窮屈な感じはせず、気持ちよくタイピングできる。やや硬めのタイプ感で、はっきりとしたクリック感を求める人にはぴったりだと感じた。

ポインティングデバイスには、トラックポイントと「ThinkPadクリックパッド」の2つを搭載。トラックポイントはホームポジションから手を動かさずにマウスカーソルを動かせる便利なデバイスだ。ThinkPadクリックパッドも反応がよく、マウスなしでもイライラすることなく作業できる。

モバイルノートとしては拡張性が高いのもポイント。USB3.0ポートを2基、USB 3.1 Type-Cポートを2基備えており、USB 3.1 Type-Cは電源とビデオ出力にも対応する。外部映像出力にはHDMIを搭載しているので、プロジェクターなどにも出力できる。有線LANポートはないが、拡張コネクターとアダプターが付属するので、有線LAN環境での利用も可能だ。メモリーカードスロットがmircoSDメモリーカードなのは賛否ありそうだが、拡張性に大きな不満はない。

コンパクトなボディながら、タイピングしやすいキーボードを搭載。キーピッチは約18.5mmだが、窮屈な印象は受けなかった。右側のキーがやや小さいが、大きな問題にはならないだろう。バックライトキーボードは、カスタマイズで搭載可能となっている

ThinkPadのトラックポイントは、ホームポジションから手を動かさずに作業できるのがメリット。試用したモデルは指紋センサーも備えていた

左側面の奥からUSB 3.1 Type-C、USB 3.1 Type-C(Thunderbolt 3)、イーサネット拡張コネクター2(USB Type C×2とイーサネット拡張コネクター2を使ってドッキングコネクターと接続可能)、USB3.0、HDMI、ヘッドホン出力、右側面にUSB3.0を備える

余裕たっぷり! 15時間超のバッテリー駆動時間

スペック面も充実している。2018年4月13日時点の直販モデルのスペックを見ると、CPUは第8世代のCore i5-8250U、Core i7-8550U/8650U、第7世代のCore i5-7200Uと豊富な種類から選べるようだ。メモリーは8GB/16GB、ストレージは128GB/256GBのSSD(M.2仕様)。ディスプレイは1366×768のTN液晶(ノングレア)、1920×1080のIPS液晶(ノングレア)、1920×1080のマルチタッチ対応のIPS液晶(ノングレア)の3タイプ。

今回試したモデルのスペックは、CPUがCore i7-8550U、メモリーが8GB、ストレージがPCIe対応の256GB SSDを搭載していた。ディスプレイは1920×1080のIPS液晶(ノングレア)。動作は軽快そのもので、不満は一切なし。特にSSDが高速なので、アプリケーションはすぐに起動し、ストレスなく検証作業ができた。

レビューしていた驚いたのがバッテリー駆動時間。公称値は最大約15.8時間となっており、長時間使えるのは分かっていたが、ベンチマークを回して、メモを取って、調べ物をしてと、ヘビーに1日使い倒しても、半分以上バッテリーが残っていた。フル充電しておけば、1日はACアダプターなしで持ち運べそうだ。ACアダプターはUSB PD準拠で、付属以外の対応アダプターが使えるのも見逃せない。

USB PD対応の45WのACアダプターが付属する。重量はケーブル込みで約230gと軽量なので持ち運びも楽だ。65Wの急速充電対応のものが付属するモデルもラインアップする

まとめ

現在、モバイルノートの主力は間違いなく13型クラスとなっているが、今回12.5型のThinkPad X280を使ってみて、このサイズでも物足りなさは感じなかった。今風に狭額縁化されれば、もっとよかったのにと思ったが、そうなるとキーボードが窮屈になってしまって使い勝手が損なわれることになる。使いやすいキーボードを備えつつ、できるだけコンパクトなモデルにすると、12型前後に落ち着くのかもしれない。だから、ThinkPad X2xx系は根強い人気があり、パナソニックの「レッツノート SV」も12型前後のディスプレイを採用し続けているだろう。ThinkPad X1 Carbonのような新しいThinkPadも魅力的だが、“これぞThinkPad”と言えるThinkPad X280の魅力も捨てがたい。

価格.com最安価格は160,186円(2018年4月13日時点)から。同社の直販サイトだと、Eクーポン適用で146,189円(同)からと、発売されたばかりなので、まだ少し高い。併売されているThinkPad X270は89,813円(直販サイト価格)からと10万円を切っている。ThinkPad X280も、もう少し安いとうれしいところだ。ThinkPadの価格をウォッチしている人はご存知かもしれないが、週末や月末などで価格が大きく変動することがある。時間が経てば、Core i3を搭載した手ごろなモデルが追加されるかもしれないので、待てる人は少し待つと安く入手できるかもしれない。

三浦善弘(編集部)

三浦善弘(編集部)

パソコン関連を担当する双子の兄。守備範囲の広さ(浅いけど)が長所。最近、鉄道の魅力にハマりつつあります。

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