ゲーミングPCパワーアップ大作戦
“どんなゲームで使いたいか”がカギ

意外と知らない「ゲーミング用フットペダル」の選び方、安心価格でFPSを強化できた!

Steamのコアゲーマーである、“すちーむ☆まにあ”辻村美奈がゲーミング周辺機器を紹介する本連載。今回は、「FPS」(First Person Shooter:1人称視点のシューティングゲーム)を有利に進めるうえで、持っていると大きく差が出る「フットペダル」の選び方などを解説する。

PCゲーマーが一度は悩む現象「キー操作する指が足りない……」

FPSでは、主人公がしゃがんだり、寝転んだり、銃を変えたり、グレネード(擲弾:てきだん)を投げたりと、さまざまな操作をしなければならない。もちろん、それぞれの操作にキーが割り振られているが、ゲームが白熱した場面ですぐに、「:」(コロン)キーや「,」(カンマ)キーを押せるだろうか? 私は、無理だ。キーボードの左側しか、指が覚えていない……。

そんな時には、ゲーミングマウスのサイドボタンに、キーを割り当てるのがコツ。これなら、素早く操作できるうえ、わかりやすい。

しかし残念なことに、マウスのサイドボタンも数に限りがあって、多くても5個くらいだ。これでは、「武器チェンジ」「グレネードを投げる」「しゃがみ体勢」「寝姿勢」「便利系マクロ(連打や走りなど)」といった操作で枠が埋まってしまい、「回復」や「特殊アクションキー」を割り振るボタンが足りなくなってしまう!

ちなみに、私が最近プレイしている、恐竜をペットにしてオープンバトルで戦う「ARK: Survival Evolved」では、FPSの一般的な操作に加えて、ペットにした恐竜への指示キーだけでも8個が存在する。「T」キーを長押しすれば指示を出せるが、もし敵が目の前にいる状況で長押しなんてしていたら、恐竜もろとも殺されてしまい、“ジ・エンド”だ。

オープンワールドのサバイバルゲーム「ARK: Survival Evolved」。広いマップの中で恐竜をテイムして(手なずけて)、背中に乗ることもできる。また、「Minecraft」のように、友人と拠点を作ったり、ほかのプレイヤーの拠点を襲ったり、襲われたりと、かなり楽しいゲームだ

これが、ARK: Survival Evolvedのキー割り当て画面。ご覧の通り、ぎっしり詰まっている

これが、ARK: Survival Evolvedのキー割り当て画面。ご覧の通り、ぎっしり詰まっている

恐竜へ指示するため、「T」キーを長押しした画像。どれも重要な操作なのだが、すべてを使うのは難しい。覚えられるのは、せいぜい3つといったところ

足もゲームに活用できる「フットペダル」

キーボードやマウスに加えて、回復や特殊アクションキーを割り振れるデバイスはないのか? そんな課題を解決する方法を探していたところ……そうだ! 足で踏んで操作する「フットペダル」があった!

足を使った操作は、昔からPCゲーマーの間ではポピュラーな方法だ。足もとに、キーボードをもうひとつ用意して、踏んで操作する。特に、オンラインゲーム「ラグナロクオンライン」などでは、有名な操作方法として知られ、でんぱ組.incの「W.W.D」という曲には「ファンクションキーを足で押した」という歌詞が出てくるほどだ。

フットペダルであれば、キーボードより操作しやすいのは間違いない! 上手に活用すれば、今までにない快適なゲームライフが待っているはずだ。

ということで今回は、特に気になったフットペダル2機種をピックアップして、試してみることにした。

手が出やすい、安心価格のフットペダル!

まず紹介したいのが、価格.com最安価格が4,070円(2018年7月30日時点)とお手ごろな、ルートアールの「USBフットペダルスイッチ 3ペダル RI-FP3MG」(以下、USBフットペダルスイッチ)」だ。

素材にプラスチック使用しており、ややチープな外観をしているが、ペダルを踏み込んだときのストロークが短いため、瞬間的に踏み込むことができ、FPSとの相性はよさそうだ。実際に本体を持ってみると、かなり軽く、持ち運びにも適している。

USBフットペダルスイッチの本体は、とても薄くて軽い。ペダルは3つ備えている

USBフットペダルスイッチの本体は、とても薄くて軽い。ペダルは3つ備えている

ペダルの抵抗が弱いのか、踏み込んだ感覚が少しわかりづらいのが気になった

ペダルの抵抗が弱いのか、踏み込んだ感覚が少しわかりづらいのが気になった

設定は、めちゃくちゃシンプル! ほぼすべてのゲームで動作する

キー配置などの設定は、専用ソフトウェア「PC sensor FootSwitch」から行う。ソフトウェアは、購入した際に付属されているCD-ROMを使うか、インターネット上からダウンロードして利用できる。

「PC sensor FootSwitch」のトップ画面。「key1」(左ペダル)、「key2」(中央ペダル)、「key3」(右ペダル)をクリックして、それぞれキーを入力するか、右のバーから選択して設定する(デフォルトでは、左ペダルから「a」、「b」、「c」に設定されている)

ソフトウェアは日本語表示で、インターフェイスもシンプルでわかりやすい。ペダルを選び、配置したいキーを直接入力するか、右側にあるメニュータブから選択するだけだ。また、このメニュータブには、キーボード以外にも、マウスボタンの操作やPCのシャットダウンなど、便利な設定が用意されているので、ゲーム以外でも活用できそうだ。

実際に、このUSBフットペダルスイッチを「Counter-Strike: Global Offensive」や「Call of Duty: WWII」、「Dead by Daylight」、「ARMA3」、「PLAYERUNKNOWN'S BATTLEGROUNDS(PUBG)」といった人気のFPSで試してみたところ、問題なく動作した。武器や体勢の変更といった単発的な操作は、ペダルを軽く踏むだけで反応するため、かなり直感的。特にPUBGは基本操作が多いので、フットペダルがあるのとないのでは、操作性が段違いだった。

ただし、レーシングゲームの「DiRT 3 Complete Edition」で使ってみると、アクセルを設定したペダルを踏んだだけですぐ加速するため、スピードの微調整は難しいようだ。かといって、慎重にペダルを踏み込もうとすると、アクセルを踏み続けているつもりなのに、自然とスピードが落ちてしまうこともある。

やはり、USBフットペダルスイッチは、レーシングゲームより、FPSのほうが適していると言えるだろう。

レーシングゲームの「DiRT 3 Complete Edition」で、USBフットペダルスイッチを試用してみたところ。ペダルが軽いため、時折ちゃんとアクセルを踏めているのか、不安になってしまった

本格派フライトシミュレーター用フットペダルはめちゃくちゃ頑丈

次に、フライトシミュレーター用に開発された、ロジクールの「FLIGHT RUDDER PEDALS G-PF-RP」(以下、FLIGHT RUDDER PEDALS)」を試してみる。USBフットペダルスイッチとは対称的に、重厚でかなり本格的な作りだ。価格.com最安価格が22,950円(2018年7月30日時点)と、ワンランク上の価格帯なのも、うなずける。

金属製の素材が重厚で、かなり頑丈。耐久性も高そう!

金属製の素材が重厚で、かなり頑丈。耐久性も高そう!

中央のテンション調整ダイヤルを回して、踏み込みの抵抗を自分好みに調節できる。軽く踏んだだけでペダルを押し込めるようにしたり、重く押し込むように調整したりすることが可能だ

シミュレーター以外に使う設定をしてみた

FLIGHT RUDDER PEDALSにキーを配置するには、ロジクールのWebサイトから「フライトラダーペダル ソフトウェア」をダウンロードして設定する必要がある。その流れを見ていこう。

「フライトラダーペダル ソフトウェア」の画面。ここで、キー配置を設定していく

「フライトラダーペダル ソフトウェア」の画面。ここで、キー配置を設定していく

それでは、左右のペダルにそれぞれキーを配置する方法を見ていこう。今回は例として、「W」(進む・アクセル)と「S」(下がる・ブレーキ)を設定するまでを解説していく。ただし、最初に断っておくと、ソフトウェアのインターフェイスは、少しわかりづらい印象だ。設定する際は、下記の説明を参考にしていただければと思う。

「Left Toe」をクリックし、「バンド」を選択したあと、「100%」の項目にカーソルを合わせると、(この画像では見ることができないが)三角のアイコンが表示されるので、「詳細コマンドの新規設定」を選択。一度設定したコマンドは保存され、このメニューに表示されるようになる

「詳細コマンド新規設定」の画面。この中にある「Repeat」をクリックして、設定したいキーを押す。キーを押し込んだ際のコマンドと、キーを離した際のコマンドが表示されるので、後者を選択後、右クリックで削除し、画像のように、押し込んだ際のコマンドだけが残るようにする

「Left Toe」と「Right Toe」の設定が終わったら、画面左上部にある「名前を付けて保存」または「上書き保存」を選択。「ビュー」をはさんだ右側にある、丸くて青い「適用ボタン」を押すと完了する。なお、FPSでよく使うコントロールキーや「Tab」キー、複数キーのマクロも設定できる

キー配置の設定後、レーシングゲームのDiRT 3 Complete Editionをプレイしてみたところ、ペダルにほどよい重みがあり、実際にアクセルを踏んで運転しているような気分を味わえた。キーボードやコントローラーでプレイするのとは、臨場感が格段に違う。また、前述のUSBフットペダルスイッチと比べても、スピードを微調整する感覚は雲泥の差だ。さすがである。

アクセルの踏み込み具合といい、レーシングゲームとの相性は抜群だ

アクセルの踏み込み具合といい、レーシングゲームとの相性は抜群だ

デスクの下に設置できるコンパクトなボディながら、ゲーセン並みの臨場感を味わえる!

デスクの下に設置できるコンパクトなボディながら、ゲーセン並みの臨場感を味わえる!

では、FPSゲームでの使用感はどうだろうか?

試しに、「Counter-Strike: Global Offensive」や「Call of Duty: WWII」、「Dead by Daylight」といったFPSをプレイしてみたが、上記の設定で問題なく動作した。しかし、踏み込みの抵抗が多い分、瞬間的に踏めないという点が、FPSには適していないと感じた。

さらに、リアル志向のFPSゲームで有名な「ARMA3」で試してみたところ、こちらは、FLIGHT RUDDER PEDALSというモデル名が認識されるものの、キーボードやマウスと合わせて使うことができなかった。さらに、バトルロワイヤルゲームで有名な「PUBG」では、そもそもデバイスとして認識されないようだ。

以上のことから、やはり、FLIGHT RUDDER PEDALSはレーシングゲームやフライトシミュレーターで使うべきものなのだと、改めて感じた。予算に余裕があれば、操縦桿(そうじゅうかん)を再現するフライトヨークやスロットルレバーをそろえて、本格的なシミュレーターを楽しむのが本来の使い方と言えるだろう。

FPSの場合、ゲームによっては、デバイスを認識しない場合もあり、たとえ使えたとしても、押し込みの圧力が強い分、力を入れて踏まなければならず、素早い操作は難しい。レーシングゲーム用に購入して、おまけでFPSに使ってみる、というバランスがちょうどいいかもしれない。

どんなゲームに使うかが重要! フットペダルにも特性があった

今回、USBフットペダルスイッチとFLIGHT RUDDER PEDALSという2製品を試用してみて、ゲーム用のフットペダルは、用途によって選ぶべきだということがよくわかった。

レーシングゲームはやらないが、FPSでの操作をもっと楽にしたい場合には、USBフットペダルスイッチを選ぶといい。何しろ設定が簡単で、わかりやすい。さらに、幅広いゲームで動作するため、FPSはもちろんのこと、ARKのように操作が多いサバイバルゲームでも、活躍するのは間違いないだろう。

いっぽう、レーシングゲームやフライトシミュレーターを楽しみたい場合には、本格派のFLIGHT RUDDER PEDALSが適している。いつものゲームに飽きたというユーザーも、試しにこのFLIGHT RUDDER PEDALSを使ってプレイしてみてほしい。設定画面にややクセがあるが、それを乗り越えてしまえば、新しい感動が待っている。

こんなの知ってる? FPS強化アイテム

さらに、今回はもうひとつ、FPS強化アイテムとして、「Xtrfy A1 メカニカルキーボード強化キット」(Xtrfy)を紹介したい。この中にある「静音リング」を使えば、メカニカルキーボード特有の“うるさいタイプ音”を弱められるうえ、FPSを有利に進めるちょっとしたメリットもある。

「Xtrfy A1 メカニカルキーボード強化キット」。セット内容は、ゲームで頻繁に使用するキーを見やすくするための白いキートップ5つ、掃除用ブラシ、静音リング、キートップ引き抜き工具。必要なものがすべてそろっていて、ありがたい

このように、キーを外して、リングを付ける。リングをキートップの下に2つほど付けると、若干ではあるが、キーストロークを軽減できる

各パーツはとても小さい! なくさないように気をつけないと……

各パーツはとても小さい! なくさないように気をつけないと……

実際に試用してみたが、確かに、あの“うるさいタイプ音”が軽減された。これであれば、深夜にゲームをプレイしても、家族に迷惑がかからないだろう。さらに、キーストロークが短いぶん、キーを速く押せるようになったうえ、指の負担も軽減できる。まさに一石二鳥ならぬ、一石三鳥とも言えるアイテムだ。ぜひ、こちらも合わせて、そろえてみてはいかがだろうか。

オフィスマイカ

オフィスマイカ

編集プロダクション。「美味しいもの」と「小さいもの」が大好物。 好奇心の赴くまま、良いモノを求めてどこまでも!(ただし、国内限定)

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