新製品レポート
おサイフケータイにドコモとソフバンでの取り扱い。日本で売る気満々です。

「iPhoneユーザーよ、嫉妬しろ」。Googleが「Pixel 3」で示す本気度合い

アメリカでの発表会に続いて、Googleは日本でも新製品発表会を開催。「Pixel 3」については、既報でもお伝えした通りだが、本記事では発表会や実機のデモからわかった「Pixel 3」の注目機能や、日本独自の展開についてお伝えする。

展示されていた「Pixel 3」

展示されていた「Pixel 3」

「Pixel 3」および「Pixel 3 XL」のスペックについては以下の記事を参考にしていただきたい。

GoogleがFeliCa対応「Pixel 3」を発表。翻訳機能付きイヤホンも日本発売へ

おサイフケータイや耐水対応。そしてドコモ、ソフトバンクでの取り扱いへ

最初に触れたいのは、Googleが「Pixel 3」と「Pixel 3 XL」を日本市場で本気で売ろうとしていることだ。FeliCaポートを搭載したことで、「Google Pay」だけでなく「おサイフケータイ」に対応するのは、非常に大きなポイントだろう。

満を持して「おサイフケータイ」に対応

満を持して「おサイフケータイ」に対応

FeliCaポートを搭載するにはハードウェアレベルの設計が必要であり、アメリカ向けモデルとは異なる設計になっている。ここまでしてFeliCaポート搭載にこだわったのは、日本市場で売るには、ユーザーが端末を選ぶ際の指標のひとつである「おサイフケータイ対応」が必須と考えたからと容易に推測できる。また、IP68の耐水防塵機能も、多くの日本ユーザーが待ち望んでいたポイントだ。

「おサイフケータイ」と防水機能の両方に対応することは「Pixel 3」にとって非常に大きな意味を持つだろう。

さらに、SIMフリーだけでなくドコモ、ソフトバンクという2大キャリアで取り扱われることは、ユーザーにとって手に入れやすいことを意味し、購入の間口を広げるという意味でも大きな手助けとなる。

ドコモとソフトバンクで取り扱いが始まる

ドコモとソフトバンクで取り扱いが始まる

GoogleストアではSIMフリー版の予約を受け付け中。価格は「Pixel 3」の64GBが95,000円(税込、以下同)、128GBが107,000円、「Pixel 3 XL」の64GBが119,000円、128GBが131,000円

日本独自の特典として、「Pixel 3」を購入するとGoogle Play Pointsのゴールドステータスが無料で付与される。これは、Google Playで使えるポイントのメンバーシップで、ゴールドステータスでは100円ごとのポイント付与率が1.5倍になる。

「Pixel」購入者はGoogle Play Pointsのゴールドステータスが無料で付与

「Pixel」購入者はGoogle Play Pointsのゴールドステータスが無料で付与

AIと画像認識技術を組み合わせた最強カメラ

「Pixel 3」で最も注目すべき機能はカメラだ。背面には、F1.8、1220万画素のメインカメラを1基のみ備え、昨今主流のデュアルカメラではない。2つのカメラで異なる被写界深度を測定し、一眼レフカメラのようなポートレートモードを撮影できるのは、デュアルカメラの特徴だ。

背面に備わるメインカメラ

背面に備わるメインカメラ

「Pixel 3」は、このポートレートモードを1基のカメラのみで実現する(フロントカメラでも撮影可能)。Googleがスマートフォン向けに開発した画像処理プロセッサー「Pixel Visual Core」が、ピクセル単位で被写体を認識し、背景だけをぼかすことができるのだ。この技術により、撮影した後でもボケ味を調節できる。また、被写体だけに色を残し、背景をモノクロに加工するということも可能だ。

メインカメラのポートレートモードで撮影した1枚。スマートフォンの画面上で見る限り、ボケの処理に不自然な点は見られなかった

続いて、HDR機能。「Pixel 3」は、1度に7枚の写真を撮影して合成するHDR+機能を搭載する。しかも、機械学習を用いて端末上で行うため、加工の処理は高速だという。また、機械学習を用いた「夜景モード」により、暗所でもものすごく鮮明に撮影できる。

夜に「iPhone XS」(左)と「Pixel 3」(右)で撮影した写真。「夜景モード」で撮影した「Pixel 3」のほうが、圧倒的に明るいのがよくわかる

バースト写真で多くの写真を撮影し、それらを合成して解像度の高い写真に仕上げる「超解像度ズーム」は、光学ズームよりも鮮明な望遠写真を撮影できる。驚くべきことに、「超解像度ズーム」で使われているのは、火星の表面を撮影するときに使われている技術だという。

バースト撮影を利用した「トップショット」も便利だ。シャッターを押した前後複数枚の写真を保存し、AIがベストな1枚を選んでくれる。この機能により、1度の撮影で複数枚の写真が記録されることになるが、「Pixel 3」ユーザーは、撮影した写真を圧縮なしで無制限に「Googleフォト」に保存できるため、空き容量の心配は一切しなくていい。

「トップショット」は、ベストショットを撮影するのに重宝する

「トップショット」は、ベストショットを撮影するのに重宝する

3Dコンテンツを実際の風景に合成して撮影できる「Playground」は、メインカメラとフロントカメラの両方で利用可能。筆者は、ARステッカーを使うほうではないのだが、マーベルのキャラクターを使えるのには、テンションが上がってしまった。アイアンマンと一緒に撮影できるなんてずるいよ、Googleさん。

被写体の笑顔やポーズに合わせて、ARステッカーのアイアンマンもポーズを決めてくれる

被写体の笑顔やポーズに合わせて、ARステッカーのアイアンマンもポーズを決めてくれる

なお、フロントカメラは、800万画素の広角カメラ(F2.2、視野97°)と標準カメラ(F1.8、視野75°)を搭載しており、撮影画角を手動で調節できる。自撮り棒がなくても、大人数や風景を含めた自撮りが撮影できる。

広い視野角での撮影に対応するフロントカメラ。同じ位置で自撮りしても、画角の広い(写真右)写真が撮影可能

最後に紹介するカメラ機能は、日本語への対応が決まった「Googleレンズ」。被写体の文字を認識して翻訳、URLを読み取りページを開く、植物や動物の名前を被写体にカメラを向けるだけで教えてくるといった機能だ。これも機械学習が活用されており、精度は今後もドンドン向上していくという。

イタリア語のメニューも「Googleレンズ」によりカメラをかざすだけで翻訳し、その意味を調べてくれる

イタリア語のメニューも「Googleレンズ」によりカメラをかざすだけで翻訳し、その意味を調べてくれる

花を撮影すると、その名称を調べてくれた。こういった機能は、機械学習により今後精度の向上が見込まれる

花を撮影すると、その名称を調べてくれた。こういった機能は、機械学習により今後精度の向上が見込まれる

これら以外にも、笑顔や変顔を認識して自動で撮影する「フォトブース」など、AIとソフトウェアを活用したカメラ機能が満載。こういった機能からは、Googleがカメラにこめた本気度合いがうかがえる。

2トーンデザインでほかのスマホと差別化。ノッチアリとノッチなしの2モデルを用意

「Pixel 3」と「Pixel 3 XL」はスペックに大きな違いはなく、異なるのは本体とディスプレイサイズのみだ。トレンドのノッチ(切り欠き)+大画面なら「Pixel 3 XL」を選ぶといいだろう。ノッチを敬遠したいユーザーは、手にすっぽり収まる小型サイズの「Pixel 3」が適している。

5.5型フルHD+の有機ELパネルを搭載する「Pixel 3」

5.5型フルHD+の有機ELパネルを搭載する「Pixel 3」

「Pixel 3 XL」は6.3型QHD+の有機ELパネルを搭載する

「Pixel 3 XL」は6.3型QHD+の有機ELパネルを搭載する

両モデルともクリアリーホワイト、ノットピンク、ジャストブラックの3色展開。背面は2トーンデザインになっている

クリアリーホワイトは電源ボタンが黄緑色、ノットピンクはオレンジ色

クリアリーホワイトは電源ボタンが黄緑色、ノットピンクはオレンジ色

側面はハイブリッドコーティングをほどこした光沢のあるアルミフレーム

側面はハイブリッドコーティングをほどこした光沢のあるアルミフレーム

「Pixel 3」を際立たせるアクセサリーたち

「Pixel 3」と「Pixel 3 XL」の発売に合わせて、ワイヤレス充電スタンド「Pixel Stand」が予約受付を開始した。「Pixel Stand」は、ワイヤレス充電規格のQiに対応しており、「Pixel 3」の充電時は出力10Wで高速充電が可能だ。

特筆すべきなのは、「Pixel 3」を設置すると、スマートスピーカーにディスプレイを搭載するスマートディスプレイのような使い方ができること。「Googleアシスタント」に天気やニュース、スケジュールを読み上げてもらうのはもちろんのこと、「Googleフォト」に保存した写真を映し出してデジタルフォトフレームのような使い方をすることも可能だ。

「Pixel Stand」は公式サイトでの価格が9,504円と決して安くはないが、「Pixel 3」を購入するなら合わせて使いたいところ

「Pixel 3」をセットすれば、「Pixel 3」のマイクとスピーカーを介して「Googleアシスタント」を利用可能。スマートディスプレイのような使い方ができる

ニット製で手になじむ専用ケース「Google Pixel 3 ケース」は、カーボン、インディゴ、フォグ、ピンクムーンの4種類。「Pixel Stand」での充電にも対応する。価格は、それぞれ5,184円だ。Googleは、このほかにも日本人アーティストとコラボしたケースや、自分で撮影した写真やGoogleが用意したアートワーク、Googleマップの地図の3パターンから、オリジナルのケースを作れる「Google My Case for Pixel 3」というサービスも登場。こちらは、6,264円となっている。

専用ケース「Google Pixel 3 ケース」

専用ケース「Google Pixel 3 ケース」

水川悠士(編集部)

水川悠士(編集部)

最新ガジェットとゲームに目がない雑食系ライター。最近メタボ気味になってきたので健康管理グッズにも興味あり。休日はゲームをしたり映画を見たりしています。

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