新しいiPhoneが発売されましたね! みなさん買いました!?
さすがに値段が高すぎて、ボクはスルー予定です……。
それはいいとして、新しいスマートフォンを買ってきたら、まずはキズや画面割れ防止のために、保護シートを貼り付けるという人も多いんじゃないでしょうか。
こんな、保護シートあまり好きじゃない派のボクが最近気になっているのが「ガラスコーティング剤」!
液晶画面に直接液体を塗り込んでコーティングするだけで、画面がメチャクチャ丈夫になるという夢のアイテムらしいんですが……ホントにそんなことあるの!?
……というわけで買ってきました、ガラスコーティング剤「PIKAPRO(ピカプロ)」!
中身はこんな感じ
「汚れ落としクリーナー」「ガラスコーティング剤」「コーティング用水」「仕上げ用紙」……いろいろ入ってますね。
コレでスマホをコーティングして、たたいたり落としたりして効果を試したいところですが、さすがに自分のスマホで試すのはイヤだ! ……と駄々をこねたところ、編集部でジャンク・スマホを用意してくれました。
さすが「価格.com」、太っ腹!
予算の関係で、だいぶ古めな「iPhone 4s」ですが……懐かしい!
この30ピン端子、久々に見ましたよ
さて、この「iPhone 4s」をコーティングしていきましょう
まずは「汚れ落としクリーナー」……ウエットティッシュみたいなもので画面をきれいに拭いていきます。
それから、乾いた不織布で水分を拭き取るんですが……その不織布は付属していない!
不織布の代わりに、新品のマスクでもいいそうなので、マスクで拭き取りました
続いて本番! 「ガラスコーティング剤」です
この「ガラスコーティング剤」の量がメチャクチャ少ない。内容量0.5cc! 2,500円(参考価格)もしたのにッ!
コレで効果がなかったら怒るでしかし。
一応、0.5ccで3台分のスマホをコーティングできるらしいですけど、一度開封したら保存がきかないので、一気に3台分塗らなきゃならないという……。
付属の「施工用シート」に「ガラスコーティング剤」を染みこませて……
細かく円を描くように塗り込んでいきます
さらに「コーティング用水」の染みこんだシートで画面全体をぬらして
最後に「仕上げ用紙」で水分を拭き取ります
これで1回分のコーティングは終了! この作業を3回繰り返して重ね塗りすれば完成です。
いろいろやることがあるのでややこしいですが、作業自体は簡単。こんなのでホントにコーティングできているのかな?
見た感じ、厚みも何も変わっていないように見えますが……?
というのも、この「ガラスコーティング剤」は、画面の上に硬い膜を作るわけではなく、表面を化学変化させることによって硬くする仕組みらしいのです。
なので、初めて施工しても塗りむらなどはナシ。
これでホントに丈夫になっているのなら、メチャクチャうれしいですが……どうなんでしょうか!?
コーティング剤は塗ってから数日乾かしたほうが硬くなるとのことなので、数日後にいよいよ実験してみることに。
比較用に3台の「iPhone 4s」を用意しました
見た目じゃほぼ区別がつかないですが、左から「裸のiPhone」「保護シートを貼ったiPhone」「ガラスコーティングしたiPhone」となっています。
「保護シート」は明らかに手触りが違いますが、「裸」と「ガラスコーティング」は触った感じでは区別がつかず、若干「ガラスコーティング」のほうが滑らかな手触りになっているかな……という程度。
「ガラスコーティング」には指紋汚れなどを防ぐ効果もあるそうなんですが……、コレも気持ち指紋がつきにくいかなーくらいの効果。もちろん、ベタベタ触れば指紋はつきます。
……ちゃんと丈夫になってるのかな?
「保護シート」はちょっと厚みのあるガラス製のものですよ!
まずはカッターで画面をひっかいてみましょう
かなり力を入れてグリグリしたにもかかわらず、3台ともほぼ無傷!
裸のiPhoneだけ、うっすらと跡がついていますが……
意外と裸状態のままでも丈夫ですね。さすがiPhone、優秀だ!
続いて落下実験です。
スマホを落っことして、画面を割ってしまうというケースが一番多いんじゃないでしょうか?
ボクの肩の高さ(約140cm)から、アスファルト舗装された地面に落とします!
バシーンといい音をさせて地面にたたきつけられるiPhone。ジャンクとはいえ心臓に悪い……。
それでは、アスファルトに激突したiPhoneの運命はどうなったんでしょうか!?
!?
裸のiPhoneは見事に画面バッキバキになっちゃってますが、「保護シート」「ガラスコーティング」の2台は生き残っている!
「保護シート」のほうは、シート部分に若干ヒビが入っちゃってますが
「ガラスコーティング」はほぼ無傷。マジか!?
角のあたりにガッツリ打ち付けられた形跡はあるんですけどね
「保護シート」のほうはともかく、「ガラスコーティング」は予想以上の頑丈さを見せてくれました。
あんな液体をチョロッと塗り込んだだけで、ここまで効果があるとは。驚きです。
最後に「これはムリだろ」というハードな実験を。
ハンマーでぶったたく!
スマホをハンマーでたたかれるシチュエーションというのが想像できませんが、コレに耐えられるようなら、本当にスゴイぞ。
ああー……全滅
さすがにハンマーには勝てませんでしたか。
それでも、「保護シート」「コーティング剤」のふたつは、1〜2回の打撃には耐えています。裸の状態よりは明らかに強くなっているといっていいでしょう。
過剰な期待はしないほうがいいですが、「保護シート」が嫌いな人も「ガラスコーティング」をしておけば、安心感がグッと高まるのは間違いないでしょう。
予想外の効果でした、疑っててゴメン「ガラスコーティング剤」!
「保護シート」をはがしたら、下のiPhone画面は無事だったり…と思ったらやっぱダメでした。ハンマーでたたいちゃダメ!
藤子・F・不二雄先生に憧れすぎているライター&イラストレーター。「デイリーポータルZ」「サイゾー」「エキサイトレビュー」他で連載中。