レビュー
4K60Pでアブダビを撮る!

「iPhone XS」の動画性能を丸裸に! スマホは優秀な“ビデオカメラ”になる

4K 60pやフルHD 60p、スローモーション(240p)、タイムラプスビデオなどバリエーションに富んだ動画撮影ができ、ステレオ録音可能なマイクやIP68防水に対応するアップル「iPhone XS」。スマートフォンであるいっぽうで、とても優秀な“ビデオカメラ”とも言えます。そこで、今回は「iPhone XS」の動画性能をチェックすべく、アラブ首長国連邦の首都、アブダビで実際に動画を撮影してきました。

「iPhone XS」でアブダビを撮影した動画

「iPhone XS」のカメラで、どこまでインパクトのある動画がつくれるか? 今回は中東屈指の大都市であり、高層ビルや巨大なショッピングモール、宮殿を模した高級ホテルなど見どころ満載のアブダビで動画撮影にチャレンジしてきました。

ちなみに、「なぜ、唐突にアブダビなのか?」と思われる人がいらっしゃるかもしれませんが……それは先日レポートした「フォトキナ(Photokina)2018」からの帰りにトランジットで経由したからです。

それでは、さっそく「iPhone XS」でアブダビの魅力をギュッと約1分にまとめた動画をご覧ください。

お、動画の撮影に使用したのは「iPhone XS」のカメラと、標準のカメラアプリのみです

カメラアプリは4K60Pに設定して撮影しました。指を画面上でスライドさせることで明るさを調整できる機能があり、一部のシーンではそれを使用しましたが、基本的には「すべてカメラにお任せ」のオートで撮影しています。

また、補助機材としていくつかのシーンでジンバル「Smoothe 4」と三脚「ゴリラポッド」を使用し、編集ソフトウェア「Final Cut Pro X」を使ってBGMの追加や色味、速度などの調整を行いました。

スマートフォンを“ビデオカメラ”として使うと、ミラーレスカメラなどと比べて、三脚やジンバルなど装備が大幅に小型軽量化でき、持ち歩きの負担が減るのが大きなメリットです

「iPhone XS」「iPhone XS MAX」の動画性能をおさらい

実使用のチェックに入る前に、ここで「iPhone XS」の公称スペックを確認しておきましょう。

4Kビデオ撮影(24fps、30fpsまたは60fps)
1080p HDビデオ撮影(30fpsまたは60fps)
720p HDビデオ撮影(30fps)
ビデオの拡張ダイナミックレンジ(最大30fps)
ビデオの光学式手ぶれ補正
2倍の光学ズーム、最大6倍のデジタルズーム
クアッドLED True Toneフラッシュ
1080p(120fpsまたは240fps)スローモーションビデオに対応
手ぶれ補正機能を使ったタイムラプスビデオ
映画レベルのビデオ手ぶれ補正(1080pと720p)
連続オートフォーカスビデオ
4Kビデオの撮影中に8MPの静止画を撮影
再生ズーム
ビデオへのジオタグ添付
ビデオ撮影フォーマット:HEVC、H.264
ステレオ録音

前モデルの「iPhone X」と「iPhone XS」を比較すると、ステレオマイク対応を除いてスペック上の変化はなし。なお、今回の撮影には「iPhone XS」を使用しましたが、動画性能は大型モデルの「iPhone XS Max」も同一です。

センサーは1200万画素の裏面照射型で、レンズは広角F1.8、望遠F2.4という仕様

センサーは1200万画素の裏面照射型で、レンズは広角F1.8、望遠F2.4という仕様

「iPhone XS」の動画機能を実戦で使い倒してわかったこと

ここからはアブダビでの約20時間の撮影と編集作業の結果わかったことをご紹介します。Vlogger/YouTuberとして動画撮影をしている筆者の目線なので、動画撮影に強いこだわりをお持ちの方々やARRIやREDなどのプロ用カメラを常用されている御仁からすると「おい、キミ、それは……」という声が漏れる部分もあるかもしれませんが、ぜひ、おだやかな心でお読み進めていただければと思います、ハイ。

標準のカメラアプリは起動が速く、通常の動画撮影とスローモーションやタイムラプスとの切り替えもスムーズ。今回のテスト中、強制終了などによるエラーもゼロでした

朝5:30頃の薄暗い環境下で撮影した映像を見ると、明瞭度は低めです。暗所がブロックノイズでザラザラという状態にはならないものの、ディテールがつぶれてしまい悪い意味での“油絵”のような印象になっています

ジンバルに「iPhone XS」を装着して、女性の周りを歩きながら撮影した映像です。カメラ任せのオートでも顔にピントが合うのは便利。ミラーレスカメラではフォーカスに不安を感じることがありますが、「iPhone XS」ではその心配はありません

しっかりとした日差しがある屋外で撮影した映像は極めて明瞭。スマホにありがちな「ウソくさい、シャープさ」ではなく「見たままに近い、クリアさ」という印象

撮影データを見ると「iPhone XS」はシャドーを少し明るめに補正する傾向があるようです。そのため車などのメタリックな質感が出しづらいのですが、編集ソフトで軽く補正をかければすぐに修正できるレベルです

小型のセンサーしか搭載できないという制約がある中で、「iPhone XS」は逆光に対してかなり優秀。こちらの映像では、屋内にいる人の頭の巻き物(スカーフ)の模様が見え、同時に日中の太陽がサンサンと降り注ぐ屋外のビーチもとらえられているのがわかります。ダイナミックレンジを優先しているため、彩度が犠牲になっているのか、逆光下では色があせたようになり、後からの補正もかけづらいのは難点です

「iPhone XS」動画性能のまとめ

最もすぐれたビデオカメラの条件とは何でしょうか? その基準は人によってさまざまで、画素数やフレーム数、ダイナミックレンジやビットレート、あるいは重量やバッテリー駆動時間など、千差万別。撮影スタイルや趣味趣向によって、重視するポイントは大きく違います。

筆者は撮影した動画をYouTubeやSNSにアップロードすることが主な目的で、もちろん仕事柄もあって諸々のスペックにコダワリはありつつも……「最もすぐれたビデオカメラとは、撮影チャンスを逃さないカメラである」と考えています。

そういった意味では、毎日持ち歩いて、寝る時以外はほとんどいつも身近にあるiPhoneやスマートフォンこそ「最もすぐれたカメラ」たりうるのです。

実際に今回の撮影でもその恩恵は大きく、バスやタクシー、ショッピングモールといった場所でも「撮りたい」と思った時にすぐ、それこそわずか2、3秒で撮影を始められました。

今回の映像に映っているムスリムの女性は、偶然立ち話をしたきっかけで撮影をさせてもらえたのですが、こういった状況で自然な流れからリラックスした表情を撮影できるのはiPhoneの機動力があってこそ。VlogやYouTube、SNS動画などのカジュアルな撮影用としては、極めて優秀なカメラです。

●iPhone XS/XS Max/XRの料金が気になる人はこちらをチェック!
価格.comでNTTドコモドコモ、au、ソフトバンクのiPhone 料金プランを比較

Mr.TATE(Masahira TATE)

Mr.TATE(Masahira TATE)

世界50カ国以上を旅したバックパッカー。週間アスキー編集部などを経て、AppBankに入社。「バイヤーたてさん」として仕入れとYouTubeを活用したコンテンツコマースに取り組み、上場時は広報として企業PRを担当。現在はフリーランスで活動中。

紹介した製品の最新価格・クチコミをチェックする
関連記事
「価格.comマガジン」プレゼントマンデー
ページトップへ戻る