レビュー
大画面スマホ全盛時代にあえて投入された話題作

復活したデザインケータイ「INFOBAR xv」使用レポート

auのデザインケータイ「INFOBAR xv」が2018年11月29日に発売された。製品版とほぼ同じ検証機を1週間ほど使ってみたので、その使用感や機能をレポートしよう。

ケータイの「INFOBAR 2」から11年ぶり、スマートフォンの「INFOBAR A02」から5年半ぶりに登場した「INFOBAR xv」。そのデザインや機能の特徴に迫った(写真は「ナスコン」)

初代の雰囲気はそのままに、時代にあわせたリファインが施されたボディ

ガジェットマニアはもちろんだが、普段ケータイやスマホにさほど関心のない人でも、歴代のINFOBARはひと目でそれとわかるほど、インパクトの強いケータイだ。初代「INFOBAR」の登場から15年を記念して作られたこの「INFOBAR xv」は、その名の通りのバーのようなシルエットと、特徴的なデザインモチーフを受け継ぎつつ、Androidベースのいわゆるガラホとして生まれ変わったものだ。

厚みがあり握りやすいフォルムはINFOBARシリーズ特徴のひとつ。ケータイも折りたたみ型が主流の今となっては新鮮な印象だ

特徴的なカラーリングが施されたテンキーも初代INFOBARから継承されている

特徴的なカラーリングが施されたテンキーも初代INFOBARから継承されている

「INFOBAR」や「INFOBAR 2」のようなテンキーの周囲を覆っていたフレームがなくなり、デザイナーである深澤直人氏のイメージにより近づけられている

ディスプレイは480×800表示に対応する約3.2インチ液晶。今ではあまりニーズのないこのサイズの液晶パネルを用意するのも大変だったとのこと。なお、タッチ操作には対応していない

microUSBポートを底面に搭載。バッテリーは内蔵式で容量は1500mAh

microUSBポートを底面に搭載。バッテリーは内蔵式で容量は1500mAh

nanoSIMサイズの「au Nano IC Card 04 LE」を使用。メモリーカードは容量32GBまでのmicroSDHC規格に対応。より大容量のSDXC規格には対応していない

同梱のSIMトレーの着脱ピンは、INFOBARのデザインをモチーフにしたもの

同梱のSIMトレーの着脱ピンは、INFOBARのデザインをモチーフにしたもの

本機は、Androidをベースしたいわゆるガラホだ。アプリの追加は、auの用意する「アプリ取り放題」のラインアップの中から選ぶ限りにおいて可能。一般的なAndroidスマホのようにGoogle Playには対応しておらず、GmailなどのGoogle系アプリも搭載されていない。Webブラウザーはスマホ用コンテンツを表示できるので、アプリが用意されていないSNSを使う場合、Webブラウザーを使用することになる。なお、LINEアプリについてはプリインストールされている。

本機のユニークな機能として、Bluetoothで接続したiPhoneの「Siri」や、Androidスマホの「Googleアシスタント」を呼び出すことのできる「スマホ音声アシスタント呼出機能」がある。これを使うことで、スマホの音声アシスタントを本機のスピーカーや通話口から利用できる。また、今では珍しいFMラジオチューナーも搭載されている。そのいっぽう、ワンセグチューナーやおサイフケータイ用のFeliCaポート、赤外線通信ポートなどが非搭載で、ボディの防水・防塵にも対応していない。

「スマホ音声アシスタント」を使えば、本機を介して、「Siri」や「Googleアシスタント」などのスマートフォンの音声アシスタントを利用できる

音声通話は、au VoLTE対応なので、2022年3月末に予定されている3Gサービスの停波後も利用できる。なお、UMTS(W-CDMA)とGSMの両方に対応しているので、auのローミングサービス「au世界サービス」も利用可能だ。ただし、UMTSの対応バンドにはNTTドコモのプラチナバンドB19や、ソフトバンクのB8が含まれていないので、SIMロックを解除して、国内でau系以外のSIMカードを使う場合、通話エリアには制限が生じやすい。また、テザリング機能も備えているが、テザリングオプションへの加入が必要となる。

使用感であるが、適度なサイズと握りやすい特徴的な形状のため、持ち続けること苦にならず、近ごろの大型化しているスマホとの違いを感じる。なお、キーがむき出しのストレート型ボディに加えて、テンキーを取り囲むフレームが廃止された影響もあって、カバンやポケットに入れておくと、不用意にボタンが押されてしまうことがよくあった。不用意な動作を避けるため、画面ロックは必須だろう。1週間ほど使用したが、待ち受け主体なら24時間で大体10〜15%程度のバッテリー消費ペースで、電池持ちは良好な印象。カメラ撮影など、ある程度負荷をかけて使った場合でも24時間で30%程度のバッテリー消費で済んだ。

操作はテンキーが主体で、ディスプレイのタッチ操作は行えないが、Webブラウザーなど一部のアプリについては十字キーを使ったカーソル操作が行える。また、テンキーの「1」「2」「3」「4」の各キーについては、長押しショートカットキーとしても利用できる。初期設定ではそれぞれ「LINE」「スマホ音声アシスタント」「簡易ライト」「フェイク着信」が割り当てられている。「フェイク着信」は、電話がかかってきたように見せかける機能で、ブザーとして使える。

メニュー画面は「INFOBAR 2」のデザインを踏襲している

メニュー画面は「INFOBAR 2」のデザインを踏襲している

Webブラウザーなど、一部の機能についてはカーソルによる操作が可能

Webブラウザーなど、一部の機能についてはカーソルによる操作が可能

ホーム画面に表示されるアナログ時計のウィジェットはシンプルなデザインで、INFOBARらしいイメージだ

ホーム画面に表示されるアナログ時計のウィジェットはシンプルなデザインで、INFOBARらしいイメージだ

カメラ機能はあくまでもメモ代わり程度

本機に備わるカメラは背面にあるリアカメラのみ。画素数は約800万画素だ。動画と静止画両方に対応する手ぶれ補正やオートフォーカスの機能は搭載されているが、撮影できる動画の最高解像度が1280×720のHD止まりであることからも察せられるように、さほど高性能というわけではない。

約800万画素のリアカメラ。ケータイなのでフロントカメラはない

約800万画素のリアカメラ。ケータイなのでフロントカメラはない

動画撮影は720pのHDサイズか、480pのVGAサイズのいずれかの画質を選ぶ

動画撮影は720pのHDサイズか、480pのVGAサイズのいずれかの画質を選ぶ

以下に、本機のカメラで撮影した静止画の作例を掲載する。なお、特に断り書きのないものは初期設定のまま撮影を行っている。

晴天の屋外の風景を撮影。順光ということもありきれいに写った。ただし、木々の解像感は今ひとつ

晴天の屋外の風景を撮影。順光ということもありきれいに写った。ただし、木々の解像感は今ひとつ

今度は逆光気味で撮影。空が完全に白トビしているほか、フレアが発生して全般にぼやけた印象

今度は逆光気味で撮影。空が完全に白トビしているほか、フレアが発生して全般にぼやけた印象

明暗差の少ない場所で接写気味に撮影。こうした被写体と接近した構図は得意なようだ

明暗差の少ない場所で接写気味に撮影。こうした被写体と接近した構図は得意なようだ

手すりでボディを固定した状態で夜景を撮影。手ぶれ補正機構に加え、ボディをしっかり固定したおかげで手ぶれは抑えられたが、全般的な光量不足とノイズは目立つ

近ごろのスマートフォンは、カメラの画質の向上が進んでおり、エントリーモデルでもきれいな写真が簡単に撮れる。そうした基準で見ると、本機のカメラ機能は、どうしても画質面などで劣っている。きれいな写真を撮るためと言うより、写真をメモ代わりにするような使い方と割り切ったほうがよさそうだ。

スマホとの2台持ちや音声通話メインなら選ぶ価値あり

ガラホとして生まれ変わった「INFOBAR xv」は、デザインが素晴らしい。3種類のカラーバリエーション「ニシキゴイ」、「ナスコン」、「チェリーベリー」のいずれも魅力的だ。機能面では、LINEアプリがプリインストールされているので、スマートフォンから乗り換えて本機1台で使うこともできるが、「スマホ音声アシスタント」備えており、スマホと2台持ちで、本機を音声通話メインで使いたいところだ。

田中 巧(編集部)

田中 巧(編集部)

FBの友人は4人のヒキコモリ系デジモノライター。バーチャルの特技は誤変換を多用したクソレス、リアルの特技は終電の乗り遅れでタイミングと頻度の両面で達人級。

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