レビュー
月額540円で持てるスマホの子機

「ワンナンバーフォン ON 01」をサブ機として使った!

2018年10月26日に発売されたNTTドコモの「ワンナンバーフォン ON 01」は、“スマホの子機”と言う触れ込みの音声・SMS専用端末だ。まったくの新ジャンルだけにどんな使い勝手なのか気になっている方も多いことだろう。実際に使ってみたので、レポートをお届けする。

NTTドコモのサービス「ワンナンバー」のために用意された音声・SMS専用端末

「ワンナンバーフォン ON 01」(ZTE製。以下、ワンナンバーフォン)は、NTTドコモのサービス「ワンナンバー」(月額540円、税込)用の端末だ。eSIM技術を使い、スマートフォンの電話番号を共有して、音声通話およびSMSの送受信を行う。

ガラケーに機能は近いが、独自の電話番号を持たず、インターネット機能やカメラ機能なども持たない。このシンプルさは、NTTドコモが“スマホの子機”と言っているように、親機となるスマホの保有が前提となっているためだ。なお、親機として利用できるのは、OSにAndroid 8.0以上を使用するNTTドコモのAndroidスマートフォンのみ。iPhoneでは、本機は使うことができないが、iPhoneとApple Watch(シリーズ3以降のGPS+セルラーモデル)の組み合わせでワンナンバーを契約することができる。

ワンナンバーフォンのボディサイズは約54(幅)×110(高さ)×7.0(厚さ)mmで、重量は約55g、スマホでは実現不可能なコンパクトさだ。ポケットに気軽に入れられるし、ストラップホールもあるので、ネックストラップを使って首からぶら下げても苦にならないだろう。なお、ボディはIPX2等級の防滴をクリアしている。画面は約1.5インチのモノクロ有機ELディスプレイで、iモード登場以前のケータイのようにシンプルだ。

手元のデジタルスケールで量った重量は54gで、カタログ値より1gほど軽かった

手元のデジタルスケールで量った重量は54gで、カタログ値より1gほど軽かった

ホーム画面には、日付、曜日、時刻が表示される。画面はシンプルでiモード以前のケータイのよう

ホーム画面には、日付、曜日、時刻が表示される。画面はシンプルでiモード以前のケータイのよう

ボディは樹脂製。デザイン性よりも、キズが気にならないといった機能性を重視している

ボディは樹脂製。デザイン性よりも、キズが気にならないといった機能性を重視している

ボディ下面に、充電用のmicroUSBポートが配置される。なお、写真の本体下面左隅に見えるのはストラップホール

通常は端末を購入したら、“親機”となるスマートフォン側でGoogle Playから「ワンナンバー設定」アプリをダウンロードし、Bluetoothを使って電話番号の書き込みと、電話帳データの共有を行う。ただ、今回用いた検証用機は、スマホとのペアリングが済んでいる状態だった。

電話帳データの共有まで終われば、あとは普通の携帯電話と変わらない。親機とワンナンバーフォンの間では上記の電話帳データの共有のほかはデータ通信を行わないので、両機の間が離れていてもよいし、スマホの電源が切れても待ち受け状態を維持できるので、バックアップ用途としては申し分ないだろう。なお、当然ではあるが、音声通話料金は元になる電話番号に設定されたプランが適用される。

ユーザーインターフェイスはガラケーを踏襲したテンキー配列で、ディスプレイ上でのタッチ操作は行えない。左上の「メニュー」、右下の「#」の長押しでマナーモードなど、ガラケーらしさは端々に感じられる。なお、キーにはバックライトが搭載されているので暗い場所でも操作しやすい。

「ワンナンバー設定」アプリは、Google Playで入手できる。番号の書き込みや電話帳データの共有に使う

「ワンナンバー設定」アプリは、Google Playで入手できる。番号の書き込みや電話帳データの共有に使う

クリック感の強いテンキー、バックライト付きで暗い場所でも操作しやすい

クリック感の強いテンキー、バックライト付きで暗い場所でも操作しやすい

本機はVoLTE対応なので、NTTドコモのVoLTE端末同士であれば高音質の音声通話が行える。なお、音声通話・SMSの履歴の扱いだが、着信については、スマートフォンとワンナンバーフォンで同じ履歴が残るが、音声通話の発信やSMSの送信はそれぞれ別扱いで、履歴の同期はできない。なお、ユニークな機能として、特定の電話番号だけをワンナンバーフォンだけに着信させることが可能。重要な相手先の電話番号だけを選んで必ずワンナンバーフォンで受けるように設定すれば、着実に電話に出られるようになる。

機能としては、電卓、アラーム、留守電が使える。着信音についてはプリセットのものが10以上選べた

機能としては、電卓、アラーム、留守電が使える。着信音についてはプリセットのものが10種類以上選べた

今回はバッテリーの残量が半分強の時点で検証を開始し、待ち受け主体で3日強たった時点でバッテリーがゼロになった。機能がシンプルなので長時間使うことは考えにくく、フル充電すれば5日程度はバッテリーが持ちそうだ。なお、QuickCharge対応のスマホ用充電器を使ったところ、フル充電までは2時間弱かかった。

スマホをメインで使いつつ月額540円で子機が持てる割安感が魅力

本機の端末価格は9,720円で、月額料金も540円(いずれも税込)なので、新たにケータイを買い足すよりも、月々の維持費がはるかに安い。音声通話用途としてもVoLTE対応なので、NTTドコモのVoLTE対応端末との間であれば音質も良好。そのうえ、先日NTTドコモの吉澤和弘社長が発表した、2020年代中頃に予定される3G(FOMA)サービス停波の影響も受けにくいので、バッテリー交換などを怠らなければ、かなりの長期間にわたって使い続けることができるだろう。

いっぽう、本機と類似した、薄型ボディのケータイ「カードケータイ」が11月下旬に発売される。「カードケータイ」は、新たな電話番号が割り当てられる独立型なので、運用スタイルの違いもさることながら、極限まで薄さを追求したボディや、約2.8インチの電子ペーパー、テザリングや制限はあるがWebコンテンツが閲覧できるなど、機能性は本機よりすぐれている。ただし、普通の携帯電話なので維持費はワンナンバーフォンよりもずっとかかる。

あくまでスマホを主力として使い、音声通話機能を代行させるなら、本機は十分その目的を果たせそうだ。

田中 巧(編集部)

田中 巧(編集部)

FBの友人は4人のヒキコモリ系デジモノライター。バーチャルの特技は誤変換を多用したクソレス、リアルの特技は終電の乗り遅れでタイミングと頻度の両面で達人級。

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